完【りそうのかたち】 ◆ZbV3TMNKJw
親殺し。人喰い。××××...おっと、これじゃあなにかわからないね。
コホン。では改めて。
親殺し。人喰い。近親相姦。
いやあ、実に7年か8年ぶりに口に出せるのは心が晴れるよ。
少年ジャンプの規制には僕ですら頭が上がらないからね。
少年ジャンプの規制には僕ですら頭が上がらないからね。
おっと、話が逸れるところだった。
僕が挙げたのは人類三大タブー。何れも犯せば主人公として大きな傷を残すものでありなにより現代社会においてそぐわないものだ。
そしてこれらは単なる嫌悪感で定められたものではなく合理的な理由も含まれている。
そしてこれらは単なる嫌悪感で定められたものではなく合理的な理由も含まれている。
親殺し、もっと幅を広げるなら殺人を罰するのは、人間同士が際限なしに殺しあえば種として地球上に保存できなくなるため。
人喰い。これも殺人と同じ側面を持つので割愛。
近親相姦。遺伝子や病気の関係によりその身や後世に害をなす可能性があるため。
人喰い。これも殺人と同じ側面を持つので割愛。
近親相姦。遺伝子や病気の関係によりその身や後世に害をなす可能性があるため。
無論、初めに言い出した奴の真意なんて知ったことじゃないが、僕が挙げたようにそれらしい理由を作るのは容易だろう。
ん?なぜこんな話を始めたかだって?
勿論意味はあるさ。なにも少年ジャンプの規制から逃れこそこそと嘯いて満足するほど器は小さくないしね。
・
・
・
ピチャピチャピチャ。
液体を舐める音が小さく木霊する。
今之川権三が『ジュース』を飲んでいる音である。
「んん!これは美味!今までにないほどに美味いぞい!」
権三が飲んでいたのは、童磨との戦いで千切れとんだ黒神めだかの腕から流れる血。
再生と破壊を嵐のように繰り返す戦いだったためか、めだかも童磨も欠けた部位のことなど気にも留めていなかったが、権三はそれをめざとく回収していた。
初めは道端に落ちた小銭に群がる乞食のように思えて気分が乗らなかったが、仕方なしと舐めてみれば気分は一転。
への字に曲げていた唇もいつの間にか綻んでいた。
再生と破壊を嵐のように繰り返す戦いだったためか、めだかも童磨も欠けた部位のことなど気にも留めていなかったが、権三はそれをめざとく回収していた。
初めは道端に落ちた小銭に群がる乞食のように思えて気分が乗らなかったが、仕方なしと舐めてみれば気分は一転。
への字に曲げていた唇もいつの間にか綻んでいた。
無論、自分の腕の血を飲まれるなどという行為を見れば、大概の人は不快に思うだろう。
が、その本人であるめだかは権三の傍に横たわっている。
彼女は童磨と無惨という二人の鬼を連続で相手取った疲労でしばしの睡眠を余儀なくされていた。
その為、権三はこうして心置きなくめだかの血を飲むことができているのだ。
が、その本人であるめだかは権三の傍に横たわっている。
彼女は童磨と無惨という二人の鬼を連続で相手取った疲労でしばしの睡眠を余儀なくされていた。
その為、権三はこうして心置きなくめだかの血を飲むことができているのだ。
「近頃の若いモンはあのクソガキのように栄養バランスが偏っていると思っていたが、やはり美しい女子というのは食ってるものからして違う。ワシの健康にも良い血じゃ!
