楓海
カード考察:烈風の結界像
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■カード考察:烈風の結界像
《烈風の結界像》☆4 風属性 鳥獣族 1000/1000
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、風属性モンスター以外の特殊召喚はできない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、風属性モンスター以外の特殊召喚はできない。
□初見
1文目により、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いに風属性を持たないモンスターを特殊能力する事はできなくなります。この効果は特定のモンスター以外に対する特殊能力そのものを禁止する効果です。この効果が適用されている限り《リビングデッドの呼び声》で墓地に存在する風属性以外のモンスターを選択する事はできませんし、風属性モンスターが墓地に存在しないのならば発動そのものが不可能になります。《召喚僧サモンプリースト》の起動効果でデッキ内の風属性モンスター以外を選択することも不可能です。また、《ヒーロー見参》の効果によってランダムに選択されたモンスターが風属性以外のモンスターであった場合は特殊召喚できないため《ヒーロー見参》の効果により墓地に送られます。
このカードはモンスターカードです。攻撃力・守備力ともに1000しかないため破壊されやすいですが、1500以下であり特殊召喚に制限はないためあらゆる手段で特殊召喚が可能です。
このカードはモンスターカードです。攻撃力・守備力ともに1000しかないため破壊されやすいですが、1500以下であり特殊召喚に制限はないためあらゆる手段で特殊召喚が可能です。
□CDIPの6属性カード
8.10発売の、CYBERDARK IMPACTにて登場する《結界像》カードの1枚です。《結界像》には各属性に1枚ずつ対応する属性以外の特殊召喚を禁止するカードが存在します。
《閃光の結界像》天使族
《深淵の結界像》悪魔族
《豪雨の結界像》水族
《業火の結界像》炎族
《干ばつの結界像》岩石族
《深淵の結界像》悪魔族
《豪雨の結界像》水族
《業火の結界像》炎族
《干ばつの結界像》岩石族
それぞれが属性を代表する種族を持っており、属性/種族デッキに採用しやすいデザインとなっています。
□コントロール。しかし、ビートダウンにも合うとは思いません?
《生贄封じの仮面》《昇霊術師ジョウゲン》などの禁止カードに同じく、ある特定の属性以外の属性モンスターを特殊召喚する事ができなくなります。これはお互いに及ぶ効果ですが、特定の属性のモンスターなら特殊召喚が可能です。これはある意味相手に抜け道を与えていますが、無論自分にも適用されるため自分が有利です。当然ですが、デッキ構築段階でその属性を主軸にするデッキにこのカードを採用するまたはこのカードをキーとしてその属性デッキを組むという行為に終始すれば、それだけで自分に対する制限はほぼ無いに等しいものになります。また、その属性がマイナーであればあるほど相手に対する負荷も相当なものになります。
相手にだけプレイの制限を加えるというは、《マジック・キャンセラー》と《ホルスの黒炎竜》を比べ往々にして《ホルス》の方が強力だと評価される事からしても【ステータスの差違はあるにしても】明らかです。《ホルス》が《ホルス》を際だたせるためにデッキ構築に気を遣うのとは違い、《キャンセラー》は自分も魔法を使えないために魔法カードを絞りに絞った構成をとらざるを得ません。こういった場合《キャンセラー》のデッキ構築はかなり尖っていてハマれば強力ですが対応力に欠けます。この事から、《結界像》は相手も使用できライフの損失があり発動タイミングもある程度限定されてしまう《王宮の弾圧》よりも効果そのものは強力なものである事がわかります。が、この1枚に頼り切った構成にするとバランスが悪くなるという事もわかるかと思います。上でこのカードをキーにして~とありますが、これはそのカードがあまりにも強力無比またはカードそのものがコンセプトでない限り間違った構築方です。
相手にだけプレイの制限を加えるというは、《マジック・キャンセラー》と《ホルスの黒炎竜》を比べ往々にして《ホルス》の方が強力だと評価される事からしても【ステータスの差違はあるにしても】明らかです。《ホルス》が《ホルス》を際だたせるためにデッキ構築に気を遣うのとは違い、《キャンセラー》は自分も魔法を使えないために魔法カードを絞りに絞った構成をとらざるを得ません。こういった場合《キャンセラー》のデッキ構築はかなり尖っていてハマれば強力ですが対応力に欠けます。この事から、《結界像》は相手も使用できライフの損失があり発動タイミングもある程度限定されてしまう《王宮の弾圧》よりも効果そのものは強力なものである事がわかります。が、この1枚に頼り切った構成にするとバランスが悪くなるという事もわかるかと思います。上でこのカードをキーにして~とありますが、これはそのカードがあまりにも強力無比またはカードそのものがコンセプトでない限り間違った構築方です。
□1000/1000。破壊されやすい数字、しかし。
