王国独立戦争
概要
背景設定
『同胞団』と
『教団』の戦争から、およそ100日――。
荒廃した元聖都・シュプレームは、かつての文化都市の面影を残さず、荒廃していた。
都市の心のよりどころであった『聖杭』は戦争のさなかで汚され権威はもはやなく、教団を束ねる教皇庁にこの地を支配する力はなかったため、シュプレームは政治的に空白地帯となった。民衆は、両勢力から見捨てられたのである。
その荒廃した人々を導くために立ちあがった数名の能力者たちがいた。
彼らは、この地に住まう人々を勇気づけ、自ら自立する新たな国、
【王国】を建設しようとしていたのである。
だが、それを喜ばない勢力がいた。孤島の軍事国家
【帝國】である。
彼らは"能力者の街"への玄関口にあたるこの地方に、新たな勢力が出来ることをよしとしなかった。
【帝國】は、教団をそそのかし、熱狂的失地回復――≪レコンキスタ≫を促した。
元聖都で独立をゆるせば、教団の権威にかかわる。教団としても、かの独立は見逃す事は出来ない。
かくして、権威と生存をめぐる、凄惨な戦争が幕を上げたのである!
シュプレームに住まう民衆は、たったの2000人。3万の精鋭兵を擁する帝国・教団の正規軍に、まともに戦って敵う相手ではなかった……。
参加能力者
※はイベントゲスト使用
+
|
イベントゲスト一覧 |
イベントゲスト一覧
イベントゲスト#1
先行撹乱型強化鎧兵【祥鳳】
全高2メートル程度の外観の強化機械スーツを着た帝国の軍人。
全身を鋼鉄のパワードスーツで身を包んでおり、怪力が発揮できる。
背中にバッテリーが積んであり、連続12時間の連続活動が可能。バッテリーを破壊されると動きが極端に鈍くなる。
弱点部位は関節のスキマであるが、防御姿勢をとると関節などの弱点を全て覆い隠せる。
この姿勢ならば半径1メートル以内で手榴弾が爆発しても致命的なダメージを喰らう事がない。
初期装備として、手榴弾×10。腕の機械の中の機構から一つ一つ取り出す形で使用可能。
その他発煙筒×2、信号弾×2セット(作戦成功/緊急事態発生)、高周波ブレード一振り(日本刀程度の大きさ。右腕に仕込まれている)。
身体能力は、一般的軍人程度。忠誠度、訓練度は並み。無能力者。
イベントゲスト#2
先行整備用人型作業戦車【鎮遠-改】
帝國が華人国との戦争で鹵獲し、改造・量産された、全高3メートルの人型の一人乗りモビルワーカー。
(「先行者」をイメージされたし)
戦車形態と二足歩行モードに切り替え可能。
戦車モード(キャタピラ使用)で最大時速50km(軽車両のようなイメージ。手は使える)。
2足歩行モードでは鈍い人間並みの機動力をもつ。
ただしモード変換には5秒ほどの隙が生じる。
武装は腹(戦車モードの場合は前方)に仕込まれたレーザーカノン。5秒以上照射すると岩石を粉砕する程度の破壊力を持つ。
腕のマニュピレーター(腕)は100キロ程度の巨岩を軽々と持ち上げる腕力を持つ三つ爪である。
また、全重4トンの体重がかけられる足の踏みつけも得意。
その他の装備として、上空打ち上げ型信号弾×2セット(作戦成功/緊急事態発生を知らせる物)。
戦場に先行して戦車が道を通れるよう塹壕を埋めたり障害物を整備する目的で作られたため、武装は少ない。
テラ・ディーゼルエンジンを搭載し、最大100時間の連続稼働が可能。
エンジンは腹部にあり、コックピットも腹部にある。そこの装甲は強固。
装甲強度はクレーン車並みだが、構造がシンプルな分タフであり、故障は少なく、ちょっとの衝撃では狂わない。
運転手の身体能力は並みの軍人程度。ただし作業機械のベテランであり、器用な運転が可能。
イベントゲスト#3
強襲型巨大生体戦車【恐竜戦車-龍驤】(りゅうじょう)
帝国内で捕獲された古代恐竜に強引にキャタピラを取りつけた生体戦車。
