楓海
テキスト考察
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■テキスト考察
□導入
テキストというものも、公式な明瞭としたフォーマットが存在するわけではなく曖昧な表記をされているのが現状です。
句読点をなぜ打つのか、2文にする意味は? 「に」「へ」の使い分け、このテキストとこのテキストで何故違うのか。分からないことだらけです。
しかし、ある程度のフォーマットの存在が見て取れる箇所もあります。
この■テキスト考察はそういったテキストの違いを読み取り、カードの内容をより確実に把握するため普段意識しないテキストを深く考察していこうというものです。
※公式的な根拠は一切なく、テキストを比較し推理しているだけだということを御理解ください。後に、この■テキスト考察の内容に反するテキストが発売された場合、この限りではありません。
また、この考察が読み取るものはある角度から見たものであり、別の角度からは違う解釈が成り立つことも御理解ください。
句読点をなぜ打つのか、2文にする意味は? 「に」「へ」の使い分け、このテキストとこのテキストで何故違うのか。分からないことだらけです。
しかし、ある程度のフォーマットの存在が見て取れる箇所もあります。
この■テキスト考察はそういったテキストの違いを読み取り、カードの内容をより確実に把握するため普段意識しないテキストを深く考察していこうというものです。
※公式的な根拠は一切なく、テキストを比較し推理しているだけだということを御理解ください。後に、この■テキスト考察の内容に反するテキストが発売された場合、この限りではありません。
また、この考察が読み取るものはある角度から見たものであり、別の角度からは違う解釈が成り立つことも御理解ください。
今回取り上げるテキストは、
《死者への手向け》
自分の手札を1枚捨てる。
フィールド上のモンスターを1体選択し、そのモンスターを破壊する。
自分の手札を1枚捨てる。
フィールド上のモンスターを1体選択し、そのモンスターを破壊する。
《キラー・トマト》
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。
などに見られる、戦闘で~、破壊する~、墓地に送る~、といったものです。
□カードの行方
つまり何なのか、それは【カードがどういう流れで処理されていくのか】ということです。
上の《死者への手向け》は、モンスター一体を対象とし、そのモンスターを破壊します。
ここで問題です。破壊されたモンスターはどこへ行きますか?=どう処理されますか?
簡単ですね。墓地に送られます。これは、
公式ルールに則った、破壊されたカードは墓地に送られるというものからきています。
では、《トマト》はどうでしょうか。
戦闘によって墓地へ送られた時、と表記されています。
戦闘によって【破壊され】墓地へ送られた時効果が発動しますね。
あまり気にされないことですが、何故戦闘によって破壊された時、ではないのでしょうか。
ここに、テキストの真の意味が隠されています。
具体的な考察へと移行する前に、公式サイトより用語の説明です。
上の《死者への手向け》は、モンスター一体を対象とし、そのモンスターを破壊します。
ここで問題です。破壊されたモンスターはどこへ行きますか?=どう処理されますか?
簡単ですね。墓地に送られます。これは、
公式ルールに則った、破壊されたカードは墓地に送られるというものからきています。
では、《トマト》はどうでしょうか。
戦闘によって墓地へ送られた時、と表記されています。
戦闘によって【破壊され】墓地へ送られた時効果が発動しますね。
あまり気にされないことですが、何故戦闘によって破壊された時、ではないのでしょうか。
ここに、テキストの真の意味が隠されています。
具体的な考察へと移行する前に、公式サイトより用語の説明です。
- 墓地に送る
あらゆる方法でカードが墓地に置かれることを指します。
カードが破壊されて墓地へ行く、手札を捨てる、モンスターを生け贄に捧げるなど、すべて「墓地に送る」に含まれます。
カードが破壊されて墓地へ行く、手札を捨てる、モンスターを生け贄に捧げるなど、すべて「墓地に送る」に含まれます。
- 墓地に捨てる
エンドフェイズで手札調整の際にカードを墓地に置くこと、またカードの効果によって手札のカードを墓地に置くことなどを指します。
- 破壊
モンスターの戦闘やカードを破壊する効果によって、カードが墓地に送られることを指します。
フィールドから手札やデッキに戻ったり、コストとして墓地に送る行為は「破壊」には当てはまりません。
フィールドから手札やデッキに戻ったり、コストとして墓地に送る行為は「破壊」には当てはまりません。
などがあります。首を捻る箇所、納得する箇所とあったかもしれませんが、これがなかなか。きちんとしていますね。
□考察
さて、ようやく本題です。
カードの行方を指し示すテキストを区切り、表すとこんな感じです。
カードの行方を指し示すテキストを区切り、表すとこんな感じです。
【条件】【行為1】【行為2】
一つずつ読み取ることにしましょう。
□【条件】
条件とは受け身な意味ですので、この【】は能動的な効果のカードにはあまり見られません。
《トマト》でいう条件はこれです。【戦闘によって】。
つまり、【カードの効果で】破壊されてはいけないということです。
他にある条件文は、
《トマト》でいう条件はこれです。【戦闘によって】。
つまり、【カードの効果で】破壊されてはいけないということです。
他にある条件文は、
- フィールド上から
- デッキから
- 表側表示の
などがありますね。
