昔昔、げんそーきょーという所に、天狗の少女がいた。
その天狗は、げんそーきょーで異変と称して世の中を荒らす悪い少女達にカメラひとつで立ち向かいましたとさ。
めでたしめでたし。
「と言うわけで、
ゆっくりのスカートの中を撮影しようと思うんだが。」
「全然、話がつながってないよね、今の」
ここは、とある町の喫茶店。
俺が、友人と一服していると、急に語りだしたのだ。
「てゆーか、立ち向かったところで、話が終わってて、
めでたくないよね、打ち切りの漫画みたいで」
「気にするな、相棒、とにかく行くぞ」
「勝手に相棒にするな、ところでゆっくりってスカートはいて無くない?」
「胴付きゆっくりの一部がスカートをはいてるらしい、きめぇ丸とか」
言われてみれば確かにそうだ。ゆっくりと言われて、
れいむとまりさしか頭に無かったので気づかなかった。
「・・・で、なんでそんなことしようと思ったの、さっきの話が理由じゃないよね」
「今、今世紀最大の悪法の児ポ法が、決まりそうだろ?」
児ポ法とは児童ポルノ禁止法のことだ。内容は呼んで字のごとく、
幼女が出てくるエロいのは所持すら禁止と言うもの。・・・2次元込み。
「幼女関連の物を処分しないといけないね。家が、すっきりできるからいいんじゃね」
「おれは嫌だ、二次元幼女ですっきりしたいんだ」
「で、なんでゆっくりのスカートの中を撮影しようと思ったのさ」
「スルーするな」
友人は、俺の分のサービスで来た水を飲みながら言った。
「いいか、近い将来幼女は禁止される。
しかし、ゆっくりなら話は別だ。奴らは人間じゃない。
だからゆっくりのスカートの中は、法には引っかからないはずだ」
「まだ口つけてないからって、人の分の水飲むなよ。
それに、たぶん引っかかるぞ、2次元がアウトなんだから、
3次元でしかも幼女に見える胴付きゆっくりなんて、アウトの範疇だろ」
友人は、氷をがりがり食いながら言った。
「その時は、その時だ。あきらめればいい。だが、
もしセーフなら?
写真集を売り出したら?
ダウンロード販売でもいい?
同じ事を考える人間なんてまず、いないだろう。
俺達のところからしか、買えないんだ。バカ儲けできるぜ」
最後の一言に俺は乗ってしまった。
「しっかし、胴付きなんてどこにいるのかねぇ」
日時も所も変わって、3日後、近所で一番近い山。の中腹あたりに俺達は来ていた。
「いいから探せ、胴付きがいそうな所は山のようにあるだろ、山だけに」
「いないねー、最終兵器つかっていい?」
「スルーするな、で最終兵器って何だよ。
あるなら早く使えよ、坂道で話しているのは結構疲れるんだ」
わかった、と俺は返し、かばんの中から、
有名和菓子店のトリュフを取り出し息を大きく吸った。
「わぁ~お!!こんなところに!!一口食べたら!!ゆっくりできるとかいはなあまあまがあるよ~!!」
1秒、2秒、3秒・・・
「まさか、今のが最終兵器か、大声出しただけじゃねぇか」
「胴付きだってゆっくりなんだから。きっと有効なはずだぜ」
「馬鹿かお前、胴付きは賢いからそんな手に引っかからないんだよ」
胴付きでもれいむはそんなに賢くなさそうだな。
俺の嫁になんて事を。
れいむはゆかりんの嫁だろ。
ならゆうかはおれがもらっていきますね。
なんだとー。
このやろー。
などと、口論していると、
「おにいさん、ゆっくりできるあまあまをよこすんだぜ!!」
ゆっくりが俺達の足元に集めっていた。その数、
「い~ち、に~、たくさ~ん」
「ゆっくりかお前は、こんなの呼んでど~すんだよ」
「なぁ、君達このあたりで、胴体のあるゆっくりを見なかったかい?」
俺の言葉に、友人は、感心した表情を見せた。その調子でいて欲しい。
「いいから、とかいはなあまあまをありすに、
よこしなさい!!たべてあげてもいいんだからね!!」
