ゆっくりいじめ系3050 ゆっくり飛行隊 峡谷封鎖作戦

ゆっくり飛行隊「峡谷封鎖作戦」


「れみ☆りゃ☆う~☆」
「うー♪うー♪」

れみりゃとうーぱっくが体をくねらせて踊っていた

「う~えれがんとなおどりなんだど~」
「れみりゃたちのえれがんとなこーまかんはばかなにんげんにはきづかれないんだど~☆」

大きな川が下に流れる峡谷の谷側に大きく削れた棚の様な場所があった
かなり広く、そこには枯草やら何やらでドーム状に巣を作ったれみりゃとうーぱっくのコロニーが点在していた
一つの大きな巣だと思ってよく見てみると小さなドーム状の巣が密集している
谷の断崖にそってできた溝のような「棚」そこに300匹近くのれみりゃがひしめいていた
うーぱっくも含めると優に500は超えるであろう大集団である
比較的、街に近く、山から街へゆっくりが逃げ出した今となってはこのコロニーを拠点に
街や、街の郊外まで飛んで行ってゆっくりを捕まえていた
通常、家族単位でしか群れを作らないれみりゃがこのような大集団を形成するのはかなり珍しい
それほどこの断崖絶壁の峡谷が天然の要塞となって他の捕食者かられみりゃを守っているという証明である

昨日から雨が降りだしており、峡谷の棚に作られた数々の巣の中や外にれみりゃたちが思い思いゆっくりしていた
そこに変なうーぱっくが飛来する

「うー?うー!うー!」
「なんだど~?かわったうーぱっくがいるど~?」

傘をさしてうーぱっくと共に身を乗り出してそれを見る体つきれみりゃ
気がつけばその棚にいるすべてのれみりゃやうーぱっくが同じように眺めていた

「きっときりでよくみえないからかえれなんだど~☆れみりゃたちののうさつ☆だんすでゆうどうしてやるんだど~」

自身の味方だと思ったのか大小様々なうーぱっくやれみりゃが声をあげ、からだをグネグネと動かしだす
遠目から見ればビッチリと詰まった渓谷の割れ目に何かがう蠢いている様に見えた
そのダンスに気づいたのか、うーぱっくがこちらに向かって飛んできたように見えた
雨と、それに伴う霧でよく見えないが確かに「オレンジ色の光」をチカチカと出してこちらへ向かってきた
その瞬間コロニーの端にいた、れみりゃとうーぱっく20匹近くがバラバラになって峡谷へ吹っ飛んで行った


「う"あ"あ"あ"あ"あ"!!なにずるんだどおおおおお!!!???ぞれはれみりゃどうーばっぐだどおおおおおおお!!!」

一斉に大声でわめきながら枯草で作った巣に隠れるれみりゃとうーぱっく、全員がそれぞれ恐る恐る巣の入り口からそのうーぱっくの動向を探っていた

「ざぐやああああ!!!だずげでええええええ!!!」

逃げ遅れ、錯乱状態にあった子れみりゃが雨が降っているにもかかわらずに棚の外へ飛び立った、その瞬間雨が容赦なく降り注ぐ

「ぎゃあああああ!!??おじでいぐどおおおおお!!??」

水滴のあたる勢いでどれだけ羽ばたこうとも高度を上げられない子れみりゃ、はたから見ればゆっくりと降下している様に見える
ブーンと言う音を出しながら飛んでくるうーぱっく、オレンジ色の光をまたチカチカと出したかと思うと子れみりゃに何かが当たった

「ぶぎゃあああっ!?」

子れみりゃは一瞬で木っ端微塵に破裂した、そのまま残骸が川の方に落ちていく

「れびりゃのあがぢゃんがあああああああああ!!!!」

親であったと思われるれみりゃが巣から飛び出して叫ぶ、それを聞きつけたかのようにうーぱっくがこちらに不快な音を出して近付いてくる

「ぐるなああああ!!??ざぐやあああ!!ざぐやああ…ざ…!ぶぅおええ!!」

その場にへたり込んで泣き叫ぶれみりゃに容赦なく降り注ぐオレンジ色の何か、飛び出したれみりゃはバラバラになって飛散した
同じように逃げ置くれてへたり込んでいるれみりゃやうーぱっくに次々とオレンジ色の光が放たれる

