LOVE BULLET KAGUYA SAMA ◆7ediZa7/Ag
──深く、深く、沈み込んだ真っ黒な闇の中に、その法廷はあった。
静かな場所である。
音はなく、声もなく、自らの他に誰一人としていない。
そこは己の奥深く。崖っぷちから突き落とされた先に待っている、自分自身の世界。
音はなく、声もなく、自らの他に誰一人としていない。
そこは己の奥深く。崖っぷちから突き落とされた先に待っている、自分自身の世界。
──開廷
放たれた宣言とともに、スポットライトが灯る。
一筋の明かりに照らされた先にいたのは──幼気な少女であった。
一筋の明かりに照らされた先にいたのは──幼気な少女であった。
「────」
その等身、驚異の三等身。
この世のすべてのことを忘却したかのような、イノセントな表情。
極限までデフォルメを突き詰めた先に、煩悩や懊悩や消し飛ばされ、純粋無垢の化身としてその身を結んでいる。
この世のすべてのことを忘却したかのような、イノセントな表情。
極限までデフォルメを突き詰めた先に、煩悩や懊悩や消し飛ばされ、純粋無垢の化身としてその身を結んでいる。
【被告人:四宮かぐや(ちゃん)】
パチン、と音がして、また別のスポットライトが照らされる。
闇法廷において、被告人を追い詰めるもの。
流れるような黒髪と、艶のない漆黒の瞳、冷たい表情。
等身は当然のごとく四宮かぐや(ちゃん)の2倍強はあり、多少はリアルである。
闇法廷において、被告人を追い詰めるもの。
流れるような黒髪と、艶のない漆黒の瞳、冷たい表情。
等身は当然のごとく四宮かぐや(ちゃん)の2倍強はあり、多少はリアルである。
【検察官:氷のかぐや姫】
もう一つ、スポットライトが灯った。
その先に立っているのはヘラヘラと笑みを浮かべる楽しげな、悪く言えば知性を感じさせない少女である。
髪は綺麗に結われており、瞳にはキラキラとした光が灯っている。
その先に立っているのはヘラヘラと笑みを浮かべる楽しげな、悪く言えば知性を感じさせない少女である。
髪は綺麗に結われており、瞳にはキラキラとした光が灯っている。
【弁護人:四宮かぐや(アホ)】
「揃ったようだな」
そして、その中央に一番大きな光が現れる。
その先に立っているのはまた別のかぐや──ではなく、異様に顔の整った男である。
身にまとったコートを炎のように揺らめかせながら、透き通るほど白い瞳と、それに相反するような力強い眼差しで法廷に現れた。
その先に立っているのはまた別のかぐや──ではなく、異様に顔の整った男である。
身にまとったコートを炎のように揺らめかせながら、透き通るほど白い瞳と、それに相反するような力強い眼差しで法廷に現れた。
「クハハ!」
【裁判長:巌窟王(世界の果ての塔より特別ゲスト)】
ちなみに等身は検察官・弁護人のかぐやよりもさらに高い。
デフォルメとは対極にある、妙な色気のある佇まいにて、彼はこの法廷の長として君臨していた。
デフォルメとは対極にある、妙な色気のある佇まいにて、彼はこの法廷の長として君臨していた。
「それでは頭脳(内)戦、開廷だ!」
【頭脳(内)戦──開廷】
「自らの希望さえ見失ったお前たちに告げる!」
裁判長たる男は被告人へ──四宮かぐやが背負うべき罪を突きつけた。
「お前が求めるのは血に塗れた復讐か、それともその身捧げる奉仕か。
貴様の生存戦略! 罪をこの場で告解するがいい」
貴様の生存戦略! 罪をこの場で告解するがいい」
◇
夜、二人の男女が、身を寄せ合いながら語り合っている。
「なぁ、とがめ。結局俺たちはどうすればいいんだよ」
「まぁ待て。今この私がとっておきの奇策を考えておる。そのためにこうして地図とにらめっこしておるのではないか」
「でもよ、とがめ、正直この状況、考えてどうにかなるとも思えないぜ」
「ちぇりお!」
「まぁ待て。今この私がとっておきの奇策を考えておる。そのためにこうして地図とにらめっこしておるのではないか」
「でもよ、とがめ、正直この状況、考えてどうにかなるとも思えないぜ」
「ちぇりお!」
そこで少女──と一見見まごう、白髪の女性が男の腹を拳で叩いた。
ぽん、と音がする。
男の鍛えられた腹筋に女の打撃は全く効いていないだろう。
が、それでいいのだ。ちぇりお、とはあくまで気合いを入れるための掛け声にすぎない。
ぽん、と音がする。
男の鍛えられた腹筋に女の打撃は全く効いていないだろう。
が、それでいいのだ。ちぇりお、とはあくまで気合いを入れるための掛け声にすぎない。
実のところ、本来の意味合いとは全く違う行いなのだが──まぁ、彼女、とがめにとっては“そう”なのである。
「だから待てと言っておろうが。
私とて困っておるのだ。運良くお主が近くにいたから良いものの、こんな奇体な事態、私も理解が及ばん」
「さっきの変な女とかあれは何だよ? あれも忍法って奴なのか?」
「おそらくそれは違う、はずだ。
いかにまにわに共の忍法といえど、あそこまで意味のわからないことはできない……筈だ」
私とて困っておるのだ。運良くお主が近くにいたから良いものの、こんな奇体な事態、私も理解が及ばん」
「さっきの変な女とかあれは何だよ? あれも忍法って奴なのか?」
「おそらくそれは違う、はずだ。
いかにまにわに共の忍法といえど、あそこまで意味のわからないことはできない……筈だ」
「うーむ」とがめはそこで再び唸り声を上げる。
理解を進めようとしたが、やはりどうにも考えがまとまらない。
よくわからないが拉致され、殺しあうことを強制されていることはかろうじてわかるのだが、
ここがどこなのか、何故こんな催しに巻き込まれたのか、そもそもあの女は誰なのか、何一つ理解できない。
理解を進めようとしたが、やはりどうにも考えがまとまらない。
よくわからないが拉致され、殺しあうことを強制されていることはかろうじてわかるのだが、
ここがどこなのか、何故こんな催しに巻き込まれたのか、そもそもあの女は誰なのか、何一つ理解できない。
「あーもう! こんなこと、報告書に書けないではないか!
