補正


「参加者AがBに銃撃されたが、弾は当たらず、Aは逃げ果せた」という顛末のSSが書かれたとする。
作者の思考は、『AがBに銃撃される→Bは銃に慣れてないはず→弾が外れて逃げられた事にしよう』といった感じだと思われるが、この顛末が例えば

『AがBに銃撃される→(Aは首輪解除の手がかり→ここでAが死んじゃうと今後の展開上まずいような?→ひとまずAを生かしたい→)Bは銃に慣れてないはず→弾が外れて逃げられた事にしよう』

こんな感じの隠れた動機を経て導かれたのかもしれない、と仮定する誰かがいたなら、その仮説に「首輪解除補正」などと名が付く。
要は「運命の神様(=作者?)の力が働いたかのような状態」のこと。
参加者が、あるフラグや能力や雰囲気を有することで、参加者自身は預かり知らぬはずのそれらがロワ中における行動やその結果にも起因して、知らず知らず生じる傾向の偏りを指す。

この補正の効果により、参加者は客観的に見た際の能力に+αされた様々な行為が可能となり、若干であれば参加者の元来の能力からは成し得ない展開や、論理的・フラグ的に厳しい展開も通せるようになる。
より噛み砕けば、ロワ内でその参加者に期待されている役割の表れ、とも言えよう。

実際、作者にその意図があったのか、という点とは切り離された問題である。(※ここらへん独断で書いてます)
そうと捉えた読み手がいて初めて浮き彫りになる曖昧なもので、その言及の仕方も「なんとなく補正かかってる印象」といった感想の範疇に留まる(無論、元よりそれらの印象を抱かない読者もいる)。

具体的補正は、例えば以下に挙げる通りである。


  • 原作補正
その参加者が原作で行った、目覚しい活躍に起因する補正。いわゆる主人公や真打ち悪役に多い。

その参加者を好む書き手の愛情による補正。人気キャラはこれにより生き延びるケースもままある。
逆に、これがかかったマイナー参加者に大体悲惨な運命が待ち構えているのは言うに及ばず、時には書き手の過剰な思い入れからオリキャラ化してロワ全体に重大な影響を及ぼすこともある。

  • 読み手補正
書き手補正の読み手版。書き手補正がある参加者を生かそうとする傾向にあるのに対し、読み手補正は読み手にとって不人気なキャラの足かせになるような、マイナスの効果を及ぼす例が多い。
参考:天邪鬼効果

  • 序盤補正
文字通り、ロワの序盤にのみ効果を表す補正。これがあれば、その参加者の登場したSSの展開や構成に多少の無理があっても通る。
これにより人気マーダーが難なく殺害数を稼いだり、逆にマイナーor不人気キャラはズガンされる傾向にあり、参加者には利益にも不利益にもなる諸刃の剣的補正。

  • 投下ラッシュ補正
序盤補正とも若干似ている。その参加者の登場するSSが投下された時期に多くのSSが投下されたがために、各SSに対するスレ住人の吟味が甘くなり、無理のある展開でも結果的に通ってしまった時にはこれが働いている。
この補正はロワ進行に際しては、ほとんどの場合有害な作用を持つ。
典型例:ラノベ・ロワイアルの魔人化騒動

おそらくはロワにおいて、最重要とみなされる補正。原則マーダーは殺人行為にためらいを持たず、場合によっては快感すら覚える。
すなわち精神的抑圧がないため、対主催の参加者に比べれば思い切りよく行動できるが、その状態を表す補正がこれである。
また、特に対主催寄りのキャラがマーダー落ちすると、その反動で補正が強力になる。
更にマーダーが(色々な意味で)発狂していれば、「鬼に金棒」状態になりとてつもない強マーダーと化すことも。

マーダー補正とも似ているが、この補正のかかった参加者の末路は哀れである。
優位な状態にあっても狙った獲物に逃げられたり、相手に仲間を呼ばれて返り討ちにされたりして、どれほど殺意満々でも他者の殺害に失敗する。
またこの補正自体が、ある種の死亡フラグとして機能することも往々にしてある。
典型例:〔言わずもがな

  • ギャグ補正
その参加者がギャグキャラであるという認識から生まれる補正。これによりナンセンスな展開も許容され、殺伐としたロワの中での一服の清涼剤となる。
これによりギャグキャラがマーダーから逃れる際の描写は、えてしてコミカル。
典型例:アケロワネオライダーロワ南光太郎ハカロワシリーズギャルゲロワ北川潤

  • ラッキー補正
特に一般人キャラにかかりやすい補正。お守りなどの支給品の効果や参加者の能力自体でこの補正がかかることもあるが、序盤から書き手のお目こぼしで生き延びている一般人キャラを、いつの間にかこの補正がかかっている事例と解釈してみても良い。
その参加者はとにかくツキまくり、不確定要素や運をほぼ確実に味方に付けることが出来る。
この補正がかかったキャラが対主催チームに守られていると、実はフラグ的にも流れ的にも、その参加者をロワ内で最も死亡フラグを立てるのが困難な、鉄壁の防御を誇るキャラに仕立て上げかねない侮りがたい補正。
この補正と対主催チームに守られた一般人キャラに、無理なく死亡フラグを立てることが出来れば、ロワ書き手としては一流の達人レベルと言えよう。

  • 2ch補正
パロロワは大体2chが発祥であるため、この補正が全くかからずにすむ参加者はあまりいないであろう。
2chでネタにされているそのキャラの行為や言動などが、ロワで(往々にして誇張されて)再現された場合は、これがかかっていると言える。
この補正に伴う展開は大体スレ住人に受け入れられるが、中にはそれを嫌う住人もいることに留意されたし。
典型例:FFDQ3rdカインジャンロワ1st仙道彰ヤムチャハカロワ3高槻