「う"あ"あ"あ"あ"あ"!!??いだいどおおおおお!!」
「ぶぎょ!!」
「だづげでぇぇ・・・ぶ!!」

一瞬でバラバラになるもの、体の半分がけし飛ぶもの、体のあちこちが吹き飛ぶもの
逃げ遅れたれみりゃ達は半数が物言わぬ肉まんに、半数が大けがを負ったものとわかれて峡谷の棚に転がった
外に出ては命がない―――
全ての棚のれみりゃ達は巣の中に入って息をひそめた、ブーンと音が近づくたびに霧で見えない恐怖で恐れおののく
そのうーぱっく暫く飛んでいると引き返していった
恐る恐る巣から出てくるれみりゃたち

「いだいどおおおおお!!れびりゃのあじがあああああ!!!」
「う"う"う"う"う"!!!」
「れびりゃのあがじゃんがあああああああ!!!」
「みゃんまあああああああ!!!!のぼっでぎでえええええええ!!!」
「おでがいでずうううう!!!ぜめでずのながにいれでぐだざいいいいいいい!!」
「こんなぼろくずはえれがんとじゃないんだど~☆こーまかんにはいるしかくはないんだど~」
「そうだど~☆そこでそうしてるといいど~☆
「ぞんなああああああああ!!!」

逃げ遅れたれみりゃ達、動けないれみりゃたちを尻目に、体を寄せ合い無事を確認する
哀れ逃げ遅れたれみりゃとうーぱっく達は巣にも入れてもらえないまま横雨が時折入る巣の外にそのままにされたのであった
「ここはもうあぶないど~…あめがやんだらどこかへひなんするど~」
群れ全体がここを危険だと判断したのか、雨が止むのまで息をひそめて待つ事にしたれみりゃ
雨は一向に上がる気配もなく降り続いている・・・
「どうだった?」
「れみりゃとうーぱっくの群れは峡谷の棚みたいになった所に集団で営巣してるみたいだ」
加工所の職員に聞かれてそう答える体つきまりさ、先ほど峡谷にP-⑨Aで強硬偵察に出ていたのはこのまりさである
まりさは続けて報告を続ける

「一番端のところに攻撃を加えたら全部巣に引っ込んだ、多分雨が止んだらどこかへ一時的に非難するんじゃないだろうか」
「と言ってもこの雨はあと3日は続くぞ、しかもあんな群れを全部退治しなきゃいけないなんてなぁ・・・」

職員は頭を抱えてため息をつく、街に下りてくるゆっくりの数が極端に増え、それに伴い、れみりゃやうーぱっくの数も増え、街はその被害に悩んでいた
人間では容易に立ち入れない峡谷の断崖に巣を作った大規模なれみりゃとうーぱっくの群れ、それの対応に選ばれたのがゆっくり飛行隊であった

「…昨日から雨が降っていたとしてれみりゃは何日持つんだろう?」
「どういう事だ?」
「このまま雨が降れば、あの群れはじきに全滅するぜ」
立て続けにまりさが喋る

「仮に昨日から群れが狩りをしてないと考えた上で、昨日から数えて四日間何も食わずに過ごさなきゃならない、捕食種は生きたゆっくりしか食べない、あの峡谷から考えて貯蔵した食料なんて無いんだろう」
それを聞いた職員は何かを閃いた様にまりさに向かって言い放った
「そうか!このまま雨が降り続ければ群れは餓えて…」
「しかし、実際上の方は三日も待ってくれないよ…捕食種は大体二日食わなきゃ餓死する…雨が止んだのを見て確認を取りに行くんじゃ間に合わない」
「じゃあ、どうするんだよ?」
「定期的に飛び回って巣から出たら攻撃を加えるんだ、谷に釘付けにして、一か所に集める」
「それから?」
「朝を待って巣に攻撃をかける、明るい時の方が確認が取れるしな」
「いい考えだな、やってみよう」
「れみりゃは夜行性だ、そう…夜間は1時間に一回、昼間は三時間に一回位飛びまわれば十分だろう」
「わかった」
「夜まであと3時間…」

こうして持久戦に持ち込む方向が取られた、早速夜間は1時間置きに昼間は三時間置きで15匹交替で峡谷を飛び回る用意が取られる
プロペラの音が遠ざかっていく
雨は勢いを残したまま未だ降り続いている…