突然こんな展開が挟まれれば、読者であるお上も困惑必死!
私がトチ狂ったと思われ旅も打ち切りだ」
「打ち切りねえ」
「うむ、打ち切りだ」
突然こんな展開が挟まれれば、読者であるお上も困惑必死!
私がトチ狂ったと思われ旅も打ち切りだ」
「打ち切りねえ」
「うむ、打ち切りだ」
そう言って彼女はしかめっ面で頷いた。
とがめ。
奇策士とがめ。
尾張幕府直轄預奉所軍所総監督という長々しい肩書きを持つ彼女は、四季崎記紀の作った12本の完成形変体刀──刀を集める旅をしていた。
奇策士とがめ。
尾張幕府直轄預奉所軍所総監督という長々しい肩書きを持つ彼女は、四季崎記紀の作った12本の完成形変体刀──刀を集める旅をしていた。
「じゃあとっとここから出ないといけないって訳だな」
そしてその隣に立つ半裸の大男こそ、鑢七花。
刀を使わない剣士。虚刀流七代目当主であり、彼もまたとがめと共に刀集めを続けている──否、続けていた。
一応順調に刀を集めている最中に、このような奇妙な催しに巻き込まれたのであった。
刀を使わない剣士。虚刀流七代目当主であり、彼もまたとがめと共に刀集めを続けている──否、続けていた。
一応順調に刀を集めている最中に、このような奇妙な催しに巻き込まれたのであった。
「あーもうわからぬ。流石に情報が足りん。
このるーるぶっくとやらも、読んでも読んでもロクに理解できん」
「まぁいいよ」
このるーるぶっくとやらも、読んでも読んでもロクに理解できん」
「まぁいいよ」
唸りを上げるとがめに対し、七花は苦笑しながら言った。
「俺はアンタに惚れてるんだ。言われた通りに動くよ。それはここでも変わらない」
そう言ってのける七花に対し、とがめはしばし沈黙を挟んだのち、
「……そうだな、お主は私を愛しておるのだ」
「ああ」
「私への愛のために戦っておるのだ」
「ああ」
「ああ」
「私への愛のために戦っておるのだ」
「ああ」
あの島で出会った時と変わらぬ七花とのやり取りの末、とがめは息を吐いた。
ともあれ、この「刀」とサクッと合流できたことは僥倖といえるだろう。
これで取れる策が格段に増えたといえる。
そのうえで、では、今後の方針だが──
ともあれ、この「刀」とサクッと合流できたことは僥倖といえるだろう。
これで取れる策が格段に増えたといえる。
そのうえで、では、今後の方針だが──
「ところで近くに誰かがいるみたいだけど、あれはいいのか?」
「何!? 何でそういうことを先に言わぬか」
「いや、だって見えてるのかと思って」
「私はこの暗がりに奇怪なランタン片手に必死に本を読んでおるのだぞ? 気づけるはずもなかろうが」
「わかった、わかった、で、どうするんだ」
「何!? 何でそういうことを先に言わぬか」
「いや、だって見えてるのかと思って」
「私はこの暗がりに奇怪なランタン片手に必死に本を読んでおるのだぞ? 気づけるはずもなかろうが」
「わかった、わかった、で、どうするんだ」
面倒臭そうに語る七花に対し、とがめは「うむむむ」と唸りつつも、七花に示された先を見た。
「うん?子供か」
「ちっちゃい女の子が一人、とがめ、俺はどうすればいい?」
「ちっちゃい女の子が一人、とがめ、俺はどうすればいい?」
視線の先には、森の中を一人進んでいる影がある。
暗がりでよくは見えないが、周りに誰の影もなく、ただふらついた足取りで彼女は森の中を歩いている。
暗がりでよくは見えないが、周りに誰の影もなく、ただふらついた足取りで彼女は森の中を歩いている。
「うむ」
とがめは一瞬考えたのち、
「とりあえずアレを捕まえて話を聞くとするか」
