別問題なんだよ ◆0zvBiGoI0k
◆
青天の霹靂、という。
霹靂とは急に雷が激しく鳴ることで、晴天の空を突然黒雲が覆い鳴動を聞く羽目になる、転じて予想だにしなかった出来事が起きた様子を指す。
家庭教師として万年赤点以下娘の教え子五人をどうにかこうにか卒業ラインにまで導き、これからはアイツら個々人の夢や目標を見つけてやりたいと思いつつ、三年生行事の修学旅行も存分に楽しんでやろうと意気込んでいたら、いつの間にか見知らぬ孤島に拉致され、知らない女の子に殺し合いを命じられたという状況を説明するには、実に相応しい故事成語といえる。
霹靂とは急に雷が激しく鳴ることで、晴天の空を突然黒雲が覆い鳴動を聞く羽目になる、転じて予想だにしなかった出来事が起きた様子を指す。
家庭教師として万年赤点以下娘の教え子五人をどうにかこうにか卒業ラインにまで導き、これからはアイツら個々人の夢や目標を見つけてやりたいと思いつつ、三年生行事の修学旅行も存分に楽しんでやろうと意気込んでいたら、いつの間にか見知らぬ孤島に拉致され、知らない女の子に殺し合いを命じられたという状況を説明するには、実に相応しい故事成語といえる。
脈絡がない。前兆がない。経緯がすっぽりと抜け落ちてる。夏に雪が降る方がまだ異常気象で説明できる。
なぜ京都に行って殺し合いなぞしなくてはいけないのか。時代錯誤甚だしい。いったいいつの時代だ。鎌倉か。戦国か。名簿に歴史上の人物である沖田某と同名が載ってるから幕末か。なるほど霹靂だ。豪快なまでに豪雷だ。
でも、いま俺の全身を激しく打つ霹靂は、それとは違うものだった。
なぜ京都に行って殺し合いなぞしなくてはいけないのか。時代錯誤甚だしい。いったいいつの時代だ。鎌倉か。戦国か。名簿に歴史上の人物である沖田某と同名が載ってるから幕末か。なるほど霹靂だ。豪快なまでに豪雷だ。
でも、いま俺の全身を激しく打つ霹靂は、それとは違うものだった。
いや……。
霹靂とは、少し違うのだろう。
だって現在この場所で行われるのが殺し合いだと俺は六時間前にとうに知っていて、殺し合いでは人が死ぬという意味なのだと理解している。実際本当に人が死んでいるのかどうかは関係ない。聞いた言葉を脳はそう解釈していた。ここでは人が死ぬのだと、そう了解していた。
だから、予告通りきっかり六時間毎に行われる放送についても記憶していた。ここまでに出た死者の名前が挙げられるというのもちゃんと覚えていた。
だからこれは霹靂などでなくて。想定してなかった出来事などではなくて。十分に予測できていて然るべき結果だった。
霹靂とは、少し違うのだろう。
だって現在この場所で行われるのが殺し合いだと俺は六時間前にとうに知っていて、殺し合いでは人が死ぬという意味なのだと理解している。実際本当に人が死んでいるのかどうかは関係ない。聞いた言葉を脳はそう解釈していた。ここでは人が死ぬのだと、そう了解していた。
だから、予告通りきっかり六時間毎に行われる放送についても記憶していた。ここまでに出た死者の名前が挙げられるというのもちゃんと覚えていた。
だからこれは霹靂などでなくて。想定してなかった出来事などではなくて。十分に予測できていて然るべき結果だった。
でも、それは。
そうだとしたら。
『中野四葉』
『中野五月』
アイツらの名前が呼ばれる未来を、俺は覚悟してなくてはいけなかったというのか。
◆
目と耳が現実と切り離された感覚に酔いそうになるのもこれで二度目だ。
以前やったVRとかいう種類のゲームを思い出すが、あれよりもよりリアルな解離感で気持ち悪くすらあった。無論テレビすら置いてない我が家でゲーム機だけあるなんて奇妙な事態ではなく、休憩と称してマンション時代のアイツらの家でやらされた経験だ。
そうだ。その高層マンションを俺達は目指していた。
もうすぐ放送だから落ち着いて聞けるよう身を隠そうという明さんからの提案を呑んで、適当な民家で腰を下ろしていた。
そしてアイツらと鉢合わせできそうな唯一の場所を見上げながら、アイツらのうち二人の死を知った。
中野四葉と中野五月。五つ子姉妹の下の妹二人。
女三人いれば姦しいというように、アイツらと一緒にいる時はたいていやかましいが、その中でわけてもやかましい二人だ。
かたや混雑でも見分けがつきやすいデカリボンの、体力面に全振りの元気馬鹿。
かたや他の姉妹には見ない突き出たくせ毛とセンスを疑う星型のアクセサリーの、要領の悪い真面目馬鹿。
一年越しの付き合いは短いようで長く、薄くなりようもない濃さだった。瞼を閉じれば暗闇でも顔を想起でき―――全員同じ顔なのだから実質一人ともいえるが―――、耳を澄ませば耳朶に残る声が再生される―――これも全員同じ以下略―――。
以前やったVRとかいう種類のゲームを思い出すが、あれよりもよりリアルな解離感で気持ち悪くすらあった。無論テレビすら置いてない我が家でゲーム機だけあるなんて奇妙な事態ではなく、休憩と称してマンション時代のアイツらの家でやらされた経験だ。
そうだ。その高層マンションを俺達は目指していた。
もうすぐ放送だから落ち着いて聞けるよう身を隠そうという明さんからの提案を呑んで、適当な民家で腰を下ろしていた。
そしてアイツらと鉢合わせできそうな唯一の場所を見上げながら、アイツらのうち二人の死を知った。
中野四葉と中野五月。五つ子姉妹の下の妹二人。
女三人いれば姦しいというように、アイツらと一緒にいる時はたいていやかましいが、その中でわけてもやかましい二人だ。
かたや混雑でも見分けがつきやすいデカリボンの、体力面に全振りの元気馬鹿。
かたや他の姉妹には見ない突き出たくせ毛とセンスを疑う星型のアクセサリーの、要領の悪い真面目馬鹿。
一年越しの付き合いは短いようで長く、薄くなりようもない濃さだった。瞼を閉じれば暗闇でも顔を想起でき―――全員同じ顔なのだから実質一人ともいえるが―――、耳を澄ませば耳朶に残る声が再生される―――これも全員同じ以下略―――。
「―――――――――」
放送が終わって暫く経つ中、俺は何も言わなかった。
二人の死に動揺し言葉を失ったからじゃない。そうなるにはあのおちゃらけたラジオはどうにも得られる実感が薄かった。
理由があるとすれば怒るにも悲しむにも向かえない、この得体のしれない感情だからだ。
二人の死に動揺し言葉を失ったからじゃない。そうなるにはあのおちゃらけたラジオはどうにも得られる実感が薄かった。
理由があるとすれば怒るにも悲しむにも向かえない、この得体のしれない感情だからだ。
この六時間で俺が出会ったのは球磨川と明さんの二人だけ。その間球磨川が爆弾で吹っ飛んだり明さんとの合流でちょっとした諍いはあれど、直に死の危険を味わう経験は幸か不幸かまだない。明さんはクラゲの化物と交戦したと述べていたがやはり直接対峙してはいない。
