世界で同時多発した淫魔・妖魔や魔獣・魔物の出現を発生させることとなったすべての元凶。
これが原因でストーンサークル群がいくつも出現し、それらを中心に事案が多発するようになる。
日本においては「
天震災」と称される事案。
これにより西ヨーロッパ中心に近い「
ドラゴンの庭」と呼ばれるようになる大型の唯一の陸地ストーンサークルと、後の大型組織
C.A.A.C.E.所属の
エクソシストや個人戦力の長き戦いが始まるきっかけとなる。
日本の
退魔師と同じく、欧米圏他、世界各国で同様の存在が確立、認定される。
日本では霊力、法力などと言った力が。欧州では同様に霊力や、魔術、錬金術、精霊魔術などオカルトな扱いを受けていたものが全て具象化、魔獣や魔物などに対する大きな力となる。
C.A.A.C.E.設立
エクソシストを統括する組織として、日本における後の退魔庁に当たる国際地域組織「C.A.A.C.E.」が設立。
公的機関ではなく、提唱者によって設立した私的機関であるため、この頃は多くの制限を周辺諸国から課せられた。
この当時は本部はイタリアのジェノヴァではなく、永世中立国スイスのジュネーブに存在した。
C.A.A.C.E.の拡大と軋轢、魔物との戦乱の拡大
ギリシャのクレタ島付近のストーンサークル(
「悪夢の理想郷」)もこれまで散発的だった魔物の出現が頻発、群体化しており、ギリシャにC.A.A.C.E.の地方の大支部が設置される。本部もリヒテンシュタインの近隣に出現した「
「ドラゴンの庭」の対応に注力を余儀なくされる。
C.A.A.C.E.の基本活動範囲は欧州全体であるが、ストーンサークル群が付近にある国はそれ以外にも独自の組織を構築しつつも多くはC.A.A.C.E.の支援を受けていた。しかし、統括組織としてのC.A.A.C.E.の影響力が多きすぎるため、それらの組織との軋轢が生じていく。
魔獣やモンスターなどに対するエクソシストたち自体の能力は決して低いわけではなかったが、1vs多や、個人で活動するエクソシストたちが増え、一方で大きな被害を出すことも増えることとなる。
そんな状況を鑑みてか、
アンジェラ・ディアヴォレッサによって対淫魔・魔物兵器機構であるV.A.M.P.S.が開発。
マスプロダクトに成功、C.A.A.C.E.に所属する多くのエクソシストの強化、欧州の対抗勢力全体の大幅な戦力向上となる。
しかし、アンジェラは万が一に備えて一部の技術を秘匿。
C.A.A.C.E.からブリテンが離脱・レイヴンズ7の誕生
V.A.M.P.S.発明・開発からかなりの年月の間なんとか協力を保っていた欧州各国であったが、高まった軋轢によってついにブリテンがC.A.A.C.E.の枠組みから離脱。同時に、ブリテンが独自の退魔組織「レイヴンズ7」を発足。
所属者はわずか7名+事務方のメンバーのみであったが、これが後の組織への足掛かりとなる。
日本からは
黒鳥 美影を招聘、本国からは
マリア・ナイトレーヴェンらが初期メンバーとなった。
ニコル・ド・アルザス、粛清未遂
アンジェラ・ディアヴォレッサ失踪事件
C.A.A.C.E.上層機構「円卓」所属の「0:愚者」であったアンジェラが狂気的な行動を起こしたとされ失踪。
これに関しては左遷前のニコルが関与していたことが後々発覚。
かなりの時間を要した後に冤罪であることが判明したが、この時点で組織内や周辺諸国には大きな衝撃が走った。
アンジェラ、C.A.A.C.E.圏内の脱出
C.A.A.C.E.、日本国内で「粛清者」の活動が活発化。
レイヴンズ・ネスト誕生
C.A.A.C.E.から離脱したブリテンの対魔用組織レイヴンズ7が、正式に「
レイヴンズ・ネスト」として新発足、この際に
黒鳥 美影は帰国、元のメンバーは
マリア・ナイトレーヴェンのみ所属しているが、前身組織よりも大幅に人員増員、各方面に支部を置くなど組織としては一新レベルの拡大化をした。この結果C.A.A.C.E.とは牽制し合いつつも、若干の関係修復などが行われる。
C.A.A.C.E.告発
ファセリナが捕捉したアンジェラの暗殺達成できず。アンジェラが退魔庁やC.A.A.C.E.など「対魔組織」に向けて、公式に「C.A.A.C.E.による自らを貶めた行為」について告発。C.A.A.C.E.は混乱に陥る。
結果、C.A.A.C.E.上層機構「円卓」分裂事件までに発展。ファウスト派、新規に担ぎ出された
ソフィア派などに分かれる。
この際、量産型V.A.M.P.S.の生産について