「なるほど、話を聞いてから捕まえるんじゃなく、捕まえてから話を聞くんだな」
「ああ、何しろあの女、格好が変だ。とてつもなく妙だ。
またどこぞの忍やもしれぬし、とりあえず捕まえてから考えるとしよう。
多少乱暴な真似をしても構わん。とっ捕まえてきてくれ」
「なるほど、話を聞いてから捕まえるんじゃなく、捕まえてから話を聞くんだな」
「ああ、何しろあの女、格好が変だ。とてつもなく妙だ。
またどこぞの忍やもしれぬし、とりあえず捕まえてから考えるとしよう。
多少乱暴な真似をしても構わん。とっ捕まえてきてくれ」
言われた七花は「了解」とすぐさま答えを返した。
「勘違いするなよ、俺はアンタに惚れてるからやるんだ」
そう、今まで何も変わらない調子で、人の形をした“刀”は言うのだった。
“刀”の言葉はどこまでも澄んでいる。そこには駆け引きも打算もなく、そして──
“刀”の言葉はどこまでも澄んでいる。そこには駆け引きも打算もなく、そして──
◇
【頭脳(内)戦】
「被告人は親友・藤原書記の死に対し多大なショックを受け茫然自失。
親友を喪ったことにより自殺願望を発露させました。
これは脳内法第二百三十九条、自・自殺教唆に該当します。親友を喪ったことで取り乱しました」
親友を喪ったことにより自殺願望を発露させました。
これは脳内法第二百三十九条、自・自殺教唆に該当します。親友を喪ったことで取り乱しました」
検察官、かぐや(氷)は淡々と被告人の罪を読み上げていく。
「そして何よりも──自らを犠牲にして、白銀御言だけは生き残らせようと画策しています。
これは脳内法第二百四十九条、奉仕マーダー罪に該当。
よって──死刑を求刑します!
死んで死んで死んでもらいます!」
これは脳内法第二百四十九条、奉仕マーダー罪に該当。
よって──死刑を求刑します!
死んで死んで死んでもらいます!」
その言葉が出た瞬間、被告人であるかぐや(ちゃん)は大きく口を明けた。
現段階ではまだイノセントな存在である彼女にとって、語られる罪はあくまで未来の、これから背負うものではある。
自分自身が語られる罪──その発想に被告人・かぐや(ちゃん)は戸惑いに身を震わせる。
現段階ではまだイノセントな存在である彼女にとって、語られる罪はあくまで未来の、これから背負うものではある。
自分自身が語られる罪──その発想に被告人・かぐや(ちゃん)は戸惑いに身を震わせる。
「異議あり!」
対するは弁護人としてこの場にいるのは、かぐや(アホ)。
彼女は手を大きくブンブンあげ、
彼女は手を大きくブンブンあげ、
「自殺願望が罪だというのに、罰が死刑っておかしいよ!
そういう検察官こそ、親友・親友・親友と連呼して、一番死にたがってるじゃない!」
そういう検察官こそ、親友・親友・親友と連呼して、一番死にたがってるじゃない!」
かぐや(アホ)は名前に反して思いのほか筋の通ったことを言い、
「私たちは生きないと!
あの子の分まで生きて生きて生きないと!
みんな生きてないと……だから!」
あの子の分まで生きて生きて生きないと!
みんな生きてないと……だから!」
かぐや(アホ)はかぐや(氷)と比較して感情豊かであった。
身振り手振りその思いを伝えようとして、そして、
身振り手振りその思いを伝えようとして、そして、
「みんなで生きるために! 会長に優勝してもらわないと!
会長、優勝してもらって、願いを叶えてもらって、それで生きるの!
蘇ってみんなで生きるべきよ!」
会長、優勝してもらって、願いを叶えてもらって、それで生きるの!
