アザナエル ◆0zvBiGoI0k
◆
「立香さんの右手の甲って、赤い痣があるんですね」
出立の準備をしてる間、装填されてる令呪を見つめてるとそんな風に声をかけられた。
「わ、ほんとだ。紅葉みたいな模様でキレイだね。立香ってこういうの趣味なんだ、ちょっと意外」
「や、趣味でつけてるわけじゃないんだけど――――――」
「や、趣味でつけてるわけじゃないんだけど――――――」
ひょこっと傍にいた一花が顔を出して右手をしげしげと見つめている。
「で、炭治郎君、これがどうかした?」
「あ、はい。俺のいる鬼殺隊で『痣の者』の話が伝わっているんですけど……」
「あ、はい。俺のいる鬼殺隊で『痣の者』の話が伝わっているんですけど……」
自分の額の左側、舞い上がる炎のような赤い痣の部分を手で擦る。
「『日の呼吸』……始まりの呼吸を使う剣士には生まれつき痣があって、その人達は鬼舞辻無惨を最も追い詰めた人なんだそうです。
それで最近、俺達の周りにも痣が出る人が表れ始めて、その時には全身から凄い力が溢れるんだって言ってました」
それで最近、俺達の周りにも痣が出る人が表れ始めて、その時には全身から凄い力が溢れるんだって言ってました」
なんかこうグワ――ッて、ガ――ッて、おなかとかググ――ッて!
と、こう必死にジェスチャーで表現してみせてるが、爆裂なまでに分かりづらい。
ともあれなるほど、話の意図はわかった。この手の令呪が、自分の痣と関連性がないか気になったのだろう。
と、こう必死にジェスチャーで表現してみせてるが、爆裂なまでに分かりづらい。
ともあれなるほど、話の意図はわかった。この手の令呪が、自分の痣と関連性がないか気になったのだろう。
「へえ、そうなんだ。じゃあタンジロー君も凄いじゃん」
「いえ。俺のこれは生まれつきのものじゃないし、それに俺より凄い人はいっぱいいますので!」
「うーーん、それだと私のはどっちにも当てはまらないかな」
「そうなんですか?」
「いえ。俺のこれは生まれつきのものじゃないし、それに俺より凄い人はいっぱいいますので!」
「うーーん、それだと私のはどっちにも当てはまらないかな」
「そうなんですか?」
痣の話は気にかかるのでもう少し話を聞きたいところだが、先に答え合わせをしておく。
「うん。私の痣(コレ)は借り物だよ。使えば消えるし、後で補充も効く。消耗品みたいなものかな。
使えば凄い力も引き出せるって点は似てるけど、それだって私じゃなくて他の皆に与える力なだけ。
私自身に何か出来る力があるわけじゃないから、そう自慢するものでもないのです」
使えば凄い力も引き出せるって点は似てるけど、それだって私じゃなくて他の皆に与える力なだけ。
私自身に何か出来る力があるわけじゃないから、そう自慢するものでもないのです」
令呪はマスターの証。サーヴァントを縛り、そして助ける三角の紋様。
選ばれたのは偶々の偶然。任務の度にカルデアから与えられられるもの。
特別な資格なんて持たない自分でも行使できる数少ない奇蹟だ。
生まれつき持ってたり、鍛えて身につけるものとは、やはり種類は違うのだろう。
選ばれたのは偶々の偶然。任務の度にカルデアから与えられられるもの。
特別な資格なんて持たない自分でも行使できる数少ない奇蹟だ。
生まれつき持ってたり、鍛えて身につけるものとは、やはり種類は違うのだろう。
「そうだったのか……。すみませんでした。変な勘違いして」
「ううん、謝ることじゃないって」
「けどそうか……だからその痣から色んな匂いがするんですね」
「匂い?」
「ううん、謝ることじゃないって」
「けどそうか……だからその痣から色んな匂いがするんですね」
「匂い?」
さらりと。
なんだか気になるコトを言われた。
なんだか気になるコトを言われた。
「はい。俺は鼻が利くので。立香さんは凄く安心する匂いなんですけど、それとは別の不思議な匂いが混じってるんです。
濃かったり薄かったり、激しかったり優しかったりしてどれも個性が強くて、中には嫌なのや怖い匂いもあるんですけど―――けどそれらが全部、立香さんを守るようにして周りに漂ってるんです。
ああ、この人は守られてる、色んな人から力を貸してあげたい、って思わせてくれる人なんだなって」
濃かったり薄かったり、激しかったり優しかったりしてどれも個性が強くて、中には嫌なのや怖い匂いもあるんですけど―――けどそれらが全部、立香さんを守るようにして周りに漂ってるんです。
ああ、この人は守られてる、色んな人から力を貸してあげたい、って思わせてくれる人なんだなって」
…………気恥ずかしさと、他人から伝えられた衝撃の事実に口がうまく回らない。
「うん……ありがとうね。
そうか……臭うのかわたし…………」
「どうしました?」
そうか……臭うのかわたし…………」
「どうしました?」
曇りなきまなこが心に痛い。悪意もない、心からのキレイな気持ちなのはわかっているのだけれど。
ひょっとしてマシュも気にしてたのだろうか。そういうとこは遠慮する子だし。
その方面で相談出来る相手といえば……メディアか、クレオパトラか、メイヴちゃん……は方向性が変わりそうなので却下。
あとはそう……殺生院……ソワカソワカ……うぅ頭が……。
ひょっとしてマシュも気にしてたのだろうか。そういうとこは遠慮する子だし。
その方面で相談出来る相手といえば……メディアか、クレオパトラか、メイヴちゃん……は方向性が変わりそうなので却下。
あとはそう……殺生院……ソワカソワカ……うぅ頭が……。
「へー、タンジロー君って匂いフェチだったんだ。子犬みたいにクンクンしててそれっぽいなーとは思ってたけど。
それで?私はどんな匂いだって思いながら一緒にいたのかなぁ?」
「えっはい、一花さんは花束みたいな甘さでちょっとくすぐったいです。綺麗な匂いで、全然変じゃないですよ!」
「あーーうん、そういうとこだよね。
……何だか変なところが似てるなあ。見えないところで女の子いっぱい泣かせてないか、お姉さん心配になってきたよ」
「?」
それで?私はどんな匂いだって思いながら一緒にいたのかなぁ?」
「えっはい、一花さんは花束みたいな甘さでちょっとくすぐったいです。綺麗な匂いで、全然変じゃないですよ!」
「あーーうん、そういうとこだよね。
……何だか変なところが似てるなあ。見えないところで女の子いっぱい泣かせてないか、お姉さん心配になってきたよ」
「?」
頬にさぁっと紅がさす一花。コケシみたいな表情で首をかしげる炭治郎。
お話はこれでお終い。
それ以降、特に話題の発展もなく全員集合するまでわちゃわちゃと騒いだだけ。
後で思い出す事もないような、他愛もない、穏やかな一幕だ。
お話はこれでお終い。
それ以降、特に話題の発展もなく全員集合するまでわちゃわちゃと騒いだだけ。
後で思い出す事もないような、他愛もない、穏やかな一幕だ。
◆
―――腰を抜かした格好のままに、猛田は目の前の攻防を見やっていた。
鬼気迫る表情で刀を振るう皇城ジウ。
学園生活でも、ラブデスター実験の中でも見た事のない形相のまま、躊躇なく殺意を刀に乗せてぶつけてくる。
文武両道で通っていたといえども、これほどまで熟達した動きで凶器を振るえることなどあるのか。
素人目にもわかる無駄のない所作。まるで何年も修練を重ねた、完全に身に染み付いているかのよう。