……いや、危険な目に遭わないのだから少なくとも幸運に決まってるのだが、殺し合いに巻き込まれてる現状を直視し辛い現状にどこかマイナスの面を感じてるのも事実だった。
……いや、危険な目に遭わないのだから少なくとも幸運に決まってるのだが、殺し合いに巻き込まれてる現状を直視し辛い現状にどこかマイナスの面を感じてるのも事実だった。
なんだろうか。
アイツらの死を伝えられて、それを覿面に受け取る事に抵抗が残っている。
死体を見たでもなく、悲鳴を聞いたでもない。ただ流れる情報を受け取っただけ。
人の死なんて世間にありふれていて、対岸の火事である限りは無機的に感じてしまう。家にテレビがなくても、ニュースで毎日煽り立てて死というものが報道されているのだと知っている。
なのに俺は、昨日まで勉強を見ていて、くだらないやり取りに怒ったり笑ったりしていた隣人が、友人が、失われた現実を理解する事をこんなにも拒んでいる。
アイツらの死を伝えられて、それを覿面に受け取る事に抵抗が残っている。
死体を見たでもなく、悲鳴を聞いたでもない。ただ流れる情報を受け取っただけ。
人の死なんて世間にありふれていて、対岸の火事である限りは無機的に感じてしまう。家にテレビがなくても、ニュースで毎日煽り立てて死というものが報道されているのだと知っている。
なのに俺は、昨日まで勉強を見ていて、くだらないやり取りに怒ったり笑ったりしていた隣人が、友人が、失われた現実を理解する事をこんなにも拒んでいる。
何かが欲しかった。
アイツらが生きている、あるいは死んだという証を確かめたかった。
そんなもの本当は見たくもないが、それでも、テストに書かれた問題欄みたいな簡素さで、ああ、そうかと軽く扱うのがどうにも嫌だったのだ。
だからどうにかして理屈を考えている。そうじゃない理由を捻り出している。
主催者は視界や聴覚に干渉する技術を持っている。だったら、俺にだけ偽の情報を送るのだって不可能じゃないだろう、とか。
アイツらが生きている、あるいは死んだという証を確かめたかった。
そんなもの本当は見たくもないが、それでも、テストに書かれた問題欄みたいな簡素さで、ああ、そうかと軽く扱うのがどうにも嫌だったのだ。
だからどうにかして理屈を考えている。そうじゃない理由を捻り出している。
主催者は視界や聴覚に干渉する技術を持っている。だったら、俺にだけ偽の情報を送るのだって不可能じゃないだろう、とか。
わかっている。
不可能ではない。可能である。
だからってじゃあ実際にやるかといえば、そんなのはまるで別問題なのだと。
なんとまあ、情けない現実逃避だ。こんなすぐバレる嘘、俺一人を惑わせるためにしてどうなるっていうんだ。無駄な労力に過ぎる。
本当に、意味がまったくない。
不可能ではない。可能である。
だからってじゃあ実際にやるかといえば、そんなのはまるで別問題なのだと。
なんとまあ、情けない現実逃避だ。こんなすぐバレる嘘、俺一人を惑わせるためにしてどうなるっていうんだ。無駄な労力に過ぎる。
本当に、意味がまったくない。
『おーい上杉くん、大丈夫かい?』
底なし沼に嵌っていくようにどんどん埋まっていく意識を、今はあまり聞きたくない声が引っ張り出した。
球磨川禊という男は無視するには存在が負の面であまりに色濃かった。気付け薬にするには劇薬過ぎた。
球磨川禊という男は無視するには存在が負の面であまりに色濃かった。気付け薬にするには劇薬過ぎた。
「……大丈夫なように見えてるか?」
『うーん、ぜんぜん!』『まるで友達が自分の全く預かり知らないところで死んじゃったのを知った時みたいな顔だね』
『うーん、ぜんぜん!』『まるで友達が自分の全く預かり知らないところで死んじゃったのを知った時みたいな顔だね』
歯に衣着せぬどころじゃない直接的に刺しに来る物言いを聞いても、球磨川に激しく食ってかかるような事にはならなかった。こうも徹底してると呆れてすらもくる。
それぐらいにはまだ冷静さを残している。と思ってもいいのか。
それぐらいにはまだ冷静さを残している。と思ってもいいのか。
『ん?どうしたんだい上杉くん』
『まさか君、今の放送が本物だって信じ切っちゃってたりするのかい?頭いいのにそりゃないぜ』
「は……?」
『まさか君、今の放送が本物だって信じ切っちゃってたりするのかい?頭いいのにそりゃないぜ』
「は……?」
なのでその発言には、思わず視線が球磨川に吸い寄せられた。
『僕らが出会ったのは明ちゃんも含めてたった三人』『それまでは他の参加者に禄に出会ってもない』
『明ちゃんはクラゲの化物と戦ったって言ってるけどそれっきり』『情報的に僕らは孤立してるといっていい』
『だからあんなラジオで誰が死んだなんて聞かされても、僕らじゃ確かめようがない』
『しかもBBちゃんは視覚と聴覚に干渉するスキルを持っている』
『いかにも悪戯嫌がらせが大好きみたいな顔したBBちゃんだ』『個人個人、纏まった集団ごとに違う情報を与えて混乱させる事だって可能だろう』
『明ちゃんはクラゲの化物と戦ったって言ってるけどそれっきり』『情報的に僕らは孤立してるといっていい』
『だからあんなラジオで誰が死んだなんて聞かされても、僕らじゃ確かめようがない』
『しかもBBちゃんは視覚と聴覚に干渉するスキルを持っている』
『いかにも悪戯嫌がらせが大好きみたいな顔したBBちゃんだ』『個人個人、纏まった集団ごとに違う情報を与えて混乱させる事だって可能だろう』
捲し立てる球磨川の言葉は、俺が浮かべては廃棄していた根拠のない考察をそっくりそのまま表していた。
たとえこいつが球磨川禊でも。
敵にはならずとも、どうにも信用ならない男でも。
見ているだけでも不快感を催すほど不吉な雰囲気を纏った奴だとしても。
自分でも信じてない妄想を、話してもいない他人が全く同じ推論を口にした事に、妙な安心感を抱いてしまった。
たとえこいつが球磨川禊でも。
敵にはならずとも、どうにも信用ならない男でも。
見ているだけでも不快感を催すほど不吉な雰囲気を纏った奴だとしても。
自分でも信じてない妄想を、話してもいない他人が全く同じ推論を口にした事に、妙な安心感を抱いてしまった。
『なーんちゃって』
『全部嘘だよ』
『全部嘘だよ』
『こんな参加者と会えばすぐバレる嘘、なんにも意味がない』
『いくら可能だからって』『不可能じゃないからって』
『実際に行動に移す事とは別問題だ』
『むしろ主催者の情報全てに懐疑的になって』『やってもらいたいはずの殺し合いにすら疑問を覚えさせてしまう』
『相手を騙すには真実の中に一欠片の嘘ってのが基礎だからね』
『意味なんてそれこそ』『「今の嘘信じた奴どれくらいいた?」って馬鹿にするぐらいしかないんじゃないかな』
「……おい」
『いくら可能だからって』『不可能じゃないからって』
『実際に行動に移す事とは別問題だ』
『むしろ主催者の情報全てに懐疑的になって』『やってもらいたいはずの殺し合いにすら疑問を覚えさせてしまう』