  • 中ボス補正
ほぼ確実に、上記のマーダー補正と複合する補正。脱出フラグ立てに奔走する対主催側に立ちはだかる壁。
この補正を受けた参加者は、程度の差はあれ対主催側に打撃を与えることになるが、かなりの確率で死亡フラグが複合する。
中ボス補正は時間経過やマーダーの戦闘力の増加に伴い、下記のラスボス補正に強化されることもあり、マーダーにとっては、死亡フラグを抱え込む代わりに成長の可能性を手にしうる、ある種の博打的な補正である。

  • ラスボス補正
同じく、ほぼ確実に上記のマーダー補正と複合する。対主催側に立ちはだかる最後の壁。
この補正を持つキャラは、ロワという生存競争を後半~終盤戦まで生き延びているため、相対的に戦闘力は高い。
更にそれまでに集めたフラグや補正いかんによっては、単騎で対主催チームを全滅させることさえ可能なほどの力を持つことも。
この補正を持つマーダーの動きは、そのロワが脱出エンドか完遂エンドか、はたまた全滅エンドかの分岐路に立った際の大きな決定力になる。

  • 不運補整
ラッキー補正とは正反対の補正。ロワ中での行動に際して、やること成すことが裏目に出ているとこれが効いてくる。
ラッキー補正のように、いわゆる呪いの支給品を持っていると、これがかかりやすくなる。
これにより参加者は不運ぶりに振り回され、最善の努力を尽くしてもまるで結果がついてこなくなる。
言うまでもなくこの補正はかなりの高確率で死亡フラグを引き寄せるが、上記のギャグ補正が複合していると、いわゆる「ズタボロになりながらも、ゴキブリ並みにしぶとく生き延びる」キャラの完成である。
またこれが高ずると、「災い転じて福となす」式に、いつの間にか上記のラッキー補正に変わることもあり、これまた色々な意味で侮りがたい補正と言える。
典型例:ジャンロワ1stの追手内洋一

何らかの事由により、首輪を解除する能力を持つキャラにこれがかかる。
ロワにおいては首輪解除は物語の重要な要素であり、この補正により生き延びるキャラもいる。
首輪の原理はパロロワのテーマにより様々だが、大別して機械式と魔法式、そしてそれらの複合型の3タイプに分けられる。
原作で魔法学や機械工学の知識のあるキャラの能力が拡大解釈され、この補正がかかることもよくある。
ただしこの補正による対死亡フラグ防御力は、そのロワ中の補正持ちキャラ数に反比例するため、「命綱」としてはあてに出来ない。

  • 残党補正
「そのキャラが死ぬと、そのキャラの出典作品の面子が全滅する」といった状況でかかる保護傾向。
これが働くため、序盤から中盤でその出典作品のキャラが全滅するという事態は比較的起こりにくいようである。
特にアニロワキングゲイナー勢やギャルゲロワEver17勢のように出典作品から登場しているキャラ自体が少ない作品ほどキャラが死ににくい傾向がある。

そのキャラがマイナーである、不人気である、フラグ的に旨味がない、などの理由で、SSを書いてもらえない傾向をこう言う。
これによりそのキャラの活動回数が著しく減り、しばしば激戦地からは隔離される。
一応これは生存に有利な方向に作用する補正ではあるが、次善の策とも言うべきあまり有り難くない展開である。

  • 回復アイテム補正
そのキャラが回復アイテムを持っているがために、負傷しやすくなるという補正。
原則参加者を殺してなんぼであるロワにおいては、回復アイテムはあり過ぎるとロワ自体をスポイルしかねない。
特に、「致命傷を負っても一度だけ復活できる」などのようないわゆる「身代わり地蔵」的死亡回避アイテムは、ロワの大原則である「蘇生系能力絶対禁止」の網の目を巧妙にくぐるため、この補正が強烈になる。
筆者の私見であるが、場合によっては「身代わり地蔵」アイテムもまた禁止にすべきであるかも知れない。
代表例:FFDQ3rdのウィーグラフ

  • 運営補正
書き手側の都合により起こる補正。爆弾フラグを抱え込んでいるキャラや、マイナーであるがために扱いづらいキャラを「処理」する方向にかかる。
この際の「処理」は大体の場合扱いづらいキャラの死亡という方向に向かう。
この度合いが行き過ぎている場合、穿った見方をすれば「ロワの登場人物を『物語を進めるための駒』としかみなしていない」という雰囲気が醸成され、それはそれで批判の対象になる。
所詮ロワにおいて参加者の命など、物語のための駒に過ぎないと言えばその通りかも知れないが、どの道「処理」されるキャラにしてみればたまったものではない。

  • 成長補正
そのキャラがロワの戦いを経ることで成長することを見越してかかる補正。
これに伴い成長イベントへの布石が敷かれた場合、そのキャラは一時的ながら死亡フラグ耐性を身に着け、ひいては強マーダー打倒フラグも複合する。
俗に言う「ダイの大冒険のポップ的キャラ」の完成である。
一般人キャラがロワを生き延びる手段の一つとしても、この補正は有効である。

  • 追悼補正
そのキャラの仲間が死んだ際、その事実を知るまでかかる補正。
これにより、仲間の死を知るまでそのキャラの生存率は上昇する。
ロワにおいて友人知人の死を知ることはロワをロワたらしめている大きなターニングポイントであり、成長フラグやマーダーフラグなど、様々なフラグに料理できるおいしい補正である。

  • 因縁補正
ロワの主催者マーダーに何らかの因縁がある参加者にかかる補正。
この補正がかかっているキャラはまず序盤で死ぬことがなく、運がよければ終盤まで生存する。
典型例:ハカロワ国崎往人アニロワドラえもんギャルゲロワ古手梨花



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