(外観はウルトラセブンの恐竜戦車を参照されたし)
全長7メートルほどの肉食恐竜のあちこちに、電流制御のための拘束装甲板が取り付けられている。
その両足、両手にはキャタピラが強引に取り付けられており、背中のコブにある部分のコックピットから電流を流しこむ事によって、
強引に移動と攻撃を指令している。全速力で時速40km前後。ただし乱戦になると、細やかな移動は不可能である。
基本の攻撃は、その巨大な体での突進と噛みつき、しっぽによる回転攻撃など。
銃器の類は一切装備されていない。
皮膚の硬度はサイ並みであり、生半可な刃物や銃弾では致命傷は与えられない。
コックピットは鋼鉄の装甲で守られている。弱点は、頭の天辺。ただしそこはヘルメットの様な装甲で守られている。
強い刺激を集中させれば失神する。
その他装備品として上空打ち上げ型信号弾×2セット(作戦成功/緊急事態発生を知らせる物)。
わき腹に巨大なバッテリーがあり、これらの電力を用い、各筋肉を刺激することである程度のコントロールを可能としている。
したがって、これらのバッテリーが破壊されると大暴走状態になる。
(キャタピラ部分だけ制御可能)
生体部分は生肉を喰らう事でエネルギーを維持。エンジンを切るときは、脳の睡眠細胞を電気刺激する事で気絶させている。
徹底的な先行破壊工作のために設計された戦車である。
パイロットは非戦闘員の民間志願者。この戦車の設計者らしく、扱いは上手い。軍人以下の身体能力。
イベントゲスト#4
先行撹乱型強化鎧兵【雷電】
全高2メートル程度の外観の強化機械スーツを着た帝国の軍人。
全身を鋼鉄のパワードスーツで身を包んでおり、怪力が発揮できる。
背中にバッテリーが積んであり、連続12時間の連続活動が可能。バッテリーを破壊されると動きが極端に鈍くなり、後述のビームが打てなくなる。
両肩にはプラズマ銃が装備されており、電力を収束したビームを射出する事が出来る。
この銃は鉄製鎧を貫通する。威力は、直撃するとその部位がマヒさせる事が出来る程度。
出力を上げれば電気シッョク死させる程度まで出力を上げられるが、その分エネルギー装填に時間がかかる。
連射は可能だが、5発以上連続で撃つとオーバーヒートする。
バッテリーが重く、身軽な行動は取りにくい。
その他発煙筒×2、信号弾×2セット(作戦成功/緊急事態発生)、放電ハンド(手のひらから電撃。威力は小さい)。
身体能力は、一般的軍人程度。忠誠度、訓練度は並み。無能力者。
|
ローカルルール
独立側は、住民を守りつつ戦う必要がある。
戦争終了後、住民数が20%以下の場合、独立失敗。
住民の挙動、生死の描写は独立側が行う。
住民は、簡単な命令にしか従えず、攻撃の回避は不可能。
対戦カードと勝敗
バトル1
+
|
独立側【万世統治】VS侵略側【孤独之剣】 |
独立側【万世統治】VS侵略側【孤独之剣】
フィールド「王国・旧大聖堂~塔の上」
統治者として王宮として使用している旧大聖堂。
修復が5割進み、装飾はまだ破壊が目立つが建物の形状は保っている。
その塔の上は20畳ほどの空間。土と瓦で出来た城壁は半壊しているものの、落ち止めはきちんとあり、ちょっとやそっとでは崩れない強度を保っている。
(ちなみに先ほど本スレで【皎刃白貌】と話していた場所)。
階段は螺旋階段であり、下には聖堂が広がっている。降りれば直接聖堂へ向かう事が出来る。
聖堂は体育館ほどの大きさであるが、避難している住民たちでごった返している。
状況としては、護衛を拒否し一人王国の塔の上に立ち戦況を眺めていた【万世統治】に、剣の腕を見染められ暗殺師として雇われた【孤独之剣】が極秘に潜入(塔の壁をよじ登った?)し、遭遇したと言う状況。
とはいえ【万世統治】に異変があれば、一応のボディーガード代わりに男性住民数名が駆けつけるはずであるが、はっきり言って役立たずであろう。