「う~・・・」
「おなかすいたど~・・・」

巣かられみりゃとうーぱっくの群れが出ていた

一様に空腹を口にするれみりゃたち、うーぱっくも力なく翼を動かして空腹である事を示していた
「まんまぁ~おなかすいたど~あまあまかぷっでぃ~んがたべたいど~」
「…がまんしてほしいど~あめがやんだらまちまでゆっくりをつかまえにいくど~」
「いやだどおおおおおお!!いまずぐあまあまがたべたいどおおおおお!」
「おながずいだあああああああ!!」

口々に喚く子れみりゃを宥めるれみりゃ、その途端他のれみりゃの悲鳴が聞こえた
「「ぶぎゃああああ!!!」」
周りの様子をうかがうれみりゃとうーぱっく達
枯草で作った巣が一部吹き飛び、体に火がついた体つきれみりゃとその子と思われるれみりゃがのと打ち回っていた

「あづいどおおおおおおお!!!!だれがひをげじでぼじいどおおおおおおお!!!」
「うぎゃああ!!!ざぐやああああああ!!だずげでええええええええ!!」
「う"~!!!う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」

そのれみりゃたちはこらえきれず外に飛び出して峡谷の川へと落ちて行った
「「ざぐやあああああああああああああああ!!!!」」
霧の中に声と一緒に吸い込まれていった…
またブーンというあの音が聞こえてきた、あのうーぱっくだ!光ってる!今度は3匹もいる!
一斉に巣の中へ避難するれみりゃとうーぱっく達
声を殺して巣の中に潜む、30分間そのうーぱっくは飛びまわってどこかへ行ってしまった
恐る恐る巣から出てくるれみりゃ達、その瞬間地面がバチバチと弾けた

「「うわああああああああ!!??」」
巣に急いで戻るれみりゃ達外を見るとまたあのうーぱっくがいた、また三匹も―――
「どーじでうーばっぐがまだいるんだどおおおおおおおお!!??」
峡谷にれみりゃ達の声が響き渡った

「しまった、さっき帰って行った11番機が巣をちょっと飛ばしちまったみたいだ」
「注意してくれ、巣に入れば安全っていう思考だけは残すんだ」
「後は近くを飛んで威嚇するんだ」
「了解」

この作戦の発案者であるまりさが僚機を2機引き連れて霧の立ち込める峡谷に機体を下降させていく
断崖近くをできる限り飛び回る、側面を見ると巣の中に籠っているれみりゃが一瞬見えた
遮るように通信が入る

「まりさ、そろそろ交代だ、引き上げるぞ」
「もう日没か・・・」

すでに低く垂れこめる雲が見えなくなるくらいあたりは暗くなっていた、
…夜になってもそのうーぱっくは空を飛び続けていた
すでに一日半以上何も口にしていないれみりゃとうーぱっくの群れ
捕食種とその亜種は大体で2日、物を食べないと餓死してしまう
口に入れば草だろうと木切れだろうと何でもいいのだが、群れを作って狩りをしているこの捕食種の群れは不運な事にそこまで食糧事情に逼迫するような事はなかったのだ
まりさの目論見通り食料の貯蔵、つまりゆっくりを生かしたまま巣にもって帰るという事をしていない
おまけに地肌が見える断崖に巣を作っている、食べられそうなものは巣を構成している枯草ぐらいなものだが、巣に入っている限り安全なんので口にはできない
すでに雨が降り出したから昨日の朝から何も食べていない、
空腹のリミットまであと12時間、長い夜が始まった…

すでにあたりは漆黒に包まれた、雨の降る音とブーンと飛びまわる「うーぱっく」の声しか聞こえない

「う~☆しずかにしてるならでてもきづかれないんだど~☆」
「はやくうんうんをすませるんだど~」
「わかったど~」
「う~♪う~♪」

50匹近くのれみりゃとうーぱっくが巣から出てきて谷の棚の端に集まって外に向かって排泄を開始した
押し合いへしあいをしながら端に行く様子を発見したまりさは機体を翻して集まった部分に機首を向けた
照準に入った瞬間にトリガーを引くまりさ、スティックやレバーを巧みに使って平行に機体を移動させながら掃射していく
バババッという音が響き渡る、確認できぬまま、まりさはスティックを引いて一旦反転した

「ざぐやああああ!!ぶぎゅっ!」
「うああああああああ!!??」
「「みづがっだんだどおおおおおおお!!」」
「どぐんだどおおおおおおお!!」
「おぢるどおおおおおおおお!!うああああああ!!」