『相手を騙すには真実の中に一欠片の嘘ってのが基礎だからね』
『意味なんてそれこそ』『「今の嘘信じた奴どれくらいいた?」って馬鹿にするぐらいしかないんじゃないかな』
「……おい」
翻した言葉は俺が断じた結論そのものであって。
にへらと貼りつけた、球磨川の薄ら笑いを強く睨んだ。
にへらと貼りつけた、球磨川の薄ら笑いを強く睨んだ。
『お、やっとこっちを見てくれたね』
『放送も終わって仲間同士話し合わなきゃいけないっていうのに』『いつまでも目も合わせてもらえないままじゃたまらない』
『僕は弱いからね』『無視されるだけでも堪えちゃうよ』
『で、放送の内容は本物だって話をしたけど』
『どうすんの』
『死んじゃったぜ、五つ子ちゃん』
『放送も終わって仲間同士話し合わなきゃいけないっていうのに』『いつまでも目も合わせてもらえないままじゃたまらない』
『僕は弱いからね』『無視されるだけでも堪えちゃうよ』
『で、放送の内容は本物だって話をしたけど』
『どうすんの』
『死んじゃったぜ、五つ子ちゃん』
自分で自分を弱いと自称するこいつは、人の痛いところ、言われたくない部分を的確なタイミングで突いてくる。
逃げようもない事実を逃げられないように、当たり前に当てに来る。
逃げようもない事実を逃げられないように、当たり前に当てに来る。
「……ああ、そうだな」
認めるように、観念したように、俺は答える他なかった。
『おや。なんだか蛋白な反応だね』
『ここに来て最初からずっと考えていて』『会ってどうするかなんて考えもせず』『とにかく探して会うのを目標にするぐらい考えてる子達のうち二人が』
『死んでしまったっていうのに』
『ここに来て最初からずっと考えていて』『会ってどうするかなんて考えもせず』『とにかく探して会うのを目標にするぐらい考えてる子達のうち二人が』
『死んでしまったっていうのに』
訝しがる球磨川に、俺は返す言葉もない。
自分でも分からない混濁した感情を表現する術なんて持たないのだ。
答えの欠片らしきものが引っかかってるのがもどかしい。吐き出して楽になりたいのに口から出てこない。
アイツらとの時間で幾度となくぶつかった答えのない問題は、死という出来事を前にしても、変わらず立ち塞がった。
だから。
自分でも分からない混濁した感情を表現する術なんて持たないのだ。
答えの欠片らしきものが引っかかってるのがもどかしい。吐き出して楽になりたいのに口から出てこない。
アイツらとの時間で幾度となくぶつかった答えのない問題は、死という出来事を前にしても、変わらず立ち塞がった。
だから。
『まぁそれもそうか』
『だって、まだ三人もいるし』
この球磨川の台詞に湧いた感情も、俺は言い表す事などまるで出来なかった。
代わりに半ば自動的に、衝動的に動いた腕が球磨川の肩を掴む。そのまま引き寄せるでもなく、片方の腕で殴り飛ばすような事もしない。
実に中途半端な態勢だった。
実に中途半端な態勢だった。
『おいおいおい』『なんだよ怒るなよ』『相手が違うぜ』
宙に浮くように軽い俺の剣幕など、当然意に介さずにどこ吹く風と球磨川は表情を変えない。
薄っぺらく、冷ややかに、学校の教室で戯言を言い合ってる時みたいな笑みで。
薄っぺらく、冷ややかに、学校の教室で戯言を言い合ってる時みたいな笑みで。
『僕は別に君を責めてるわけじゃないよ』
『実際君に何か出来たわけじゃないし』『君自身に何か過失があったわけでもない』
『何処にいるかも分からない』『明ちゃんの言うクラゲの化物みたいなのだうろついてる会場で』『皆を見つけて助けるだなんて』
『そんな事出来る奴なんて僕が知る限り二人しかいない』『ああ』『一人は完全な人外だから除外するとして実質一人だね』
『実際君に何か出来たわけじゃないし』『君自身に何か過失があったわけでもない』
『何処にいるかも分からない』『明ちゃんの言うクラゲの化物みたいなのだうろついてる会場で』『皆を見つけて助けるだなんて』
『そんな事出来る奴なんて僕が知る限り二人しかいない』『ああ』『一人は完全な人外だから除外するとして実質一人だね』
『君が怒るべきなのは』『なんの罪もない、悪い事もしてないいい子ちゃんを騙して甚振って』『その上殺した奴らじゃないか』
怒りを向ける矛先を指摘する球磨川の顔が、僅かに昏く歪んだ気がした。
『仕方ない』
『仕方ないよ』
『こんなのは、どうしようもない』
『これがバトルロワイアルというものさ』
『君が彼女達を助けられなかったのは君の責任じゃない』
『悪いのは』『名乗りもせずコソコソ隠れながらか弱い女の子を殺す最低の奴(ひきょうもの)だ』
『仕方ないよ』
『こんなのは、どうしようもない』
『これがバトルロワイアルというものさ』
『君が彼女達を助けられなかったのは君の責任じゃない』
『悪いのは』『名乗りもせずコソコソ隠れながらか弱い女の子を殺す最低の奴(ひきょうもの)だ』
『だから』『君は悪くない』
『そして僕も悪くない』
『そして僕も悪くない』
そう締めくくると、するりと俺の腕が掴んでいた球磨川の肩から離れた。
球磨川が振り払ったのでなく、単に俺の方から力を抜いただけだ。ここで球磨川を責める無意味さを悟ったから。
球磨川が振り払ったのでなく、単に俺の方から力を抜いただけだ。ここで球磨川を責める無意味さを悟ったから。
怒ってるのかと球磨川は言った。
そうか。俺は怒ってるのか。
そうかもしれない。
他人に言われて、初めてそんな気がしてきた。
そうか。俺は怒ってるのか。
そうかもしれない。
他人に言われて、初めてそんな気がしてきた。
「悪かった。正しいよ、球磨川。お前は間違っちゃいない」
知り合いの五人のうち二人が死んで、三人はまだ何処かで生き残っていて。
殺した奴と殺された奴がいて、殺された方の知り合いが怒りを向けるべきは殺した奴に決まっている。
論じるまでもない、当たり前過ぎる帰結だ。
殺した奴と殺された奴がいて、殺された方の知り合いが怒りを向けるべきは殺した奴に決まっている。
論じるまでもない、当たり前過ぎる帰結だ。
「アイツらの傍にいて俺に何が出来るでもない。出来てせいぜい代わりに死ぬか、一緒に死ぬかのどちらかだ。
お前の言い分はもっともだ。矛盾もなければ破綻もしてない。まっとうな意見だぜ」
『そうかい。わかってもらえて嬉し―――』
「けどな」
お前の言い分はもっともだ。矛盾もなければ破綻もしてない。まっとうな意見だぜ」
『そうかい。わかってもらえて嬉し―――』
「けどな」
四葉と五月が死んだ事も。
その時傍におらず、何もしてやれなかった事も。
もう全部認めてる。理解している。
その時傍におらず、何もしてやれなかった事も。
もう全部認めてる。理解している。
わかってる。
わかってるよ。
ああ、わかってるんだよ、そんなことはもうとっくに言われるまでもなく。