蘇ってみんなで生きるべきよ!」
被告人・かぐや(ちゃん)は何を言っているんだと言う瞳で己の弁護人・かぐやを見る。
「弁護人、それこそ言っていることがおかしい。
それは──結局、私と同じでしょう。
あなたは生きるというのなら、会長に奉仕させればいい。
バトロワは奉仕させた方が勝ち──生きたいのならそうしてしまった方がいいのでは?」
「異議あり! そんなこと言って、あなただって会長に──するなんて、できないでしょう」
それは──結局、私と同じでしょう。
あなたは生きるというのなら、会長に奉仕させればいい。
バトロワは奉仕させた方が勝ち──生きたいのならそうしてしまった方がいいのでは?」
「異議あり! そんなこと言って、あなただって会長に──するなんて、できないでしょう」
その言葉にその場すべての四宮かぐやが二の句が継げなくなる。
被告人・検察官・弁護人、すべてにとって、その発想は埒外だった。
被告人・検察官・弁護人、すべてにとって、その発想は埒外だった。
「私は死んでしまいたい。すべてを私を捧げてあの人に生きてもらいたい」
「私は生きていたい。でもあの人を捧げるぐらいなら死んだ方がいい」
「私は生きていたい。でもあの人を捧げるぐらいなら死んだ方がいい」
弁護人・検察官、ともに言葉が乱れだす。
衝動も理性もともに反発し、世界は奇妙な方向へと動き出す。
法廷は決着がつかないまま、このまま沈んでいき──
衝動も理性もともに反発し、世界は奇妙な方向へと動き出す。
法廷は決着がつかないまま、このまま沈んでいき──
「静粛に」
カーン、というハンマーの音と共に、場が一度リセットされる。
それは中心に座る青年、裁判長・岩窟王(特別ゲスト)によるものであった。
それは中心に座る青年、裁判長・岩窟王(特別ゲスト)によるものであった。
「貴様たちの罪はわかった。
あくまで復讐は望むところではない。そんなものはこの二人は当に諦めている。
代わりに犠牲による奉仕、自らを捨てることで他者に報いることを望んでいる。
それで!」
あくまで復讐は望むところではない。そんなものはこの二人は当に諦めている。
代わりに犠牲による奉仕、自らを捨てることで他者に報いることを望んでいる。
それで!」
裁判長(特別ゲスト)はそこで哄笑する。
この次の問いかけこそが肝要だと言わんばかりに、未だイノセントな被告人へと告げるのである。
この次の問いかけこそが肝要だと言わんばかりに、未だイノセントな被告人へと告げるのである。
「被告人!
貴様の、貴様自身の告解を俺は求める。
さぁお前は──一体何を諦める?」
貴様の、貴様自身の告解を俺は求める。
さぁお前は──一体何を諦める?」
被告人・かぐや(ちゃん)は言葉に詰まる。
弁護人と検察官の言葉に板挟みになるなか、この裁判官はあくまで答えを彼女に求めている。
弁護人と検察官の言葉に板挟みになるなか、この裁判官はあくまで答えを彼女に求めている。
「ほら、時間はないぞ? 刻限は近づいている」
◇
七花にしてみれば、一瞬で終わるような作業になるはずだった。
少女に近づいてみて、彼女がすでに憔悴しており──というか意識すら定かでないような状況だということがわかった。
多少乱暴にしてもいい、とのことだが、この分ではむしろ保護するような形になるだろう。
多少乱暴にしてもいい、とのことだが、この分ではむしろ保護するような形になるだろう。
とはいえそれでも七花は足を止めることはない。
夜の森の中を駆け抜け、少女の身に触れ──
夜の森の中を駆け抜け、少女の身に触れ──
「おっと」
その手が何者かに弾かれたことに気づいた七花はすぐさま後ろへ跳んでいた。
少女から視線を外し、周りへと視線を向ける。
暗い森の中は静かそのもので、一切の気配が感じられない。
だが──七花は、そのなかに潜む“何か”を鋭敏な感覚を持って嗅ぎ取っていた。
暗い森の中は静かそのもので、一切の気配が感じられない。
だが──七花は、そのなかに潜む“何か”を鋭敏な感覚を持って嗅ぎ取っていた。
そして感覚を研ぎ澄ませ──待ち構えた。
「やっぱりか」
ゆえに今度は見逃さなかった。
一陣の風に紛れ、嵐のような苛烈さで襲いかかる──一人の魔人の存在を。
白い髪をした様相の男、七花と彼の拳が交わる。
が、それも一瞬のこと。
次の瞬間には、かの魔人は姿を再び姿を消していた。
一陣の風に紛れ、嵐のような苛烈さで襲いかかる──一人の魔人の存在を。
白い髪をした様相の男、七花と彼の拳が交わる。
が、それも一瞬のこと。
次の瞬間には、かの魔人は姿を再び姿を消していた。
「速いな、アンタ」
森の陰に消えた魔人に対し、七花は告げる。
魔人から答えが返ってくることはない。
再び森は静まり返り、魔人の姿形はどこにもない。
魔人から答えが返ってくることはない。
