ゆっくりいじめ系3137 とある村の男とゆっくり

○お読みいただく前に
  • 時代設定は現代で、ロケーションは田舎です
  • 登場する人間以外はゆっくりの存在を知る人はいません
  • 前半~中盤はかなりまったりしています
  • 後半にハードな虐待シーンが出てきます
  • 6,000文字程度です(目安:400文字/1分)
以上、よろしくお願いいたします

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1.出会い

男は、とある山奥の村で農業を営んでいた。
町からはかなり離れたところにあるこの村で、男は人と接することなく、春夏秋冬、日々の暮らしとだけ向き合いながら生活していた。

木々が色づき始めたあるの朝のことだった。

「だんだん寒くなってきたな……」

朝もやのかかる山を眺めながら、男はいつものように畑へと向かって行った。
男は日中、外で畑仕事をしているため、健康的な小麦色の肌をしていたが、一方で力仕事には不向きと思われる線の細い体つきをしていた。無駄な肉が体についていない分、寒さに応えるようだった。

農作業の手順をあれこれと考えながら歩いているうちに畑に到着した。するとなにやら奇妙なものが木陰の下でうごめいているのが目に入った。

「なんだ、あれは…」

「ゆっ……ゆー……」

近づいてみると、そこにはバレーボール大の大きさで、人の頭を模したような生き物がいた。頭にはリボンのような髪飾りがついている。

「……なんだ、これは」

今までで見たことのない生き物だった。見たところあちこちに傷がついており、かなり弱っているようだった。男は手にしていた鍬を持ち直し、柄の部分を使って恐る恐る生き物の頬に触れてみた。

「ゆっ!…ゆっくりゆるしてね…ゆっくりゆるしてね…」

傷に触れたせいか、生き物は怯えるようにして体を震わせている。
しかし、逃げる様子もなく、気を失いかけているのか、目も虚ろなままであらぬ方向を生気なく見つめている。

「どうする……」

男は弱った状態の生き物を見つめたまま、しばらく迷っていたが、鍬を放ると、その生き物を両腕に抱えて家へと向かっていった。

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「なんだろう、この生き物は」

座布団の上で寝息を立てて眠る生き物に沿う形で、男は布団に横たわってこの生き物を観察していた。

「ゆ~っ……ゆ~っ……」

あれから3日が経った。

勝手もよくわからないまま、とりあえず傷口と一緒に体をきれいに洗い、畑の果物と野菜をミキサーにかけた飲み物を飲ませているうちに
この生き物の傷は次第に癒えていった。まだ意識ははっきりと回復はしていないが、生き物を見つけたときと比べるとたいぶ良くなったように見える。

「もう少しで目が覚めるかな」

不思議な生き物の寝息を聞いているうちに男は眠りに就いた。



2.男とれいむ

「ゆっくりしていってね!」

男は意識がはっきりしない中、聞きなれない声によって目が覚めていった。

「ゆっ!ゆっ!」

ぽよんぽよんと男の側で何かが跳ねているのがぼんやりと目に映った。
枕もとに置いたメガネを男は手にとった。

「あぁ、元気になったのか」

「れいむ、げんきになったよ!!おにいさん、ゆっくりありがとう!!」

まだ傷がところどころ残っていたが、痛みはほとんどないのか、元気に跳ねていた。
この生き物は自分のことを“れいむ”と呼んだ。どこかでそう名付けられたようである。れいむは嬉しそうに男の側でぴょんぴょんと跳ねまわった。

「そうか……」

ぐぅ…。
どこからか腹の虫が鳴く音がした。

「おにいさん、れいむおなかがぺーこぺーこなんだよ!!」

れいむは少し困ったようなはにかんだような顔をしながらそれでも威勢よく男に自身の空腹を主張した。

「……朝ごはんの支度をするか。ちょっと待ってろ」

「ゆっくりまってるよ!」

野生の生き物が人間にエサを要求するとは、なかなか変わっているな、などと思いながらも、ひとまず深いことは考えずに、男はおもむろに台所へと向かった。

「ほら、できたぞ」

しばらくすると、男は台所から戻ってきて、居間へと料理を運んでいった。ごはんと大根のみそ汁、それからニンジンときゅうりの漬物が、こじんまりとしたちゃぶ台に並んだ。

れいむはちょこんと座布団の上に乗っかり、男の言う通りにしてじっと待っていた。

「お前はじゃがいもなんかでよかったか」

男は茹でたじゃがいもを平らな小皿に盛ってれいむの前へ差し出した。ほっくほくのじゃがいもは、味付けなど一切されていないが、立ち上る湯気からはほのかに甘い香りがした。