聖堂には住民たち500人が息をひそめており、もしこの塔が崩れる、聖堂が攻撃されるなどの事態があれば、民衆たちはひとたまりもない。
|
バトル2
+
|
独立側【計弾銃考】【四堅覇者】VS侵略側【壊根包火】 |
独立側【計弾銃考】【四堅覇者】VS侵略側【壊根包火】
フィールド「シュプレーム正面門周辺」
都市国家の正面の門。石畳でできた床に、半壊した鉄門城壁がある。
鉄門城壁の上から遠距離攻撃が出来る人間なら身を隠しながら敵に狙いを定められる。
地の利は若干防衛側にはあるが、鉄門は火力のある重兵器の突進でもあれば一発で空けられてしまうだろう。
小細工を抜いて出入りを試みる場合、唯一の出入り口であり、ここを抜かれると(設定上は)内部に侵略側の戦力が雪崩れ込む事になる要衝。
状況は、住民の中で戦意のある住民数10名を率いた【四堅覇者】が、
巨大なウォーカーマシンに乗って(イベントアイテム・イデオンのドグマック(デカイ足の生えたロボ))正面突破を試みる【壊根包火】の攻撃に苦戦し、
まさに踏みつけられそうになっている時に【計弾銃考】が救援に来た、という状況。
住民数は100名程度だが、戦う気の若者が多く、無謀な行動をしがちだ。
ただし命令は素直に聞き、他の住民より逃げ脚や反応は早い。
|
→火を纏い突進する
【壊根包火】のウォーカーマシンに、火薬と威力を増した【計弾銃考】の銃弾が命中し転倒。独立側の勝利。
バトル3
+
|
【皎刃白貌】VS【呪詛よ永遠と成れ】(イベゲス#1パワードスーツ手榴弾) |
【皎刃白貌】VS【呪詛よ永遠と成れ】(イベゲス#1パワードスーツ手榴弾)
ステージ「シュプレーム西側土塁周辺」
シュプレームの西側の土塁(内側)の周辺。この地域は住宅街であり、緊急避難用のテントなどが立ち並ぶ、民衆の多い地域である。
ただしほとんどのテントや小屋は解体されており、比較的見通しは良い。
状況としては、強襲用輸送軍用機から射出され落下投下さたれパワードスーツ手榴弾兵【祥鳳】が土塁内部に侵入。
駆けつけた【皎刃白貌】が交戦というイメージです。
住民たちは直前に掘った塹壕の中に避難している。地面などをえぐられると生き埋めになる可能性がある。
住民数は300名
|
始終パワードスーツが圧倒したが、追い詰められた
【皎刃白貌】の妙技が相手を貫く。自爆と思った瞬間、スーツ側が【皎刃白貌】を突き飛ばし自爆から逃れさせ、生き残らせる。独立側の勝利。
バトル4
+
|
独立側【変刀三刀】VS侵略側【黒玄十字】 |
独立側【変刀三刀】VS侵略側【黒玄十字】
フィールド「旧大聖堂庭園」
かつて美しかった大聖堂の庭。石膏の石像や噴水が据えられた華美な庭園の跡地で、
今は資材置き場として様々な瓦礫やバラックが並んでいる。(工事現場の資材置き場ほイメージされたし)
乱雑に資材が並んでいるため見通しは悪く、体を隠せる場所が無数にある。
民衆たちも資材を利用した塹壕に潜んで身を隠している。
ここは前の戦争で【黒玄十字】が【鋼現大拳】であったころ命を落とした場所でもある。
状況としては、地の理と記憶を頼りにし【王国】内に潜入した【黒玄十字】 が、
見回り中の【変刀三刀】と遭遇した、という形に。
住民数は400人もの避難民があちこちに身を隠している状況。
資材が派手に破壊されるほど、被害は大きくなります。
|
→
【黒玄十字】が圧倒したが、避難民の姿を見、戦意を無くす。
【変刀三刀】がすかさず斬りかかり、これを倒す。独立側勝利。【黒玄十字】死亡。
バトル5
+
|
独立側【蒼鷹射撃】VS侵略側【心通武工】(#2三つ爪モビルワーカー+レーザーカノン) |
【蒼鷹射撃】VS【心通武工】(#2三つ爪モビルワーカー+レーザーカノン)
ステージ「シュプレーム 後方城壁周辺」
