※ぬるいじめに挑戦
※ぬるいから
ゆっくりは死にません
※ゆっくりはしーしーをしません
「よし、じゃ、ここからそっちはお前らの分だ」
「ゆふん、おにいさん、ゆっくりありがとう」
「ゆっくちありがちょー」
「ゆっくち! ゆっくち!」
人間の男が一人、そして成体のゆっくりれいむが一匹、その子供の子れいむが一匹、子
まりさが一匹。
そこは男が趣味と実益を兼ねて耕している畑である。儲けるなどは思いもよらぬが、自
分が食って知り合いに振舞うぐらいには収穫できる。
今、その畑は四方を柵で囲われて、さらに、真ん中にも柵が立てられて二分されていた。
その片側に男、別の方にゆっくりたちがいる。
数時間前、男が畑にやってくると柵を乗り越えようとしているれいむたちを発見、即蹴
飛ばした。
「また野菜泥棒かよ」
「ゆ! 泥棒はおにいさんでしょ! おやさいの生えてくる場所を独り占めして!」
「独りじめはゆっくちできにゃいよ!」
「まりしゃたちにもわけちぇね!」
ゆっくりが多数出没する地域で畑作なんぞやっていれば、もうこのゆっくりの言い分に
も慣れっこなのだろうが、それでも男は、この野菜は勝手に生えてくる種のものではなく、
土を耕し種をまき、肥料をやり水をやりして出来るものなのだと丁寧に教えた。
「そんなのうそに決まってるよ! れいむそんなの見たことないよ!」
「そら、お前が視界に入っても自然にシカトしてるだけだろーが」
男とれいむの問答はしばらく続いたが、やがて、男が「よし」と言って頷いた。
「そんなら、この畑の半分貸してやるから、その目で見ていけ」
「ゆゆっ?」
「はんぶんわけちぇくれりゅの?」
「ゆわわわ、それはゆっくちできりゅよ!」
で、真ん中に柵を立てた、というわけである。
れいむたちには見届けてもらわねばならないので、雨が降った時のためのおうちまで畑
の隅に作ってやった。
「むーしゃむーしゃ、しあわせー」
「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー」
しばらくは、れいむ親子は美味しい野菜を食べてゆっくりしていたが、無論、有限であ
る野菜はどんどん減っていく。
男の方の野菜は、畑を二分してからすぐに全て男が収穫していってしまった。そして、
その後に男は種をまき、肥料をやったりしていたが、れいむたちは何をやっているのか理
解していなかった。
「むーしゃむーしゃ、しあわせー……ゆ?」
「ちあわちぇー、おきゃあしゃん、どうちたの?」
ある日、ゆっくりした食事を終えて何かに気付いたらしいれいむに、子供たちが尋ねる。
「お、おやさいさんが、ないよ。次に食べるものがないよ」
今食べた分で、丁度生えていた野菜が無くなったのである。
「ゆゆゆ? おやさいしゃん、ゆっくちちないではやくはえてきちぇね!」
「はえてきちぇね!」
「ゆゆーん、おやさいさんがんばってはえてきてね! ゆっくりしないでね!」
しかし、まあ、おやさいさんがゆっくりしているのだろうという結論に至り、みんなで
応援してあげることにした。ゆっくりゆっくり。
「ゆぅぅぅ、おにゃかすいちゃよぉ」
「おやさいしゃん、ゆっくちしすぎだよ! はやくはえてきちぇ!」
「ゆゆぅ、食べるものが無いにとゆっくりできないよ……」
で、まあ、当然生えてくるわけはなく、親子は途方にくれていた。
「ゆゆ? あっちにはおやさいしゃんがはえてるよ!」
子れいむが柵の向こう側に野菜が生えているのを発見した。
「ゆっ! ほんちょだ! ゆっくちたべるよ!」