ミクニと同じく実験を終盤まで生き延びたというジウが何を見てきたのか。こうなるまでにどんな経緯があったのか。途中脱落した猛田には推し量ることすらできない。
学園生活でも、ラブデスター実験の中でも見た事のない形相のまま、躊躇なく殺意を刀に乗せてぶつけてくる。
文武両道で通っていたといえども、これほどまで熟達した動きで凶器を振るえることなどあるのか。
素人目にもわかる無駄のない所作。まるで何年も修練を重ねた、完全に身に染み付いているかのよう。
ミクニと同じく実験を終盤まで生き延びたというジウが何を見てきたのか。こうなるまでにどんな経緯があったのか。途中脱落した猛田には推し量ることすらできない。
「――――――ッ!」
幾度となく降ろされた刃は、猛田の命を奪い取るには不釣り合いなぐらい十分な威力を誇っていて。
それがひとつとして届かない事に、ジウは焦燥して顔を歪ませた。
それがひとつとして届かない事に、ジウは焦燥して顔を歪ませた。
「ごめん。本当は人に向けて使う力じゃないし、卑怯な真似をしてるのもわかってる」
攻めあぐねたジウが、一旦距離を置いて構えを取り直す。
猛田の前には、藤丸立香がいる。
一度振り返ったきりこちらに表情を見せず、堂々とした背中を見せて猛田を守っている。
猛田の前には、藤丸立香がいる。
一度振り返ったきりこちらに表情を見せず、堂々とした背中を見せて猛田を守っている。
「でもこれ以上、やらせるわけにはいかないから」
正確には、立香の更に前。
黒い影の集合体のようなものがしかし確かな実体を伴って、ジウの凶刃をすべて受け止めていた。
黒い影の集合体のようなものがしかし確かな実体を伴って、ジウの凶刃をすべて受け止めていた。
戦う力は一応持っていると、立香が言っていた過去を思い出す。
その言葉に嘘はなかった。確かに立香には戦うための力があり、その力を今、猛田を守るために使っている。
方便などではなかったのだ。猛田が用いてきた甘言とは違って。
その言葉に嘘はなかった。確かに立香には戦うための力があり、その力を今、猛田を守るために使っている。
方便などではなかったのだ。猛田が用いてきた甘言とは違って。
恐る恐る、道端に転がっていたミクニの頭部に視線をやる。
もうどうしようもない死骸だ。猛田が切り捨ててきた女達同様の末路だった。
あれほどまで鬱陶しく忌々しかったミクニの馬鹿面が―――脳裏に焼き付いて離れない。
もうどうしようもない死骸だ。猛田が切り捨ててきた女達同様の末路だった。
あれほどまで鬱陶しく忌々しかったミクニの馬鹿面が―――脳裏に焼き付いて離れない。
"──猛田くん。だから泣くのは任せるね。それは、私じゃできないことだから"
(泣く……だって?俺が?ミクニのために?)
一笑に付していいはずのその言葉を、猛田はすぐに否定できなかった。
そんな理由などどこにもないはずなのに。ジウの言うように、ミクニを追い落とそうとした猛田にそんな資格はありはしないのに。
そんな理由などどこにもないはずなのに。ジウの言うように、ミクニを追い落とそうとした猛田にそんな資格はありはしないのに。
分からなかった。
どうしてジウがここまで豹変したのか。
立香がどんな顔をして戦っているのか。
ミクニが殺されてここまで狼狽えている自分自身の心理状態が。
何も分からない。全てが猛田を置き去りにしたまま、戦況は進行していく――――――
どうしてジウがここまで豹変したのか。
立香がどんな顔をして戦っているのか。
ミクニが殺されてここまで狼狽えている自分自身の心理状態が。
何も分からない。全てが猛田を置き去りにしたまま、戦況は進行していく――――――
(やっぱり意識が無い……カルデアとの繋がりが薄いんだ)
手の甲で疼く熱を感じつつ、立香は思考を回し続ける。
物言わぬ戦士を従える姿はもう只の少女でなく、一介のマスターに切り替わっている。
直接の戦闘での判断はその道の玄人であるサーヴァントに任せるのが最適だが、現場での状況判断はマスターが担う役割だ。
自分だけでない、他人の命を背負う選択はいつまで経ったって慣れはしない。だからといって、歩みを止めることだけは最悪なのだと既に知っているから。
物言わぬ戦士を従える姿はもう只の少女でなく、一介のマスターに切り替わっている。
直接の戦闘での判断はその道の玄人であるサーヴァントに任せるのが最適だが、現場での状況判断はマスターが担う役割だ。
自分だけでない、他人の命を背負う選択はいつまで経ったって慣れはしない。だからといって、歩みを止めることだけは最悪なのだと既に知っているから。
英霊の召喚は問題なく行えた。カルデアとは相変わらず連絡は取れないが、繋がりは生きている。
マスター単独ではサーヴァントの召喚・維持を行えない事実からそれはわかる。これは力量不足が大いにあるが。
影ではなく自意識がある正規でのサーヴァントであるのが一番だったが贅沢は言ってられない。
召喚の為の下地……霊地、触媒、魔力等、必要な条件があるのだろう。それらを一気に飛ばし実行に移す手段があるとすればそれは―――
マスター単独ではサーヴァントの召喚・維持を行えない事実からそれはわかる。これは力量不足が大いにあるが。
影ではなく自意識がある正規でのサーヴァントであるのが一番だったが贅沢は言ってられない。
召喚の為の下地……霊地、触媒、魔力等、必要な条件があるのだろう。それらを一気に飛ばし実行に移す手段があるとすればそれは―――
(……今はまだ温存。使い所を誤るなよ。まずはここを切り抜けることを考えろ)
一旦棚に置き、眼前の敵対者へと意識を傾ける。
親友であるはずのミクニを斬り、狂気を以て凶器を携える皇城ジウ。
対応できないものではない。ただ倒すだけならば楽かもしれないが、それを望んだりはしない。猛田も、きっとミクニも、そして自分自身も。だからこその選んだ英霊だ。
レオニダス一世。スパルタ国の王にして英雄。他者を守ることにこそ真価を発揮する炎門の守護者。その影法師。
自分の身を守り、猛田を守り、ジウすらも殺さずに守り切る。立香の選択に一番似つかわしい能力を持ったサーヴァントだった。
親友であるはずのミクニを斬り、狂気を以て凶器を携える皇城ジウ。
対応できないものではない。ただ倒すだけならば楽かもしれないが、それを望んだりはしない。猛田も、きっとミクニも、そして自分自身も。だからこその選んだ英霊だ。
レオニダス一世。スパルタ国の王にして英雄。他者を守ることにこそ真価を発揮する炎門の守護者。その影法師。
自分の身を守り、猛田を守り、ジウすらも殺さずに守り切る。立香の選択に一番似つかわしい能力を持ったサーヴァントだった。
再び猛然と貫きに向かってくる突きを円盾が絶妙な角度で弾き、返す槍が刀身を砕いた。
そのまま押さえつけて無力化しようとしたが、すぐさま引き抜かれた次の刀がそれを阻んだ。
武器の機能を果たさない柄をジウは未練なく捨てる。周囲の道路には、何本も突き刺さって、投棄された、刀の墓場が形成されていた。
そのまま押さえつけて無力化しようとしたが、すぐさま引き抜かれた次の刀がそれを阻んだ。
武器の機能を果たさない柄をジウは未練なく捨てる。周囲の道路には、何本も突き刺さって、投棄された、刀の墓場が形成されていた。
(全部同じ刀だ……鈴鹿の宝具?いや折れた刀も残ってる。分裂してるんじゃなくて本当にたくさんあるんだ)
BBの仕掛けか、デイバッグが中身が幾らでも入る仕組みなのは知っていたが、あれではあとどれだけ本数があることか。武器を失くして無力化という手段は取れそうもない。