前回の戦争で破壊された後方の城壁周辺。
最後まで土塁積みが間に合わず、唯一穴が開いており、戦争が本格化したらこの地点からの敵兵の侵入が考えられる。
ただし厳重に塹壕と掘が掘られ、あちこちが落とし穴だらけであり、重戦車や大軍の移動が難しくなっている。
ただし帝國もこの情報は掴んでおり、落とし穴や塹壕を埋めるため作業ワーカーを先行させた。
【蒼鷹射撃】はガンナーとして塹壕から狙撃しようと待ち伏せている……。
住民は、最後まで土塁積みをしようとしていた屈強な住民50名。
ただし命令には素直に従う。
|
→変形するロボに苦戦しつつも、足を撃ち抜き
【蒼鷹射撃】の勝利。ロボのパイロットは舌を噛み切り自決する。
バトル6
+
|
独立側【奏滅雷腕】VS侵略側【空赤之太刀】(#5パワードスーツ電撃) |
【奏滅雷腕】VS【空赤之太刀】(#5パワードスーツ電撃)
ステージ「シュプレーム東南側土塁周辺」
シュプレームの東南側の土塁(内側)の周辺。この地域はかつて農業地域であり、ほぼ平坦な土地である。
いざとなればヘリポートとして使用しようと考えていたが、手つかずになっていた。
遮蔽物が少ない純粋バトルステージのようなイメージ。
東側に1か所ある、身を隠せる程度のほったて小屋をどう使うかがポイント。
状況としては、強襲用輸送軍用機から射出され落下投下されたパワードスーツ電装兵【雷電】が土塁内部に侵入。
駆けつけた【奏滅雷腕】が交戦というイメージです。
住民たちは直前に掘った塹壕の中に避難している。
塹壕は東に集中しているため、あえて攻撃しようとしなければ住民たちに危害は行かないであろう。
住民数は300名
|
→同じ系統の能力同士、緊迫する戦いが続いたが、弱点部位を突いた
【奏滅雷腕】が勝利する。
バトル7
+
|
独立側【個人軍隊】VS侵略側【繋紡銃牙】 |
ステージ「シュプレーム西北・ゴミ捨て場周辺」
シュプレームの中でもゴミ捨て場・汚物路として利用されている朽ちた地域。
かつては下水道のための地下通路などがこの付近にあったが、先の戦闘のために半壊している。
復興がままならず、あちこちに打ち捨てられたゴミや汚物が特に集中している。
【繋紡銃牙】が密かに侵入し、内部から爆破工作(内容はお任せします。爆薬程度なら支給されています)をしようとしていた所、
【個人軍隊】に発見され交戦するという形に。
広場の様な場所でもあるので、逃げ遅れた住民たちが特に集中し300名が立ち往生である。身を隠す物がほとんどないので、住民たちが最も無防備な空間である。
|
→住民を庇うあまり実力が発揮できなかった【個人軍隊】、始終【繋紡銃牙】が圧倒するが、弾薬切れのため撤退する。実質侵略側の勝利。
バトル8
+
|
独立側【森寵七武】VS侵略側【拒限防壁】(#3恐竜戦車) |
独立側【森寵七武】VS侵略側【拒限防壁】(#3恐竜戦車)
ステージ「シュプレーム西の砂漠平野」
シュプレーム西に広がる平坦な砂漠の平野。
周囲には立木か数本あるだけで、ほぼ何もない砂漠である。
開戦して30分後。帝國は恐るべき最終兵器を投入。
戦争が本格化し、重病人などを密かに脱出さている50名の女子供、重病人。その護衛任務についていた【森寵七武】は、
その最終兵器である生体戦車【恐竜戦車】に戦慄する……!
50名はほぼ無力であり、逃げろという言葉に、すぐに反応できないかもしれない。
|
→砂地に足をとられた【恐竜戦車】、
【森寵七武】の攻撃と降伏勧告に応じ、実力を発揮できないまま捕虜に。独立側の勝利。
戦争の結果
三万の正規軍は『祖国』を陽動するための作戦であり、王国を攻撃しないまま転進。
結果、勢力
【王国】が誕生した。
※詳細、間違っている点などあれば追記ください!
最終更新:2012年04月30日 05:57