子まりさが早速飛び掛って、びたーん、と柵に激突する。
「い、いぢゃいぃぃぃぃ」
「ゆゆっ、おちびちゃん、ぺーろぺーろしてあげるからゆっくりしてね!」
痛がる子まりさを舐めながら、れいむは柵の向こう側を呆然と見ていた。比べて見れば
一目瞭然、片や緑、片や茶色。
「おーっし、そろそろいい頃合だな」
丁度その時男がやってきた。精魂こめて育てた野菜の成長を嬉しそうに見る。
「ゆ! おにいさん!」
「ん? なんだ?」
「ずるいよ! おにいさんのほうだけおやさいさんがはえてるよ!」
「ずるいもなにも、おれはちゃんと種まいて肥料やって水やったもん。そういうことして
ないそっちに生えてこないのは当たり前だろうが」
「ずりゅいよ! ずりゅいよ!」
「ゆっくちできにゃいよ! そっちがいいよ!」
「じゃ、交換するか?」
「ゆゆ?」
畑を平等に半分にしたように見えて、実はおやさいさんが生えてくる方を男が取ったの
だと思っていたれいむたちは、あまりにあっさりと男が言うのに拍子抜けしてしまう。
男は、野菜を収穫し終わるとれいむたちを持ち上げて、こちら側に移してやった。
「ゆゆーん、おしょらをとんでるみたいだよー」
「ゆっ! おやさいしゃんのはえる地面しゃんだよ、ゆっくちできりゅよ!」
「ゆっゆっ、よかったね、これでゆっくりできるよ!」
「ほれ、とりあえず今日食うもんねえんだろ、少しやるよ」
と、男は収穫したばかりの野菜を少しだけ分けてくれた。
「ゆゆーん、お兄さん、ゆっくりありがとう!」
「ゆっくちありがちょう!」
「おにいしゃんはゆっくちできりゅ人だにぇ!」
「じゃ、おれはまたお仕事お仕事」
男は、さっきまでれいむたちがいた方の畑に入り、鍬で土を耕す。既にある程度は鍬が
入っているので軽くやってすぐに終わった。
そして、種をまきはじめる。
「ゆ? なにやってるの?」
「種をまいてるんだよ。この種が、ほら、お前らがにんっしんっした時に頭に生えるおち
びだな。これが育ってお野菜になるんだよ」
「ふーん」
一応少しは理解したらしい。
「ゆっくりがんばってね! れいむたちの方はそんなことしないでも生えてくるからゆっ
くりするよ!」
「ゆっゆっ、次はどんなおやさいしゃんがはえてくるんだろうにぇ!」
「たのちみだにぇ!」
ゆっくり親子がゆっくりしている間にも、男は肥料をやり水をやっていた。
「ど、どぼじでおやさいさんはえてごないのぉぉぉぉぉ!」
「おやさいしゃん、ゆっくちちないではえてきてね! れいみゅ、おにゃかすいちゃよぉ
ぉぉぉぉ!」
「ゆ……ゆ……まりしゃもおにゃかすいちゃあああ!」
で、まあ、当然生えてくるわけもなく。
「なんだ、また生えてこないのか」
男がやってきた。
「ゆん、おにいさんのほうもはえてこないね……」
「ゆぅ……ここはもうおやさいしゃんはえないのかにゃ?」
「ゆっ! それはゆっくちできにゃいよ!」
男の方が生えないのは、まだ種をまいたばかりだからなのだが。
「しょうがねえな、いらないのやるよ」
と、男はクズ野菜を放り込んだ。
「むーしゃむーしゃ、それなりー」
「むーちゃむーちゃ、たべられにゃくはー」
すっかり舌の肥えた親子は、以前なら美味しく感じたであろうそれをしょうがなくとい
った感じで食べる。
そして、しばらくして……。
「うーっし、そろそろかな」
「ど、どぼじでおやさいさんがはえてぐるのぉぉぉぉ!」
「おかちいよ! そっちはもうはえにゃいはずだよ!」
「にゃんでええええ!」
男の方に野菜が生えてきた。
