ゆっくりいじめ系3115 ゆっくり自己防衛 その1

ゆっくり自己防衛 その1


※初SSですので色々アレです、ご容赦下さい。精進します。

キーザン・オニーサ 作



私は今ある大学の研究室のドアの前に立っている

「素晴らしい実験結果が出たのです。よろしければご覧になりませんか?」
電話の相手は意気揚揚とした調子でそう告げた。とても自信に溢れた声だったと思う、漠然とだが興味を惹かれて私も了承した
「いつ頃お伺いしましょうか」
そう聞くと相手は
「いつでも構いません、そちらのご都合がよろしければ、今すぐでも」と返ってきた。
「分かりました、それではこれからお伺いします」 ちょうどネタが不足していた所だ、ありがたい。
電話を切って簡単に身支度を済ませ、車を走らせて目的地に向かう。
おっと自己紹介が遅れてしまった。
私はゆっくりを取り扱う月刊誌「月刊ゆっくり」でライターをしている逆 太郎という。(もちろんこれはライター名だ)


「まあどうぞおかけください」
研究室の中に入り、相手、ここでゆっくりの研究を行っている教授はそう言って来客用のスペースに通された。
「今何か用意してきます、と言ってもコーヒーしかありませんが」
教授が消えた後、私は小さなソファーに座って研究室の中を見渡した。想像の通りの室内だ。
近年突如として現れた謎の新生物、ゆっくり。
「ゆっくりしていってね」が開口一番のセリフで、人間の頭部「だけ」をデフォルメしたようなその不気味というかシュールという
かその異様な生物フォルム、何よりも一番の不思議、不可解なのはその体(頭?)に詰まっているのは…なぜか餡子
その生態を研究するために研究スペースにはさまざまな器具や機材、そして透明なケースに入った多種のゆっくりが所狭しと
並べられていた。

「ゴチャゴチャしていて申し訳ない」
盆に二つのカップを乗せて教授は全然そんな気はなさそうな調子で言った
「調べれば調べるほど彼らはデタラメ、いや興味深い生き物でしてね。いやそこは私も参りましたよ…」
私の前にカップが置かれた。見ると教授はフフフとにこやかに微笑みもうカップの中のコーヒーをすすっている。
「研究予算が大変ですよ、いや嬉しいといえば嬉しくもありますがね。実に興味深い…ムフフ…」
「ゆっくりを研究し始めてしばらく経ちますが、最近は自分達だけでどこまでやればいいのか困っているんですよ。
もっと分野を細分化しないとね、そして研究者を増やさないと」
こちらが聞いてもないのに教授は一人で気分良く話している。
「教授、素晴らしい研究結果があるとお電話でお聞きしたのですが…?」タイミングのいいところで私は切り出した。
「え、ああそうでしたそうでした。申し訳ない」また全然申し訳なくなさそうな調子で教授は謝る。そしてカップの中に残ってい
たコーヒーをグイッと飲み干した後一拍つけて、立ち上がる。

「どうぞこちらへ」


私達は研究スペースのある一角に置かれたスチール机の前に立っている。そして机の上にあるのは白い布で中身が見えないよう
に覆われたケースだ。
「逆さん、ゆっくり達が一番求めるものとは何だと思います?」
「ゆっくり達が一番求めるものですか?」馬鹿のように私はオウム返ししてしまった。そんなものは分かりきった質問だからだ。
彼らが一番に求めるものなんて、いつも彼ら自信が叫び回っているもの、いや、こと
「ゆっくりすること、ですね」私の答えに教授はウンと頷いた、そして壁際の透明なケースで埋め尽くされたスペースに見つめる。
そこからはゆっくり達の定番のセリフや話声が聞こえる。
「間違いではないです」
「ゆっくり達のいうゆっくりとは「快適な時間」という意味だと私は考えます、そして彼らが求めるものは、「相手に快適に過ごし
てもらい、それにより自分達も快適に過ごせる時間」ではないでしょうか」
その時、見計らったかのように壁際から「ゆっくりしていってね」というセリフが私達二人の耳に届いた。
「とても友愛精神に溢れた生き物達だとは思いませんか?」
教授はさっきとはまるで別人の顔つきになっている。
「変に知性が無いぶん、彼らは同族だけの世界ならば平和に生きられるでしょうなぁ…」



「ゆっくりしていってね!」
れいむは目を覚ますと元気よくあいさつをした。我ながらこれは会心の「ゆっくりしていってね」だった。きっとおかーさんは感動
してれいむを一杯誉めてくれるだろう、たくさんすーりすーりしてぺーろぺーろしてくれるだろう。
「ゆ、おかーさん?」
辺りを見回すれいむ。れいむがいるのは白一色に塗りつぶされたケースの中。もちろんその中にいるのはれいむだけ。
ひとりぼっちの世界が理解できず、れいむの餡子脳は慌てる。「ゆ?、ゆ?、ゆゆゆ???」
「ゆっくりしていってね!、ゆっくりしていってね!!」おかしい、なぜ誰もいないのか、返してくれないのか。れいむは理解できな
い。
「ゆっくり!!、ゆっくりぃ!!、おかーさん!!、おかーさん!!」おかしい、なぜおかーさんがいないのだ。なぜ誰もいないのだ。こ
んなにれいむは叫んでいるのに。こんなにれいむは困っているのに。
あちこち跳ね回って誰かを探したり叫んだりしたが、やはりれいむはひとりぼっち。
「どうぢでぇ!!どうぢでぇ!! お゛があ゛ぢゃんんん!!お゛があ゛ぢゃんんん!!だれ゛があ゛あ゛!!だれ゛があ゛あ゛!!」
終いには涙を振りまきながら狂ったように泣き喚いて右往左往跳ね回るれいむ。
そのうち泣きつかれ、ケースの隅でれいむは眠ってしまった。
一日目終了。


