カール・フレドリクセン
概要
無口で頑固な78歳の老人。
エリーとは子供時代の出会いが縁で結婚し、幸せな生活を送る。最愛の妻エリーが先立ったことで、妻との思い出を守ることに固執し、頑固な性格となってしまった。そのため、他人に対して冷たく当たってしまう一面もあるが、
ラッセル・キムという少年と旅を続けることで、彼の中の何かが変わっていく。
若い頃は動物園で風船を売る仕事をしており、妻は飼育員をしていた。
エピソード
1930年、カール少年は冒険家の
チャールズ・マンツに憧れていた。マンツは
パラダイスの滝*で見つけた貴重な怪鳥の化石をイカサマだと世間に叩かれ、本物の鳥を生け捕りにするまで帰らないと宣言し、南米へと旅立つ。カールは近所に住む冒険家気取りの女の子の
エリー*と仲良くなり、グレープソーダの缶バッジをもらう。二人はいつかマンツの番組で見たパラダイスの滝に行こうと決心する。いつしか物静かなカールと活発なエリーは惹かれ合い、大人になって結婚する。
カールは動物園の風船売り、エリーは飼育員として働きながら旅の資金を貯めていたが、そのたびにアクシデントが襲い、貯金から繰り返す日々を送っていた。二人は子供には恵まれなかったが、幸せな日々を過ごす。年老いたある日、エリーは子供時代からの冒険ブックを夫に託して息を引き取る。幸せな生涯であったが、二人でパラダイスの滝へ行くという夢は叶わなかった。
一人暮らしのカールじいさんはすっかり頑固になっていた。ある日、お年寄りを助けてバッジをもらいたい自然探検隊員を名乗る少年
ラッセル・キムに嘘を教えて追い払う。また、都市開発のために建設会社からから立ち退きを依頼される。ある日、妻との思い出の詰まった郵便ポストを壊されて憤慨したカールは建設業者の
スティーブを殴り、怪我を負わせてしまう。裁判所命令で明日
シェイディ・オークス老人ホーム*から迎えが来ることとなった。翌日、看護士の
ジョージと
A.J.が迎えに来るが、カールは大量の風船を家に括り付け、妻との思い出が詰まった家ごとパラダイスの滝へと向かう。
浮かんだ家にはカールの嘘を真に受けていたラッセルが紛れ込んでいた。カールとラッセルの年寄りコンビは積乱雲を抜けてパラダイスの滝へ到着。二人はそこで巨大な鳥
ケヴィン*と、犬語翻訳機付きの首輪で話す
ダグと出会う。
カールたちは
アルファ率いる話す犬軍団に連行されてしまう。ダグやアルファの主人は、怪鳥を求めて70年間滞在していた年老いたチャールズ・マンツであった。憧れのマンツとの出会いに喜ぶカールは彼の晩餐に招待される。やがて、マンツの狙う怪鳥がケヴィンだと分かると、マンツは本性を現す。マンツはカールの家に放火し、アルファたちはケヴィンを捕獲する。ケヴィンよりも家の鎮火を優先したカールに失望したラッセルは単身マンツのもとへ乗り込み、捕まってしまう。
カールは家の中に戻り、エリーとの思い出である冒険ブックを振り返る。最後のページにはエリーからの感謝の言葉と、新たな冒険へ旅立ってほしいというエリーの願いが綴られていた。カールは意を決し、家具を全て捨てて軽くなった家ごと上昇してマンツのもとへと向かう。マンツはケヴィンを追ってカールの家へと突入する。カールは自分の家と引き替えにケヴィンとラッセルとダグの救出に成功、マンツは風船に脚を取られて海へと落ちていく。
街に戻った自然探検隊員の集会で、カールはラッセルの離婚した父の代わりにバッジを授ける役を担当する。そのバッジは幼少期に初めて出会ったエリーがくれたグレープソーダの缶バッジだった。その後、ラッセルはカールやダグと、父とよくしていた、アイスを食べながら指定した色の車を数える遊びを楽しむ。一方、カールとエリーの家はあの後、パラダイスの滝の頂上に着地し、エリーとの約束を無事に果たしていた。
ゲーム
『カールじいさんの空飛ぶ家』の第3話「谷を進め!」のサポートキャラクターとして登場。カールじいさんになりきる少年はアッシャー。
主人公はカールじいさんと協力して、
チャールズ・マンツを追う。飛行船との対戦では、カールが投げるフルーツを使って攻撃する。
登場作品
2000年代
2010年代
2020年代
声
老年期
幼少期
最終更新:2024年09月08日 19:46