「場所、交換するか?」
男の申し出に、れいむは少し躊躇いつつも頷いた。どうしても、あっちはお野菜が生え
なかったゆっくりできない場所だという意識がある。でも、今やこっち側が不毛の地で、
あちらに現に野菜が生えているのだ。
「おやさいさん、がんばってね! ゆっくりしないでね!」
「おやさいしゃん、がんばっちぇ!」
「フレーフレーおやさいしゃん!」
真剣な顔で地面に向かってエールを送るゆっくりたち。そのエールを受けるべき相手は
地中のどこにもいないのであるが。
で、当然のことながら、れいむたちのいる方には一向に芽一つ出る気配もなく、男の方
には豊かな実りがもたらされた。
「交換するか?」
「……ゆ、おにいさん、なんだかれいむ、ゆっくりりかいしてきたよ」
「ん?」
「その、種さんをまかないとおやさいさんは生えてこないんだね」
「うん」
「すっきりしてないのににんっしんっするわけないのと同じことなんだね」
「そうだ。ゆっくりりかいしたようだな」
れいむは、頭――ていうか全身――を下げた。
「おにいさん、れいむたちにも、少し種をわけてほしいよ」
「ああ、いいよ、あと肥料とか水も持ってきてやる」
「ゆっ、ゆっくりありがとう」
れいむは殊勝に言った。子供たちも、嫌でも理解しつつあるらしく、不平を言わずに黙
っている。
そして、れいむ親子の農作業が始まった。土は既に耕してあるので種をまき、肥料をや
り水をやる。男のやることを真似て親子はせっせと働いた。
土を耕して畑にする困難さも、悟ったようだ。ある時、れいむたちが耕していない地面
を口でくわえた棒切れで突付いて、
「こんなにかたい地面さんをあんなにやわらかくするのは大変だよ」
「ゆぅ……とっちぇもたいへんだにぇ」
とか話していたことがあった。
同じことをするといっても、もちろんゆっくりたちの方が手足の有無、体のサイズから
して男よりも労働時間が多くなったのは当然である。
しかし、野菜にたかる虫取りだけは違った。人間にとっては腰と手に負担を与える重労
働だが、ゆっくりにとってはそれはそのまま楽しいお食事になってしまうからだ。
「ゆっ! むしさんれいむたちのおやさいたべないでね!」
「むししゃんをれいみゅがむーちゃむーちゃしちゃうよ!」
「ゆゆゆ、きょんなに食べきれにゃいよ!」
男も、自分の方に招いて虫取りをしてもらった。
やがて、れいむたちの方の畑にも、野菜が生えてきた。
「ゆゆーん! おやさいさんがはえてきたよ!」
「ゆっくちできりゅよぉぉぉ!」
「おやさいしゃん、とってもゆっくちちてるね!」
そこへ男がやってきた。
「ゆゆっ、おにいさん、見て! れいむたちの畑におやさいさんが生えてきたよ!」
「ゆっくちちたおやさいしゃんだよ!」
「ま、まりしゃ、かんどーしちぇるのじぇ!」
「ゆゆん、そうだね。がんばって育てたおやさいさんが生えてくるとすごく嬉しいね!」
「きっとおいちいよ! たのちみだにぇ!」
「ゆぅ、おにいさん……」
れいむが、真剣な顔で言った。
「おにいさんは、畑を交換して、たくさん時間をかけてれいむたちに教えてくれたんだね。
おやさいさんは勝手に生えてこない。種さんをまいて、肥料さんをまいて、お水さんをま
いて、むしさんを取って、それでようやくゆっくりしたおやさいさんが生えてくるって」
「れいみゅ、ゆっくちりかいしちゃよ!」
「まりしゃも、まりしゃもりかいしちゃよ!」
「お前ら……」
男が、震える声で言った。
ゆっくりと、柵を開けて畑に入ってくる。
