仮面ライダーカブト

情報

  • 放送開始日:2006年01月29日
  • 放送終了日:2007年01月21日
  • メインプロデューサー:白倉伸一郎
  • メイン脚本家:米村正二
  • サブ脚本家:井上敏樹
  • 売上:約71億円(前年+6億円)<06.04~07.03>
  • 平均視聴率:7.72%(前年-0.46%)

概要:

  • 今作ではライダーシリーズ35周年記念作として前作とはうって変わり、原点回帰をテーマに本来のライダー像を守って作品を制作した。
    • 響鬼不振の余波のため、既に秋頃から撮影が開始されて様子が見られ、ベルト玩具CMも響鬼最終回後の放送開始前にCMが流されるというオーズ最終回以降次作シリーズのCMが流されるようになるまで当時としては異例の対応を行った。
    • ライダーにととまらずウルトラ、戦隊とともに2004年以降から売り上げの低下に歯止めが効かない危機的な状態だったため同時期のボウケンジャーは戦隊30周年記念、メビウスはウルトラシリーズ40周年記念作と周年作が立ち並ぶ前代未聞の状況だった。
  • これまでの1期シリーズのシリアスな雰囲気は持たせながらも、キャラクターの個性を生かしたギャグシーンも増え、これ以降「キャラクターの個性を意識した展開」「シリアスな場面の中でもコミカルな要素を入れて明るくする」という展開は電王や2期シリーズにも受け継がれることになる。但しこの頃は2期のようにシリアスとギャグの分別がつかなかったわけではない。
    • 料理の場面が多く「料理番組」と称されることも多い。ちなみにカブト以降ギャグやシリアス、脚本家問わず食事が登場する場面が増えている。
  • 敵側や共演を除く2人以上複数のライダーが出るスタイルは平成1期ではこれが最後であり、鎧武の登場まで2号ライダーのみという状況が続いた。
  • 変身ベルトのカブトゼクターの玩具は必殺技遊びは出来るもののベルトではなかったドラグバイザーや他玩具の連動が必要だったファイズフォンなどこれまでの玩具に比べ、ベルト玩具としては初めて単独で必殺キック技遊びが出来る仕様であり、好評だったのかこのスタイルは後のベルト玩具にも引き継がれる。
  • メインライターには前作響鬼でサブライターを務めた米村正二を起用した。
    • 白倉プロデュース作品の多くに参加している井上敏樹をメインライターにしなかったことについて、白倉は「井上と一緒に作ると、お互いの言いたいことが解ってしまい、今までと大差ないものになりそうだから」と語っている(全体の3分の1にあたる16回は井上が担当している)。
    • 脚本家はちょうど前作響鬼後半のメインとサブを入れ替えた形になっている。
  • 視聴率はポケモンサンデーの影響で下がったが、売上は若干持ち直すことができた。
    • 売り上げは数字で見るとそれ程高くないが、これは2006年当時ボウケンジャー、メビウス、リュウケンドー、セイザーXと昭和平成特撮内で例を見ないライバル特撮作品が乱立していたためであり、アンチのよくいう「ザビーとゼクトマイザーの扱いが悪い」というのは全くの事実無根である。
    • 2006年内作品の内ボウケンジャー(101億)、メビウス(36億)は若干とはいえ売り上げを下げていたり放送時間に恵まれず玩具の売り上げは良かったものの20億円止まりだったリュウケンドーなど、イマイチ振るわなかった中シリーズ内で唯一プラスに立て直しており、ウルトラシリーズ休止や超星神シリーズ終了などの転換期や受け継がれる要素の多さなど、ライダーシリーズの立て直しという観念では数字以上の成果を出しているといっても過言ではない。
    • こうした面が製作側にも評価されているのか、「ディケイド」では初めてディケイドがカメンライドするライダーがカブトだったり、カブトの世界では電王以外の作品では唯一劇中BGM使用、ガタックのディエンド相手での勝利、ザビーとアクセルフォームの対決など非常に良待遇だった。
  • 水嶋ヒロ、山本裕典、加藤和樹、徳山秀典など後に様々な分野で活躍することになるイケメン俳優を多く輩出しており、剣以降低迷してたメディアのライダー俳優の注目復活に貢献した。
  • ネットが一般層にも広まりだしたため、それまでに比べて新規民が流れ込んだり「キャストオフ」「クロックアップ」など作中用語が他所の似たものでも使われるようになった。特に他場面で「キャストオフ」については装甲をパージする様子で多様されたり、アダルト系フィギュアで脱衣ギミックの総称として使われた時期もあった。