一瞬で半数以上が物言わぬ肉まんとなって吹き飛んだ
パニックになった一団は断崖絶壁の端で押し合いをしながら巣にもどっていく
さらに数十が雨が降りしきる漆黒の峡谷へと真っ逆さまに落ちて行った
再び巣の中から出られなくなった群れ、あちこちでうんうんやしーしーを始めてしまい巣の中は異臭で満ち満ちていた

「ぐざいどおおおおおお!!しーしーをれみりゃにかげるなどおおおおお!!」
「うううう!!」
「れびりゃのぶりぢーながおがああああああ!!」

すでに巣の中では喧嘩等のトラブルが続出していた、しかし誰も決して巣から外に出る事はなかった
数時間はそんな事で殺気立っていた群れだったが夜明け前近くになると、殆どが大人しくじっとしていた
できる限り体力を温存しようとしたからだ
夜が明ける、雲が割れて朝日が差し込んでいる、雨は霧雨程度になっていた、外には昨晩逃げ遅れて置き去りにされたれみりゃやうーぱっくがブヨブヨの何かになって転がっていた
横雨を受け続けたせいで、ふやけてしまったのだ
朝が来てもまだ静かに巣の中に潜んでいるれみりゃとうーぱっくの群れ
すでに昨夜のトラブルで潰れた個体と体力の無い子れみりゃや子うーぱっくの半数以上が息絶えており
500を超える群れはすでに半分以下に数を減らしていた
またうーぱっくがやってきた、今度は数が少ない、1つのシルエットが朝焼けを受けて光っていた
翼の下に丸い何かをつけて―――
「こちら13番機まりさ、これより巣に攻撃を加える」
そうレシーバーに向かって言うと、アビオニクスを操作して翼下のロケット弾に兵装を切り替えた
丸い照準がヘッドアップディスプレイ越しに表示される、その先には枯草のドームがあった
群れを作らなきゃ人間には見向きもされなかったのに…
「運が無かったな…」
そう呟きトリガーの引き金を引いた
煙と轟音をまき散らしながら、無誘導のロケット弾が片翼から7発づつ、計14発は巣をめがけて一直線に飛んでいった…

ロケット弾が直撃した巣の中は、地獄の様相を呈していた
「うああああああ!!!あづいどおおおお!!あづいどおおおおお!!」
「ぶぎゅあああああああああ!!!ぶぐにひがうづっだどおおおおおおおお!!」
「だれがぼうじのひをげじでほじいどおおおおおお!!」
「ざぐやああああ!!!」
「ううううううう!!!」
爆風で苦しまずに吹っ飛んだれみりゃやうーぱっくはまだ幸せな方だった
枯草が原料の巣はぼうぼうと燃え上がり、れみりゃの帽子やうーぱっくの体に火がついて一瞬で火だるまになった
中の肉まんのあんの部分が燃えない限り死ぬ事はない
ましてや雨が降って湿気が高くなった峡谷は、皮は燃えても芯まで火は中々通らなかった
「「あづいどおおおおおおお!!!」」」
崩落した巣を飛び出して散り散りに走り回るれみりゃと転げ回るうーぱっく、その大半がそのまま崖から転がり落ちて霧の彼方に消えていった
残りの半数はそのまま燃えて炭化してしまった
こうして街のゆっくり被害の元凶であるれみりゃとうーぱっくの群れは見事に退治されたのである
風が吹きすさぶ峡谷の棚に二匹の体つきゆっくりが降り立っていた
「あ~ダメだ…完全に巣が燃えちゃってる」
「まだ煙を出してるれみりゃっぽいのがあるぞ」
二匹のまりさは、巣だった残骸の枯草の燃えカスや燃えた帽子の切れ端などを手に持って話し込んでいた
ふと、一方のまりさが下に覗き込む川を見てつぶやいた
「落ちて行って助かったやつはいるのかな?
「まぁ、下は深いし流れも早い川だ、いくられみりゃでも助からんよ」
「こいつら森に散在してた方がゆっくりが散らずに捕まえやすいって何で気づかなかったんだろうか」
「無い知恵絞って考え出したんだろう」
「もしかしたら生き残ってるのいるかと思ったけど…誰もいないみたいだな」
「そろそろ帰ろう」
下に繋いであるボートにロープを使って下りていくゆっくりまりさ
手にはれみりゃの帽子が握られていた―――

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最終更新:2011年07月28日 03:33
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