友人の顔が一気に冷めていった。見限るのが早いぞ、このやろう。
「きめぇ丸とかこの辺には居ないのかい?」
「ゆぅ~!!あんな奴、ゆっくりできないよ、
いつもおちびちゃんをいじめるんだよ、だかられいむにあまあまちょうだいね」
どうやら、このれいむはあまあまを子供に上げるつもりはないらしい。
あときめぇまるは、この辺に居るようだ。
「わかった。ほ~らとっておいで~」
俺は、坂道の下のほうにアンダ-スローでトリュフを放る。
「あまあまさんとんでるみたい~」
「あまあまさんれいむのところにおちてきてね」
トリュフが落ちた。坂道の上に。
地面に落ちても形を変えなかったトリュフは、飛んだままの勢いで坂道を下り始めた。
「あまあまさんゆっくりしていってね!!ゆっくりたべられてね」
ゆっくりたちが、びったんびったんを地面をはねて進む。
そのうちの一体が、あんよを滑らせて地面を転がった。
転がったゆっくりは、トリュフと同様に坂道を下っていった。
「ゆゆ~、ころころしたほうがはやいよ~」
その言葉を聴き、他のゆっくり達も我先にと、転がった。あまあまを奪われたくは無いのだ。
「あまあまはまりさのだぜ、ゆっくりしないで、いそいでころがるのぜ!!」
「どぼぢてまねするのぉぉぉ!!」
坂道にいたゆっくりは、全員転がることにしたようだ。
ところで、
「おまえらどうやって止まるんだー」
「ばかなじじいだね!!こうやって、こうすれば・・・とまらないよぉぉぉ!!」
「とまってぇぇぇ!!ゆっくりしてぇぇぇ!!」
「まりさをたすけるのぜじじぃぃぃ!!」
止まるつもりはあったらしいが、ゆっくり達のほとんどがすぐに視界から消えてった。
今、俺達の視界にいるのは、止まろうとして、スピードが落ちたところを、
後続につぶされたゆっくりと。坂道を外れて、
木にぶつかって、中身をぶちまけているものだけだ。
「もしかして、みんな死んだのかな、今ので」
「あれくらいで、みんな死ぬくらいなら、
農家は畑にトラップしかけたりしないだろうよ、
「そうだな・・・、お~いきめぇ丸~」
「またその手かよ!最終手段の癖に何回も使おうとするなよ」
「おや、私を呼びましたか」ヒュンヒュン
「・・・来たよ?」
「・・・」
ようやく、胴付きゆっくりに会えた、しかし、ここからが、問題だ。
人間と近い感性を持つ胴付きゆっくりなのだ。
「あまあまあげるからパンツを撮らせてください」
と、いったところで、首を立てに振らないだろう。
無理やり取るのは論外だ。逃げられる可能性もあるし。なにより、紳士的ではない。
事は、エレガントに行わなければならない。そうだろレティ。
そんなことを考えていると、友人が話を切り出していた。
「きめぇ丸は、宙に浮かんだまま、その場で」
友人は、
「こんな感じに」
何の前ぶりも無く、
「くるっと回ることはできるか?」
バク宙した。無駄に器用だ。
「・・・いや、無理だろうな、きめぇ丸はゆっくりだし、ごめんごめん、いまのなし」
「・・・おお、できますよ」ヒュンヒュンヒュンヒュン
少し怒った風にきめぇ丸が返した。くびの振りも、早くなっている。
きめぇ丸が、羽根を使ってゆっくりと回りだした。羽根を使っている時点で別物のような気もするが、
今は、ゆっくり回っているほうが、好都合だ。友人は、きめぇ丸が顔を背けているうちに、カメラをポケットから取り出し。
きめぇ丸の足元にそろ~りそろ~りと忍び寄り。
「おお、どうですか、回っていますよ」
きめぇ丸のパンツが見えた瞬間。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
ありえないスピードでシャッターをきった。
「な・・何をしているんですか・・・」
きめぇ丸がおびえた声を上げる。
「このカメラで君のスカートの中を、激写させてもらったのさ!!