1000/1000はあまりに脆く、守る手段を講じなければ一発屋となってしまいます。が、一発屋でもいいんじゃないか? このカードはモンスターであるのであらゆるカードの中で壊れやすいのは当たり前。そういう意味では《弾圧》に劣りますが、モンスターであるが故デッキから引っ張ってくる手段は多種多様。まずは守る事を考えず一発勝負でいやらしく活用してみましょう。
1.リクルーターから
1500以下なのでリクルーターから召喚可能です。モンスターである利点ですね。
さらに、リクルーター同士が戦闘した場合がミソ。この場合、発動タイミングが同なのでターンプレイヤーからチェーンに乗せ、逆順処理するために、ターンプレイヤーではないプレイヤーがコントロールするカードから先に処理する事になります。ということは、自分フィールド上にマイナーな属性のリクルーターが存在する場合、相手はリクルーターで殴る事ができません。攻撃するとターンプレイヤーではないリクルーターから《結界像》が特殊召喚され、結果として殴ったリクルーターの処理は不発になってしまうからです。【細かな注意として、リクルーターは持ち主の墓地発動であるという事。自分ターンに自分リクルーターと相手リクルーターを《強制転移》して相手フィールドに移った自分リクルーターを殴っても、チェーンに乗せる順番は自分リクルーター→相手リクルーターで、処理順番が変わるわけではない。この方法で相手リクルーターを処理できるわけではない】
1500以下なのでリクルーターから召喚可能です。モンスターである利点ですね。
さらに、リクルーター同士が戦闘した場合がミソ。この場合、発動タイミングが同なのでターンプレイヤーからチェーンに乗せ、逆順処理するために、ターンプレイヤーではないプレイヤーがコントロールするカードから先に処理する事になります。ということは、自分フィールド上にマイナーな属性のリクルーターが存在する場合、相手はリクルーターで殴る事ができません。攻撃するとターンプレイヤーではないリクルーターから《結界像》が特殊召喚され、結果として殴ったリクルーターの処理は不発になってしまうからです。【細かな注意として、リクルーターは持ち主の墓地発動であるという事。自分ターンに自分リクルーターと相手リクルーターを《強制転移》して相手フィールドに移った自分リクルーターを殴っても、チェーンに乗せる順番は自分リクルーター→相手リクルーターで、処理順番が変わるわけではない。この方法で相手リクルーターを処理できるわけではない】
2.殴る。
攻撃力1000は激しく不安ですが、相手リクルーターを倒せればその効果を無効にできます。《閃光の追放者》のような使い方ですね。
ただ、1000の状態では《見習い魔術師》守備表示の《ジャイアントウィルス》《素早いモモンガ》《シャインエンジェル》《ドラゴンフライ》しか破壊できません。属性/種族デッキでの活用が前提ですので攻撃力をアップする手段を見越せば、200アップで守備表示の《キラー・トマト》《グリズリーマザー》《仮面竜》を、500アップで全てのリクルーターに対処する事が可能になります。ここでの注意は、《結界像》の効果は永続効果である事です。相打ちではリクルーターの効果発動を許してしまいます。
攻撃力1000は激しく不安ですが、相手リクルーターを倒せればその効果を無効にできます。《閃光の追放者》のような使い方ですね。
ただ、1000の状態では《見習い魔術師》守備表示の《ジャイアントウィルス》《素早いモモンガ》《シャインエンジェル》《ドラゴンフライ》しか破壊できません。属性/種族デッキでの活用が前提ですので攻撃力をアップする手段を見越せば、200アップで守備表示の《キラー・トマト》《グリズリーマザー》《仮面竜》を、500アップで全てのリクルーターに対処する事が可能になります。ここでの注意は、《結界像》の効果は永続効果である事です。相打ちではリクルーターの効果発動を許してしまいます。
3.異次元系に対処
《偵察機》《生還者》を《ライトニング・ボルテックス》などで一掃した後、《結界像》を召喚します。これだけで、エンドフェイズまでに何とかされない限り異次元系が除外ゾーンから特殊召喚される効果そのものが発動されません。異次元系を利用したデッキや厄介で、この1枚で何とかできるのは非常にすばらしい。
返しのターンで破壊されるでしょうが、異次元系は除外されたターンに特殊召喚されなければ効果で特殊召喚される事はないので十分でしょう。
《偵察機》《生還者》を《ライトニング・ボルテックス》などで一掃した後、《結界像》を召喚します。これだけで、エンドフェイズまでに何とかされない限り異次元系が除外ゾーンから特殊召喚される効果そのものが発動されません。異次元系を利用したデッキや厄介で、この1枚で何とかできるのは非常にすばらしい。
返しのターンで破壊されるでしょうが、異次元系は除外されたターンに特殊召喚されなければ効果で特殊召喚される事はないので十分でしょう。
4.とりあえず出しておく。
3に似た運用法で、出しておくだけで案外ヤな感じ。《バブーン》や《リビングデッド》に先んじて出しておけば相手はまごまごする、ハズ。
3に似た運用法で、出しておくだけで案外ヤな感じ。《バブーン》や《リビングデッド》に先んじて出しておけば相手はまごまごする、ハズ。
□あなたはどれを使う?