それにあのクソガキも死んだ...やはり運はワシに向いておる」
それにあのクソガキも死んだ...やはり運はワシに向いておる」
放送で聞かされた死者の中には、自分を追い詰めた円城周兎の名があった。
できればこの手で捻りつぶしてやりたかったが、彼がこの短時間で命を落としたというだけでも溜飲が下がるというもの。
できればこの手で捻りつぶしてやりたかったが、彼がこの短時間で命を落としたというだけでも溜飲が下がるというもの。
美味いジュースの確保と怨敵の脱落。
この二つは権三の機嫌をよくするには充分すぎた。
この二つは権三の機嫌をよくするには充分すぎた。
(体調万全!気分爽快!...ウケケ、今に見ておれ千年男よ。貴様さえ消えればワシの天下はすぐそこじゃ)
「ん...」
「ムッ、眼を覚ましたか」
「ん...」
「ムッ、眼を覚ましたか」
眼を覚ましたらしいめだかの声と共に、権三はめだかの腕をデイバックに仕舞い、気を引き締めなおす。
円城が死に、千年男や自分と互角に戦った武蔵らが近くにいない現状、彼にとっての一番の関門は彼女、黒神めだかとの対話である。
権三としては、めだかはなるべくジュース係や強力な参加者に対する壁として味方につけておきたい。
が、彼女は殺し合いに反するスタンスであり、優勝を狙う権三とは相容れない。加えて、彼女には権三の服についた血を見られている。
では如何にして彼女を引き込むか?
円城が死に、千年男や自分と互角に戦った武蔵らが近くにいない現状、彼にとっての一番の関門は彼女、黒神めだかとの対話である。
権三としては、めだかはなるべくジュース係や強力な参加者に対する壁として味方につけておきたい。
が、彼女は殺し合いに反するスタンスであり、優勝を狙う権三とは相容れない。加えて、彼女には権三の服についた血を見られている。
では如何にして彼女を引き込むか?
「...私はいったい...」
「千年男たちとの戦いで疲れ果てていたのだろう。あの後すぐに眠りおったわ」
「そうか...その間は貴様が看てくれていたのか。その点については感謝しよう。だが」
「この服の血のことじゃろう。そいつは今から教えてしんぜよう。...これは不慮の事故じゃ」
「千年男たちとの戦いで疲れ果てていたのだろう。あの後すぐに眠りおったわ」
「そうか...その間は貴様が看てくれていたのか。その点については感謝しよう。だが」
「この服の血のことじゃろう。そいつは今から教えてしんぜよう。...これは不慮の事故じゃ」
彼は一計を案じた。石上優を殺してしまったのは事故であると捏造しようと。
「ワシは貴様らほどではないが特殊な能力が使え、ソイツを使うには人の血が必要なんじゃ。勿論、ワシとてその為に殺しまわるような真似はせん。
ただ、最低限の自衛の為にも血液は必要じゃ。その為にあのこぞ...少年からわけてもらおうと試みた」
ただ、最低限の自衛の為にも血液は必要じゃ。その為にあのこぞ...少年からわけてもらおうと試みた」
石上は拡声器で喚き立てたが、彼と権三の間で如何な会話があったのかを詳細には語っていない。
石上を殺した現場に真っ先に辿り着いたのは武蔵だが、彼にしても既に原型も留めていない石上を見ただけである。
石上と先に行動を共にしていた圭にしても、権三とはロクに会話もせずに鬼ごっこが始まった為、石上と権三とのやり取りは空想で描くしかない。
つまり、真実を知り、語れるのは今之川権三ただ一人というわけだ。
石上を殺した現場に真っ先に辿り着いたのは武蔵だが、彼にしても既に原型も留めていない石上を見ただけである。
石上と先に行動を共にしていた圭にしても、権三とはロクに会話もせずに鬼ごっこが始まった為、石上と権三とのやり取りは空想で描くしかない。
つまり、真実を知り、語れるのは今之川権三ただ一人というわけだ。
「少年は渋っていた。こんな場所で誰かもわからぬ男に血液を渡せというのだから悩むのも当然じゃろう。だが、その所為で奴は悲劇にみまわれた」