再び森は静まり返り、魔人の姿形はどこにもない。
だが確実にまだいる。そのことを七花は感じ取りながら、少女を見た。
「────」
少女は顔をうつむかせ、言葉にならない声を漏らしている。
意識があるのかも怪しかった。彼女は逃げも隠れもしないだろうと七花は判断する。
意識があるのかも怪しかった。彼女は逃げも隠れもしないだろうと七花は判断する。
「アンタを守ろうとしているみたいだな」
七花は少女と、そして森のどこかに潜んでいるいる魔人へと語りかけた。
だが当然どちらからも反応はなかった。
とはいえ七花とて返答を期待をしていた訳でもない。
だが当然どちらからも反応はなかった。
とはいえ七花とて返答を期待をしていた訳でもない。
ただ感覚を研ぎ澄ませたまま、向こうの出方を見る。
今の動き、魔人がこの少女を守ろうと動いていることは明白だった。
近づけば瞬く間にやってきて拳を落とし、気がつけばその姿は消えている。
今の動き、魔人がこの少女を守ろうと動いていることは明白だった。
近づけば瞬く間にやってきて拳を落とし、気がつけばその姿は消えている。
少女を連れて返るという指示は、どうやら思ってたよりもずっと骨が折れそうなものだった。
「──どこから来る」
ゆえに七花は待ち構えることを選んだ。
この魔人はとにかく動きが速い。
こちらから先にしかければ、むしろカウンターの隙を与えることになるだけだろう。
ならば待ち構え、襲ってきたところを迎撃する。
この魔人はとにかく動きが速い。
こちらから先にしかければ、むしろカウンターの隙を与えることになるだけだろう。
ならば待ち構え、襲ってきたところを迎撃する。
そう、七花が判断を下した、その時であった。
「──私は……」
──この局面の中心に座しながら、その戦闘力については全く考えられていなかった少女が、動き出していた。
その手には鈍い光沢を放つ奇妙な機械があった。
彼女はそれを両手で構え、まっすぐに七花へと向けている。
彼女はそれを両手で構え、まっすぐに七花へと向けている。
その武器のことを、七花は知らなかった。
知らなかったが──実のところ因縁のあるものであった。
知らなかったが──実のところ因縁のあるものであった。
それは、銃、と呼ばれる、七花がいずれ旅の果てに相対するはずのものであった。
「私は……──を諦めない」
◇
【頭脳(内)戦】
被告人・四宮かぐやは裁判官・巌窟王に選択を突きつけられていた。
生きたいのか、死にたいのか、二つの想いの間で、ただ一人潔白なる少女は選ぶことを迫られる。
生きたいのか、死にたいのか、二つの想いの間で、ただ一人潔白なる少女は選ぶことを迫られる。
検察官であるかぐやと、弁護人であるかぐやとの視線が集中する。
彼女らの瞳に浮かんでいるのは恐怖である。
闇に包まれた法廷──彼女の深層にて、被告人はどんな罪を選ぶのか。
彼女らの瞳に浮かんでいるのは恐怖である。
闇に包まれた法廷──彼女の深層にて、被告人はどんな罪を選ぶのか。
「私は──諦めない」
そして四宮かぐやは顔を上げた。
その眼差しはすでに──イノセントで幼気な少女のものではなかった。
自らの罪を明確に見つめ、己が世界へと告げる。
その眼差しはすでに──イノセントで幼気な少女のものではなかった。
自らの罪を明確に見つめ、己が世界へと告げる。
「あの人を好きだと思うこと。
あの人と一緒に生きたいと思うこと。
私はその想いを諦めたりはしないわ」
あの人と一緒に生きたいと思うこと。
私はその想いを諦めたりはしないわ」
検察官も、弁護人も、被告人の言葉に息を呑む。
その言葉が──自らから発せられたという事実が、何よりも力強く世界に響き渡る。
その言葉が──自らから発せられたという事実が、何よりも力強く世界に響き渡る。
「クハハハハ!」
その答え、四宮かぐやが選んだ罪を聞いた裁判長は声をあげて笑う。
その笑いは嘲笑か、祝福か、四宮かぐやにはわからない。
だが──
その笑いは嘲笑か、祝福か、四宮かぐやにはわからない。
だが──
「さ、裁判長。これは」
検察官のかぐやが取り乱したように言う。
理性<ブレーキ>でもある彼女は、その選択さの難しさを理解している。
だが、裁判長は、ニィ、と笑ったまま、
理性<ブレーキ>でもある彼女は、その選択さの難しさを理解している。
だが、裁判長は、ニィ、と笑ったまま、
「いいだろう。
お前はその身を捧げる気はない。
かといって、別の誰かを捧げることも選ばない」
お前はその身を捧げる気はない。
かといって、別の誰かを捧げることも選ばない」
その言葉を受け、被告人・四宮かぐやは頷いた。
「その傲慢さこそが罪!
この法廷にて裁かれるに等しい大罪だ!
その大罪を──この俺が承認してみせよう」
この法廷にて裁かれるに等しい大罪だ!