形勢は立香の優位にあった。
たとえ無限の刀があっても、使い手の体力には限りがある。攻め続けていても一向に傷をつけられないジウが先に消耗するのは明らかだ。
たとえ無限の刀があっても、使い手の体力には限りがある。攻め続けていても一向に傷をつけられないジウが先に消耗するのは明らかだ。
「余裕だな。僕ぐらいいつでも殺せるってわけか?」
「殺す気なんてないよ。それに余裕もそんなにない」
「殺す気なんてないよ。それに余裕もそんなにない」
余裕に見えるとしたら、それは震える脚を隠してるからだ。単に取り繕いが上手くなっただけ。
「……はっ、殺す気がないだって?殺し合いでそんな甘いことを言って、それが余裕じゃなくてなんなんだ」
「そうかもしれない。でも親友なら分かってるでしょ。ミクニくんも、同じことを言っていたって」
「お前がミクニを語るんじゃない!」
「そうかもしれない。でも親友なら分かってるでしょ。ミクニくんも、同じことを言っていたって」
「お前がミクニを語るんじゃない!」
新たな千刀を握り吠えるジウ。視線で人を殺せるなら既に二人を三度殺しても余りある。
そんな気迫を受け止めていながら、立香は怯みもせずまっすぐにジウを見つめている。
男のような影を使役するのはいい。謎の技術にいちいち驚いているようではラブデスター実験を生き延びてはいない。
かつてあれほど管巻いていながら今は震えてる猛田と同様に、ミクニの死体を、転がる生首を見ていながらまるで動じてないこの女の方が、よっぽど不気味で不可解だ。
ジウと同じ地獄を味わったならともかく、この女の目は澄んでいた。ミクニを思い出させる、毅然とした決意に満ちた目。それが尚更に許せない。
そんな気迫を受け止めていながら、立香は怯みもせずまっすぐにジウを見つめている。
男のような影を使役するのはいい。謎の技術にいちいち驚いているようではラブデスター実験を生き延びてはいない。
かつてあれほど管巻いていながら今は震えてる猛田と同様に、ミクニの死体を、転がる生首を見ていながらまるで動じてないこの女の方が、よっぽど不気味で不可解だ。
ジウと同じ地獄を味わったならともかく、この女の目は澄んでいた。ミクニを思い出させる、毅然とした決意に満ちた目。それが尚更に許せない。
後方での爆発―――沖田達を狙う砲撃に立香が目を向けた隙に、ジウが動いた。
手持ちの千刀を正面に投げ、空いた両手で掴んだ追加に二本上空に投げ飛ばす。
計三本の飛刀を、冷静に立香は迎撃させる。旋回する二本は前進して軌道上から離れる。
このまま距離を詰め動きを封じようとして―――第四の投擲物に目を見張った。
手持ちの千刀を正面に投げ、空いた両手で掴んだ追加に二本上空に投げ飛ばす。
計三本の飛刀を、冷静に立香は迎撃させる。旋回する二本は前進して軌道上から離れる。
このまま距離を詰め動きを封じようとして―――第四の投擲物に目を見張った。
「って、爆弾……!?」
立香が知る由もない、さる亜人に丸ごと渡した爆弾の余り物。
飛び込んできた円筒の束に急停止。炸裂して起こる爆風と轟音を辛くも盾(レオニダス)が防ぐ。
視界を塞ぐ土煙に奇襲の警戒を高め、そこで反射的に振り返った。
先程無意味な投擲に思えた二振りが、いまだ腰が上がらない猛田の頭上で煌めきながら落下していく光景を見た。
飛び込んできた円筒の束に急停止。炸裂して起こる爆風と轟音を辛くも盾(レオニダス)が防ぐ。
視界を塞ぐ土煙に奇襲の警戒を高め、そこで反射的に振り返った。
先程無意味な投擲に思えた二振りが、いまだ腰が上がらない猛田の頭上で煌めきながら落下していく光景を見た。
「ひ……っ!」
「レオニダス!!」
「レオニダス!!」
号令一喝。
宝具に至らないまでも、英霊の投擲する槍は戦場では必殺の武器に変わる。
自然落下に任せただけの二刀は呆気なく中空で砕かれ、新たな墓標となった。
起死の間隙、不意を凌いだ瞬間に本命が来るか―――と思えばこの場から遠ざかる足音が聞こえ、爆風が晴れた道路にジウの姿はかき消えていた。
宝具に至らないまでも、英霊の投擲する槍は戦場では必殺の武器に変わる。
自然落下に任せただけの二刀は呆気なく中空で砕かれ、新たな墓標となった。
起死の間隙、不意を凌いだ瞬間に本命が来るか―――と思えばこの場から遠ざかる足音が聞こえ、爆風が晴れた道路にジウの姿はかき消えていた。
「猛田くん、立てる?」
「は、はい……」
「は、はい……」
警戒のためサーヴァントは維持させて、立香は猛田に手を伸ばす。
微笑でこちらを向く立香に対しおずおずと尻込みする猛田だが、やがて手を取って立ち上がった。
微笑でこちらを向く立香に対しおずおずと尻込みする猛田だが、やがて手を取って立ち上がった。
「まだ安心できないけど、ここにいたままじゃどの道危ないから、すぐに動こう」
英霊を退去させ、ミクニのデイパックを拾って迅速に準備している立香の声が、猛田には遠くにやけに聞こえる。
掌で残る握り返された柔らかい感触が、今はなによりも現実感を与えてくれた。
掌で残る握り返された柔らかい感触が、今はなによりも現実感を与えてくれた。
「猛田くん?」
「ハイ!わかりました移動ですね荷物は俺が持ちますよ男ですからせめてそれぐらいは―――」
「ごめん。間に合わなかった」
「ハイ!わかりました移動ですね荷物は俺が持ちますよ男ですからせめてそれぐらいは―――」
「ごめん。間に合わなかった」
一瞬、なにに謝られたのか判断がつかなかった。
悔やんだ表情で眉を顰めるのが分からなかった。
こうして怪我ひとつなく助かったのは紛れもなく彼女のおかげで、十分に間に合ってるというのに。
立香の目線の先を追って見たモノで、漸くその意味を理解した。
悔やんだ表情で眉を顰めるのが分からなかった。
こうして怪我ひとつなく助かったのは紛れもなく彼女のおかげで、十分に間に合ってるというのに。
立香の目線の先を追って見たモノで、漸くその意味を理解した。
「いや、俺とミクニは―――――」
「うん、それは知ってる。でも知り合いがあんな目にあって、平気でなんていられないでしょ?」
「うん、それは知ってる。でも知り合いがあんな目にあって、平気でなんていられないでしょ?」
ミクニの口から暴露された猛田の所業を立香は真っ先に聞いていた一人だ。
その上で辛いだろうと、気にかけられている事に場違いにも心が揺れる。だが同時に苦いものも胸中に生じた。
ショックを受けたのは事実だ。しかしそれは眼前で斬首されるという、ラブデスター実験とは比較にならない死を目撃したことによるもので、健常者としてごく自然な反応だ。
少なくとも、落ち着いた今の猛田はそう解釈している。それ以外にないだろうし、そうであって欲しかった。
その上で辛いだろうと、気にかけられている事に場違いにも心が揺れる。だが同時に苦いものも胸中に生じた。
ショックを受けたのは事実だ。しかしそれは眼前で斬首されるという、ラブデスター実験とは比較にならない死を目撃したことによるもので、健常者としてごく自然な反応だ。
少なくとも、落ち着いた今の猛田はそう解釈している。それ以外にないだろうし、そうであって欲しかった。
「とりあえず三玖達の元へ戻ろう。安全そうなら私も沖田さん達の方へ―――」
「あ、だ……駄目だ」
「猛田くん?」
「あ、だ……駄目だ」
「猛田くん?」