「貴様も戦ったあの千年男...ワシを追ってきたやつが癇癪で倒した木が、少年を踏み潰してしまったんじゃ。返り血はその時に浴びた」
「貴様も戦ったあの千年男...ワシを追ってきたやつが癇癪で倒した木が、少年を踏み潰してしまったんじゃ。返り血はその時に浴びた」
権三が石上殺害の犯人役を関係者である武蔵ではなく無関係の無惨に指名したのは理由がある。
前述の通り、武蔵は石上との接点をロクに持っていない。しかし、最初の同行者である圭と接触したため、石上のある程度の情報を共有していても不思議ではない。
もしもそんな彼らに遭遇してしまった場合、彼らは石上殺害の犯人は権三だと言うだろう。そうなれば対立は確実だ。めだかが権三を信じなければ最悪、三対一の圧倒的に不利な状況へと持ち込まれてしまう。
しかし、無惨を犯人だと示しておけば、めだかが権三を信じずとも、無惨本人に確認し、裏が取れるまでは権三を処罰するのは躊躇われるはずだ。
その間、武蔵・圭・めだかは共に行動するだろうが、その隙に彼らの特性を理解し殺す算段をつけるなり逃走するなりすればよい。
そしてその無惨にしても、あの短気で血気盛んな男が大人しくめだかとの問答に応じるとは思えず、あの性分からして平気で人を殺すだろうし殺した者をいちいち覚えているとも思えない。
仮にめだかが問い詰めたところで『殺したからなんなのだ。貴様らごときが私を許さないなどとよくもまあいえたものだ』とでものたまいたちまち戦闘に入るだろう。
前述の通り、武蔵は石上との接点をロクに持っていない。しかし、最初の同行者である圭と接触したため、石上のある程度の情報を共有していても不思議ではない。
もしもそんな彼らに遭遇してしまった場合、彼らは石上殺害の犯人は権三だと言うだろう。そうなれば対立は確実だ。めだかが権三を信じなければ最悪、三対一の圧倒的に不利な状況へと持ち込まれてしまう。
しかし、無惨を犯人だと示しておけば、めだかが権三を信じずとも、無惨本人に確認し、裏が取れるまでは権三を処罰するのは躊躇われるはずだ。
その間、武蔵・圭・めだかは共に行動するだろうが、その隙に彼らの特性を理解し殺す算段をつけるなり逃走するなりすればよい。
そしてその無惨にしても、あの短気で血気盛んな男が大人しくめだかとの問答に応じるとは思えず、あの性分からして平気で人を殺すだろうし殺した者をいちいち覚えているとも思えない。
仮にめだかが問い詰めたところで『殺したからなんなのだ。貴様らごときが私を許さないなどとよくもまあいえたものだ』とでものたまいたちまち戦闘に入るだろう。
ならばこそ、犯人役に相応しいのは武蔵ではなく無惨だと判断したのだ。
さて。そんな権三の『真実』を聞かされた黒神めだかはというと。
「つまり貴様は殺し合いに乗っているわけではない、ということだな」
「ウム。どうにか脱出できんかと頭を抱えておる」
「わかった。信じよう」
「ウム。どうにか脱出できんかと頭を抱えておる」
「わかった。信じよう」
あっさりとそう断言した。
こんなにも容易く人心を掌握できるなど、流石は何倍もの税金を納めてきたワシじゃと内心で自賛する権三だが、別段、彼が口達者だったわけではない。
もしもこの場にめだかの同朋である球磨川禊や人吉善吉がいれば、まず間違いなく権三に訝しげな眼を向けていただろう。
だが、黒神めだかの問答は基本的に『信じる』ことから始まる。
身体的特徴・動機・人物背景など状況証拠がすべて揃っていたとしても、明らかに毒物であろう薬をワクチンだと嘯くひねくれ者相手だとしても。
当人たちが信じてほしいと口に出せば、まずは信じるのが黒神めだかという少女だった。
もしもこの場にめだかの同朋である球磨川禊や人吉善吉がいれば、まず間違いなく権三に訝しげな眼を向けていただろう。
だが、黒神めだかの問答は基本的に『信じる』ことから始まる。
身体的特徴・動機・人物背景など状況証拠がすべて揃っていたとしても、明らかに毒物であろう薬をワクチンだと嘯くひねくれ者相手だとしても。