わかってるよ。
ああ、わかってるんだよ、そんなことはもうとっくに言われるまでもなく。
「正しいからって、間違ってないからって、じゃあ実際に納得出来るかなんてのとは別問題なんだよ」
関係無かった。
可能か不可能かとか、意味のあるか無しだとか知ったことじゃない。
可能か不可能かとか、意味のあるか無しだとか知ったことじゃない。
「死ぬ理由がない奴が死んで、その事を当然だなんて受け入れるのは、凡人にもなれない奴の安い言い訳でしかないんだって言ってるんだ」
短い人生で我武者羅に詰め込んできた知識を、ここではものの役にも立ちはしないと明後日の方向にぶん投げる。
不合理な感情だってわかっている。けど、理屈じゃないんだ。握り締めていたものを捨てるのに躊躇する理由は。
少し前まで不要だと放っておいて埃が被っていたものを拾い上げて、手に握らせて、育ててくれたアイツらとの思い出を、過去の残像で終わらせてしまうだなんて出来なかった。
そんな人間に、なってしまっていた。いつの間にか。知らぬうちに。
心地の良い場所だと、受け入れてしまっていたんだ。
不合理な感情だってわかっている。けど、理屈じゃないんだ。握り締めていたものを捨てるのに躊躇する理由は。
少し前まで不要だと放っておいて埃が被っていたものを拾い上げて、手に握らせて、育ててくれたアイツらとの思い出を、過去の残像で終わらせてしまうだなんて出来なかった。
そんな人間に、なってしまっていた。いつの間にか。知らぬうちに。
心地の良い場所だと、受け入れてしまっていたんだ。
『……うーん、そうくるか』『そうすると僕も少し困ったなあ』
腕を組んで、顎に手をやって、如何にも悩ましそうなポーズをする球磨川。
いつものおちょくりかと思えば、どうも本気で困ってるらしい。
後で思い返せば恥ずかしすぎて忘れてしまいたくなるだろう自分の発言に、そこまで悩ませる要素があっただろうか。
いつものおちょくりかと思えば、どうも本気で困ってるらしい。
後で思い返せば恥ずかしすぎて忘れてしまいたくなるだろう自分の発言に、そこまで悩ませる要素があっただろうか。
「……困るって、何がだよ」
『そりゃあ、これからの事さ』
『これからこの殺し合いをどう動いていくかにあたって』『弱い僕と上杉くんとじゃ不安要素が多すぎる』
『放送が終わって明ちゃんは外に出たきり帰ってこないし』『ひょっとして見捨てられちゃったかもね僕達』
『あっちも探し人が死んじゃったし』『ここに留まる理由もないからね』
『そりゃあ、これからの事さ』
『これからこの殺し合いをどう動いていくかにあたって』『弱い僕と上杉くんとじゃ不安要素が多すぎる』
『放送が終わって明ちゃんは外に出たきり帰ってこないし』『ひょっとして見捨てられちゃったかもね僕達』
『あっちも探し人が死んじゃったし』『ここに留まる理由もないからね』
そこまで聞いてようやく、球磨川の監視も兼ねてという名目で着いてきてくれたもう一人の同行者である宮本明が部屋にいない事に気づいた。そこまで意識が散漫していたのかと自省する。
探していた、鮫島と勝次の名前が放送で呼ばれたのまでは辛うじて憶えている。名前順で呼ばれた仕様で、ちょうど四葉と五月を挟んでいたからだろう。
探していた、鮫島と勝次の名前が放送で呼ばれたのまでは辛うじて憶えている。名前順で呼ばれた仕様で、ちょうど四葉と五月を挟んでいたからだろう。
『特に上杉くん』『今の君の弱りっぷりったらないぜ』
『肉体的な能力はどうしようもないとしても』『精神面での能力の低下はこの状況じゃ全てに不利(マイナス)だ』
『僕としても』『六時間も付き合いのある大事な同行者をここで失うのは忍びない』
『肉体的な能力はどうしようもないとしても』『精神面での能力の低下はこの状況じゃ全てに不利(マイナス)だ』
『僕としても』『六時間も付き合いのある大事な同行者をここで失うのは忍びない』
嫌な予感がした。
こいつといてから今に至るまで良い予感というものが巡った憶えなど一切ないが、とにかく嫌な予感だった。
球磨川が俺をここまで気にかける理由、それが結局ハッキリしていないのが大なる理由であり。
こいつといてから今に至るまで良い予感というものが巡った憶えなど一切ないが、とにかく嫌な予感だった。
球磨川が俺をここまで気にかける理由、それが結局ハッキリしていないのが大なる理由であり。
『……心配してくれるのはありがたいが、ならどうするって』
『うん、だからこうすればいいんだよ』
『うん、だからこうすればいいんだよ』
『大嘘憑き(オールフィクション)』
脈絡なく。
前兆なく。
経緯がすっぽりと抜け落ちて。
腕ほどもある剣呑に巨大な螺子が、俺の弱みごと胸の中心部に螺子込まれた。
前兆なく。
経緯がすっぽりと抜け落ちて。
腕ほどもある剣呑に巨大な螺子が、俺の弱みごと胸の中心部に螺子込まれた。
『君の五つ子ちゃん達への思いを無かった事にした』
『これで雑な思いに煩わせられない、プレーン上杉くんの出来上がりだ』
『これで雑な思いに煩わせられない、プレーン上杉くんの出来上がりだ』
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…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
空洞があった。
螺子込まれ、抉り抜かれた胸の真ん中に虚空がある。
傷跡は程なく跡形もなく消えて、孔もはじめからなかったように消えたが、底には虚構(あな)があった。
螺子込まれ、抉り抜かれた胸の真ん中に虚空がある。
傷跡は程なく跡形もなく消えて、孔もはじめからなかったように消えたが、底には虚構(あな)があった。
いや、違う。欠落などない。失われたモノなどない。
全ては、『無かった事になった』のだから。
一年と少しの間の経験と時間は完全に消えた。因果として地平から無に帰した。
醒めた眼で自分を客観視する。途端に、あの五人に向けていた諸々の感情が何もかもどうでもよくなってきた。
何かここまで、酷く馬鹿馬鹿しい考えを抱いていた気がしてならない。
全ては、『無かった事になった』のだから。
一年と少しの間の経験と時間は完全に消えた。因果として地平から無に帰した。
醒めた眼で自分を客観視する。途端に、あの五人に向けていた諸々の感情が何もかもどうでもよくなってきた。
何かここまで、酷く馬鹿馬鹿しい考えを抱いていた気がしてならない。
思い返すに、最悪の出会いとしか言いようがなかった。
元を正せば借金返済の為に親父が無理やり取り付いた家庭教師のバイトを押し付けられたのが始まりだ。当初から乗り気でなかったが、教え子と対面してみれば想定を更に下回り底を割るほどの問題児共だった。
五つ子の姉妹。顔も身体も声も同一。少し髪飾りを変えただけでちっとも見分けがつかない。
