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遂に研究が実を結んで神に等しき力と魔力を手に入れた。
だがとても残念なことに媒体となる予定だった私の髪の毛が全て抜けてしまった。
今度は髪を生やすための研究が始まる。
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とても残念なことに私の頭に髪が生えることはなかった。
そしてもう寿命も迫っている。だから私は死ぬ前にこの日記に私の魔力を注入しようと思う。
そしていつか復活するのだ。
そのころにはどんな素晴らしい世の中になっているだろうか。
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今日。可愛い少女の体を借りて復活を成し遂げた。
早速外を歩いてみたが、随分と変化していた。
見上げるほど高い建物や〝車〟と呼ばれる走る乗り物が街にはあった。
私がいた〝魔術〟の時代ではなく〝科学〟の時代になったようだ。
それと、この少女。どうやら兄を探し回っているようだ。
体を借りているのだからそれくらい手伝ってあげようと思う。
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今のこの時代。科学とやらは面白い。
散歩をしていた所気付けば夜。そして雨。遠くに明かり。
近づいてみればそれは教会であった。中にいたのは少年
【蹂躙ノ純白】が。
随分と眠たそうであった。彼もまた魔術師のようだ。
とりあえず、今日は教会に泊まらせてもらった。
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今日は『夏祭り』があった。そこで見つけた饅頭屋。饅頭というものを生まれて初めて食べたが…美味い。ちなみにその店の店主
【内藤波紋】は召喚士であった。それもかなり特殊な召喚術を駆使しているらしく『人間』を召喚していた。中々に珍しい。
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見知らぬ青年
【妖炎刀】に声をかけられた。どうやら私の魔力に引き寄せられてきたようだが…。
最後まで私が魔術師だと信じていないようである。
私の髪の毛さえあれば絶対に信じざるを得ないのだがなあ…。
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少女
【見習い戦士】が魔術を使用していたためこちらから接近。
基本タイプの魔術を何種類も使用できるようで将来有望である。
そして彼女との会話で分かったのが体を借りたつもりでいたのだが、どうやらこれは奪ったということになるらしい。
それは気分が悪いので少女の精神を解放した。
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公園で変態
【カラーシュート】が神無月さんの絵を無断で、気持ち悪い表情を浮かべながら描いていた。
追い詰めた結果、彼の持っていたカンバスには神無月さん以外にも女児の絵が多数描かれていた。変態だ。
だが、素直に絵は上手であった。
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ショッピングセンターという小売店で服を買う神無月さん。
そこに現れたのは少年
【紅蓮之魔術師】彼もまた魔術師であった。
この科学の時代にも案外魔術師は多いのかもしれない。
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夜景を見てうっとりしていた神無月さん。
フルートを演奏している女性
【幻想演奏】に挨拶したら怒られてしまいました。神無月さんにも怒られてしまいました。
まあ、悪い人でもないようですし、ほんの少し忠告させて頂きました。
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公園に女の子
【心通武工】がいまして、何か困っている様子なので声をかける神無月さん。どうやら公園に生えている木を魔術で誤って焼いてしまった様子。警察に相談しに行きましたが、逃げてしまいました。それを神無月さんがガシッと捕まえて連れて行きました。ちょっと怖い神無月さん。
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公園で魔術師
【地土御都】に出会いました。ちょっとおいたが過ぎましたね。神無月さん泣かすなんて。
時計塔とやらのメンバーに誘われましたが、神無月さんの意思を尊重して行かないことに決めました。
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デリカシーのない少年
【狂暗ノ魔刃】と神無月さんが話していました。女性相手に『重い』と言い放つとは、最近の若い男はレディの扱いがなってませんね。困ったものです。
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大剣で自動販売機をぶった切った女性
【真双戒剣】に神無月さんがお説教。正直ひやひやしましたよ。神無月さんも放っておけばいいんですけどねえ。お世話大好きですね。
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神無月さん曰く『兄貴と同じ臭い』がするらしい女性
【敍柳風声】と神無月さんが会話しておりました。美しい外見に確かに本物の胸。神無月さんのお兄さんと同じ臭いということは男だということになるのでしょうか…。よくわかりません。
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女性の味方
【白鳳撃突】に警戒されてしまいました。まだ神無月さんの恥ずかしい姿は一度も見ていないというのに……。
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この前の迷子の女性
【白凰撃突】に会いました。あいや、私も大概酷い方向音痴ですが、恐らく彼女の方が方向音痴ですね。間違いないです。
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少女
【浮遊魔法】と子犬に公園で会いました。幽霊が苦手なようで変態呼ばわりされてしまいました。私は無害なんですけどねえ……。
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神無月さんに嫌われている男
【土塊兵站】に出会いました。私からすればそこまで危ない人物には見えませんでしたが。