当人たちが信じてほしいと口に出せば、まずは信じるのが黒神めだかという少女だった。
そんな己の幸運に気付かぬまま、権三は話を続ける。
「感謝する。...それで、ついでと言ってはなんじゃが、貴様の血を分けてもらいたい」
言葉と共に、権三は先ほど血を啜っていためだかの腕をデイバックから取り出した。
権三は、彼女から隠れてこそこそと吸うのではなく、彼女自身から同意を得ることで堂々と血を吸うつもりなのだ。
あらかじめある程度補給しておいたのは、彼女に断られた時を考えてのことだ。
権三は、彼女から隠れてこそこそと吸うのではなく、彼女自身から同意を得ることで堂々と血を吸うつもりなのだ。
あらかじめある程度補給しておいたのは、彼女に断られた時を考えてのことだ。
「私の腕で貴様が救われるなら構わない。好きにするといい」
無論、『他人の為に生きる』めだかがそれを断る理由もあらず。
権三は、めだかの同意と共に、腕を絞り、伸ばした己の舌へと血を滴らせた。
権三は、めだかの同意と共に、腕を絞り、伸ばした己の舌へと血を滴らせた。
じいっと、その様を見つめるめだかに構わず、権三は嬉々として血を飲んだ。
「プハァ!小娘よ、貴様の血は美味だぞい!...ん、どうした?」
此方を見つめるめだかの悶々とした表情に、ご満悦だった権三にも不安がよぎる。
いくら切り離されていたものとはいえ、血を絞られた己の腕を見て不快に思ったのだろうか。
いくら切り離されていたものとはいえ、血を絞られた己の腕を見て不快に思ったのだろうか。
「なぜそんなに遠慮をしている。貴様は血が必要なのだろう」
「なに?」
「なに?」
権三は思わずキョトンとしてしまう。
少々豪快にやりすぎたか、と反省しかけた矢先に遠慮をしていると指摘されたのだから当然だ。
少々豪快にやりすぎたか、と反省しかけた矢先に遠慮をしていると指摘されたのだから当然だ。
「血を絞るのにも限度があるだろう。そのまま食えば残さず取り込めるではないか」
再び権三を襲う衝撃。いま、この小娘は何を言った。
人肉を食えと...超人とはいえ人間である権三に対してだ。
人肉を食えと...超人とはいえ人間である権三に対してだ。
「い...いやいや、わしをなんだと思っとるんじゃ。人肉なんぞ食えるわけないじゃろうが」
「むっ、そうか」
「むっ、そうか」
顔色一つ変えないめだかに、浮かれていた権三の気分が落ち込む。
権三は感染し初めて血を吸った時からある程度の人間を殺し血を補給してきたが、それでも直接食らいつくようなことはしなかった。
上級民である自分が下々民の肉など受け入れられないという自意識もあるかもしれないが、単に人肉を『食えるもの』と判別していなかったのだ。
それを食えというのだから、権三が引くのも無理はない話だろう。
上級民である自分が下々民の肉など受け入れられないという自意識もあるかもしれないが、単に人肉を『食えるもの』と判別していなかったのだ。
それを食えというのだから、権三が引くのも無理はない話だろう。
「...そういえば目が覚める前になにか声が聞こえた気がしたのだが」
「放送を聞いておらんかったのか」
「放送を聞いておらんかったのか」
かくかくしかじかと、権三がめだかに放送の大まかな概要を語る。
「―――といった具合じゃ。禁止エリアもそこまで関係はないし、急いで動く必要も...」
権三は思わず口を止める。
彼女は俯き震えていた。まるでなにかを溜め込むように。我慢するかのように。
そして、それは間もなく解き放たれた。
彼女は俯き震えていた。まるでなにかを溜め込むように。我慢するかのように。
そして、それは間もなく解き放たれた。
「巫山戯るなっ!!!!!」
轟っ、とでも効果音が付き添うなほどに怒りを露わにしためだかに、権三は思わずたじろいだ。
「な、なにがおかしいんじゃ。わしは当然のことを」