「これが……お前らが一生懸命育てたお野菜さんなんだな」
「ゆん! ゆっくり見ていってね!」
「ゆっくちちてるでちょ!」
「まりしゃたち、がんばっちゃよ!」
「そうか……」
男の声はまだ震えていた。
「よーし、じゃあ、そのお野菜さんはおれが全部いただくぜ!」
顔を上げ、にこやかな楽しくてしょうがないという笑顔で言った。
「おお、いい感じいい感じ」
男は、すぐにれいむたちの育てた野菜を収穫し、持ってきた駕籠に片っ端から入れてし
まう。
しばし呆然としていたれいむたちだったが、それから立ち直ると慌てて男を止めに入っ
た。と、言っても悲しいかな非力極まるゆっくりであるから力ずくで止められるものでは
ない。
「や、やめてね、ゆっくりやめてね! れいむたちのおやさい持ってかないでね!」
「や、やめちぇぇぇ!」
「おにいしゃん、にゃにするにょぉぉぉぉ!」
「うるせえー! おれはこの日を待ってたんだ! お前らがちゃんと理解して一生懸命野
菜を育ててそいつを横取りするこの日をなあ!」
「ど、どぼじでそんなごとするのぉぉぉぉぉ!」
「そりゃもちろん、おれや他の人らと同じ気持ちを味わって欲しかったからさ」
「ゆ゛っ……で、でも、れいぶだぢ、ゆっぐりりがいじだよ、おやざいさんはかっでには
えでこないっで」
「ああ、頑張って野菜を育ててるお前たちを見て……これでもういいじゃないか。横取り
なんて止めよう、って思ったこともあったさ、三十秒ぐらい」
言いつつ、手は休みなく野菜を駕籠に入れていく。
とうとう、れいむたちの育てた野菜は一つ残らず男に奪われてしまった。
「よーし、かってにはえてきたお野菜さんを収穫したぞー」
「ちがうでじょおおおおおおおおおおおおおお!」
「それはれいびゅたちがそだてたおやさいしゃんだよぉぉぉ!」
「かってにはえてきちゃんじゃにゃいよぉぉぉぉ!」
「じゃっかしわ、ボンクラ饅頭。お前らがあんなことせんでもこいつらは勝手に生えてき
たんじゃ。ゆっくりりかいしろ。りかいしたらとっととおれの視界から消えて死ね」
「ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆ、ゆるざないよぉぉぉ! れいぶだぢのそだてたおや
さい返ぜえええええええ!」
「ゆっぐちがえじぇええええええ!」
「ゆっぐちじねえええええええ!」
あまりな仕打ちに激怒したれいむ親子は男に飛び掛るが、もちろんあえなく返り討ち。
容赦なく蹴られて畑から追い出された。
「ゆ゛っ、ゆぐっ……」
「ひ、ひじょいよぉぉぉぉ」
「ま、まりじゃ、まりじゃのおやさいしゃん……たのちみにちてたのにぃぃぃ」
「おら、いつまでもうろついてるとぶっ殺すぞ。びびってしーしーちびってぱさぱさにな
って死ぬ前に消えな」
「ゆゆ、れいみゅ、ちーちーもらちたりしにゃいよ!」
「そうだよ! まりしゃたち、び、び、びびっちぇにゃんかいにゃいよ!」
「そんならこっちが馳走してくれるわ」
男は、ズボンとパンツを下げて、下半身をあらわにした。
「おらーっ、小便鉄砲を喰らいやがれぇー」
しょびびびびびびびびびび!
男の小便鉄砲が狙い違わぬ正確無比さで、子れいむの開いた口にダイレクトに注いだ。
「ゆぴゃあああああ! ゆ、ゆっぎゅぢできにゃいぃぃぃぃ!」
男が腰を横に振り、今度は子まりさの顔面にレーザービームのように見えなくもない尿
が圧倒的な悪意とアンモニアのしらべに乗せて降り注ぐ。アンモニアのしらべってなんだ
ろう。知らねえよ、そんなの!
