Arrival──襲撃、宗教都市
概要
2012年2/24~27日に行われたイベント戦。
14名が参加。
襲撃側は"聖遺物"の奪取、防衛側はその阻止という目標があり。
背景設定
────"聞こえし者"
教団とその母体、教皇庁における指導者の身分、その一つであり、"神の声"を授かる者たちへの呼称。
彼らの聞く神の声は曰く神々しく、また概して将来の吉兆や凶兆を示唆するものであるらしい。
事の発端は先日、聞こえし者の一人が授かったそれだった。
内容は東方より迫り来る魔手──襲撃者の存在を示すもの、彼らは、教皇庁お抱えの宗教都市"シュプレーム"を襲うという。
"シュプレーム"、数百万規模の人口を抱え、都市名を冠する大聖堂を中心部に構える一大都市。
大聖堂には現存する数少ない聖遺物である『聖杭(聖人を磔にした杭)』が祀られており、
連日多くの信徒が観光に訪れていると同時に、住民の心の拠り所となっていた。
襲撃者が現れるとしたら、彼らはこの聖遺物を狙ってくるだろう、早急に防備を固める必要がある。
大都市であるが為に、大規模、正式な防衛戦力の派遣は混乱を招く事になりかねない。
故に教皇庁は少数精鋭───強力な異能や武芸を持つ人間、あるいはそれらを擁する勢力へ、協力を仰いだ。
参加能力者
対戦カードと勝敗
カード1
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【艦混放魂】vs【森寵七武】&【月光官能】 】 |
【艦混放魂】vs【森寵七武】&【月光官能】
─────フィールド「大聖堂内部、礼拝堂」
大聖堂の深部、床に木製の長椅子が、天井や壁面には彫像が並んだ典型的な礼拝堂。
最奥の祭壇にはステンドグラスを背景に石膏製の、磔にされた聖人を模した巨大な彫像が据えられている。
丁度聖人の右腕に当たる位置に穴が穿たれており、それに突き刺さる形で"聖杭"──実際に聖人を張り付けた杭が安置されている。
襲撃側の目標はこれの奪取であり、対する防衛側は、これを守り抜かなければならない。
木、石膏、ガラスと脆いオブジェクトが多く、雑多ながら確実な遮蔽物に欠ける地形。
尚、不殺同盟の長が応援に向かっているとの事、襲撃側には十分な注意が必要かもしれない。
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→不殺同盟コンビにより≪聖杭≫の破壊は守られたが、聖杭を守ろうとした
【月光官能】が触れた事により聖遺物としての権威は急落した。
【森寵七武】の一撃により
【艦混放魂】は深手を負い、撤退。
カード2
+
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【魔鎧音撃】vs【虚無乃闇】&【風仭暴脚】 |
【魔鎧音撃】vs【虚無乃闇】&【風仭暴脚】
─────フィールド「大聖堂屋上、ドーム上」
大聖堂の屋上、礼拝堂の真上に当たるドーム状の構造物の上。
ドーム上に配置された防衛側が、ヘリからの降下を試みる襲撃側を迎撃する所からのスタート。
遮蔽物は無く、周囲に転落を防ぐ構造物も無い。弾き飛ばされれば数十mの直滑降の後、地面へ叩き付けられる事になる。
一応、へりを掴めばリカバーは可能であるし、万一転落した場合も
周囲に張り巡らされた水堀が、死なない程度に衝撃を和らげてくれるだろう。
足元のドームを破壊する事で保守点検用の道具類と、礼拝堂に繋がる階段が配置された屋根裏部屋へ降りる事も出来る。
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→二人の能力者相手に
【魔鎧音撃】は善戦するも、瓦礫に埋まり行動不能に。しかし
【風仭暴脚】の情により命を救われ、撤退する。防衛側の勝利。
カード3
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【光慈拓望】vs【奏滅雷腕】 |
【光慈拓望】vs【奏滅雷腕】
─────フィールド「大聖堂入り口、正門」
大聖堂の入り口に当たる巨大なドアの前。
開始時の状況は【艦混放魂】がここからの侵入に成功した直後、
襲撃側が逆にドアの前に立ちはだかり、応援に向かう防衛側を防ぐ形での戦闘開始となる。