「13人...13人も命を落としていている間に私はなにをやっていた...己の価値に自問自答し、童磨を正せず、鬼の首領も逃し、あまつさえ疲れて眠るなど...その間に何人が犠牲になったと思っている!」
「13人...13人も命を落としていている間に私はなにをやっていた...己の価値に自問自答し、童磨を正せず、鬼の首領も逃し、あまつさえ疲れて眠るなど...その間に何人が犠牲になったと思っている!」
狼狽える権三に構わず、めだかはわなわなと体を震わせ激昂し続ける。
「身体が動かないなら這って進めばいい。両腕が壊れたなら己の目で首輪を解析すればいい。こんな私でもできることはいくらでもあるはずだ!」
昂る感情のまま、めだかはデイバックから名簿を引っ張り出し、素早く目を通していく。
連ねられた名前に知己の名は―――あった。
人吉善吉と球磨川禊。己と最も因縁深い二人の名が。
連ねられた名前に知己の名は―――あった。
人吉善吉と球磨川禊。己と最も因縁深い二人の名が。
その瞬間、めだかは目を瞑り天を仰ぎ呟いた。
「―――哀れなことだ、BB。貴様もかつては純粋で人を愛し愛される可憐な女学生だったに決まっている。なにか不幸な過去を経験し道を踏み外してしまったとしか考えられん」
カッ、と目を見開き、高々に叫ぶ。
「しかしそれでも私は許せない!懸命に生きる者を、未来に向かい努力する者を、生というそこに在るだけで劇的でままならぬモノを侮辱するこの催しを!」
そして、いつの間に取り出したのやら、広げた扇子をバチン、と勢いよく閉じ、前方へと突きつけた。
「だが安心しろ。私は決して貴様を見捨てることはしない。今生、優しさを重んじ遍く生物の命を尊ぶ美少女へと矯正してやる。強制してやる。更正してやる。更生してやる。
これより腕章を託すことになる身だが、幸いなことにまだ任期は残っている。前会長として最後の我儘に付き合ってもらうぞ善吉、球磨川。これが最後の目安箱への投書だ。私が私たちへと望む最後の依頼だ」
これより腕章を託すことになる身だが、幸いなことにまだ任期は残っている。前会長として最後の我儘に付き合ってもらうぞ善吉、球磨川。これが最後の目安箱への投書だ。私が私たちへと望む最後の依頼だ」
誰よりも弱者に寄り添える球磨川なら、殺し合いに怯え肯定してしまうものにも手を差し伸べてくれるだろう。
成長し、自分を負かした善吉ならばこの殺し合いでもきっと自己を貫き、強者でも弱者でも善人でも悪人でも、救いを求めるものに寄り添ってくれるだろう。
そうだ。不甲斐ない自分だけでは無理でも、あの二人と一緒ならば必ずやれる。
成長し、自分を負かした善吉ならばこの殺し合いでもきっと自己を貫き、強者でも弱者でも善人でも悪人でも、救いを求めるものに寄り添ってくれるだろう。
そうだ。不甲斐ない自分だけでは無理でも、あの二人と一緒ならば必ずやれる。
「BB!貴様のこの催しは私たち生徒会が必ず叩き潰す!!」
その高らかな宣戦を、凛ッとした背中を見る者が見れば、こう思うだろう。
『黒神めだか、ここに在り』と。
そんな彼女の背中を、権三はただ唖然として眺めることしかできなかった。
・
・
・
―――というわけで、今回のお話のテーマは『食人は完成に必要か否か』だ。
最初に言った通り、食人は人類の三大禁忌、有体に言うならばデメリットだ。スキルを完成させる上では排除すべき要素の筈だけど、彼女は自分の肉ならば勧められる程度には抵抗をもたなくなってしまったね。
これはいったいどういうことだろう。
これはいったいどういうことだろう。
さしあたって鬼の特性である人食いのデメリットを考えてみよう。
彼女と同行している今之川権三は、人の血を啜るものの、人肉を食えと勧められてもそれを断った。彼自身のプライドや価値観もあるだろうが、代替的に言えば、彼にも多少の倫理観があったことから食人までは躊躇われたのだろう。
となると、さあ困った。デメリットらしいデメリットが見当たらないじゃないか。
