歴史 - mce @Wiki

神話の時代

シルヴァラント大陸とハイラント大陸。それの間に挟まる形で存在している無名諸島。
これらの島と大陸には、それぞれ【神機】と呼ばれる鎧と【因子】と呼ばれる力を行使する【神】が存在していた。
神々は各々が派閥を形成し、ヒトと呼ばれる脆弱な奉仕種族を率い、他の神々と争っていた。
シルヴァラント大陸には、ウルゴスと呼ばれる、光に包まれし神と、彼の者が生み出した天使と呼ばれし精霊たちが秩序を形成していた。
ハイラント大陸には、サタネルと呼ばれる、闇に包まれし神と、堕ちた天使、すなわち堕天使が力を蓄えつつあった。

そうして、半ば硬直の期間が千年の長きに渡った頃、幾人かのヒトガミと呼ばれる神が降臨しサタネルと共にウルゴスを討ち果した。サタネルたちが勝利した瞬間である。
だが、直後に功労者であるヒトガミたちは自らの神機のみを残し姿を消し、サタネルたちも叛乱を起こしたヒトに討たれた。神話の時代の終焉である。

余談ではあるが、ヒトガミの名前はどの神話にも無く、唯一シルヴァラントの聖書にウルゴス側についたヒトガミの名前が記されているだけである。
と言っても、聖書にしるされているヒトガミの名は、見受けられぬ言語の為に読み取れない
ハイラント側の聖書に至ってはサタネルたち【天使】がウルゴスたち【邪神】を討ち滅ぼし、人々に世界をゆだねたという偽りの歴史が記されている。

なお、聖書にしるされている歴史よりも遥か過去においては人々が【ヨウマ】と呼ばれるものと争い、【ヨウセイ】というものに憧れと恐怖を抱き、【神】を信仰し世界を支配していた時代があったとされており、その時代に【大変動】と呼ばれる超常現象のような自然現象のようなものがおき、大陸や島の位置が変わり、一部の島や大陸は消滅したという。
旧アメリカ大陸は現在はハイラント大陸となり、旧ユーラシア大陸はシルヴァラント共和国となったとされている。

空白の歴史

サタネルが死亡し、神話の時代が終わってから500年の歴史は史書に記されていない。
この空白の歴史の間に何があったのかは誰も知らない。歴史家などからしてみれば、探求の絶好の的である。

シルヴァラント共和国とハイラント皇国

空白の歴史を経て、双方の大陸には二つの国家ができていた。
共和政体のシルヴァラント共和国。ハイラント皇家による皇帝政のハイラント皇国。
この二国は同盟関係にあり、交友関係もそれなりであった。だが、根底には宗教上の対立もあった。
そして、神話の時代から約900年後、神西暦736年、共和西暦682年に両国は激突する。

旧き邪神の覚醒

神西暦736年、共和西暦682年。シルヴァラント共和国に億単位の邪神――天使が降臨する。
そして、天使・シルヴァラント連合軍はハイラント皇国に宣戦布告。
無名諸島付近において交戦した結果、絶大なる防護障壁を誇る邪神に圧倒されハイラント軍は惨敗。総司令官であった第三皇子レイル＝ハイラントは戦死。将兵も1万に及ぶ戦死者を出し、士機の被害は約5000機。
ハイラント皇国軍は大陸周域に防衛ラインを展開。自らの肉体を壁となす勢いで防衛にあたるが、同時に天使・シルヴァラント連合軍の攻撃が止んだ

A級聖機と第二皇子の適合―暴走―

神西暦737年、共和西暦683年。神機レヴィアタンと第二皇子リイル＝ハイラントの適合儀式が首都から20ｋｍはなれたところのレヴィアタン神殿で行われた。
神話の時代から受け継がれているとされる神機が覚醒すれば、邪神軍とも戦える、邪神軍を妥当できると信じた者たちはこの第二皇子が企画し、行う適合儀式に期待を抱いていた。
だが、第二皇子が搭乗した瞬間、「汝、我に相応しくなく」の言葉がその場に居合わせた千万人に及ぶ兵士・市民の耳に届いた瞬間光がレヴィアタン神殿から半径5ｋｍの地域を包み込んだ。
一寸の静寂の後、そこには極々わずかな生き残りと、神機レヴィアタンのみを残し何も残されていなかった。
これが、後に【レヴィアタンの残光】と呼ばれ語り継がれていく悲劇である。

異世界からの放浪者

適合儀式から3ヶ月。戦況は硬直していた。
そんなある日、一人の科学者がある兵器を開発した。後に聖機と呼ばれる機動兵器である。
そして聖機のテスト運用が行われようとした当日。邪神軍が軍事施設に攻め込んでくる。
テストをすっ飛ばして実践運用に入ろうとした時、独りでに聖機が稼動。邪神軍を撃退する。
聖機が邪神と戦えると言うことが判明したが、誰が動かしたのか。コクピットの中には、一人の少年が納まっていた。
後にわかることだが、この少年は【ニホン】という国で【ガクセイ】をしていて、気がついたら聖機の中にいたという。また、彼の心臓は灰色の心臓に似た形の生命体になっていた。彼のような存在はこれからも何人も現れるようになり、まとめて【ヴァグランツ】と呼ぶようになった。
そして、彼のように心臓が変貌した存在を【レセプター】と呼ぶことにした

レセプター部隊の設立

神西暦738年、共和西暦684年。
少年のようなレセプターがさまざまなところで出現。朝目覚めたらレセプターになっていたという者もいれば、原始人のような奴が出てきてレセプターだったりと、ハイラント皇国政府は半ばパニック状態であった。
ともかく、ヴァグランツや突然変異のレセプターを集め、聖機のパイロットとして運用することに決定。軍人を使わない理由は、レセプター以外の人間が聖機に乗っても動かないからである。
そして、ハイラント皇国が準備し終わるのを待っていたのか、レセプター部隊が揃ったと同時に邪神・シルヴァラント連合軍の進撃が再開された。
同時に、ヴァグランツやレセプターなどの教養養成施設として【スクール】を設立。平時はスクールの寮からスクールへ通い、軍事行動や防衛戦の際にパイロットとして活動するという生活スタイルを義務付けられる。
また、一部神機、Ａ級聖機が覚醒するなどの事態もおきていた。

何はともあれ、天使と悪魔の戦いが始まろうとしていた。