楓海

カード考察:水霊術-「葵」

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可
■カード考察:水霊術-「葵」



《水霊術-「葵」》 通常罠
自分フィールド上に存在する水属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
相手の手札を確認し、カードを1枚選択して墓地に送る。


□初見

1分目により、このカードの発動時に自分フィールド上に存在する水属性モンスター1体を生け贄に捧げます。これはコストです。裏側表示の水属性モンスターも生け贄に捧げる事ができます。
2分目により、相手の手札を確認し、カードを1枚を選択して墓地に送ります。捨てる、でも破壊でもなく、単に送るだけなので捨てられる事で効果が発動する《暗黒界》シリーズ、破壊される事で効果が発動する《ヴァンパイア・ロード》《闇より出でし絶望》【←大嘘。《闇より~》は「送られた時」発動なので問答無用で発動する】などの効果を発動させる事なく、手札から除去する事ができます。

□属性を押し出せキャンペーンの成功例の1つ

霊術使いシリーズ、その中の霊術シリーズの1つ《葵》。イラストだけ見れば狙っているとしか言い様のないこのカードですが、効果の方は十分属性統一デッキに採用の出来るレベルです。
相手の手札から1枚を墓地送りにし、さらに相手の手札を確認できるというのはかなり強力。属性専用であるため制限にはかかっておらず、これからもかからないでしょう。さらに罠カードであるため、相手のドローフェイズのエンドステップ【つまりスタンバイフェイズへの移行宣言】時にこのカードを発動してやれば相手が今引いたカードを墓地に落とす事も可能です。これは他のハンデスカードにはない利点です。
ただし強力だからといって単純に3枚採用というわけにもいきません。要求されるコストがフィールド上の水属性モンスターであるからです。このカード自身+生け贄=相手の手札1ではこちらが1枚不利。しかも場の状況だけ見ればこちらは2枚不利となってしまいます。このため実際に使用してみると場ががら空きになりそこを突かれるという事がよくあります。
これを少しでも回避するため、何らかのカード効果にチェーンして発動する事を心がける必要があります。これはこのカードだけではなく、フィールド上のカードを消費して発動するカードでスペルスピード2以上のカード全般に言える事ですが、例えば自分の場に伏せ状態の水属性モンスターと《葵》があるとします。この時相手が伏せモンスターに対して《抹殺の使徒》を撃ってきました。こちらは《抹殺》にチェーンして《葵》を発動しましょう。元々除去されるはずだったモンスターを生け贄にしているのだからこちらに損失はありません【または相手の《抹殺》空撃ち分フィフティだ、という考え方でも可】。こういったカードは相手の出方を待ち、相手の行動を利用する事でアドバンテージを稼ぐ事が必要不可欠になります【自分が圧倒的優位でダメ押しする場合は躊躇する必要ナシ】。特に《強奪》《洗脳-ブレインコントロール》、自分の場にモンスターが1体しか存在しない時の《強制転移》などの発動されると致命的なダメージを負う可能性のあるカードにチェーンする事は守りの上でも重要となります。生け贄に捧げる事はコストですので、カウンター罠で無効にされようが、《王宮のお触れ》で罠の効果が無効にされている状態でも発動は可能なのでコストを払う事はできます。こういった場合、緊急回避としても機能します。あらかじめ伏せておき、《奈落の落とし穴》《激流葬》にチェーンなども重要な動きです。
ただし《葵》の場合、場の状況に直接影響を与える事ができませんので、上の状況で《葵》に《サイクロン》を撃たれた場合は《葵》を発動しない事も考慮しなければなりません。ここで《葵》を発動してしまうと場ががら空きになり、相手の攻撃を許してしまう事になります。《サイクロン》を撃ったという事は相手が攻めに転じる兆候でもある事ですし、《葵》を発動すると、相手側にしてみれば伏せという不確定要素を取り除きさらにモンスターまで除去できたとあらば大収穫でしょう。もちろん、この時自分の場に他の強力なモンスターがいるならば攻めを許す事にはなりませんし、相手の手札から攻め手を落とせたならばこれは成功した駆け引きとなります。状況を的確に判断し、最善の手を打つ事が当たり前ですが重要なのです。他に、戦闘で破壊されそうになった時《葵》を発動するのは避けた方がいいでしょう。フィールド上のモンスターの数に変動があると巻き戻しが発生し、攻撃宣言したモンスターは新たに対象を選択する事になります。やはり場に介入できない《葵》は《死のデッキ破壊ウィルス》《ゴッドバードアタック》などよりも状況を選ぶ事になりそうです。

□対象となるモンスター

上記の通り、相手の出方を見て発動、または攻め手を緩めない時に発動するカードなので、生け贄に適したモンスターなどは本来存在しません。水属性デッキであり、このカードを採用したのならそれで十分です。ただ感情的にステータスの面などから損得を感じる事もあると思うので、一応列挙すると。

  • 《黄泉ガエル》。制限カード。場に《葵》があると自身の効果で蘇生されないので注意。
  • 《レクンガ》のレクンガトークン。トークンなら気持ちは痛まない。
  • 《氷帝メビウス》は色々なカードの対象にされやすいのでそこをサクってみよう。
  • というより《サルベージ》。生け贄にした後に墓地から回収。これが1番《葵》と相性がいいかも。水属性デッキを組む2大原動力。

ウィキ募集バナー