これだけでも混乱を招く悩みの種だというのに、頭の出来も五人そっくり悪かった。馬鹿だった。五人合わせて一○○点の赤点以下娘のとんでもシスターズだった。
その癖そこまで一緒でいながら性格は不思議なほど一致せず、そしてまた揃って自分に従わぬ馬鹿ばっかりだった。
だいたい初日から睡眠薬盛って追い出すとかなに考えてんだ。倫理観どうなってんだ。しかも主犯以外の四人も犯行を黙止してるし、後日に悪びれる気もさらさらないときた。
それからもあれこれ理由つけて勉強を避けやがるし家出したりなぜか俺の家に泊まったり花火の縁日だの温泉旅行だのに散々に連れ回されて。
元を正せば借金返済の為に親父が無理やり取り付いた家庭教師のバイトを押し付けられたのが始まりだ。当初から乗り気でなかったが、教え子と対面してみれば想定を更に下回り底を割るほどの問題児共だった。
五つ子の姉妹。顔も身体も声も同一。少し髪飾りを変えただけでちっとも見分けがつかない。
これだけでも混乱を招く悩みの種だというのに、頭の出来も五人そっくり悪かった。馬鹿だった。五人合わせて一○○点の赤点以下娘のとんでもシスターズだった。
その癖そこまで一緒でいながら性格は不思議なほど一致せず、そしてまた揃って自分に従わぬ馬鹿ばっかりだった。
だいたい初日から睡眠薬盛って追い出すとかなに考えてんだ。倫理観どうなってんだ。しかも主犯以外の四人も犯行を黙止してるし、後日に悪びれる気もさらさらないときた。
それからもあれこれ理由つけて勉強を避けやがるし家出したりなぜか俺の家に泊まったり花火の縁日だの温泉旅行だのに散々に連れ回されて。
自分の時間がどんどん減っていく。
あいつらとの時間にばかりすり替わっていく。
あいつらとの時間にばかりすり替わっていく。
本当に、本当にあれは最悪の時間だった。
揃いも揃っての問題児。高給でなければ誰が受けたものか。動物園でゴリラの飼育委員のバイトやってた方がまだやりがいを感じる。
こんな奴らに好感を抱くなんてどうかしてる。
こんな奴らに好意を抱かれたってどうってことない。
だからあんな奴らが死んだところでどうだってよく。
まあ死ぬのはかわいそうだなと思うけどそこ止まりで。
今頃あの三人は泣いてるんだろうなって考えて。そういや俺はまだ泣いてないなって気づ
揃いも揃っての問題児。高給でなければ誰が受けたものか。動物園でゴリラの飼育委員のバイトやってた方がまだやりがいを感じる。
こんな奴らに好感を抱くなんてどうかしてる。
こんな奴らに好意を抱かれたってどうってことない。
だからあんな奴らが死んだところでどうだってよく。
まあ死ぬのはかわいそうだなと思うけどそこ止まりで。
今頃あの三人は泣いてるんだろうなって考えて。そういや俺はまだ泣いてないなって気づ
「あ、そうか。
俺、アイツら五人が好きなんだ」
俺、アイツら五人が好きなんだ」
台無しだった。
盛大な自滅だった。
見事なる爆散だった。
ここにきてそれなのか。ここまできてたどり着く答えが、それなのかよ。
好きな人が死ぬ事を、息が詰まりそうなぐらい苦しく感じて。
大切な人をもう会えない事を、体の半身が千切れたように痛いと思う。
それは特別なのか。
それって異常なのかよ。
不幸とされなきゃいけないのか。
大切な人をもう会えない事を、体の半身が千切れたように痛いと思う。
それは特別なのか。
それって異常なのかよ。
不幸とされなきゃいけないのか。
そんなわけ、ないだろ。
普通だ。
あまりにも普遍的な気持ちだ。
ありふれて凡庸で、どこにでもいる人が抱えている、下らないぐらい抱えているものだった。
家族以外にそんな気持ちを持つ事をくだらないと言ってる平凡以下の男が、誰かの役に立てる人間になるとかつて誓った俺だった。
普通だ。
あまりにも普遍的な気持ちだ。
ありふれて凡庸で、どこにでもいる人が抱えている、下らないぐらい抱えているものだった。
家族以外にそんな気持ちを持つ事をくだらないと言ってる平凡以下の男が、誰かの役に立てる人間になるとかつて誓った俺だった。
「――――――やべえ。まじ恥ずかしい。死にてえ」
頭を抱える。ここまで巡りの悪い脳は自分なんかじゃないと否定したいが、どうあったって俺でしかない。
気づくのが遅すぎた。あるいは早すぎた。
誰かのように真正面から宣言出来るほどはっきりしてるわけじゃない。淡く芽吹いたばかりで
たとえ恋未満にすら至ってない芽吹いたばかりの淡さだとしても。
他人から好意を告げられて少なからず意識するようになって、書物に頼り、季節を跨ぎ、少しずつ自分の気持ちを整理して確かめるべきであって。
取り返しのつかない乖離を味わい、自分についた亀裂の深さで愛を確かめる方法で気づきたくなんか、なかったのに。
気づくのが遅すぎた。あるいは早すぎた。
誰かのように真正面から宣言出来るほどはっきりしてるわけじゃない。淡く芽吹いたばかりで
たとえ恋未満にすら至ってない芽吹いたばかりの淡さだとしても。
他人から好意を告げられて少なからず意識するようになって、書物に頼り、季節を跨ぎ、少しずつ自分の気持ちを整理して確かめるべきであって。
取り返しのつかない乖離を味わい、自分についた亀裂の深さで愛を確かめる方法で気づきたくなんか、なかったのに。
『僕の「大嘘憑き(オールフィクション)」は現実(すべて)を虚構(なかったこと)にするスキルだ』
『どんな傷も疲労も、死んだ事実だってゼロにしてしまう』
『けど、少なからず無かった事に出来ない例外もある』『しかも今の僕はそのスキルを訳あって失っていてね』
『僕の中に残ってたスキルの残骸を組み合わせてそれっぽく見せた劣化品』『いわば劣化大嘘憑き(マイナスオールフィクション)とでも言うべき代物でね』
『強い思いのこもったものを無かった事には出来なくなってるんだ』
『加えてこの殺し合いから更にスキルに制限がかけられていて、尚の事効き辛い』
『括弧つけた薄っぺらいものならともかく』
『本当に大事で失くしたくないような思い出を消せるほどの効力は無くなっちゃってるんだ』
『どんな傷も疲労も、死んだ事実だってゼロにしてしまう』
『けど、少なからず無かった事に出来ない例外もある』『しかも今の僕はそのスキルを訳あって失っていてね』
『僕の中に残ってたスキルの残骸を組み合わせてそれっぽく見せた劣化品』『いわば劣化大嘘憑き(マイナスオールフィクション)とでも言うべき代物でね』
『強い思いのこもったものを無かった事には出来なくなってるんだ』
『加えてこの殺し合いから更にスキルに制限がかけられていて、尚の事効き辛い』
『括弧つけた薄っぺらいものならともかく』
『本当に大事で失くしたくないような思い出を消せるほどの効力は無くなっちゃってるんだ』
頭上からの声が俯いた顔を掴み上げる。
知らず膝をついて蹲っていた俺を、立ったままの球磨川が見下ろしていた。
気味の悪さも、緩い表情も、この時だけは少しだけ薄れていて。