しどろもどろになりつつも、なんとか言葉にして伝える。混乱の連続にあって、弁論こそが猛田を保つ安定剤だった。
「皇城のやつが、言ってました……ミクニと知り合った奴らを全員……殺すって」
言ってる内容は支離滅裂だったが、そこから滲み出ていた殺意は本物だ。
信じ難いが、今のジウは間違いなくそうすると。否が応でも信じざるを得ないほどに。
信じ難いが、今のジウは間違いなくそうすると。否が応でも信じざるを得ないほどに。
「それに中野さんの……姉妹とも、因縁が、あるって」
「え――――――?」
「え――――――?」
立香の直感がひっかかる。一花も二乃も三玖も、ジウと面識があったなんて一言も言ってなかった。そうだったらミクニに何も言ってないのがおかしい。
三人と関わりがないとすれば、後に残るのはそう既にいない――――――
三人と関わりがないとすれば、後に残るのはそう既にいない――――――
「四葉と五月に、皇城くんは会っていた……?」
五月の最後には一花が居合わせていたが、経緯を詳細まで聞けたわけではなかった。
四葉は誰にも知られず、殺し合いが始まってから時を置かず手にかけられていた。
どれも可能性に過ぎない、けれど立香に浮かんだのは今において最悪のものであって。
四葉は誰にも知られず、殺し合いが始まってから時を置かず手にかけられていた。
どれも可能性に過ぎない、けれど立香に浮かんだのは今において最悪のものであって。
因縁。
その発言の意味が、彼女達を直接害した者であることを指すのなら?
その発言の意味が、彼女達を直接害した者であることを指すのなら?
「………………っまずい!」
全速で踵を返す。
この付近で姉妹達が一処に揃ってると知れば、何処に留まってるのかは自ずと知れる。
離れ離れにならないよう気遣ったはずの遺体が、最悪の罠として機能した。
今はただひたすら元いた家に向かって走る。
もうこれ以上、間に合わない結末を迎えさせないために――――――!
この付近で姉妹達が一処に揃ってると知れば、何処に留まってるのかは自ずと知れる。
離れ離れにならないよう気遣ったはずの遺体が、最悪の罠として機能した。
今はただひたすら元いた家に向かって走る。
もうこれ以上、間に合わない結末を迎えさせないために――――――!
「猛田くんっ!三玖達の家に急ぐからついてきて――――――」
◆
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ねえ」
「……」
「……ねえ」
「……なに?」
「……なによ」
「……どうしようか」
「……なによ」
「……どうしようか」
かつて九人の参加者が揃っていた居間にて、一人がぽそりと喋った。
「どうしようかって……ねえ」
「どうにかすることなんてないでしょ」
「うん。知ってるけど」
「どうにかすることなんてないでしょ」
「うん。知ってるけど」
三人がめいめいに喋り出す。
同じ声音がみっつ合わさって誰が誰だか区別つかないが、姉妹同士で話すぶんにはまったく問題がない。
同じ声音がみっつ合わさって誰が誰だか区別つかないが、姉妹同士で話すぶんにはまったく問題がない。
断続して地を揺らしていた轟音も遠ざかって久しく。
三人が鬼退治に向かい、三人が慌ただしく飛び出し、取り残されたのはただ待つ三人。
ずっと張り詰めていた緊張感も少し薄れ出した頃に、中野姉妹は押さえていた頭をひょこりと上げた。
三人が鬼退治に向かい、三人が慌ただしく飛び出し、取り残されたのはただ待つ三人。
ずっと張り詰めていた緊張感も少し薄れ出した頃に、中野姉妹は押さえていた頭をひょこりと上げた。
「なんかさ、昔こんな風にみんなで寝そべってたことってなかったっけ」
「あー、あった気がする。なんとなく憶えてるわ」
「……防災訓練ごっこ?」
「そうそれそれ」
「今思うと何でそんなことしてたか意味分かんないわね」
「でも楽しかったよね」
「そうだね」
「五人一緒にいればなんでも、何をしていても楽しかったわ」
「五月、あの頃から非常食をつまみ食いしてたよね」
「四葉だけ避難場所の公園に先についちゃって、泣いてたりしてたなあ」
「あー、あった気がする。なんとなく憶えてるわ」
「……防災訓練ごっこ?」
「そうそれそれ」
「今思うと何でそんなことしてたか意味分かんないわね」
「でも楽しかったよね」
「そうだね」
「五人一緒にいればなんでも、何をしていても楽しかったわ」
「五月、あの頃から非常食をつまみ食いしてたよね」
「四葉だけ避難場所の公園に先についちゃって、泣いてたりしてたなあ」
「……っ」
「……っ」
「……っ」
「……っ」
「……っ」
一人が鼻をすする音に反応して、二人が嗚咽を漏らしそうになるのを堪えて、居間がしんと静まる。
話題選びを間違えた。
ちょっと前までは何をするにも五人一緒だったのだ。昔を遡れば、どうしても全員がいる記憶しか思い返せないのも当たり前だ。
話題選びを間違えた。
ちょっと前までは何をするにも五人一緒だったのだ。昔を遡れば、どうしても全員がいる記憶しか思い返せないのも当たり前だ。
「沖田さん、早く帰ってこないかしら」
ぽつりと、二乃がつぶやいた。
危機が遠ざかっても、やっぱり三人だけなのは寂しいし不安だ。
我が身・姉妹可愛さといわれようと、あくまで二乃達は子供であり、日常の世界の住人だ。精神の均衡には支えになる柱がいて欲しかった。
危機が遠ざかっても、やっぱり三人だけなのは寂しいし不安だ。
我が身・姉妹可愛さといわれようと、あくまで二乃達は子供であり、日常の世界の住人だ。精神の均衡には支えになる柱がいて欲しかった。
「ミクニくん達もどこ行っちゃんだろう。誰か見つけたみたいだったけど」
「立香がいるからあっちはたぶん大丈夫。むしろ猛田が何かやらかさないか心配」
「うん、なんだか凄く場馴れしてるみたいだし。すぐに二人の首根っこ掴んで戻ってきてそうな気がするよ」
「幾ら立香でもそんなことは……あー、やりそうかも」
「立香がいるからあっちはたぶん大丈夫。むしろ猛田が何かやらかさないか心配」
「うん、なんだか凄く場馴れしてるみたいだし。すぐに二人の首根っこ掴んで戻ってきてそうな気がするよ」
「幾ら立香でもそんなことは……あー、やりそうかも」
二人だけで話題を共有してることに少し疎外感を感じた二乃が、ねえと顔を前に寄せてきた。
「立香ってどんな子なの?三玖が最初に会ったんでしょ。私、あんま話してないからよく分からないんだけど」
「立香?立香は………………うーん、変な子だよ」
「なにそれ」
「だって、そう言うしかないから」
「立香?立香は………………うーん、変な子だよ」
「なにそれ」
「だって、そう言うしかないから」
三玖の視線は、空の見えない天井へと向いた。
「初めて会った時からずっとあんな感じ。頼りになるのに隙だらけで。凄いのにぜんぜん普通で。
怖いまま、不安だらけなまま、足を止めずに前に進もうとしてる。
だから、変な子。変な立香」
怖いまま、不安だらけなまま、足を止めずに前に進もうとしてる。
だから、変な子。変な立香」
穏やかに笑みを浮かべて。たった六時間前の出来事を、古い記憶に思いを馳せるように。
内気な妹をずっと見てきた姉には、それだけで理解するのには十分だ。
内気な妹をずっと見てきた姉には、それだけで理解するのには十分だ。
「―――そっ。まあ一花を手当てして四葉も綺麗にしてくれたんだもの。信じていい子なんてはじめから知ってたけどね」