「わぁ、じゃがいもさんだ!!うわぁい!!ゆっくりいただきます!!」

「召し上がれ」

れいむは涎を垂らした口をじゃがいもへと近づけると夢中になって食べ始めた。

「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」

なんともめずらしい光景に、男は手に持ったちゃわんと箸を止めて、しばらくれいむを眺めていた。

「野菜ジュース飲むくらいだし、やっぱり食べるよな、じゃがいも」

「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!うれしーしーでちゃうよ!!」

れいむはそう言うと、じゃがいもをもきゅもきゅと頬張りながら座布団を濡らした。

「えっ、ちょっ、おしっこ??」

「うれしーしーでちゃうよ!!」

あっという間にじゃがいもが無くなると同時に、れいむの乗っていた座布団はぐっしょりと濡れていた。

「おいおい、うれしくておしっこ漏らしちゃうなんて…犬みたいなやつだね、お前は」

「ゆっ、ゆゆーん」

“うれしーしー”を終え、少し紅潮した顔で気持ち良さそうに小刻みに震えるれいむを抱え、座布団を手に取った。

「……んっ、なんか甘い匂いがするな、おしっこじゃないのか、これ」

座布団を鼻に近づけるとお菓子のような匂いがした。

「とりあえず、これは洗濯するか」

男は朝食を始める前に、座布団を持った。

「お前も綺麗にしないとな」

男はそう言うとれいむと座布団を抱え、洗面所へと向かっていった。

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食事を終えたところで、男はれいむのことをいろいろ調べることにした。

「おーい、こっちにおいで」

男は縁側に腰かけ、床をぽんぽんと叩いてこっちに来るように促すと、居間でくつろいだ様子のれいむがぽよんぽよんと体を跳ねさせながらこちらへと向ってきた。

「おひさまさん!!ぽーかぽーか!!ゆっくりしていってね!!」

気持ち良さそうに顔をゆるめながら、れいむは目を細めた。

どのくらい言葉が通じるのかと、いろいろ話かけてみたが、難しい言葉やあまり長い話は覚えられないのか理解できないようだった。それでも、簡単な言葉や短い話が理解できるようだった。

しばらく話をしていると、いろいろなことがわかった。れいむは人の居ない山奥でひっそりと暮していたようだった。

ところが、山で遊んでいるうちにれいむは迷子になってしまい、なんとか母親に見つけられたが、辺りもすっかり暗くなった頃、どうやら動物か何かに襲われたようである。

「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っ…!」

母親と生き別れになったことを悲しんでか、れいむは不明瞭な声を上げて泣きはじめた。

「それで、私の畑までどうやって来たんだ」

「おっ、おがあざんが、れいむはにげなさいって!おがあざんがにがしてぐれだの!」

母親を残し、森の中を必死に逃げる中で、山中の斜面を滑り、男の畑の側まで転がり落ちてきたらしい。母親の消息はそれ以来分からないようだが、遭遇した動物におそらく殺されてしまったのであろう。

そのときの恐怖を思い出したのか、れいむの周りがまた水浸しになっていった。

「……やれやれ、“うれしーしー”のあとは“おそろしーしー”か」

男はそうつぶやくと再びれいむを洗面所へと連れていき、きれいに洗ったれいむを抱えて縁側へ戻ってくると雑巾で濡れた縁側を丁寧に拭いた。

れいむは縁側に戻ってからもしばらく『ゆっ、ゆっ』とひっくりをあげるように泣いていたが、話を止めると、何事もなかったかのようにまたひなたぼっこを始めた。

「おにいさんもゆっくりぽーかぽーかしていってね!」

れいむはそう言うと、また気持ち良さそう目を細めるのだった。

「ここはいいゆっくりぷれいすだね!!」

「それか……」

男はそれだけ言うと、どかっと縁側に寝そべると、青空を見上げながら何か考えているようだった。

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さらに数日が経ち、れいむはケガもすっかり治り、より一層元気になった。