【フィールドから戦闘によって】などの複合条件もあります。
【フィールドから戦闘によって】などの複合条件もあります。
□【行為1】
三つの中で最も重要であろう【】です。
《手向け》でなら【破壊する】。
《トマト》でなら省略されていますが、【破壊されて】。
その処理がどういったものなのかを表しています。
他には、
《手向け》でなら【破壊する】。
《トマト》でなら省略されていますが、【破壊されて】。
その処理がどういったものなのかを表しています。
他には、
- 生け贄に捧げる、捧げられる
- 手札から捨てる、捨てられる
- 手札に戻す、戻される
- デッキに戻す、戻される
などですね。
これらの行為1は同じ【】に属すものであり、処理の違いを表すものであり、共存はできません。
【生け贄に捧げ破壊する】【デッキに戻し生け贄に捧げる】。
ただ、このカードが【手札に戻った】時、このカードを【破壊する】などはありえますね。
これらの行為1は同じ【】に属すものであり、処理の違いを表すものであり、共存はできません。
【生け贄に捧げ破壊する】【デッキに戻し生け贄に捧げる】。
ただ、このカードが【手札に戻った】時、このカードを【破壊する】などはありえますね。
処理の違いを表す表記であるため、効果発動の要となる箇所です。
《暗黒界》シリーズは【手札から捨てられた】時発動する効果を持ちます。手札で【破壊され】て【墓地へ送られ】ても効果は発動しないということを理解いただけたかと思います。
《暗黒界》シリーズは【手札から捨てられた】時発動する効果を持ちます。手札で【破壊され】て【墓地へ送られ】ても効果は発動しないということを理解いただけたかと思います。
□【行為2】
この【】に入るものは二つ。
- 墓地に送る、送られる
- 除外する、除外される
の二つです。
もっぱら使われるものは【墓地に送る】です。これが一般的な処理であるからでしょう。
【除外する】は本来特殊な処理で、最近こそこの効果が氾濫していますが正直このカテゴリに分類していいのかどうかさえ怪しい部分があります。
この二つの【】が顕著なテキストは、
もっぱら使われるものは【墓地に送る】です。これが一般的な処理であるからでしょう。
【除外する】は本来特殊な処理で、最近こそこの効果が氾濫していますが正直このカテゴリに分類していいのかどうかさえ怪しい部分があります。
この二つの【】が顕著なテキストは、
《抹殺の使徒》
裏側表示のモンスター1体を破壊しゲームから除外する。
もしそれがリバース効果モンスターだった場合お互いのデッキを確認し、
破壊したモンスターと同名カードを全てゲームから除外する。
その後デッキをシャッフルする。
裏側表示のモンスター1体を破壊しゲームから除外する。
もしそれがリバース効果モンスターだった場合お互いのデッキを確認し、
破壊したモンスターと同名カードを全てゲームから除外する。
その後デッキをシャッフルする。
の1文目です。【破壊し】【ゲームから除外する】。本来【墓地に送る】ところを【除外】しているわけです。
□真に重要な【】?
【】の内訳は解っていただけたかと思います。
ということは、【】を操り自由なテキストが製作できるということでもありますよね。
作りましょう。
ということは、【】を操り自由なテキストが製作できるということでもありますよね。
作りましょう。
【生け贄に捧げ】【墓地に送られた】
【手札から】【破壊され】【除外された】
【破壊する】
【手札から】【破壊され】【除外された】
【破壊する】
と、待ってください。【】の数が定まっていませんね。
これはその【】の処理を指定するものであり、その他の【】は指定しないということです。
これはその【】の処理を指定するものであり、その他の【】は指定しないということです。
《見習い魔術師》
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
フィールド上で表側表示の魔力カウンターを乗せる事ができるカード1枚に魔力カウンターを1個乗せる。
このカードが戦闘で破壊された場合、
デッキからレベル2以下の魔法使い族モンスター1体を選択して自分のフィールド上にセットする事ができる。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
フィールド上で表側表示の魔力カウンターを乗せる事ができるカード1枚に魔力カウンターを1個乗せる。
このカードが戦闘で破壊された場合、
デッキからレベル2以下の魔法使い族モンスター1体を選択して自分のフィールド上にセットする事ができる。
このカードがいい例です。
【戦闘で】【破壊された】場合としか表記されていません。
つまり《トマト》の【墓地へ送られた】時とは違い、【送られ】ようが【除外】だろうが、【戦闘で】【破壊された】なら効果は発動しますよ、ということです。
しかしそれは、墓地でも除外ゾーンでもない場所で効果が発動するのではなく、
通常なら【墓地に送られた】時発動するのであり、何らかの効果によって【除外】されたのならその時効果が発動します。
【戦闘で】【破壊された】場合としか表記されていません。
つまり《トマト》の【墓地へ送られた】時とは違い、【送られ】ようが【除外】だろうが、【戦闘で】【破壊された】なら効果は発動しますよ、ということです。
しかしそれは、墓地でも除外ゾーンでもない場所で効果が発動するのではなく、
通常なら【墓地に送られた】時発動するのであり、何らかの効果によって【除外】されたのならその時効果が発動します。
【】を指定しない、つまり【】はない。
これこそが真に重要な【】、言うなれば【空-から】と言えるでしょう。
これこそが真に重要な【】、言うなれば【空-から】と言えるでしょう。