知らず膝をついて蹲っていた俺を、立ったままの球磨川が見下ろしていた。
気味の悪さも、緩い表情も、この時だけは少しだけ薄れていて。
『攻略対象(すきなこ)を二人も守れなかったからって』
『急に方針転換して五人共好きなんてハーレム宣言するなんて』
『あーあ』『この上なく無様で』『みっともない』
『僕の初恋なんて小学生体型の経産婦だぜ』
『甘えよ』
『そんなんじゃラブコメ主人公、失格だね』
『急に方針転換して五人共好きなんてハーレム宣言するなんて』
『あーあ』『この上なく無様で』『みっともない』
『僕の初恋なんて小学生体型の経産婦だぜ』
『甘えよ』
『そんなんじゃラブコメ主人公、失格だね』
『……が、その甘さ、嫌いじゃあないぜ』
『恥を掻きたくなくて鈍感キャラぶるよりは』『不幸(マイナス)をかけられてもゼロにならない思いで恥を刻む方が、恋の始まりには丁度いいってものだ』
指を刺して、酷薄たっぷりに、キメ顔でそいつはそう言った。
「……結局さ。なんでお前、こんな事したんだ?」
球磨川の言動と行動は、問題こそ俺を立ち上がらせる切欠(パーツ)の役目を果たしていた。
感情を煽り、心象を検めさせ、結果的に奮起させた。
弱く、不思議な能力も持たない俺なんて、それこそ明さんのように放っておくのが自然だ。
そこまでする理由が相変わらず読めない。自分で言うのもなんだが、あまりにも割が合わないのではないか。
感情を煽り、心象を検めさせ、結果的に奮起させた。
弱く、不思議な能力も持たない俺なんて、それこそ明さんのように放っておくのが自然だ。
そこまでする理由が相変わらず読めない。自分で言うのもなんだが、あまりにも割が合わないのではないか。
『そりゃあ、僕はいつだって弱い奴の味方だからだよ』
『何の力も無く』『何も出来ず』『殺し合いの舞台では殺される以外に役柄が与えられてない人みたいなね』
『何の力も無く』『何も出来ず』『殺し合いの舞台では殺される以外に役柄が与えられてない人みたいなね』
その通りだろう。今以て殺し殺される関係に変化はない。
自分の気持ちとやらに気づいたところで、都合のいいパワーアップなんて起こりなんざしない。
勉強が日々の積み重ねであるように、鍛えるのだって一朝一夕で済みはしないのだから。
自分の気持ちとやらに気づいたところで、都合のいいパワーアップなんて起こりなんざしない。
勉強が日々の積み重ねであるように、鍛えるのだって一朝一夕で済みはしないのだから。
『それにさっきも言ったろ』『上杉くんとはここで六時間も同じ時間を過ごした相手なんだ』
『プラスにもマイナスにもノットイコールにも寄らないどノーマルな人が』『初対面で僕とこれだけ付き合ってくれるなんて、早々無い事なんだ』
『つい嬉しくなって』『お節介の一つでもかきたくなるよ』
『まったく』『女の子相手でもないのに困った性だ』
『プラスにもマイナスにもノットイコールにも寄らないどノーマルな人が』『初対面で僕とこれだけ付き合ってくれるなんて、早々無い事なんだ』
『つい嬉しくなって』『お節介の一つでもかきたくなるよ』
『まったく』『女の子相手でもないのに困った性だ』
どこまで本音なのか、分かったものじゃないが。
どこまで信じていいのか、頼ってしまっていいのかは計りかねてる最中だが。
少なくとも、不快が消えはせずとも、こいつと一緒にいても許せるぐらいには思ってるらしい。
どこまで信じていいのか、頼ってしまっていいのかは計りかねてる最中だが。
少なくとも、不快が消えはせずとも、こいつと一緒にいても許せるぐらいには思ってるらしい。
「……ああ。お前が困った奴だってのには、心底同意する」
笑ったつもりの俺の顔は、ちゃんと笑えてるだろうか。
へらへらと薄っぺらく張り付かせてないかと、関係ない事を考えてしまう。
アイツらを見つけた時、こいつと同じ表情をしてると思われるのは、流石に御免被りたいからだ。
へらへらと薄っぺらく張り付かせてないかと、関係ない事を考えてしまう。
アイツらを見つけた時、こいつと同じ表情をしてると思われるのは、流石に御免被りたいからだ。
『ああそれにしても』
『数時間ぶりにまた言う羽目になるとはね』
『流石に使いすぎるのもマンネリそうで気が引けるんだけどな』
『まあともかく』『ゴホン』
『―――また勝てなかった』
「そもそも勝負した覚えもないがな」
『うわ』『折角括弧つけて決めセリフ言ったのにそこで口挟んじゃう?』『ほんと上杉だねデレカシーくん』
『わざとかそれ?』
『ごめん、噛んじゃった』
「違う絶対わざとだ」
『噛みまじっっっぶぇっ』
「マジで噛みやがった!?もうさっさと治せお前!」
『数時間ぶりにまた言う羽目になるとはね』
『流石に使いすぎるのもマンネリそうで気が引けるんだけどな』
『まあともかく』『ゴホン』
『―――また勝てなかった』
「そもそも勝負した覚えもないがな」
『うわ』『折角括弧つけて決めセリフ言ったのにそこで口挟んじゃう?』『ほんと上杉だねデレカシーくん』
『わざとかそれ?』
『ごめん、噛んじゃった』
「違う絶対わざとだ」
『噛みまじっっっぶぇっ』
「マジで噛みやがった!?もうさっさと治せお前!」
◆
慣れてしまった喪失の味が喉元を通り過ぎる。
仲間を、肉親を、師を、失う度に辛酸を舐めさせられてきた。
もう奪わせはしまいとどれだけ意気込んでも、人は死ぬ。
吸血鬼を斬り、邪鬼を刈り、亡者を殺し、アマルガムを討つだけ強くなっても。
傍にいないというだけで、人は鬼に貶められ、そして死ぬ。
仲間を、肉親を、師を、失う度に辛酸を舐めさせられてきた。
もう奪わせはしまいとどれだけ意気込んでも、人は死ぬ。
吸血鬼を斬り、邪鬼を刈り、亡者を殺し、アマルガムを討つだけ強くなっても。
傍にいないというだけで、人は鬼に貶められ、そして死ぬ。
放送を聞き内容を記憶して、すぐに明は家の玄関を抜け外に出て、塀に背をもたれかけていた。
クラゲの怪物の対決以来戦闘はなく体力の消耗もしてないが、やはりあの二人の死が思った以上に堪えてるのだろうか。
本土に渡ってから最も付き合いの長い二人だ。吸血鬼撲滅の戦いに荒れ果てた明の、少ない心許せる相手だった。
クラゲの怪物の対決以来戦闘はなく体力の消耗もしてないが、やはりあの二人の死が思った以上に堪えてるのだろうか。
本土に渡ってから最も付き合いの長い二人だ。吸血鬼撲滅の戦いに荒れ果てた明の、少ない心許せる相手だった。
鮫島と勝次が死んだ今、明の知り合いは最早あの雅のみだ。
雅。あの吸血鬼はこの殺し合いも余興の戯れとして満喫している事だろう。
あの元凶を殺す事こそが今の自分の生きる理由だ。この場で何より優先すべき事柄であり、子守りに興じる暇はない。むしろ雅との戦いに巻き込まれる危惧を思えば遠ざけるのが気遣いだ。
ならばさっさと家を去ればいいのだが、明は離れない。