「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」

ぽよんぽよんと男の周りで飛び跳ねるれいむの声で目が覚める朝もなんだか違和感がなくなってきたな、と男は妙に納得していた。

男はれいむが元気になったら山に帰してやるつもりでいた。しかし、動物にまた襲われてしまったのでは元も子もないと思っていた。それに、母親がいない中で、れいむだけではとてもではないが生きてはいけないだろう。

朝食の時間になると、いつものようにぐっしょり濡れた座布団とれいむを洗面所へ持って行き、ひと仕事終えると男は居間で食事を始めた。
じゃがいもがよほど美味しかったのか、満腹になったことに満足したのか、幸せそうな表情でゆっくりしているれいむに声をかけた。

「…お母さん、探してほしいか?」

「ゆっ!おかあさん!?れいむ、おかあさんとあいたいよ!!ゆっくりあいたいよ!!」

『ゆっくりあいたいよ!!』と連呼しながら、れいむは男の足元へと駆け寄ってきた。

どこにいるかも分からなければ、生きているかも分からないれいむの母親を見つけ出すことは至極難しいことと思われたが、男は日がな考えた挙句、とりあえず探してみることにしたのだった。

「わかった、お前はここでいい子にして待ってるんだよ」

「うん、れいむ、いいこだからゆっくりまってるよ!おにいさん、ゆっくりさがしてきてね!」

ゆっくり探している場合ではないのだろうが、れいむを家に連れてきてからすでに一週間近くが経っていた。もはや急いで探そうが、れいむの言うようにゆっくり探そうが状況はさして変わらないだろう。

それでも、どこかれいむに愛着を覚えてきたのか、それとも、このまま何もしないでおくのは後ろめたいと思ったのか、
男は自分でも分からなかったが、れいむに母親を探しに行く約束をしたのだった。

「まったく、何のためにここに来たのか、分からなくなってくるよ……」

男は自嘲気味にそういうと、山を歩くために必要な準備をして、男はれいむが転がってきたと山の中へと向かっていった。



3.山奥へ

チリーン、チリーン

男が歩を進める旅に山の中に鈴の音が響きわたる。
この辺りでは熊が出ることもあるため、こうして男は鈴をつけて歩いていた。

2時間ほどすると、男の家が山の麓でポツンと佇んでいるのが見えた。

「かなり登ってきたな…たぶんこの辺りだと思うんだが…」

れいむが転がってきた場所に目星をつけて、男は1時間ほど辺りを歩きまわった。しかし、れいむの母親の姿はもちろん、動物に襲われた形跡すら見つけることができなかった。

途中、山の中で昼食をとったりしながらさらに数時間歩きまわったが、結局、れいむの母親は見つからなかった。

「……そういえば、もう少し先に民家があったな」

男は村に来てから2年になるが、家の周辺以外はほとんど歩いたことがなかった。山にはきのこや山菜が豊富にあり、食材を調達するには適していた。

しかし、人里離れた村だけあって、“けもの道”と呼ぶに相応しい道しかなく、なおかつ熊などに襲われる危険もあった。

山へ入るようなことはないと思うが、何かあったときのために、と男は村とその周辺の地図を頭に入れておいたのである。

「なにか頼りになる情報があると良いのだが……」

記憶を頼りにしながら、1時間ほどさらに山奥へと進んでいくと、一軒の民家が見えた。辺りはすっかり夕焼けに染まっていた。カラスの鳴く声がどこか遠くの方で聞こえた。

平屋建ての民家は男の住む家よりも随分と小さく、表現としては小屋といった方が適しているかもしれないと男は思った。

見る限り、人が2人も住めばそれで充分と思われる程の大きさだった。

民家の周りには無数の弦が絡みついていて、手入れがされていないところを見ると、人が住んでいるかも不確かで、
ややもすると無気味な気配すら感じられた。

男は少し躊躇ったが、もたもたしていると日が暮れて、真っ暗な山の中で一晩過ごす羽目になる。意を決すると一歩一歩踏みしめるように、民家へ近づいていった。

「…………はぁ、はぁ…………」

民家に近づいていくと、かすかだが中から男の声が聞こえた。民家の中には確かに人がいるようだった。そのことに男は安堵の表情を浮かべた。すると、他にも男とは別の声が聞こえた。