そりゃそうさ。なんせ、人を食べただけで強くなり、血鬼術という技も使えるようになる。いとも簡単にパワーアップできるというわけだ。大海賊モンキー・D・ルフィでさえ肉を食っても怪我を治すのが関の山だというのにさ。
倫理観さえ抜けば、食人は欠点足りえない...むしろ、鍛錬や観察の過程を省き力をつけられる以上、『完成』には不可欠だと彼女の異常性は判断したんだろうね。
彼女と同行している今之川権三は、人の血を啜るものの、人肉を食えと勧められてもそれを断った。彼自身のプライドや価値観もあるだろうが、代替的に言えば、彼にも多少の倫理観があったことから食人までは躊躇われたのだろう。
となると、さあ困った。デメリットらしいデメリットが見当たらないじゃないか。
そりゃそうさ。なんせ、人を食べただけで強くなり、血鬼術という技も使えるようになる。いとも簡単にパワーアップできるというわけだ。大海賊モンキー・D・ルフィでさえ肉を食っても怪我を治すのが関の山だというのにさ。
倫理観さえ抜けば、食人は欠点足りえない...むしろ、鍛錬や観察の過程を省き力をつけられる以上、『完成』には不可欠だと彼女の異常性は判断したんだろうね。
人並外れた力を誇り、日光のもとを平然と歩け、食べるだけで強くなれる生物。そんな生物こそが鬼舞辻無惨の理想とした完璧な存在であり、『完成(ジ・エンド)』が完成させた『鬼』だったわけだ。
...時々、僕はこう思うことがある。めだかちゃんは今まで数多くの異常性や過負荷を完成し支配下に置いてきたが、本当に異常性に振り回されているのは彼女自身じゃないのか。
『完成(ジ・エンド)』という異常性(アブノーマル)は、決して人間社会で生きやすくするためじゃなく、異常性も過負荷も化け物も人間もすべてひっくるめて頂点に立つ為に、めだかちゃんを苗床にしているだけなんじゃないかってね。
『完成(ジ・エンド)』という異常性(アブノーマル)は、決して人間社会で生きやすくするためじゃなく、異常性も過負荷も化け物も人間もすべてひっくるめて頂点に立つ為に、めだかちゃんを苗床にしているだけなんじゃないかってね。
...と、まあそれっぽい理由を語ってみたけど、本当の答えなんて僕も知らないんだけどね。彼女が異常性に振り回されていようがいまいが、もっとも異常性とうまく付き合っているのもまた彼女であるしね。
ならなんでこんなに尺を?と思われるかもしれないが、まあ僕だって息抜きくらいは欲しいのさ。
1京2858兆519億6763万3865個のスキルのうち使えるスキルはもう総動員しててね。
派手な干渉を可能にするまでどれほどかかるかわからないしこれ以上やれることはない。なら、結果が出るまでこうして妄想と適当な考察を並べて暇を潰すくらいのことは許してほしい。
つまりだBB。
もしも僕の妄想と暇つぶしを兼ねた独り言が君に届いた時には気を付けたほうがいい。
その時はきっと、最終回が近づいていることに他ならないだろうからね。
ならなんでこんなに尺を?と思われるかもしれないが、まあ僕だって息抜きくらいは欲しいのさ。
1京2858兆519億6763万3865個のスキルのうち使えるスキルはもう総動員しててね。
派手な干渉を可能にするまでどれほどかかるかわからないしこれ以上やれることはない。なら、結果が出るまでこうして妄想と適当な考察を並べて暇を潰すくらいのことは許してほしい。
つまりだBB。
もしも僕の妄想と暇つぶしを兼ねた独り言が君に届いた時には気を付けたほうがいい。
その時はきっと、最終回が近づいていることに他ならないだろうからね。
【D-3/1日目・早朝】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]:疲労(絶大)、空腹。
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2 雅の鉄扇セット@彼岸島
[思考・状況]
基本方針:見知らぬ誰かの役に立つ、それは揺るがない。
1:善吉や球磨川と共に殺し合いを叩き潰しBBを改心させる!
