ゲラルト (GERALT)
多くの人にとって、25年の長きにわたりリヴィアのゲラルトが私に見せてくれた友情は理解しがたいものだろう。
私たちがうち解け始めた頃、悪意のある人々は、彼がさっさと私の物を盗み、喉をかき切り、死体をどこかに捨てでもした方が、彼のためになると話していた。
そうしなければ、きっと別の誰かが私とゲラルトの両者を同じ目に会わせるだろうと。
彼らはゲラルトに対する純粋な嫉妬からそう言っていた。
なぜならゲラルトは私にとって最も大切な友人だったからだ。
このことは何度も彼が証明してくれた。
世界的に有名なウィッチャーであり、古代語でグヴィンブレード、より新しい(とは言え、同じように気高い)言葉では「白狼」と呼ばれるこの男のことなら話したいことがたくさんある。
リヴィアのゲラルトは実に特別な存在だ。
一瞬見ただけの人は彼のことを、ただ剣を振るう者だとか、怪物を退治する者、穢れた生業について荒くれ者などと呼びたくなるかもしれない。
しかし近づいてよく見てみれば、彼には底知れない奥深さと独自の視点、そして世界中を巡ってきた幅広い経験があるということを知ることになるだろう。
一見すると内向的で無口なので、ぶっきらぼうだと感じる人もいるかもしれない。
しかし実は彼は海のように深い善意とユーモアにあふれ、ちょっとした助言であれ、彼の卓越した剣技の活用であれ、いつでも友人を助けようと考えている。
粗暴なところがあり、時には見た目も立ち振る舞いも荒々しいが、そういった面は女性に好かれやすい。
彼は、歩く矛盾のようなものなのだ。
面倒で嘘くさい謙遜をせずに書かせてもらうが、私は彼のことなら他の誰よりもよく知っている。
苦しい時も楽しい時も彼の傍らにいて、良い助言と暖かい言葉、それに優れた機知で彼を助けてきた。
その結果として、私は彼の若い頃から現在に至るまでの物語に、なくてはならない存在となった。
従って記録を続けること、そして未来の人々のために、彼の人生の次の章の出来事と功績を記すことは、私の義務だと言えよう。(人物辞典)
歳はもう100歳近く、数々の行いは英雄譚として語り継がれ、ゲラルトの話を聞いて育った子供も多いかなりの有名人。
少し放浪癖があり同じ場所に留まらず、本拠地ケイア・モルヘンには余り帰らず気ままに行く先々で怪物退治をしている
政治的立場から中立を保つウィッチャーながらも、度々国を巻き込む大きな事件に巻き込まれる事が多く前作では王暗殺の疑いまでかけられた。
そんな彼が堂々とお日様があたる世界を生きられるのも、ダンディリオンの宣伝効果のおかげかもしれない
前作までは
ワイルドハントに記憶を奪われていたが、ようやく記憶を取り戻し、長い月日離ればなれにあった恋人であるイェネファー捜索から物語りは始まる
シリ (CIRI)
1251年生まれ。21歳
途絶えたとされる古代エルフの子孫(古き血脈)。その血筋からくる(源流)とされる強大な魔法力を秘める。
加えてニルフガード皇帝エムヒルの娘でもあり唯一のニルフガード正式な後継者。
「予言の子」としても有名で古き血脈の子は世界を救うか破滅させるとも言われている
シリの祖母がエムヒルから遠ざけるためシントラ国に匿っていたが、シリを取り戻す名目でシントラの大虐殺がおこりシントラはニルフガードに滅ぼされるがシリも行方不明。
こうして古き血脈は途絶えたと一般的には思われていたが、密かにゲラルトに預けられ養子としてケイア・モルヘンで育てられた。
そこでのウィッチャーの訓練でシリの古き血脈による強大な能力が判明する。
そして、その能力と血筋ゆえにワイルドハント、ニルフガード国、おまけに女魔術師会にも追われる事になる
ちなみにゲラルトが記憶を失っていた事もあり、前々作では登場せず、前作でもチラッと会話に出てくるだけで本作が初登場
イェネファー (YENNEFER)
強大な魔術師であり、ゲラルトの恋人であり、シリの母親変わりとしてシリを育てた人物。
二人が平穏に暮らしている中、イェネファーはワイルドハントに捕らわれ、ゲラルトが身代わりになる事でイェネファーは解放された
という記憶を取り戻すのに2作かかったゲラルト。そして冒頭のイェネファー捜索へと話はつながっている
リラとスグリの香水を愛用する、黒髪の美女
深い造詣、強大な魔力をもつが故に我慢が苦手。目的のためには手段を(余り)選ばない、この世界の典型的な女魔法使いとも言える
ゲラルドとの出会いはゲーム内の本「
最後の願い」(ダンディリオン著)に書かれている
記憶を失っている時のゲラルトの恋人だった女魔術師のトリスとは親友でもある
エムヒル皇帝 (EMHYR)
ニルフガード国の皇帝。シリの実の父親
大陸を文化に満ちた世界にするためという名目上、他国に戦争を仕掛ける
今のところ負け知らずで、急速に勢力を増大中。
前作でテメリア国フォルテスト王暗殺を企て
北方諸国を弱体化を狙った張本人。
その王殺しの疑いをかけられ、シリの育ての親でもあるゲラルトとは複雑な関係にある
エレディン (EREDIN)
ワイルドハントの首魁にして今作の大ボス。
シリの力を求めゲラルトと対立する。
トリス (TRISS)
若き女魔術師であるトリス・メリゴールドはゲラルトの良き友人であり、仲間でもある
前作、前々作で記憶を失ったゲラルトを支えた女魔術師
赤毛の美女で、炎の魔法を得意とする
この世界の女魔術師としては珍しいほど、誠実で情に厚く仲間思い。
思慮深くテメリア国フォルテスト王の宮廷相談役も努めていたが、フォルテスト王暗殺によりテメリアは事実上崩壊。
今現在はラドヴィッド王の執拗な
魔女狩りにより潜伏中
ヴェセミル (VESEMIR)
ウィッチャー<狼流派>の指導者。ゲラルトやエスケルらの師匠でもある。
狼流派どころかウィッチャー全体で見ても最古参に当たる。年老いてなお現役を貫いており、作中の時代においても怪物退治の仕事をこなしている。
規律や伝統厳しく口うるさいが、狼流の他ウィッチャーの良き師でもあり父親のような存在。
半ば伝説的な存在となっているゲラルトにも容赦なく忠告とお説教をしている。
ゲラルトと比較してずっと高齢であるにもかかわらず、顔にはほとんど傷がない。この事から凄まじい実力者であることが伺えるだろう。
最終更新:2024年03月05日 09:12