「…………ゆっ、ゆっ…………」

なにか、様子がおかしい気がした。民家の目の前まで来ると、中からはっきりと声が聞こえてきた。

「………おら、もっとちゃんと締め付けろ…おぉ、いいぞ、ぐぅ、やべぇ、我慢できねぇ……」

「………ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……!!」

中からはれいむと同じゆっくりの声が聞こえた。男になにかをされているのだろうか、苦しげな声を短く何度もあげている。また、時々叩いたり、殴ったりしているような音も混じって聞こえてくる。

男の表情はみるみるうちに硬直していった。動悸がするのか、手を胸にあてていた。無意識の中で一歩、小さく後ずさりをすると足もとの枝が小気味の良い音を立てて折れた。

その音に驚いたのか、周りの木々にとまっていた鳥が鳴き声をあげながら一斉に羽ばたいていった。

「…………………」

民家の中が静まりかえった。そしてすぐあとに中から野太い男の声が聞こえた。

「………誰かいるのか………!?」

ドスン、ドスン、と大きな足音を立てて中の男が戸の方へと向かってくるのが分かった。

ズドン!

勢いよく開いた戸からは、野暮ったく髭をたくわえた大柄な男が現れた。恐らく180センチ近くはあるだろう。
歳は男のひとまわりかあるいはふたまわり近く離れているように見える。

「一体、なんの用だ………」

鬚の男は低く唸るような声でそう言うと、突然の来訪者を睨みつけるようにして見た。目は濁った沼から映し出されるような暗く、怪しい光を帯びているようだった。

男は絞り出すような声で鬚の男に訊ねた。

「このあたりで…何か、不思議な生き物を見ませんでしたか…?」

「不思議な生き物…なんだ、そりゃあ?あんた、何言ってんだ?」

不敵な笑みを浮かべて男を見下ろす鬚の男。

「この家の中からなにか奇妙な声が聞こえたのですが………」

男は暗に髭の男が“なにか”を隠していることを疑うような聞き方をあえてした。男の精一杯の抵抗だった。

「この家の中には誰もいやしねぇよ…用がないならとっとと帰れ!」

そう言って鬚の男が戸を閉めようとしたとき、民家の中からはっきりと声がした。

「ゆっ、ゆっ、ゆーんっ!ゆーんっ!」

部屋の中はほとんど光が差し込んでいないため、中ははっきりとは見えないが、鬚の男の背後には確かにれいむに瓜二つの姿があった。

ただし、その姿はれいむとは大きく違っており、“瓜二つだった姿があった”といった方が正しいのかもしれない。

顔は傷だらけで、叩かれたり、殴られたり、刃物で刻まれたり、火で焼かれたような跡があり、見るも無残な姿だった。さらに、右目は何かでくり抜かれたようで、中から体液のようなものが、まるで涙の代わりのように頬を伝っていた。

「ゆーんっ…ゆーんっ…!!」

れいむの母親は男に気がついたのか、必死に何かを訴えるように泣き叫んだ。口からは少し黄みがかった白い液体が流れ出ていた。口の端からは泡のようなものも見える。

鬚の男はズボン越しからも分かるほどに巨大なモノが息苦しそうにそそり立っているようだった。虐待といってもただ痛めつけるだけではなく、“性的な道具”としても手荒い扱いを受けてもいることがうかがい知れた。

「………ちっ、うるせぇ!!」

鬚の男は振り返って地鳴りでもするかのような大声をあげると、それからは部屋の中の泣き声は全く聞こえなくなった。

立ち尽くす男の胸ぐらを鬚の男はぐいと掴むと、一度宙にあげ、そのまま地面へと勢いよく叩きつけた。

「がはっ!!ぐぇっほ!ぐぇっほ…!!」

男はくの字になって地面にうずくまり、激しく咳込んだ。そんな男に鬚の男は一瞥をくれると、戸に手をかけて一言吐き捨てた。

「次また来たら“こいつみたいに”酷い目に遭わすからな!覚えておけ!」

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○あとがき
  • 初投稿です
  • ゆっくりの設定が無茶苦茶だったり、文章が読み辛い、稚拙、構成がイマイチなど、罵詈雑言、叱咤(激励)のコメントをいただけると幸いです
  • 続きを近いうちにうpします
  • イラストのリクエストがもしあればうpしようと思います

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最終更新:2011年07月30日 02:14
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