特撮!板、特撮画像掲示板での扱い:

  • アクションは平成ライダーの中でも上位になるものの、当時元々響鬼騒動により白倉井上に対する感情が最悪だった上*1、中盤以降の展開が失速気味だった為掲示板内は非常に荒れやすく、今現在でも評価は変わっていない。
    • ライダー以外でもカブト同様中盤以降失速気味だったボウケンジャーや褒められる回と叩かれる回の差が激しく作品の性質故に懐古厨が湧きやすく不安定な評価だったメビウスなど、落ち着いて語れる作品はリュウケンドーぐらいしかなく特撮板全体を見ても荒れやすい状況だった。
  • これに加え視聴者側が既に数作平成ライダーを視聴済みという事もあり上記の白倉井上体制批判の為の、井上への過度な批判や偏見的な見方(水落ちなど)の広まりや、平成1期ライダーへの作風の不満(パワーアップ模写、ライダーバトル、グダグダ展開)と、それに対する「熱いパワーアップ展開」「強敵との戦い」「整合性の取れた出来」要望など現在の2期の作風論争のように懐古厨や不満の愚痴を漏らすファンが増加し、ボウケンジャーやリュウケンドーに比較して叩く者も現れた。
    • 最低限説明されている物(ワームの判別カメラなど)でも伏線が回収できてないと騒ぐものや、もはや叩く為だけにカブトを視聴するものなど井上白倉米村アンチの流れが強くなったとともに、「整合性を保ち伏線を回収する事のみ」がライダーファンで重要視されるようになった結果、「設定を説明しきちんと伏線を回収する」という点で小林が崇拝、信者を生み出す要因になった。無論カブト制作陣には何も責任はない。
  • このため、カブトの話題を出すと例外なく荒れる為、ファンはそれなりに多いにも関わらず会話に出しにくく、話題になりにくい。
  • 話題は荒れやすい反面キャラのインパクトは絶大で、ネタ要素は抜群である。コラ要素も多かったのでコラ画像的な話題、PS2のカブトのゲームの出来の良さなど本編以外では盛り上がることも多かった。
    • 物語終盤、公式HPの誤植を元に「剣」の橘さんと絡めた「仮面ライダーケタック」のコラネタは非常に出来が良く盛り上がったのだが、電王で目立ったネタがなかった事やマンネリが続いたためかライダーコラ界隈はケタック以降低迷することになる。

小林信者からの扱い:

  • 電王から見始めた信者からはギリギリ逃れることができているが、電王を持ち上げる際にキバを叩くだけでは足りない時に一緒に叩かれることがある。
  • 平成ライダーの中では特に熱心な信者が少ない作品でもあるため、信者叩きはされないのは利点である。
  • 後半がgdgdであると、叩かれることが多い。

コメント

  • たまにカブト好きいるよな。みんなそんなに水嶋ヒロがいいのか? -- 名無しさん (2014-09-17 11:38:17)
  • カッコよさだろ。 -- 名無しさん (2014-09-17 17:43:11)
  • この頃はまだ脚本家とか意識してなかったなぁ、メインが米村さんだと分かった後も好きな作品であることに変わりないけどさ。 -- 名無しさん (2015-09-14 17:53:44)
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最終更新:2025年01月13日 10:09

*1 放送開始前に井上を「悪の脚本家」と例えられるほど