そんな風に素っ気なく返す二乃を、二人は意味ありげに薄笑いで見ていて。
なんだかそれが気に食わなくて、何か言ってやろうとした時―――世界が終わるような崩落が全員の耳に響いた。
なんだかそれが気に食わなくて、何か言ってやろうとした時―――世界が終わるような崩落が全員の耳に響いた。
これまでと比べ物にならない大音響に頭を抱えて身を屈める。
緩んでいた空気が一気に張りつめる。隣の姉妹に聞こえてしまいそうなぐらい急激に上がった心臓の鼓動が痛い。
緩んでいた空気が一気に張りつめる。隣の姉妹に聞こえてしまいそうなぐらい急激に上がった心臓の鼓動が痛い。
「こ、これ……ここまでは届かないよね……?」
「そんなの分かんないわよ……っ」
「そんなの分かんないわよ……っ」
外を見てないのがより恐怖を助長させる。かといって外に出る勇気もなく、耐え忍ぶしかない。
どれだけ時間が経ったか。時計に目をやる余裕もない緊張に包まれていた中で、唐突に家の扉が開いた。
どれだけ時間が経ったか。時計に目をやる余裕もない緊張に包まれていた中で、唐突に家の扉が開いた。
「帰ってきた……っ?」
過敏に働いていた神経が拾った音に、たまらず部屋を飛び出すのは二乃だ。すぐに二人も後を追う。
逸る気持ちを抑えきれず玄関に繋がる廊下を曲がる。開いた扉の前に立っていた人物を見て―――
逸る気持ちを抑えきれず玄関に繋がる廊下を曲がる。開いた扉の前に立っていた人物を見て―――
◆
―――死角の闇で煌めく銀閃が走り、白い背中を斜めになぞる。
滑らかに引かれた線に沿って血が吹き出し、体制御を失って重力に抗う力を失くし倒れていく。
滑らかに引かれた線に沿って血が吹き出し、体制御を失って重力に抗う力を失くし倒れていく。
「――――――え」
起きた現実に、猛田は思考が追いついてない。
住宅街の脇道から突如として現れたジウも。
立香と自分の間に割って入って、前方の立香を斬り伏せたのも。
鮮血に濡れた刀をこちらに向けたジウにも、ろくに反応できなかった。
住宅街の脇道から突如として現れたジウも。
立香と自分の間に割って入って、前方の立香を斬り伏せたのも。
鮮血に濡れた刀をこちらに向けたジウにも、ろくに反応できなかった。
為す術もなく殺される、と知覚した時には、既に猛田から危機が去っていた。
鳴動する赤光。
袈裟斬りの態勢でいたジウが寸前で真横に飛び、立っていた場所を炎の渦が通過した。
鳴動する赤光。
袈裟斬りの態勢でいたジウが寸前で真横に飛び、立っていた場所を炎の渦が通過した。
「清姫ストップ……!私は平気だから!」
放射の先には、地に伏したと思われていた立香。
奇襲に気づいた瞬間、咄嗟に前に飛び込んで受ける傷を最小限に抑えていた。
その隣に出現した影は先程の盾の男と違い、小柄で着物姿と思しき女性の容貌をしていた。
……顔は見えないし声も出てないが、猛田はなぜだか影が烈火の如く怒っている気がした。
奇襲に気づいた瞬間、咄嗟に前に飛び込んで受ける傷を最小限に抑えていた。
その隣に出現した影は先程の盾の男と違い、小柄で着物姿と思しき女性の容貌をしていた。
……顔は見えないし声も出てないが、猛田はなぜだか影が烈火の如く怒っている気がした。
「立香さ……ぅ―――」
邪魔にならないようにと思って近くに寄ったが、すぐに顔色を蒼くして後悔した。
目に入れてしまった立香の背には、ジウの与えた傷が消えようもなく刻まれていた。
目に入れてしまった立香の背には、ジウの与えた傷が消えようもなく刻まれていた。
「大丈夫。傷は塞いだから」
服は裂け、中は零れ出た血が滲んで見るも凄惨な少女の背中はあまりにも痛々しく。
悶絶していてもおかしくない激痛が続いてるのは想像に難くないのに。
額に浮かぶ汗を腕で拭って、こちらを安心させる声で立香は振り向いて見せた。
悶絶していてもおかしくない激痛が続いてるのは想像に難くないのに。
額に浮かぶ汗を腕で拭って、こちらを安心させる声で立香は振り向いて見せた。
「……分からないな。どうしてそこまでして猛田を庇うんだ?」
それは、ジウが心から抱いた疑問だった。
「ミクニのことだ、どうせコイツの所業も全部バラしているんだろ。それを知った上でこんなヤツを―――危険を晒してまで助ける価値があるっていうのか?」
生きていること以上に、そんなになっても猛田を守る姿勢を崩さない立香にジウは苛立ちを募らせる。
「結局ソイツはあの頃のままだ。
女を侍らせて自分は高みの見物を決め込んで、ベラベラと言葉を並び立てて他人を誘導して利用する。ミクニに近づいたのも体のいい隠れ蓑さ。
そもそも、焦って待ち伏せていた僕の存在に気づくのが遅れたのも、向かう方角から予想でしかなかった中野姉妹の居場所を僕に確信させたのも、全部猛田が余計なことを言ったのが原因じゃないか。
殺し合いなんてどうでもいいし、生かすつもりもないが……本当に生き残りたいなら、ここで死なせた方が他の参加者のためになると思わないか?」
女を侍らせて自分は高みの見物を決め込んで、ベラベラと言葉を並び立てて他人を誘導して利用する。ミクニに近づいたのも体のいい隠れ蓑さ。
そもそも、焦って待ち伏せていた僕の存在に気づくのが遅れたのも、向かう方角から予想でしかなかった中野姉妹の居場所を僕に確信させたのも、全部猛田が余計なことを言ったのが原因じゃないか。
殺し合いなんてどうでもいいし、生かすつもりもないが……本当に生き残りたいなら、ここで死なせた方が他の参加者のためになると思わないか?」
刀の切っ先を突きつけて、ジウは立香の後ろに控えている猛田を糾弾する。
その通りだ。
図星だった。
ジウの言う通り、猛田はミクニを利用して復讐し、あわよくば優勝を狙う算段だった。
……いや。そう企てていたのを、他ならぬ猛田自身が失念していた。
図星だった。
ジウの言う通り、猛田はミクニを利用して復讐し、あわよくば優勝を狙う算段だった。
……いや。そう企てていたのを、他ならぬ猛田自身が失念していた。
だからミクニに過去の行いを暴露されるのも。中野姉妹に軽蔑されるのも。立香に優しさを向けられるのも。メルトリリスに、沖田総司に、ジウに殺されかけるのも。
どうせ始末すると決めてるなら本来はどうでもいいはずで。なのにこんなにも自分は苛まされている。
どうせ始末すると決めてるなら本来はどうでもいいはずで。なのにこんなにも自分は苛まされている。
「―――うん。まあ、両想いにならなければ生還できないってルールなのにハーレム作ろうとするのは、私もそれどうなのって思ったけど」
呆れた口調で零す立香の言動は茶化しているようで、ふざけてる気配は微塵もない。
「この人のやったことは誰にも許されない。怒られ糾弾されて、被害者からは一生憎まれる。それは私には止められない。
でも、死ぬことはなかった。誰であっても、死ぬしかない命だったなんて思いたくない。
私はそこに居合わせなかった部外者で、終わってしまった物語を読んだだけだからそんな風に言えるのかもしれなくても」
でも、死ぬことはなかった。誰であっても、死ぬしかない命だったなんて思いたくない。
私はそこに居合わせなかった部外者で、終わってしまった物語を読んだだけだからそんな風に言えるのかもしれなくても」
真剣な瞳で、そう、迷いなく言い切って。
「―――彼はいま生きてここにいる。この手が届く距離にいる。