その大罪を──この俺が承認してみせよう」
その言葉とともに──闇に沈む法廷が亀裂が入っていく。
次の瞬間、世界を包み込んでいた闇が音を立てて砕け散り──少女の世界は革命された。
次の瞬間、世界を包み込んでいた闇が音を立てて砕け散り──少女の世界は革命された。
【頭脳(内)戦──承認】
◇
「私は──スキを諦めない」
その言葉とともに少女は銃を、機関銃を構えていた。
小型な、しかし彼女が持つにはいささかな大きな銃。
しかし彼女は決意を込めた眼差しで顔を上げ──迫り来る脅威、七花を見据えていた。
小型な、しかし彼女が持つにはいささかな大きな銃。
しかし彼女は決意を込めた眼差しで顔を上げ──迫り来る脅威、七花を見据えていた。
七花は銃というものを知らない。
それゆえに彼女が何をしようとしているのか、理解できなかった。
それゆえ反応は遅れてしまい──
それゆえに彼女が何をしようとしているのか、理解できなかった。
それゆえ反応は遅れてしまい──
「うお」
──当然のように外れた。
四宮かぐやに、銃火器を扱った経験などありはしない。
つい先ほどまで憔悴し、意識を失っていたような彼女が、すぐさま銃を撃てるはずはなかった。
しかも銃は拳銃ではなく、短機関銃。
反動で彼女の身体は吹き飛んでしまう。
つい先ほどまで憔悴し、意識を失っていたような彼女が、すぐさま銃を撃てるはずはなかった。
しかも銃は拳銃ではなく、短機関銃。
反動で彼女の身体は吹き飛んでしまう。
「まったく、手がかかる女だ」
そこを──駆け抜けた風が受け止めていた。
どこぞより現れた白い影、端正な顔立ちをした魔人が少女を身体を受け止めている。
どこぞより現れた白い影、端正な顔立ちをした魔人が少女を身体を受け止めている。
「そんなものでは当たるものも当たらん。
姿勢を前傾にして、ここで固定し、左肩を少し前にしろ」
姿勢を前傾にして、ここで固定し、左肩を少し前にしろ」
現れた魔人は少女を身体を受け止めるばかりか、銃の撃ち方をレクチャーまでし出している。
その手を重ね、敵である七花を退けるべく銃口を向ける。
その手を重ね、敵である七花を退けるべく銃口を向ける。
七花は未だ事態のすべてを飲み込めているわけではないが、先ほどの一撃で、銃というものがどういった性質の武器であるかを直感的に理解していた。
それゆえ、一気に距離を詰めて払い落とそうとする──だが。
それゆえ、一気に距離を詰めて払い落とそうとする──だが。
「撃て」
再び森に銃声が轟いた。
ぱららら、とばら撒かれた弾丸は──またしても外れていった。
その場ですぐ的に当てるようになるほど、簡単なものではない、ということか。
ぱららら、とばら撒かれた弾丸は──またしても外れていった。
その場ですぐ的に当てるようになるほど、簡単なものではない、ということか。
「惜しいな。だが筋はいい。筋力も十分ある。
こうして試していけば、確実に使い物になるだろう」
こうして試していけば、確実に使い物になるだろう」
あらぬところへと着弾していた初撃よりも明らかに精度が上がっていた。
少女の弾丸は、もしかすると次には──彼を捉えうるかもしれなかった。
少女の弾丸は、もしかすると次には──彼を捉えうるかもしれなかった。
「なるほどな」
七花は相対する少女を、その瞬間初めて脅威だと感じた。
それまではただの障害物のようなものだった。
だが魔人と、その硝煙を上げる銃口を前に、七花はある判断を下した。
それまではただの障害物のようなものだった。
だが魔人と、その硝煙を上げる銃口を前に、七花はある判断を下した。
「────」
それは──撤退であった。
七花は地面を蹴り飛ばし、その場から一気に離れていく。
七花は地面を蹴り飛ばし、その場から一気に離れていく。
鑢七花。
奇策士とがめの“刀”である彼には、現在、三つの制約がかけられている。
奇策士とがめの“刀”である彼には、現在、三つの制約がかけられている。
一つ、収集目標である刀を傷つけるな。
二つ、とがめを守れ。かすり傷一つつけてはならない。
三つ、己自身を守れ
それが旅をするうえで、とがめが七花にかけた制約であった。
魔人と、少女が使う銃を前に「己を守れ」という制約を守り切れない可能性があったため、七花はその場で撤退を選んでいた。
ひとまずは状況をとがめに告げる。
その想いを胸に、彼は猛然と暗い森を駆け抜けていった。
魔人と、少女が使う銃を前に「己を守れ」という制約を守り切れない可能性があったため、七花はその場で撤退を選んでいた。
ひとまずは状況をとがめに告げる。
その想いを胸に、彼は猛然と暗い森を駆け抜けていった。
◇
私のなかの頭脳戦は、そうして幕を閉じた。
そして気がつけば、また世界は暗転していて、そして──
そして気がつけば、また世界は暗転していて、そして──
◇
──そして四宮かぐやが意識を覚醒させた時、空は僅かに白み始めていた。
そしてぼおっとその空をしばし眺めてていた。
森の中で寝そべってしまっていたことで身体が少し湿ってしまっている。
ふと寒気を感じて、デイパッグの中に何かないか漁り始めた、その時、
森の中で寝そべってしまっていたことで身体が少し湿ってしまっている。
ふと寒気を感じて、デイパッグの中に何かないか漁り始めた、その時、
「はっ!」
五分ほど遅れて、彼女は意識が途切れていることに気が付いた。
それだけならばまだいい。その手には自分の支給品であった機関銃が握られており、近くには弾痕があった。
それだけならばまだいい。その手には自分の支給品であった機関銃が握られており、近くには弾痕があった。
じっとその弾痕を見つめ、次に自分の手に握られた銃を見て、四宮かぐやは愕然とした表情を浮かべる。
勢い余って殺っちまったのか──でも誰を? アレ? もう手遅れなことやってない?