さぁ、あちこちにばらまかれたくなかったら、言う事を聞いてもらおうか!!」
「止めて下さい、恥ずかしくて、死んでしまいます」
「ん~?聞こえないなぁ」
それなんてエロゲ?と突っ込みたくなるような、流れだ。
~5分後~
きめぇ丸は諦めたらしく、言った。
「・・・わかりました・・・」
そして、自分のスカートを脱ぎだした。
念の為言っておくが、俺も友人も脱げといった覚えは無い。
「・・・しこってもいいのよぉ」
目に涙を浮かべながら、きめぇ丸は続けて、パンツを脱ごうとして、
「この、馬鹿者めぇぇぇぇ!!」
「ぅうべぇぇぇ!」
友人に、張り倒された。
「な・なにをするんですか、わたしのからだで、しこるのがもくてきではないのですか?」
「ちがうわぁ!!」
「・・・っ!!まさか、しこるだけではなく、わたしと、スッキリー!するつもりですか!?」
「もっとちがうわぁ!!」
どうやら、きめぇ丸は俺達がゆっくりですっきりするHENTAIお兄さんだと思ったようだ。
あながち間違っていないが。
「俺達はなぁ!!胴付きゆっくりのスカートの中を撮影しに来たんだ!!
お前のパンツの中を撮影しに来たんじゃねぇ!!」
スカートの中よりもパンツの中の方が価値がありそうな気もするが、
友人にはこだわりがあるらしい。
友人と、きめぇ丸が落ち着くまで、しばらく時間が必要だった。
「・・・では、あなたがたはわたしになにをさせるつもりですか?」ヒュンヒュン
「聞きたいことがある、この辺で・・・いや、この辺で無くていい。
俺達は、お前みたいな胴付きのゆっくりを探している、見かけたことは無いか・・・」
友人の問いに、きめぇ丸は、少し考えるそぶりを見せた。
「・・・さがしだして、どうするつもりですか?」
「お前のように、スカートの中を撮影する」
「きがいはくわえませんか?」
「加えない・・・約束する、もし教えてくれるなら、
このカメラで撮った、お前の写真は、全部処分しよう」
驚くべきことが判明した。
きめぇ丸の話によると、この山には、数種類の胴付きゆっくりがいるというのだ。
中には、胴なしですら珍しい、
ひなや、えーりん、てるよ、もこう、などもいるという。
俺達は、きめぇ丸から胴付きたちの住んでいる場所を細かく、
聞き出し地図とメモ帳に書き写した。
「やくそくです。わたしのしゃしんをしょぶんしてください」
「ああ。わかった、約束だからな」
そう言うと、友人はカメラをきめぇ丸に投げてよこした。千円くらいで買える奴だ。
カメラを受け取ったきめぇ丸は、空を飛んで逃げようとしたが、
下から撮影されるかもと警戒して、坂道を走って下っていった。
「よかったのか?」
「写真のことか?」
「ああ?あのきめぇ丸には悪いが、本当に胴付きの住処を話してくれたかは、
わからない・・・、もしかしたら、あのきめぇ丸以外は見つからないかもしれない」
友人は、遠くを見るような目をした。
「確かに少しもったいなかったかもな・・・、
このカメラで撮った奴だけでなく、
あのカメラで撮った奴もいいのが撮れてただろうしな」
「って、カメラ二つあったんかい!!」
~~~~~
つづけていい?
最終更新:2011年07月29日 18:13