「ゆぴぃぃぃぃ、きぢゃないよぉぉぉぉ!」
「ゆ、ゆっぐりやべでね! れいぶのおちびぢゃんが汚れぢゃうよぉぉぉぉ!」
と、叫んだれいむの口にも七色の虹をお供に尿をプレゼント。その時、確かに、小さな
虹がかかっていたという。嘘だけど。
「ふぅ、弾切れにて御座候」
ようやく、昨晩ビールをしこたま飲んだ男の弾薬が尽きた頃には、れいむ親子はアレに
まみれてビショビショになっていた。
「おらーっ! いつまでもいるんじゃねえよ汚物が! さっさと消えねえと今度はクソぶ
っかけるぞ! それから二度と来るんじゃねえぞ。来たら肥溜めにぶっこんで肥料にして
やっからな!」
「お、お、汚物はそっちでじょおおおおおお! 言われないでもこんなとこ二度と来ない
よおおおおお! このくずぅぅぅぅぅ!」
「きぢゃないにんげんはゆっぐちじねええええ!」
「くじゅううう! おぶちゅうううう!」
れいむ親子は、去っていった。
しばらく後……。
男の畑と山一つ挟んだところに棲息していたゆっくりの群れが、畑を耕し野菜を育てて
いた。
優秀なドスまりさが長をつとめるこの群れは、以前から近くの人間とはつかずはなれず
の関係でいざこざを起こさずにやっていたが、農耕についてはゆっくりにそんなことがで
きるはずがないと人間たちは思い込んでおり、教えたりしようとはしなかった。
しかし、その群れに、一匹のれいむとその子供の子れいむと子まりさがやってきた。群
れのためになにができるのか、というドスの問いに、れいむは誇らしげにお野菜を育てる
方法を知っている、と言った。
ドスは人間がお野菜を育てていることは理解していたが、群れの全てのゆっくりがそれ
を理解しているとは言い難く、人間との争いのきっかけになりうるそれは頭痛の種だった。
実際やってみせようにも、育て方までは知らない。それを人間さんに聞いて教えてもら
うべきだったのでは、とドスは自分の怠慢をゆっくり反省し、そのれいむに畑を作ること
を命じ、自分もそれを手伝うと言った。
近くの農家から鍬を借りてきて、それをドスが口にくわえて地面を開墾した。ゆっくり
たちがそのようなことを始めたのを好意的に思っていた農家から種と肥料も貰うことがで
きた。
やがて、その畑から野菜を収穫することができた。一部始終を見ていた群れのゆっくり
たちも、急速にお野菜は勝手に生えてくるものではない、ということを理解していった。
さらには、群れの中でも特に自制心があり、ついつい野菜を齧ってしまう、などという
ことはしないとドスが見定めたゆっくりを人間の畑に派遣して虫取りを行った。
はじめは半信半疑で突き刺すような視線で監視していた人間たちも、野菜をつまみ食い
するようなことはなく、さらには面倒な虫取りの作業をやってもらえるとあって大評判と
なった。
ゆっくりたちとしても、野菜ほどではないがご馳走である虫を大量に取れるのだからと
てもゆっくりできる話であった。
れいむは、ドスに信頼され、群れのみんなに尊敬されてゆっくりした日々を送った。
ただ、どこでどう農作業を覚えたのかは誰にも語らず、二匹の子供も口を噤んだ。一度、
人間が、
「どこかの人に教わったのかい? もう一度会いたいだろう」
と言うと、
「二度と会いたくないよ、あんな汚物」
と、吐き捨てるように言ったので、なんか知らんがトラウマでもあるみたいだというこ
とになり、それ以来、誰も尋ねることはなかったという。
終わり
ゆっ!(挨拶)
ぬるいじめでハッピーエンドもいいものだ。
書いたのは「台無しに見えても、それはそういう形の作品かもしれないじゃないか。嘘
だけど」でおなじみのはがくれみりゃの人。
今まで書いたもの
2704~2708 死ぬことと見つけたり
2727 人間様の都合
2853・2854 捕食種まりさ
2908 信仰は儚きゆっくりのために
2942~2944 ぎゃくたいプレイス
2965 ゲロまりさ
3011~3012 水上の救出劇
3087~3090 黄金の栄光
3096 反動の結果
最終更新:2011年07月28日 19:54