さまざまな考えたが脳裏に猛然と流れる中、彼女はそこではっと顔を上げる。
勢い余って殺っちまったのか──でも誰を? アレ? もう手遅れなことやってない?
さまざまな考えたが脳裏に猛然と流れる中、彼女はそこではっと顔を上げる。
「あ! そういえば! が、岩窟王とかいう人!」
そうだ確か──そんな風に名乗った男と出会っていた筈だった。
巌窟王。古典文学の主人公を名乗る頭のおかしい外人と遭遇したところまでは覚えている。
そして──同行してくれたことに安心して、疲れのまま、意識を喪ってしまったことも。
巌窟王。古典文学の主人公を名乗る頭のおかしい外人と遭遇したところまでは覚えている。
そして──同行してくれたことに安心して、疲れのまま、意識を喪ってしまったことも。
「ええと、あれ? でも……」
だが今一度目を覚ましてみると、近くにはそんな外人はどこにもいない。
当然のように彼女は一人となっていた。
寝ている間にどこかにいってしまったのだろうか。
当然のように彼女は一人となっていた。
寝ている間にどこかにいってしまったのだろうか。
──はっ!
その瞬間、四宮かぐやの脳裏に一つの可能性が舞い降りた。
──もしかして、全部私の妄想では……?
彼女の親友、藤原千花がすでにこの世にいないことは厳然たる現実である。
そのことは──死ぬほどつらいし、胸がぎゅっとなるほどキツイ。
とはいえ受け止めなければならないことだと考えている。
そのことは──死ぬほどつらいし、胸がぎゅっとなるほどキツイ。
とはいえ受け止めなければならないことだと考えている。
だが──あの自分を巌窟王と名乗る外人が、本当に実在したかと言われると。
──じ、自信がないわ……
よくみると名簿にもそんな名前はないし、出会ったタイミング的にも、疲れがピークに達していた時である。
なんか挨拶したような記憶もあるが、だがそこも含めて妄想だったのような……
なんか挨拶したような記憶もあるが、だがそこも含めて妄想だったのような……
──まさか私、助けを求めるあまり架空のイケメンを想像してしまって。
巌窟王とかいう訳のわからない名も含めて、その存在は非常にフィクション度が高い存在である。
考えれば考えるほど、先ほどの出会いが非実在青少年だったのような気がしてならない。
え? 本当? そんな「今日あま」(※少女漫画)にハマってた頃ならまだしも──そんな。
考えれば考えるほど、先ほどの出会いが非実在青少年だったのような気がしてならない。
え? 本当? そんな「今日あま」(※少女漫画)にハマってた頃ならまだしも──そんな。
──…………
とりあえずいないものはしょうがない。
この島を脱出するべく行動するとして──まぁ、さっきの外人のことは誰にも言わないでおこうと、四宮かぐやは誓うのだった。
この島を脱出するべく行動するとして──まぁ、さっきの外人のことは誰にも言わないでおこうと、四宮かぐやは誓うのだった。
──そんな彼女から離れること少し。
木に寄りかかるようにコートを身に纏った青年が佇んでいる。
そして四宮かぐやが起き上がり、何かを決心した様子を見て、満足げに微笑むのだった。
そして四宮かぐやが起き上がり、何かを決心した様子を見て、満足げに微笑むのだった。
当然、彼女が歩き出した時、彼もまた同じ道を──陰ながら進んでいた。
【C-7/1日目・黎明】
【四宮かぐや@かぐや様は告らせたい】
[状態]:疲れ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0〜2、H&K MP7@仮面ライダーアマゾンズ
[思考・状況]
基本方針:私はスキを諦めない
1:会長たちと合流したい
2:あの巌窟王……って人、私の妄想では……?
3:なんだか銃の使い方がわかった気がする
[備考]
具体的な参戦時期は後続に任せます
[状態]:疲れ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0〜2、H&K MP7@仮面ライダーアマゾンズ
[思考・状況]
基本方針:私はスキを諦めない
1:会長たちと合流したい
2:あの巌窟王……って人、私の妄想では……?
3:なんだか銃の使い方がわかった気がする
[備考]
具体的な参戦時期は後続に任せます
【エドモン・ダンテス@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:復讐。脱獄。その手助け。
1:巌窟王として行動する
2:何のかんの言いつつ、かぐやに陰ながら同行し、そのピンチには駆けつける(?)