2:お腹がすいた
[備考]
※参戦時期は後継者編で善吉に敗れた直後。
※本当に鬼になったのかは不明ですが、それに類する不死性を獲得しています。日光は克服できましたが、人食いの能力は保持しているようです。
※いくつかのスキルに制限が加えられているようです。
※『光化静翔(テーマソング)』はアコースティックバージョン(5人まで)含め鬼神モードの時にのみ使用できますが、現状は時間切れで使用できません。
※鬼神モードを使用するとお腹が空くようです。
※石上殺害の犯人が無惨だと伝えられました。
[状態]:疲労(絶大)、空腹。
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2 雅の鉄扇セット@彼岸島
[思考・状況]
基本方針:見知らぬ誰かの役に立つ、それは揺るがない。
1:善吉や球磨川と共に殺し合いを叩き潰しBBを改心させる!
2:お腹がすいた
[備考]
※参戦時期は後継者編で善吉に敗れた直後。
※本当に鬼になったのかは不明ですが、それに類する不死性を獲得しています。日光は克服できましたが、人食いの能力は保持しているようです。
※いくつかのスキルに制限が加えられているようです。
※『光化静翔(テーマソング)』はアコースティックバージョン(5人まで)含め鬼神モードの時にのみ使用できますが、現状は時間切れで使用できません。
※鬼神モードを使用するとお腹が空くようです。
※石上殺害の犯人が無惨だと伝えられました。
【支給品紹介】
【雅の鉄扇セット@彼岸島】
吸血鬼のボス、雅の愛用する1対の鉄扇。
あくまでも扇であるが、雅が扱えば如何なる物をも切り裂く刃と化す。
憧れから、本来の戦闘スタイルを捨ててまで槍を装備する吸血鬼もいるほど、扇で戦う雅の姿は神々しい。
吸血鬼のボス、雅の愛用する1対の鉄扇。
あくまでも扇であるが、雅が扱えば如何なる物をも切り裂く刃と化す。
憧れから、本来の戦闘スタイルを捨ててまで槍を装備する吸血鬼もいるほど、扇で戦う雅の姿は神々しい。
【今之川権三@ナノハザード】
[状態]:疲労回復、気分は上々
[装備]:
[道具]:飲食物を除いだ基本支給品一式、炸裂弾『灰かぶり(シンデレラ)』×20(残り10) 、めだかの腕の搾りかす
[思考・状況]
基本方針:全員ブチ殺してZOI帝国を作るぞい!
0.小娘のテンションがヤバイ。ここは離れるべきか我慢して同行すべきか...
1.慎重に立ち回って全員ブチ殺すぞい。
2.しかしあの千年男はヤバイぞい。でも日光が弱点くさいということは...チャンスだぞい!
3.他にもヤバイ奴が大勢いそうだぞい。
[備考]
※本編で死亡した直後からの参戦です。
※めだかの血を飲み体力を回復しました。
[状態]:疲労回復、気分は上々
[装備]:
[道具]:飲食物を除いだ基本支給品一式、炸裂弾『灰かぶり(シンデレラ)』×20(残り10) 、めだかの腕の搾りかす
[思考・状況]
基本方針:全員ブチ殺してZOI帝国を作るぞい!
0.小娘のテンションがヤバイ。ここは離れるべきか我慢して同行すべきか...
1.慎重に立ち回って全員ブチ殺すぞい。
2.しかしあの千年男はヤバイぞい。でも日光が弱点くさいということは...チャンスだぞい!
3.他にもヤバイ奴が大勢いそうだぞい。
[備考]
※本編で死亡した直後からの参戦です。
※めだかの血を飲み体力を回復しました。
| 前話 | お名前 | 次話 |
| WORLD IS MINE(後編) | 今之川権三 | 鬼神爆走紅蓮隊・愛 |
| 黒神めだか |