関係ないですけど、イラストがけっこう好きなんです。ええ、関係ないですねホント。
6属性の使用頻度は、炎、風、水、地、光、闇の順に上から低いでしょうか。
炎はほぼ見ないですし、ロックにマッチする属性なので守るに容易く1番《結界像》が際だつ構成になりそうですね。しかし、《ホルス》と《ネフティス》の特殊召喚を抑えられないのは少々痛い。逆に他の属性では、この2種を抑える事ができるのは大きな利点。
管理人ひいきの風もなかなかに見かけない。《アームド・ドラゴン》《アルティメット・インセクト》2種の存在があり、これを要するドラゴン族と昆虫族デッキが風属性中心構成でなくとも苦労しそう。鳥獣族というのを最大限に活かしたい。
水は《黄泉ガエル》スルーなのが最大にして唯一の欠点。これはあまりに大きな弱点ですが、それ以外の水属性モンスターはほぼ水デッキのミラーマッチでしか有り得ないので問題はない、がやはり《黄泉ガエル》は潰したい筆頭なだけに惜しいです。
地はちょくちょくと色んなデッキに潜んでいるのであなどれません。しかし、これといって致命的な地属性の特殊召喚モンスターは存在しないので穴はない部類でしょう。問題は岩石族デッキに守備力の低いこいつの居場所が見つけられるかという所でしょうか。
光の枚数はかなり多く、《サイバー・ドラゴン》を素通し。これはいただけないです。天使族という事に着目しエンジェルパーミッションになら選択範囲内なのではないでしょうか。カウンター罠で防御は完璧、カウンターを特殊召喚系カードに当てなくて済むので相性はよしかと。
闇は、もう・・・多すぎなのでこのカードのコンセプトとは合わないでしょう。《カオス・ソーサラー》が筆頭。
属性の枚数差が将来的に埋まれば、どのカードにも光があります。しかしそれではつぶし合い、そういう意味では属性の格差というのもいいのかもしれませんね。
6属性の使用頻度は、炎、風、水、地、光、闇の順に上から低いでしょうか。
炎はほぼ見ないですし、ロックにマッチする属性なので守るに容易く1番《結界像》が際だつ構成になりそうですね。しかし、《ホルス》と《ネフティス》の特殊召喚を抑えられないのは少々痛い。逆に他の属性では、この2種を抑える事ができるのは大きな利点。
管理人ひいきの風もなかなかに見かけない。《アームド・ドラゴン》《アルティメット・インセクト》2種の存在があり、これを要するドラゴン族と昆虫族デッキが風属性中心構成でなくとも苦労しそう。鳥獣族というのを最大限に活かしたい。
水は《黄泉ガエル》スルーなのが最大にして唯一の欠点。これはあまりに大きな弱点ですが、それ以外の水属性モンスターはほぼ水デッキのミラーマッチでしか有り得ないので問題はない、がやはり《黄泉ガエル》は潰したい筆頭なだけに惜しいです。
地はちょくちょくと色んなデッキに潜んでいるのであなどれません。しかし、これといって致命的な地属性の特殊召喚モンスターは存在しないので穴はない部類でしょう。問題は岩石族デッキに守備力の低いこいつの居場所が見つけられるかという所でしょうか。
光の枚数はかなり多く、《サイバー・ドラゴン》を素通し。これはいただけないです。天使族という事に着目しエンジェルパーミッションになら選択範囲内なのではないでしょうか。カウンター罠で防御は完璧、カウンターを特殊召喚系カードに当てなくて済むので相性はよしかと。
闇は、もう・・・多すぎなのでこのカードのコンセプトとは合わないでしょう。《カオス・ソーサラー》が筆頭。
属性の枚数差が将来的に埋まれば、どのカードにも光があります。しかしそれではつぶし合い、そういう意味では属性の格差というのもいいのかもしれませんね。
デッキに採用する枚数としては、メインからだと0~1枚が妥当でしょうか。メインに0サイドデッキに2枚用意しておいて、サイドチェンジで違和感なく対策する方が無難な気がします。
□いいことばかりじゃないってヤツで
最後に、弱点です。
ステータスは置いておいて。デッキ構築時に注意を払うとはいえ、100%ある属性にするのは難しいでしょう。《クリッター》などがそのいい例でこういったカードを特殊召喚できないのは時に大きな足枷になります。
《烈風の結界像》に関していえば、風属性である《ネフティスの導き手》の起動効果によって《ネフティスの鳳凰神》を特殊召喚できないというのはなかなかに厳しいといった具合です。
ステータスは置いておいて。デッキ構築時に注意を払うとはいえ、100%ある属性にするのは難しいでしょう。《クリッター》などがそのいい例でこういったカードを特殊召喚できないのは時に大きな足枷になります。
《烈風の結界像》に関していえば、風属性である《ネフティスの導き手》の起動効果によって《ネフティスの鳳凰神》を特殊召喚できないというのはなかなかに厳しいといった具合です。