門を背にした場合、カード2で記した水堀を渡す石橋で構成された一本道であり、地の利だけで言えば襲撃側が若干有利。
小細工を抜いて出入りを試みる場合、唯一の出入り口であり、
ここを抜かれると(設定上は)内部に防衛側の戦力が雪崩れ込む事になる要衝。
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→友人同士の二人の死等は、地形を変え橋を破壊するほどの熱戦だったが、僅かに【光慈拓望】の技と策が上回り、防衛側の勝利。
カード4
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【甓に紅蓮を熾す妓】vs【唐揚感染】 |
【甓に紅蓮を熾す妓】vs【唐揚感染】
─────フィールド「至聖所通り」
大聖堂正門に通じる大通り、赤い煉瓦造り建物が並んだ並木道(雰囲気的にはパリのシャンゼリゼ通り)。
通りに面した建造物はオープンカフェやブティックといった小洒落た店が大半で、終日、観光客やビジネスマンでごった返している。
混乱や流言を避ける為にほとんどの民間人が襲撃の報を知らされておらず、突然の来襲者を前に通りは混迷の様相を呈しているようだ。
双方共に逃げ惑う民間人の只中での戦闘となり、特に防衛側は犠牲者に注意を払う必要があるかもしれない。
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→能力で勝る【甓に紅蓮を熾す妓】が始終戦いを制するが、
【唐揚感染】の能力が発動し戦いは殴りあいの泥仕合に。結局体術で【甓に紅蓮を熾す妓】が打ち勝つも、精神的ショックを受けて撤退する。事実上引き分け。
カード5
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【四堅覇者】vs【悪乃聖杯】 |
─────フィールド「地下、遺体安置所及び下水」
葬儀を待つ遺体が眠る教会の地下室、本来は礼拝堂から階段を降る以外に進入する方法は無い。
が、今回襲撃側は隣接する下水の壁を爆薬で吹き飛ばしての突入を敢行する、爆破タイミングは防衛側の最初のレスの直後あたり。
尚、襲撃側の指揮下に帝國軍の工作要員が数人存在している可能性もある。
利用するかは襲撃側の方にお任せしますが、武装はピストルとナイフ程度、実質演出用になります。
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→
【四堅覇者】が10名の工作員を指揮し【悪乃聖杯】を追い詰めるも、能力により巨大バジリスクと水精霊を召喚され進軍不可能に。深手も負った【悪乃聖杯】は撤退。残された【四堅覇者】は勝利を宣言するも立ち往生となる。事実上引き分け。
カード6
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【双弾竜銃】vs【鋼現大拳】 |
【双弾竜銃】vs【鋼現大拳】
─────フィールド「大聖堂庭園」
大聖堂の庭、上記「凸」の突端部、その左右の余白に当たる位置。
色とりどりの花や草木が生い茂り、石膏の石像や噴水が据えられた華美な庭園。
特記事項として、聖堂内部へ侵入できる戸がいくつか存在する事と、水堀で囲われている事が挙げられる。
正門とは逆に防衛側が待ち構え、襲撃側が水堀を渡って庭園に侵入する形となる。
ヘリや架橋戦車、あるいは泳ぐ等々、水堀を渡る方法は襲撃側の方にお任せします。
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→両者とも一歩も引かず、互角の戦いに。最後は劇的な相撃ちとなり、【双弾竜銃】
【鋼現大拳】の両者とも死亡する
戦争の結果
同胞団の襲撃そのものは失敗に終わるも、聖遺物を汚され教団の権威は地に落ち、シュプレームは双方から見捨てられ政治的空白地となる。
不殺同盟の【月光官能】は聖遺物を汚した自責の念と、教皇庁に利用された事に深く傷つく。
また、この襲撃後も撤退しなかった【四堅覇者】はこの地の人々とともに復興への道を選択した。
その事が、後の
王国独立戦争への布石となった。
※詳細、間違っている点などあれば追記ください!
最終更新:2012年04月30日 05:53