知り合いの死に少なからずショックを受けている上杉の様子が落ち着くまではここにいるつもりだった。
別に義理を持つ理由はないが、あの球磨川にいらぬ難癖をつけられて下手に邪魔をされるのも面倒だった。
奴の監視も兼ねて、二人の同行を受け入れたのだから。
雅。あの吸血鬼はこの殺し合いも余興の戯れとして満喫している事だろう。
あの元凶を殺す事こそが今の自分の生きる理由だ。この場で何より優先すべき事柄であり、子守りに興じる暇はない。むしろ雅との戦いに巻き込まれる危惧を思えば遠ざけるのが気遣いだ。
ならばさっさと家を去ればいいのだが、明は離れない。
知り合いの死に少なからずショックを受けている上杉の様子が落ち着くまではここにいるつもりだった。
別に義理を持つ理由はないが、あの球磨川にいらぬ難癖をつけられて下手に邪魔をされるのも面倒だった。
奴の監視も兼ねて、二人の同行を受け入れたのだから。
「明さん」
背後からの呼び声に振り返ると。準備を済ませた上杉と球磨川が出てきていた。
「すみません、待たせました。もう行けます」
幾らか顔に憔悴が見られるが、だいぶ落ち着いてるようだ。目の光は死んでおらず、かつての勝次のような生きる意思が芽生えている。
まさか球磨川が激励でもしたのかと頭を掠めたが、すぐに取り下げる。どの道家の中で何が会ったかは自分とは関わりのない話だ。
まさか球磨川が激励でもしたのかと頭を掠めたが、すぐに取り下げる。どの道家の中で何が会ったかは自分とは関わりのない話だ。
「付き合うのはあのマンションまでだ。そこからは好きに動かせてもらう」
「はい。構いません」
『そりゃあないぜ明ちゃん』『幾ら仲間二人が死んで気楽になったからって』『まだ大事な人達が残ってる僕らを見捨てるっていうのかい』
「おい球磨川。ほんとお前黙っとけ今は」
「はい。構いません」
『そりゃあないぜ明ちゃん』『幾ら仲間二人が死んで気楽になったからって』『まだ大事な人達が残ってる僕らを見捨てるっていうのかい』
「おい球磨川。ほんとお前黙っとけ今は」
上杉の制止が無ければそのまま殴って黙らせていただろう。いちいち人の神経を逆撫でるポイントを心得た発言しかしない男だ。無視という形で会話を強引に打ち切る。
常に笑顔を浮かべている球磨川はまるで変わりない。一人だけ知人の名が呼ばれなかった余裕か?いや違う。たとえ友人や肉親の名が呼ばれたところでこいつはいつもの笑顔でいるだろう。
常に笑顔を浮かべている球磨川はまるで変わりない。一人だけ知人の名が呼ばれなかった余裕か?いや違う。たとえ友人や肉親の名が呼ばれたところでこいつはいつもの笑顔でいるだろう。
明が二人と行動を共にしている理由の半分は球磨川だ。自分に余計な悪評が立って妨害されたり鮫島達に危害が及ぶのを防ぐ名目だ。
だが二人が死んだ今その効力も消えた。だというのに、こうして期限付きといはいえ連れ立ってるのはなぜか。
不気味だった。まるで見えない糸が足に括り付けられこちらの進路を誘導されているような。
球磨川は何も言わない。ただ明が球磨川を見て、言葉を聞き、直感で自分に被害を招くと察しているだけだ。
それこそ、知らず思考を誘導されてるかであるように。
だが二人が死んだ今その効力も消えた。だというのに、こうして期限付きといはいえ連れ立ってるのはなぜか。
不気味だった。まるで見えない糸が足に括り付けられこちらの進路を誘導されているような。
球磨川は何も言わない。ただ明が球磨川を見て、言葉を聞き、直感で自分に被害を招くと察しているだけだ。
それこそ、知らず思考を誘導されてるかであるように。
負完全。
異常以上の、それ以下の何か。
混沌より這い寄る過負荷。
異常以上の、それ以下の何か。
混沌より這い寄る過負荷。
「大嘘憑き(オールフィクション)」なぞ、球磨川という黒点に彩りをつける飾りに過ぎない。
一度関われば無視を決め込もうが間に合わない。全てを引きずり込みグチャグチャに混ぜ合わせ台無しにする、負の引力こそが球磨川禊の真骨頂。
一度関われば無視を決め込もうが間に合わない。全てを引きずり込みグチャグチャに混ぜ合わせ台無しにする、負の引力こそが球磨川禊の真骨頂。
「……とんだ危険物を掴まされたようだな」
『え?』『明ちゃん爆弾持ってるの?』『それは危ない!』『うっかり支給品を調べようとした途端爆発して死にかけるようなヘマをしないでくれよ』『まあそれ僕なんだけど』
「球磨川。やっぱり暫く舌噛んどけお前」
『え?』『明ちゃん爆弾持ってるの?』『それは危ない!』『うっかり支給品を調べようとした途端爆発して死にかけるようなヘマをしないでくれよ』『まあそれ僕なんだけど』
「球磨川。やっぱり暫く舌噛んどけお前」
普通(ノーマル)に生まれながら、
特別(スペシャル)な人生を歩み、
異常(アブノーマル)な強さを発揮しながら、
過負荷(マイナス)の結果しか残らない。
その本質を捉えつつある明が辿るのは、如何なる道に至るのか。
彼岸の果てまで遠く続く先は、いまだ見えない。
特別(スペシャル)な人生を歩み、
異常(アブノーマル)な強さを発揮しながら、
過負荷(マイナス)の結果しか残らない。
その本質を捉えつつある明が辿るのは、如何なる道に至るのか。
彼岸の果てまで遠く続く先は、いまだ見えない。
◆
『そうだぜ、上杉君』
『君みたいな凡人(ノーマル)が』
『特別(スペシャル)でも』『異常(アブノーマル)でも』『過負荷(マイナス)でも』『ましてや悪平等(ナットイコール)でもないただの普通(ノーマル)が』
『こんな異能バトロワものの舞台で、主人公みたいな活躍なんて出来るわけないじゃないか』
『出来るのなんてせいぜい』『「あいつは普通の奴だった」』『「死んでいい奴じゃなかった」』『「あいつの死は無駄にしない」』って』
『主人公がキメ顔で言って背負った気になって、あとは刹那で忘れられる「不幸な犠牲者」ぐらいだ』
『君に務まるのなんてそれこそ、ドタバタ学園ラブコメの主人公ぐらいものだろうさ』
『君みたいな凡人(ノーマル)が』
『特別(スペシャル)でも』『異常(アブノーマル)でも』『過負荷(マイナス)でも』『ましてや悪平等(ナットイコール)でもないただの普通(ノーマル)が』
『こんな異能バトロワものの舞台で、主人公みたいな活躍なんて出来るわけないじゃないか』
『出来るのなんてせいぜい』『「あいつは普通の奴だった」』『「死んでいい奴じゃなかった」』『「あいつの死は無駄にしない」』って』
『主人公がキメ顔で言って背負った気になって、あとは刹那で忘れられる「不幸な犠牲者」ぐらいだ』
『君に務まるのなんてそれこそ、ドタバタ学園ラブコメの主人公ぐらいものだろうさ』
『だったら』
『変えちまえばいいんだよ、ラブコメに』
『変えちまえばいいんだよ、ラブコメに』
『全ての前提を覆してしまえばいい』
『脚本(ブック)を作り替え(リメイクし)てしまえばいい』