CCCNO社とC.A.A.C.E.ソフィア派が協力関係となって改良生産が行われ始める。
ソフィア暗殺未遂事件
ソフィアが退魔庁との交流及び協力関係の強化のために来日。しかし、空港にて養父である
ファウストの命を受けたファセリナが現れ襲撃。
退魔庁の上位戦力メンバーの半分以上戦闘不可(不能と不可が含まれる)の状態にし、
朝霧 神奈と直接戦闘にまで至るが神奈がこれを退ける。
実質護衛チームの負けに近かった状態であるが、神奈の存在が救いとなった。
アンジェラによる政治的取引によりファセリナは釈放。派閥分裂と距離を置く。
「円卓」崩壊事件
派閥分裂後の「円卓」において、「8:力」オウギュウスト・フォルジュを首魁としたクーデターが勃発。オウギュストをはじめ、「6:恋人」ヘキサ・ストラトス、「11:正義」アーエス・リーブラ、「20:審判」
アレクシア・ハイネマンらが参画。政治的クーデターであったが、彼らの私兵により戦闘発生。知らせを受けたファセリナが、養父ファウストを守るために奮戦するが、右目の「疑似賢者の石」が彼女の魔力に呼応して暴走開始、数十分後に残りの面々が転移魔術によって円卓議場へ到着したところで、オウギュストから離反したアレクシアが背後から彼を殺害。
ほぼ同じタイミングで私兵が発砲した凶弾によりファウストが致命傷を負い、暴走して意識が飛んでいたとはいえ庇おうとしたファセリナも何発かの銃弾を受け、意識を失ってしまった。
首謀者の死で動揺したクーデター側は、抵抗の意思も戦意も見せないアレクシアを除いたすべての円卓メンバーがその場で排除(殺害)され、ファウストによって後継者にソフィアが指名されることとなり、急遽C.A.A.C.E.上層機構「円卓」他、組織全体の新体制へと移ることとなる。
アレクシアの告白によって、オウギュストを殺害した彼女がファセリナの実妹
アリーシャ・オルブライトであることが判明。
C.A.A.C.E.再編
事件後、ソフィアを中心として各派閥に分かれていた人員が全て彼女の許へと戻る。
トップが殺害されるという事件は組織内外に大きな影響を与えたが、新代表のソフィアらをはじめ、アンジェラ、アルフォンソらの尽力により迅速な収拾、内外での不安要素・不穏要素を排除に成功。
「円卓」の再編成とアリーシャの復帰。新任として
ティターニアの被害者でもある
オリヴィア・エスメラルダ、
カレン・リーブラ、
マリア・ナイトレーヴェンなど、上層機構としての在り方についても改革。
「粛清者」を廃止、代わりに「公式の」内部監査・懲罰組織である特務機関「S.W.E.E.P.」を設立。
設立にソフィアは反対した上、公式機関ではあるものの暗部機関であるため、誰が所属しているかはより不透明になった。
また、この際に
リー・ファンシェンとしてソフィアに付き従っていた人物が、ファセリナの遺伝子的娘である
ユーリ・オルブライトと判明。時間がかかったが後にファセリナの養女として扱われる。
ドラゴン庭園騒乱
「ドラゴンの庭」における魔獣たちの活動が急激に活発化。
固有識別名個体「
ファフナー」が確認され、魔獣・淫獣などvsC.A.A.C.E.の戦いが激化。
ヴァチカンから聖女である
ロザリア・セラフィーニがC.A.A.C.E.に派遣され「6:The Lovers」の席次を以って、ヴァチカンからの支援活動を開始。
オルトリンデ・シュヴァルツシルトがジェノヴァに帰還。「円卓」の席次「8:Strength(力)」を拝命。同時に以前にギリシャから転属していた
神威 美空が「The Hanged Man」の席次に副次的な理由も含めて強制的に任命。また、激戦の最中で正規兵団「スクード」団長ランベール・フェネオンが殉職、後任に第一大隊長であった
レオナルド・アミエバが就任。
組織内の人員強化。
関係性のいいとは言えなかったヴァチカンより支援人員として「聖女」
ロザリア・セラフィーニが派遣され、またC.A.A.C.E.代表ソフィアもフランス側で功績のある
ニコル・ド・アルザスを召還。
ニコルの人格問題については一悶着あったものの「円卓」人員の強化、同時に「スクード」や各支部との連携を強めることに成功。
また、ギリシャ支部より転属してきた
神威 美空が個人の背後関係も相まって「S.W.E.E.P.」との接触などがあり、監視下に入れることも含めて「円卓」入りに。
もっとも、裏事情についてはソフィアは認識していない。
いつものソフィアチャン。
最終更新:2025年03月31日 22:55