愚者の虚像

これは、欧州教会によって流布された、アンジェラ・ディアヴォレッサの虚像である。

「アンタたちが居たからね……アタシはアタシでこうなったのさ。ワカる? この気分」
「いひひ、タマんないわ。一瞬にして真っ逆さま。希望が打ち砕かれたときの表情、実にケッサク! ホント……傑作だわ」
基本情報

氏名 アンジェラ・ディアヴォレッサ(Angela Diavolessa)
性別 女性
年齢 不詳(記録から30前後と思われる)
身長・体重 不詳/不詳
戦闘スタイル 魔術全般
技能 結界SR4・魔術SR4・異能SR4・医術SR4
ライセンス なし(元円卓・Sクラス)
イラストレーター
一人称 アタシ
●略歴

 天使のような悪魔の笑顔。

 イタリア出身の欧州教会所属にしていた元エクソシスト。
 ディアヴォレッサは通称で、本名は不明だが、彼女自身が好んで姓として扱って使っていた事実がある。

 言語、医術、魔術、その他諸々において。
 悪魔的な才能の女、自身は尊大な意を込めて。
 他人からは、畏敬の念を込めて呼ばれた。
 それが許される存在だった。
 しかし、「今の」彼女を一言で表すなら――狂人であると伝わっている。
 全世界を通して、最高レベルの魔術の才能、そして様々な技能を持つエクソシストであった。
 だが、それだけの才がありながら、彼女は狂気に走ったと。
“元から狂っていた”だけなのかもしれないが。

 かつては、C.A.A.C.E.の欧州教会上層機構「円卓」における「0:愚者」に座していた。
 消息を絶ってからの彼女は、淫魔蟲(小型淫魔)を用い、ありとあらゆる生物実験、淫魔同士の融合、それに伴った実験としての猟奇殺人など、あまたの狂気的な実験を行っていると言われている。伝聞的なのは、彼女が滞在したと思われる研究所に、僅かに残された痕跡から総合的に判断しただけのことで、実際に確認が取れたわけではない。ほとんど証拠が残っておらず、残されている場合も、故意と思われている可能性が非常に高いからだ。
 そして、彼女の追跡に送られた暗殺者、密偵、エクソシストらはファセリナとディートリンデの二人を除いて全て消息を絶っている。

 極々稀に。
 それこそ万が一、いやそれ以下の確率で、人を助けることもあったようだが、偶然なのか、彼女の気まぐれなのか、その真意は定かではない。
 何故なら、助けられたと思われる人間が、彼女が何者であるかを知らないからである。
 この時代においても、あまりにも伝説的・抽象的な存在のため「欧州教会」が淫魔の危険性を知らしめるために、世間に流した「偽りの狂人」像と目されることもあるが、円卓メンバーであったこと、そして、正式な機密文書に経歴と事件が遺されているため、実在の人物である。

 ただ、彼女の腕を以ってすれば、人、生物、そして淫魔。それに関わる全ての不可能と思われていることも――可能なのかもしれない。
 彼女が優れた才能を持つ証明の一つに、V.A.M.P.S.がある。これによって「欧州教会」は、エクソシストたちの戦力を底上げをすることに成功している。

●異能

???
 全てが謎。
最終更新:2024年10月06日 00:48