『光り輝く素晴らしき英雄譚を』
『血潮吹き荒ぶ凄惨な殺し合いを』
『ゆるふわで、ベタベタで甘々な、みんなが幸せに終われる喜劇(コメディ)に舞台の主題をすり変えてしまえばいい』
『そうすれば後は君の独壇場さ』『誰か一人を選ぶいちご100%エンドでも、ハーレムを築くTOLOVEるエンドでも』『好きな結末を選べばいい』
『いやーどんな気分だろうね』『必殺技叫んで宿敵と決着つけてる横で、告白して結ばれたカップルをバックにエンディングが始まって大団円(だいなし)にされるのって!』
『脚本(ブック)を作り替え(リメイクし)てしまえばいい』
『光り輝く素晴らしき英雄譚を』
『血潮吹き荒ぶ凄惨な殺し合いを』
『ゆるふわで、ベタベタで甘々な、みんなが幸せに終われる喜劇(コメディ)に舞台の主題をすり変えてしまえばいい』
『そうすれば後は君の独壇場さ』『誰か一人を選ぶいちご100%エンドでも、ハーレムを築くTOLOVEるエンドでも』『好きな結末を選べばいい』
『いやーどんな気分だろうね』『必殺技叫んで宿敵と決着つけてる横で、告白して結ばれたカップルをバックにエンディングが始まって大団円(だいなし)にされるのって!』
『まあ唐突な路線変更なんて、まるでジャンプの打ち切りコースまっしぐらだけど』
『ギャグ漫画からバトル漫画に移行して売れた作品なんて、山ほどあるし』
『それに打ち切りだって何もかもが駄作なわけじゃない』
『マイナスの吹き溜まりのような作品の中にも、たまに光るモノがあったりするんだぜ?』
『アンケートや売り上げで幾ら負債(マイナス)は覆らなくても』『物語の結末は無にならない』
『負け犬って罵られたって』『失敗作だって笑われたって』『ご都合主義だと嘲られたって』
『誰も死なず、幸せな大団円を迎えられたのなら、収支はマイナスでも物語の終始は幸福(プラス)で釣り合っている』
『ギャグ漫画からバトル漫画に移行して売れた作品なんて、山ほどあるし』
『それに打ち切りだって何もかもが駄作なわけじゃない』
『マイナスの吹き溜まりのような作品の中にも、たまに光るモノがあったりするんだぜ?』
『アンケートや売り上げで幾ら負債(マイナス)は覆らなくても』『物語の結末は無にならない』
『負け犬って罵られたって』『失敗作だって笑われたって』『ご都合主義だと嘲られたって』
『誰も死なず、幸せな大団円を迎えられたのなら、収支はマイナスでも物語の終始は幸福(プラス)で釣り合っている』
『でももし』
『君がヒロイン全員に振られたり あるいはヒロイン全員が間に合わず死んでしまったり、はたまた君自身があっさり死んでしまったとしたら』
『いよいよ晴れて過負荷(ぼくら)の仲間入りだ』
『そしたらその時は』
『夕暮れの校庭の桜の木の下で』
『校舎の屋上のフェンスの下で』
『「俺達、ずっと親友だよな!」って』
『温い友情で慰めてやるよ』
『君がヒロイン全員に振られたり あるいはヒロイン全員が間に合わず死んでしまったり、はたまた君自身があっさり死んでしまったとしたら』
『いよいよ晴れて過負荷(ぼくら)の仲間入りだ』
『そしたらその時は』
『夕暮れの校庭の桜の木の下で』
『校舎の屋上のフェンスの下で』
『「俺達、ずっと親友だよな!」って』
『温い友情で慰めてやるよ』
『僕達マイナス十三組はいつでも君を歓迎するよ!』
◆
【D-7/1日目・朝】
【宮本明@彼岸島 48日後…】
[状態]:ダメージ(小)球磨川への不快感及び嫌悪感
[道具]:基本支給品一式、宇髄天元の日輪刀@鬼滅の刃、不明支給品0~4
[思考・状況]
基本方針:雅を殺す。
1:雅を殺す。その後の事は雅を殺した後に考える。
2:少なくともPENTAGONまでは球磨川と上杉と共に行動。
3:球磨川に警戒。
[備考]
※少なくとも西山殺害後より参戦です。
[状態]:ダメージ(小)球磨川への不快感及び嫌悪感
[道具]:基本支給品一式、宇髄天元の日輪刀@鬼滅の刃、不明支給品0~4
[思考・状況]
基本方針:雅を殺す。
1:雅を殺す。その後の事は雅を殺した後に考える。
2:少なくともPENTAGONまでは球磨川と上杉と共に行動。
3:球磨川に警戒。
[備考]
※少なくとも西山殺害後より参戦です。
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]:健康、『劣化大嘘憑き』に制限
[装備]:学ラン、螺子@めだかボックス×たくさん
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:自由気まま好き勝手に動く。
1:『めだかちゃんたちに会いたいな』
2:『とりあえず上杉くんについていこうかな』
3:『明ちゃんとはいい過負荷(ともだち)になれそうだなぁ』
ー:『バトロワラブコメ化計画進行中。予定?そんなの永遠に未定だよ』
[備考]
※『劣化大嘘憑き』獲得後からの参戦。
[状態]:健康、『劣化大嘘憑き』に制限
[装備]:学ラン、螺子@めだかボックス×たくさん
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:自由気まま好き勝手に動く。
1:『めだかちゃんたちに会いたいな』
2:『とりあえず上杉くんについていこうかな』
3:『明ちゃんとはいい過負荷(ともだち)になれそうだなぁ』
ー:『バトロワラブコメ化計画進行中。予定?そんなの永遠に未定だよ』
[備考]
※『劣化大嘘憑き』獲得後からの参戦。
【上杉風太郎@五等分の花嫁】
[状態]:健康、球磨川禊に形容しがたい不快感、精神的ショック(やや快復)
[装備]:制服
[道具]:基本支給品一式、CBR400R@現実、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いからの脱出、生還を目指すが、具体的にどうするのかはわからん。
1:一花、二乃、三玖との合流。
2:PENTAGONを目指す。
3:俺はアイツらを――――――
[備考]
※修学旅行中(少なくとも79話ラスト以降)からの参戦。
[状態]:健康、球磨川禊に形容しがたい不快感、精神的ショック(やや快復)
[装備]:制服
[道具]:基本支給品一式、CBR400R@現実、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いからの脱出、生還を目指すが、具体的にどうするのかはわからん。
1:一花、二乃、三玖との合流。
2:PENTAGONを目指す。
3:俺はアイツらを――――――
[備考]
※修学旅行中(少なくとも79話ラスト以降)からの参戦。
| 前話 | お名前 | 次話 |
| なんやかんやで第一印象は結構大事 | 宮本明 | Alive A life |
| 球磨川禊 | ||
| 上杉風太郎 |