【名前】黒岩 猛(くろいわ たける)
【性別】男
【年齢】26
【性格】一言でいうと、うざい。挑発的で距離感がおかしく、誰とでも馴れ馴れしい。口が悪く、だが人を惹きつける陽性のカリスマ。命のやり取りの最中でも軽口をやめない。だが本人はそれが“愛”だと思っている節がある。
【容姿】ずっと笑顔を崩さない。黒いサングラスに前髪を跳ね上げた七三分け。ヒョロいが筋肉質、明るいスーツにマフラーを巻いている。吹雪の中でも着崩したまま歩いている異様な男。そこそこハンサム。
【神禍】
『愛ノ証明(パルス・アフェクティオ)』
思想:この世界の誰よりも、この世界の誰からも愛されたかった
自分に敵意を向けた者に、強制的に「愛」を植えつける。
感情感染型の強制同調能力。黒岩に敵意・憎悪・殺意などを明確に抱いた者ほど、その感情を“愛”へと強制転化させる。
感染後は黒岩を守ろうとする、傍にいようとする、自死してでも想いを遂げようとする、など歪んだ行動が誘発される。
感染が進行すると、他者からの干渉・理性すら通じなくなる。
黒岩は幼い頃から人に執着されることはあっても、本心から愛された経験がなかった。
ヤクザに拾われた少年時代、自分を見捨てなかった兄貴分に認められたくて暴れ回った。やがて彼は恐れられる存在になったが、同時に誰も本心を見せてくれなくなった。
「愛してる」と言わせるために、人を殺し、脅し、仲間を支配した。
それでも足りなかった。
彼の「愛されたい」という願望はついに歪み切り、「恐怖でも、憎悪でも、いい。最終的に“愛”に変われば、それが真実である」という思想となった。
その歪みこそが、感情を愛に変える強制的な神禍『愛ノ証明』を発現させた。
【詳細設定】
凍り付いた世界で今も彼は、かつての仲間たちを率いて各地をうろついている。
かつての拠点・池袋に全球凍結後もとどまり、付近の敵対する集落、集団を襲撃している。その際、集団の長を神禍で操り、戦力として取り込むか組織を瓦解させ、現時点で交戦した敵集団をすべて壊滅させている。(現時点で投下されているキャラシにおいて、
『株主総会』、
『秋山組』、
『赫焔會』とは交戦経験がある)
その姿は義理人情を装った破滅の伝道者として恐れられており、『黒い恋人』などという不名誉な渾名も持つ。
神禍が発現する直前までは、『ゴエディア』の総長として、若くして抗争を統べる存在だった。
凍結前の東京で、日本最大規模の極道組織、
『久藤会』、単身無双の実力を持つ
『轍迦楼羅』らとの抗争を繰り返し、池袋の王と称されていた。
神禍の発現後はその能力によって部下の半数が“愛しすぎて”錯乱、忠誠心が狂気と化して粛清された。
結果として組織は壊滅しかけたが、黒岩はその過程すら「美しい愛の形」と捉えて笑っていた。
今も、彼は誰かの心に「愛」を刻み込むためだけに、終末の世界を笑いながら歩いている。
黒岩が14歳の頃。
ストリートで野垂れ死にしかけていたところを拾ってくれたのが、『ゴエディア』の幹部だった“兄貴分”の存在だった。
その人は強く、優しく、そして無情だった。
人を助けておきながら、後で売る。情を見せておいて、切る。
そんな兄貴分が死ぬ間際に呟いたのが、「本当は、お前を愛してたかもな」という言葉だった。
――その瞬間が、黒岩にとっての思想の起点だった。
「愛してる」が嘘か本当かなんてどうでもいい。言わせた時点で俺の勝ち。
どうせ世界は嘘だらけなら、感情だけは奪ってみせる。
最終更新:2025年06月12日 11:32