焼き芋とキス
唯「焼き芋おいしいねー」
澪「おいしいな」
唯「いいお芋なんだろうねー」
澪「そうだなあ、確かにこれだけおいしければ、それなりのさつまいもかも」
唯「でも、おいしい理由はそれだけじゃないんだよ?」
澪「えっ?」
唯「澪ちゃんと二人で食べてるからおいしいのです!」
澪「そ、そうか……?」
唯「そうだよ!」
澪「わ、私も唯と二人で食べてるからおいしいんだろうな、きっと」
唯「わあ、澪ちゃん嬉しいこと言ってくれるじゃないの~」
澪「うぅ……恥ずかしい……」
唯「恥ずかしくないよ!……あ、そうだ!澪ちゃん、そのお芋ちょっと食べさせて!」
澪「なんでだ?唯は唯の芋があるじゃないか」
唯「おねがーい!」
澪「別にいいけど……はい」
唯「はむっ!むしゃむしゃ……えへへー、間接キッスだね!」
澪「間接キス!?」
唯「そうだよー、澪ちゃんも私のお芋食べる?」
澪「わ、私はいいよ……」
唯「なんでー?」
澪「いいものはいいんだ!」
唯「もしかして、私のこと嫌いなの……?」
澪「なんでそうなるんだよ」
唯「だって、私と間接キスするの嫌なんでしょ?」
澪「嫌っていうか、なんというか……」
唯「ほら、言えないんだ。やっぱり私のことが嫌いなんだ。うわーん!」
澪「ちょっ、泣くなよ!」
唯「だって澪ちゃん、私と間接キスするの嫌がるんだもん!ぐすっ」
澪「わかった、わかったよ」
唯「お芋食べてくれるの?」
澪「芋は食べない」
唯「えっ?」
澪「その代わり……こうだっ!」
チュッ!
唯「んんっ!」
澪「ん……ぷはあ。どうだ?私が唯のこと嫌いじゃないって、伝わったか?」
唯「えと、えっと……み、澪ちゃんってば、だ・い・た・ん!」
澪「…………」
唯「あれ?どしたの?」
澪「なんか、すごく恥ずかしいことをした気がする……」
唯「そんなことないよ!かっこよかったよ!」
澪「ああーっ!なんで私はキスなんかー!」
唯「澪ちゃん落ち着いて!」
澪「だ、だってー!」
初出:3->>521->>525
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