なら、私は助けるよ。出来ることがあるのに、それをやらないことだけはしたくない。それは価値とか利益とか、正しい理由じゃなくて、それをしない私が許せないだけの、私の我儘だから」
なら、私は助けるよ。出来ることがあるのに、それをやらないことだけはしたくない。それは価値とか利益とか、正しい理由じゃなくて、それをしない私が許せないだけの、私の我儘だから」
―――自分は、一生許されない。
言うまでもない、分かりきっていたことを改めて突きつけられた。
それだけのことなのに、その言葉はまるで神の宣誓のように猛田の奥深くに突き刺さり、熱いものがこみ上げてきていた。
キープと見下してきていた女からの囁かれた愛の言葉の、何倍も心を揺さぶる衝撃で、猛田という器の原型まで破壊してしまいそうだった。
それだけのことなのに、その言葉はまるで神の宣誓のように猛田の奥深くに突き刺さり、熱いものがこみ上げてきていた。
キープと見下してきていた女からの囁かれた愛の言葉の、何倍も心を揺さぶる衝撃で、猛田という器の原型まで破壊してしまいそうだった。
「死ぬことはなかった……だって?」
今度はジウが、消えようもない傷を刻まれる番だった。
昔日の記憶がリフレインする。
校舎裏の土をスコップで掘る音。眼鏡だけしか添えるもののない墓穴。誰にも省みられることのない男の死をただ一人悼んだ男。
昔日の記憶がリフレインする。
校舎裏の土をスコップで掘る音。眼鏡だけしか添えるもののない墓穴。誰にも省みられることのない男の死をただ一人悼んだ男。
"だが死ぬことはなかった"
その言葉は。その感慨をあの時ジウに口にしたのは。
「奪うのか……また僕から奪うのか!
僕以外のものにならないから殺したのに、どうしてお前がまだミクニと繋がってる!僕しか知らないあいつを知ってる!」
僕以外のものにならないから殺したのに、どうしてお前がまだミクニと繋がってる!僕しか知らないあいつを知ってる!」
許し難い略奪に、身を焼き焦がすほどの情念がジウの内面を支配する。
この手で殺したミクニが、あの女の中で息づいてるようで我慢がならない。
ミクニを分かっていいのはジウだけだ。あいつを記憶していていいのは僕だけだ。同じ学校の生徒ですらない見ず知らずの女が理解していいわけがない。
だから、殺さなくては。死んだ者が生きているのは、おかしいのだから。
この手で殺したミクニが、あの女の中で息づいてるようで我慢がならない。
ミクニを分かっていいのはジウだけだ。あいつを記憶していていいのは僕だけだ。同じ学校の生徒ですらない見ず知らずの女が理解していいわけがない。
だから、殺さなくては。死んだ者が生きているのは、おかしいのだから。
「これ以上、僕とミクニとの思い出を奪うんじゃない!!」
愛憎か悲哀か絶望か。
あらゆる感情がないまぜになった叫びを上げ、立香に重なるミクニの虚像ごと斬ろうと走る。
あらゆる感情がないまぜになった叫びを上げ、立香に重なるミクニの虚像ごと斬ろうと走る。
「――――やっぱり、泣いてるんだね」
声は聞こえなかった。
聞こえたとしても確かめることは出来なかっただろう。流れた水さえ蒸発するこの熱気の中では。
聞こえたとしても確かめることは出来なかっただろう。流れた水さえ蒸発するこの熱気の中では。
「清姫!」
蒼炎が舞い踊る。
愛した人に拒絶された憎しみが生んだ狂気の火は、ジウを狙わずにその周囲に燃え広がっていく。
その時、ジウにある剣士としての直感が、ここでの戦闘の継続が不可能であることを知らせた。
憤懣に狂いそうになりながらも停止して急速反転。一度に取れる限界量の千刀を抱え即席の盾として炎を領域へ飛び込む。
まだ火の手が周りきってなかったのが幸いだった。持っていた千刀の融解と引き換えに火傷を最小限に抑えられた。境界線を抜けた後、放置されていたミクニのデイパッグを拾い上げ全力で離脱する。
愛した人に拒絶された憎しみが生んだ狂気の火は、ジウを狙わずにその周囲に燃え広がっていく。
その時、ジウにある剣士としての直感が、ここでの戦闘の継続が不可能であることを知らせた。
憤懣に狂いそうになりながらも停止して急速反転。一度に取れる限界量の千刀を抱え即席の盾として炎を領域へ飛び込む。
まだ火の手が周りきってなかったのが幸いだった。持っていた千刀の融解と引き換えに火傷を最小限に抑えられた。境界線を抜けた後、放置されていたミクニのデイパッグを拾い上げ全力で離脱する。
追ってくる気配はない。後ろを振り返ってみれば炎の蛇がとぐろを巻いている幻想的な光景が映った。
やはりあれは熱と酸欠でジウを倒れさせる狙いだったようだ。殺す気はないと言っていたのは反故にしたかと思ったが、まともとは思えない。普通ならそのまま蒸し焼きだ。
名簿にあった名前から、蛇と化した女に隠れた鐘ごと焼き殺された僧侶の伝説を思い出す。
やはりあれは熱と酸欠でジウを倒れさせる狙いだったようだ。殺す気はないと言っていたのは反故にしたかと思ったが、まともとは思えない。普通ならそのまま蒸し焼きだ。
名簿にあった名前から、蛇と化した女に隠れた鐘ごと焼き殺された僧侶の伝説を思い出す。
(クソッ……あの女はまともにやっては勝てない。手の内が読めなさすぎる)
術もそうだが、年齢に不釣り合いなほど経験豊富な相手だった。
ジウが身につけた技量はラブデスター最後の実験の仮想現実(ホログラム)で現実と別の時間を過ごした結果得たものだが、あの女も似た経験があるのか。
ともかく今は離れなくては。派手な炎は朝でも格好の的だ。別れていた仲間や危険人物が寄ってくるかもしれない。まさかそこまで考えていたのか。
ジウが身につけた技量はラブデスター最後の実験の仮想現実(ホログラム)で現実と別の時間を過ごした結果得たものだが、あの女も似た経験があるのか。
ともかく今は離れなくては。派手な炎は朝でも格好の的だ。別れていた仲間や危険人物が寄ってくるかもしれない。まさかそこまで考えていたのか。
顔は覚えた。殺す数も、居場所も当たりがついた。
隙を窺う機会はいくらでもある。死ぬまで殺し続ければいつかは死に絶えるだ。
熱が引いた後も、殺意の炎は燃え盛り、灰になるまでこの体を殺戮の装置として駆動させる。
あるいはもう屍体になった肉に残る鬼火なのかもしれないが、それがどうした。
隙を窺う機会はいくらでもある。死ぬまで殺し続ければいつかは死に絶えるだ。
熱が引いた後も、殺意の炎は燃え盛り、灰になるまでこの体を殺戮の装置として駆動させる。
あるいはもう屍体になった肉に残る鬼火なのかもしれないが、それがどうした。
「―――お前のせいだぞミクニ。お前が僕を残したから、お前が残したぜんぶが死ぬんだ」
虚ろに呟く言葉に、返ってくる声はなかった。
【E-6/街/1日目・朝】
【皇城ジウ@ラブデスター】
[状態]:精神的ダメージ(???)、火傷(小)、幻覚・幻聴
[装備]:千刀・『鎩』@刀語
[道具]:基本支給品一式×2、救急キット@Fate/Grand Order、ネクタール・ボンボン@Fate/Grand Order、ランダム支給品0~1(前述のものと合わせて支給品が合計3つ以下に見える状態)、ランダム支給品1~3(ミクニ)
[思考・状況]
基本方針:ミクニに関わったすべてのものを殺害する
1:猛田達を追い、殺す。
[備考]
※参戦時期は細川ひさこの仮想空間(新選組のやつ)から帰還してミクニを殺害するまでの間です。