「ゆっくりしていってね!」
れいむは目を覚ますと元気よくあいさつをした。



しかしやはりれいむのあいさつに返す者はいない。
「ゆう…どうして、どうしてだれもいないの…」見渡す限り白白白、嫌でも自分はひとりぼっちだと認識させられる。
朝かられいむの気分は全然ゆっくりしていない。いやできない。
「ゆ?」しかしれいむは視界にあるものを捉える。
ケースの中央。なんだろうあれは、へんなかたちをしたちゃいろさん。れいむが初めて目にするものだった。
急いでちゃいろさんに近づき観察するれいむ。へんなかたちのちゃいろさんは1、2、3、沢山あった。しかもそれはひとつ
ひとつ形が違う。それにちょっとだけ美味しそうな臭いもする。
「ゆぅ、そういえばれいむおなかへったよ…」
勇気を出して、おそるおそるちゃいろさんを口にするれいむ。
「むーちゃ、むーちゃ、しあわせぇー!」あまりの美味しさに思わず大声で叫ぶれいむ。
「…」
「…」
「…ゆぅぅぅ…」
本来ゆっくりは食事を単体で取ることは少ない。家族と、番と、群れの仲間と共に談笑したり美味しさを共有するのがゆっくり
とっての食事なのだ。
「むーちゃむーちゃ、…それなりぃ…」ちゃいろさんは美味しいが、だけどやっぱり美味しくなかった。やはり大好きなおかー
さんと食べなければ何も美味しくない。おかーさんどこいっちゃったの、どうしてれいむはひとりぼっちなの、そればかり
考えて、れいむはひとりぼっちで食事を終えた。
結局最初にあった量の半分も食べていない。
食後、れいむはもう一度ケース内を跳ね回って誰かが隠れていないかなど探したが無駄だった。
お腹は膨れたが、ひとりぼっちなのは変わらない。れいむはまたケースの隅に向かう。
「(あしたきっとおかーさんにあえるよ…)」何の根拠もないくせに、れいむはそんなことを考えて眠りに落ちた。
二日目終了。


次の日、れいむは起きると自分の体に異変があることに気づいた。
「ゆゆっ!?なんなのこれえええ!!??」
簡単に説明すると、突如としてケースの中央に柱が出現し、れいむはその柱に浮いた形で縛りつけられていた。
そしてれいむの左右とあんよ元には見慣れない機械がついた板のようなものがこれまた柱にくくりつけられて立っている。
状況が理解できないれいむの耳(?)にかすかに「カチッ」という音が届いた。そして次の瞬間、
「パシィィィッッッン!!」



「ゆ?」
自分の右頬に激痛が走る。れいむの餡子脳はフリーズし続けるが、また次の瞬間、
「パシィィィッッッン!!」 今度は左頬に激痛が走る。「パシィィィッッッン!!」 さらにあんよにもだ。
「パシィィッッッン!!」「パシィィッッン!!」「パシィィッッン!!」「ゆんぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!」

人に例えるなら横っ面両方と顎にひっきりなしに強烈なビンタを見舞われるようなものだ。ましてや痛みには弱いゆっくり、
さらにはまだ親離れできていない子ゆっくりのれいむにとってはたまったものではない。
「パシィィッッッン!!」「パシィィッッッン!!」「いぎゃああああ!!!やべでええええ!!!い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛よ
お゛お゛お!!!!!」「パシィィッッッン!!」「パシィィッッッン!!」「パシィィッッッン!!」「ゆ゛う゛う゛う゛う゛!!!!」
れいむの意識はあっという間に飛ぶ寸前だ。目は限界まで見開いて滝のように涙が溢れ、口からは変な液をだらだらとまきちらして
いる。全身からはこれも変な液体が汗のようにだらだらと流れ、左右の頬とあんよはすっかり赤くなっている。
「い゛ぎぎぎぎぎぎぎいいいいいい!!!」もう駄目だ。あまりの苦痛に我慢ができず、れいむは口から体内の餡子を吐き出そう
とする。
が、それを察知してか、れいむの左右と下の板がピタッと動きを止める。
「ゆ う う う…」よかった、たすかった、れいむは安堵する。喉まで出かかっていた餡子が急速に体内に舞い戻る。

が、安息は長くは続かない。まだヒーヒーと息を整えているれいむに再度右頬の機器が動き始め「パシィィッッッン!!」
「パシィィッッン!!」「パシィィッッン!!」「パシィィッッン!!」 「びい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!」
れいむの右頬左頬あんよをしっちゃかめっちゃかに板が叩きまくる。まさに拷問といっていいだろう。
あまりの痛みにれいむはどんな思考さえもできない。どうして自分がこんな目に会わなければならないのか、どうして誰も
助けてくれないのか、どうしておかーさんはいないのか、そんな思いなど許さぬとでも言うかのように板はれいむを痛め続
ける。
そのうちれいむは泣き喚くの止めた。と同時に板も動きを止める。
れいむが口からボタボタと餡子を餡子を吐き出しながら気を失ったからだ。れいむの下方には黒い水溜りが立派にできている。
三日目終了。
その2に続きます

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最終更新:2011年07月28日 19:55
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