[備考]
※参戦時期、他のFate/Grand Orderのキャラとの面識、制限は後続に任せます
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:復讐。脱獄。その手助け。
1:巌窟王として行動する
2:何のかんの言いつつ、かぐやに陰ながら同行し、そのピンチには駆けつける(?)
[備考]
※参戦時期、他のFate/Grand Orderのキャラとの面識、制限は後続に任せます
【H&K MP7@仮面ライダーアマゾンズ】
4Cにて使用されていた短機関銃。
主に美月などが使用していた
4Cにて使用されていた短機関銃。
主に美月などが使用していた
「よいよい、そのような状況ならば、寧ろ退いてくれた方が助かる」
目標を達せられずに帰ってきた七花を、とがめはさして気にした様子なく迎えていた。
「そう言ってくれるのはありがたいけどよ、でもあれ正直俺はどう立ち回ればいいのかわからなかったぜ。
あの、火と弾が出る変な武器。あれも四季崎記紀の変体刀の一つなのか?」
「まさか。流石に火と弾が出る変な武器が変体刀の一つなんてことはあるまい。
幾ら何でも刀の範疇を超えすぎているだろう」
「だよな、さすがの俺もアレは違うかなって思ったよ」
「そうだそうだ。そんなものが出てきたら、当初の『刀集め』という題目は何だったのだという話になるだろう」
あの、火と弾が出る変な武器。あれも四季崎記紀の変体刀の一つなのか?」
「まさか。流石に火と弾が出る変な武器が変体刀の一つなんてことはあるまい。
幾ら何でも刀の範疇を超えすぎているだろう」
「だよな、さすがの俺もアレは違うかなって思ったよ」
「そうだそうだ。そんなものが出てきたら、当初の『刀集め』という題目は何だったのだという話になるだろう」
……と、いささか前振り染みた会話をしたのち、二人は息を吐いた。
当初の目的は確かに達せられなかったが、しかし実りのは十分にあった、ととがめは静かに考えていた。
やはりこの島には──こちらの知らない不可思議な技術が使われている。
配られたアイテムから何まで、とがめの知らないものがあまりにも多すぎる。
やはりこの島には──こちらの知らない不可思議な技術が使われている。
配られたアイテムから何まで、とがめの知らないものがあまりにも多すぎる。
だからこそ、とがめは慎重に動くつもりであったし、今しがたの七花の言を持って確信をした。
この島の脱出は、そうそう容易いものではない、と。
この島の脱出は、そうそう容易いものではない、と。
「でさ、とがめ、このあとどうするんだ?」
「もちろん島を出る。私に任せておれ、とっておきの奇策を思いついてやろう」
「もちろん島を出る。私に任せておれ、とっておきの奇策を思いついてやろう」
そう語りながら、とがめは己の長く長く伸びた白い髪に触れていた。
その色彩こそ──彼女のの復讐を象徴する色であった。
その色彩こそ──彼女のの復讐を象徴する色であった。
奇策士とがめ。
その本当の名前こそは、容赦姫。
かつて彼女は父を、家族を殺された──亡国の姫であった。
その本当の名前こそは、容赦姫。
かつて彼女は父を、家族を殺された──亡国の姫であった。
刀集め旅も──所詮はその復讐のための旅に過ぎない。
すべてを奪った者たちへ復讐をなすべく、彼女は必ずこの島から脱出しなくてはならなかった。
すべてを奪った者たちへ復讐をなすべく、彼女は必ずこの島から脱出しなくてはならなかった。
「……まぁ、何であれ、俺はとがめについていくよ。俺はアンタに惚れてるんだからな」
「ああ、その通り!
お主は愛のために動く男だ!」
「ああ、その通り!
お主は愛のために動く男だ!」
そう言いつつも、とがめは──こうも思っていた。
その愛すらもきっと──利用して、これからも自分は生きていくのだろう、と。
とがめはその名に刻んだ復讐を決して諦めはしないだろう。
代わりに──この愛を、諦めるときが来るのかもしれなかった。
とがめはその名に刻んだ復讐を決して諦めはしないだろう。
代わりに──この愛を、諦めるときが来るのかもしれなかった。
【鑢七花@刀語】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:とがめに従う
1:とがめに従う
[備考]
※作品前半、とがめの髪がまだ長い頃。5話より前
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:とがめに従う
1:とがめに従う
[備考]
※作品前半、とがめの髪がまだ長い頃。5話より前
【とがめ@刀語】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:なんとしてでも生き残る
1:七花を、その他すべてを利用してでも生き残る
[備考]
※作品前半、とがめの髪がまだ長い頃。5話より前
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:なんとしてでも生き残る
1:七花を、その他すべてを利用してでも生き残る
[備考]
※作品前半、とがめの髪がまだ長い頃。5話より前
| 前話 | お名前 | 次話 |
| 素直じゃない私を | 四宮かぐや | 見守る柱、見届ける鬼 |
| エドモン・ダンテス | ||
| Debut | 鑢七花 | 時すでに始まりを刻む |
| Debut | とがめ |