※中野四葉から彼女の知り合いについて話を聞きました。少なくとも林間学校以降の時系列のものです。
[状態]:精神的ダメージ(???)、火傷(小)、幻覚・幻聴
[装備]:千刀・『鎩』@刀語
[道具]:基本支給品一式×2、救急キット@Fate/Grand Order、ネクタール・ボンボン@Fate/Grand Order、ランダム支給品0~1(前述のものと合わせて支給品が合計3つ以下に見える状態)、ランダム支給品1~3(ミクニ)
[思考・状況]
基本方針:ミクニに関わったすべてのものを殺害する
1:猛田達を追い、殺す。
[備考]
※参戦時期は細川ひさこの仮想空間(新選組のやつ)から帰還してミクニを殺害するまでの間です。
※中野四葉から彼女の知り合いについて話を聞きました。少なくとも林間学校以降の時系列のものです。
※付近に破損した千刀の山が出来ています。ひょっとしたら使える刀も落ちてるかもしれません。
◆
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
九人の参加者がいて、二人が戻ってきて五人になった居間。
人数が増えて、準備に追われて慌ただしいのに、立香は痛い沈黙を感じていた。主に、無言で訴える姿勢を解かない三玖に。
人数が増えて、準備に追われて慌ただしいのに、立香は痛い沈黙を感じていた。主に、無言で訴える姿勢を解かない三玖に。
「あの、三玖さん」
「いまさら変に敬語とかいらないから」
「えっと、三玖」
「なに」
「…………怒ってる?」
「―――――――――はぁ」
「え、そのため息はいったい」
「いったいって、立香の能天気さがあり得ないなって。
織田信長と沖田総司が女性で二人で仲良くやってるぐらいあり得ない」
「いまさら変に敬語とかいらないから」
「えっと、三玖」
「なに」
「…………怒ってる?」
「―――――――――はぁ」
「え、そのため息はいったい」
「いったいって、立香の能天気さがあり得ないなって。
織田信長と沖田総司が女性で二人で仲良くやってるぐらいあり得ない」
完全な流れ弾を食らったぐだぐだ組に心中で同情する。
「ほんとに……心配したんだから。みんな」
「――――――うん。ごめんね」
「――――――うん。ごめんね」
血まみれの格好で帰ってきた立香を見た二乃は卒倒寸前だった。傷は塞がってるからと教えても宥めるのに少し時間を要してしまった。
簡潔にミクニのこと、ジウのことを話した時も三人は鎮痛に表情を歪めた。
猛田も含めて心の整理のための時間を与えたかったが、心を鬼にしてすぐに家を離れなければいけない事情がある。
簡潔にミクニのこと、ジウのことを話した時も三人は鎮痛に表情を歪めた。
猛田も含めて心の整理のための時間を与えたかったが、心を鬼にしてすぐに家を離れなければいけない事情がある。
戻る途中、沖田達が狙撃手を撃退しに行った方向にあるマンション、即ち中野姉妹の住まいであるPENTAGONが跡形もなく倒壊するのを目撃した。
全員の無事は信じてるが、何の問題もなく戻って来れる保証はない。合流するには、こちらからも近づいていかねば。
全員の無事は信じてるが、何の問題もなく戻って来れる保証はない。合流するには、こちらからも近づいていかねば。
「予定通り、北上しつつ皆と合流しよう。広すぎる道じゃないしお互い同じ方向に進めば、途中で会える可能性は高いと思う」
もし待機してる間に居場所を動かなければならない状況に陥ったら、合図を上げて北に向かえとは沖田の指示だ。
しかし道中にはジウ、マンションを落とした犯人に狙撃手と、最低でも二人以上障害が立ち塞がる。
最低であり、そこからまだ見ぬ参加者が加わる可能性を考えると、立て直される前に迅速に行動すべきだった。
しかし道中にはジウ、マンションを落とした犯人に狙撃手と、最低でも二人以上障害が立ち塞がる。
最低であり、そこからまだ見ぬ参加者が加わる可能性を考えると、立て直される前に迅速に行動すべきだった。
以上の説明をしたところで、聞き終えた一花からこんなは返事が返ってきた。
"話は分かった。じゃあまずは着替えよっか"
この時の一花たるや何だか分からないが有無を言わせない迫力を見せ、五つ子の長女の力というものを考えさせられる。
半ば無理やり了承させられ一旦落ち着くと、自分が焦り過ぎていたことを自覚してきた。
実際背中が血でべっとり汚れた人間なんて、間違いなく初対面の相手にいい印象を与えない。
一花達もそう感じたからこそ、少しでも負担を軽くしようと自分を案じてくれたのだろう。
半ば無理やり了承させられ一旦落ち着くと、自分が焦り過ぎていたことを自覚してきた。
実際背中が血でべっとり汚れた人間なんて、間違いなく初対面の相手にいい印象を与えない。
一花達もそう感じたからこそ、少しでも負担を軽くしようと自分を案じてくれたのだろう。
着心地が最悪だった服を脱ぎ、炭治郎から譲り受けていたカルデア戦闘服に着替える。
戦闘用の機能に調整された礼装にするのも、今後の行程が過酷になるのを考えれば適した装備だ。やはり焦りが判断の誤りを招いていたかもしれない。
カルデア礼装の機能も失われてはいない。早着替えのスキルも身につけてるのでいざという時は着直せばいいだろう。
ただ周りからの感想はイマイチなようで、三玖に支給品の浅葱色の羽織を渡されたが、謹んでお断りした。向こうで沖田と会った際に何を言われることか。
戦闘用の機能に調整された礼装にするのも、今後の行程が過酷になるのを考えれば適した装備だ。やはり焦りが判断の誤りを招いていたかもしれない。
カルデア礼装の機能も失われてはいない。早着替えのスキルも身につけてるのでいざという時は着直せばいいだろう。
ただ周りからの感想はイマイチなようで、三玖に支給品の浅葱色の羽織を渡されたが、謹んでお断りした。向こうで沖田と会った際に何を言われることか。
「立香は羞恥心とか、そういうのあるの?」
なぜだろう。三玖にだけは言われたくないと思った。
【E-6/民家/1日目・朝】
【藤丸立香(女主人公)@Fate/Grand Order】
[状態]:体力消耗、背中に斬り傷(治療済)、令呪三角、カルデア戦闘服装備
[道具]:基本支給品一式、魔術礼装・カルデア@Fate/Grand Order、カルデア戦闘服@Fate/Grand Order、ランダム支給品1~2(確認済み)、ファムのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。いつも通り、出来る限り最善の結末を目指す。
0:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
1:自分だけでは力不足なので、サーヴァントか頼れそうな人と合流したい
2:三玖達みんなを守る。サーヴァントのみんなのことはどう説明したものかな……!?
3:BBと話がしたい
4:清姫については──
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデア発足後です。
※原作通り英霊の影を呼び出して戦わせることが可能ですが、面子などについては後続の書き手さんにお任せします。
※サーヴァント達が自分の知るカルデアの者だったり協力的な状態ではない可能性を考えています。
※カルデア礼装は使用すると一定時間のインターバルがあります。
[状態]:体力消耗、背中に斬り傷(治療済)、令呪三角、カルデア戦闘服装備
[道具]:基本支給品一式、魔術礼装・カルデア@Fate/Grand Order、カルデア戦闘服@Fate/Grand Order、ランダム支給品1~2(確認済み)、ファムのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。いつも通り、出来る限り最善の結末を目指す。
0:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
1:自分だけでは力不足なので、サーヴァントか頼れそうな人と合流したい
2:三玖達みんなを守る。サーヴァントのみんなのことはどう説明したものかな……!?
3:BBと話がしたい
4:清姫については──
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデア発足後です。
※原作通り英霊の影を呼び出して戦わせることが可能ですが、面子などについては後続の書き手さんにお任せします。
※サーヴァント達が自分の知るカルデアの者だったり協力的な状態ではない可能性を考えています。
※カルデア礼装は使用すると一定時間のインターバルがあります。
【猛田トシオ@ラブデスター】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:優勝商品を手に入れる?
1.藤丸立香は俺に気がある?
2.藤丸立香、い、良い女だ……
3.ミクニは──
[備考]
※死後からの参戦
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:優勝商品を手に入れる?
1.藤丸立香は俺に気がある?
2.藤丸立香、い、良い女だ……
3.ミクニは──
[備考]
※死後からの参戦
【中野一花@五等分の花嫁】
[状態]:ダメージ(中)、頭部強打、顔面に切り傷(いずれも治癒)、精神的ショック
[装備]:制服
[道具]:基本支給品一式、ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、三玖の変装セット@五等分の花嫁、マンジュウでわかるFGO@Fate/Grand Order 、五月の髪飾り、不明支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:好きな人に会いたい
1.沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2.千翼に対する強い怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※三年の新学期(69話)以降から参戦です。
[状態]:ダメージ(中)、頭部強打、顔面に切り傷(いずれも治癒)、精神的ショック
[装備]:制服
[道具]:基本支給品一式、ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、三玖の変装セット@五等分の花嫁、マンジュウでわかるFGO@Fate/Grand Order 、五月の髪飾り、不明支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:好きな人に会いたい
1.沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2.千翼に対する強い怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※三年の新学期(69話)以降から参戦です。
【中野二乃@五等分の花嫁】
[状態]:健康、精神的ショック
[装備]:制服にカーディガン
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:好きな人と傍にいたい
1:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2:PENTAGONはちょっと行きたかった、んだけど……
3:四葉と五月を殺した相手への怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※修学旅行中(少なくとも79話ラスト以降)からの参戦。
[状態]:健康、精神的ショック
[装備]:制服にカーディガン
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:好きな人と傍にいたい
1:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2:PENTAGONはちょっと行きたかった、んだけど……
3:四葉と五月を殺した相手への怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※修学旅行中(少なくとも79話ラスト以降)からの参戦。
【中野三玖@五等分の花嫁】
[状態]:首筋に引っ掻き傷(処置済み)、精神的ショック
[道具]:基本支給品一式、四葉のリボン、誓いの羽織@Fate/Grand Order、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:好きな人へ伝えたい
1:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2:四葉と五月を殺した相手への怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※参戦時期は修学旅行中です。
[状態]:首筋に引っ掻き傷(処置済み)、精神的ショック
[道具]:基本支給品一式、四葉のリボン、誓いの羽織@Fate/Grand Order、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:好きな人へ伝えたい
1:沖田達と合流しつつ北上して資料を集める
2:四葉と五月を殺した相手への怒り。それを上回る四葉と五月への哀しみ。
[備考]
※参戦時期は修学旅行中です。
【誓いの羽織@Fate/Grand Order】
中野三玖に支給。
新選組一番隊隊長、沖田総司の宝具。新選組の隊服であるダンダラ模様に浅葱色の羽織。
装備した者のパラメーターを上昇させ、沖田の剣である乞食清光を後年に沖田総司の愛刀とされた菊一文字則宗へと位階を上げさせる。
……新選組でも沖田総司でもない者が羽織ったところで無用の長物である。せいぜい京都のお土産レベル。
中野三玖に支給。
新選組一番隊隊長、沖田総司の宝具。新選組の隊服であるダンダラ模様に浅葱色の羽織。
装備した者のパラメーターを上昇させ、沖田の剣である乞食清光を後年に沖田総司の愛刀とされた菊一文字則宗へと位階を上げさせる。
……新選組でも沖田総司でもない者が羽織ったところで無用の長物である。せいぜい京都のお土産レベル。
| 前話 | お名前 | 次話 |
| だんだん遠くなってく君を追いかけていく | 藤丸立香 | I Wanna Be... |
| 猛田トシオ | ||
| 中野一花 | ||
| 中野二乃 | ||
| 中野三玖 | ||
| 皇城ジウ | [[]] |