とある家の縁側で愛でお兄さんがゆっくりてんこを膝に乗せてぼんやりしている。
お兄さんの膝の上にいるてんこは、楽しそうに何やら喋っている。
お兄さんも本当に幸せそうにてんこと話している。

そのほのぼのする光景を双眼鏡を通して鬼の形相で見つめている女がいた、虐殺お姉さんだ。
このお姉さんとレンズの向こうにいるお兄さんとは元々は婚約関係にあった。
もっともお互いまだ小さいときに二人の両親が勝手に決めた物だったため、ずっとお兄さんとの関係は友達のまま進展することは無かった。
それでも彼女は時間が二人の仲を友達から恋人、そして人生の伴侶にすると思っていたのでそのことを気にしたことはなかった。
しかし半年前お兄さんは、探さないでくださいと書かれた置手紙を残して突如として失踪した。

彼女は各地のゆっくりを虐殺しながら必死になってお兄さんを探した。
悪い女にでも騙されたのではないか、ちゃんとゆっくりを虐待できているだろうか?
お兄さんの安否の不安や、会えない寂しさ憤りを各地のゆっくりを虐殺することで発散させながら彼女はお兄さんを探し続けた。
そして今に至る、彼女は涙を流しながらお兄さんの無事な姿に心の底から安堵すると同時に、お兄さんと仲良くしているゆっくりに激しい嫉妬を覚えた。

お姉さんは担いでいたリュックから吹き矢を取り出す、ちなみにリュックの中には出刃包丁とか鋸も入っている本当にお兄さんの恋人が人間ではなくてよかった。
お姉さんはてんこと楽しそうにしているお兄さんの首筋を狙って吹き矢を飛ばした、例によって吹き矢の矢には睡眠薬が塗ってある。

「おにーさんとってもあったかくてきもちがいいね~♪」
「うんそうだね~とってもゆっくりでエンッ!!」

お兄さんは吹き矢が刺さったショックで変な声をあげて倒れこんだ。

「ゆゆ?おにーさんねちゃったんだねてんこはしずかにしてるよ…」

お兄さんが昼寝をし始めたと勘違いしたてんこは、お兄さんの膝の上でゆっくりし始めた。
虐待お姉さんは双眼鏡を通してその光景を目にしたとたん、お兄さんとてんこの愛の巣に向かって走り出した。
お姉さんは生け垣を驚異的な跳躍能力で飛び越えると、お兄さんの膝の上でゆっくりしているてんこの髪を鷲掴みにし部屋の奥に勢いよく投げつけた。

「ゆぎゅぅぅ!!!!…まぁまぁだよ!!!」

てんこは畳に思い切り叩きつけられて、桃色の餡子を吐いている。
お姉さんはきちんと靴を脱いでからお兄さんの家の中に入っていく、目の前の憎い憎い饅頭を虐め殺すために。
てんこは自分を投げたお姉さんに向かって、ぷくーと膨らむと顔を真っ赤にして怒りだした。

「おいぃ?おにーさんとてんこのおうちにかってにはいってきたはじしらずなぎゃくさつつかいにてんこのいかりがうちょうてんなんだが!!」

てんこは怒るとブロント語と呼ばれる、特殊な言語を使うと聞いていたが本当だったとは。
お姉さんはてんこの独特なしゃべり方に少し驚きながらも、てんこに落ち着いた声で話してみる。

「あなたと虐男さんの家って言ったけど、あなた達はどんな関係だったのかしら」
「てんことおにーさんがなかよしでいっしょにいるとしあわせ~なかんけいなのはかくていてきにあきらかだよ!!わかったらおうちからでていってね!!」

返答次第で楽に殺してやろうとも思ったのだが、こんなことを言われて私がこの饅頭を許せるわけがない生かさず殺さず苦しめてやる。
私はてんこを捕まえると、無理やりてんこをスーパー袋に入れる。

「ゆぅぅ!!ひかりぞくせいのりあるもんくのてんこのいかりがうちょびゅぅぅ!!!!!!!」

スーパー袋の中で煩く騒ぐてんこを畳に叩きつける、中でてんこは餡子を吐きながら苦しそうにしている。
痛いのが好きな変態ゆっくりの癖に何痛がってるのだろうか。

「あらあなたは痛いのが好きな変態じゃなかったの?」
「おばさんはてんこをいじめてるけどてんこはちっともヘブン状態にならないよ!!おばさんはおにーさんとはおおちがいのどへただよ!!」
「!!!!あなた…虐男さんと…その…すっきりしたの?」
「そうだよ!!まいばんいっしょにヘブン状態になってるよ!!!!てんこはおにいさんがだいすきだよ!!!!!!ほかにもいろんなことをまいにちしてるよ!!!!」

しばらくてんこはお姉さんに向かって、お兄さんとの蜜月の日々を自慢した。
だっこしてもらった、撫で撫でしてくれた、ピクニックに一緒に行った、一緒にお花を育てている、寝る前にほっぺにキスしてくれた。
惚気話を黙って聞いているお姉さんに気をよくしたてんこは、無い胸を張ってお姉さんに偉そうに話しかける。

「てんことおにーさんがとってもなかよしなことはわかったね!!てんこはこれからもおにーさんとなかよくくらすからはやくいくえふめいになってね!!!」

お姉さんの顔は血の気が引いて白魚の様な指先はぶるぶる震えていた、想い人ががこんな饅頭にそこまで熱を入れていた驚愕と悲しみ。
そして饅頭風情が自分よりも虐男と仲良くしていることへの嫉妬、総身の震えは全て目の前のてんこに対する殺戮衝動の表れだった。

「お前ハイスラでボコるわ…」

お姉さんは言うが早いか、てんこの口の中に握りこぶしを突っ込んだ。
てんこの歯が何本も折れ、それらがお姉さんの手に突き刺さるが一向に気にしない。

「ぎゅうぅ!!!!!!!!」
「虐男さんをこんな泥棒饅頭に盗られて想像を絶する悲しみが殺子を襲った」

お姉さんは泣きながらてんこの口に突っ込んだ腕で中の餡子をかき出していく。
身体の中の餡子を引きちぎられる痛みは、てんこに初めて痛みを快楽としてではなく、普通のゆっくりの様にそのまま苦痛として感じさせた。

「うびゅぅぅ!!!やびぇ!!やべちぇ!!!」
「私の雷属性の左手で、あなたの餡子をマジでかなぐり捨ててやる」

お姉さんはてんこの餡子をかき出すと、その餡子をどんどん食べていく。
てんこは自分から餡子をもぎ取っては食べているお姉さんから必死に逃げようとするが、餡子の急激な減少でてんこ自分の体をまるで鉛の様に重く感じていた。

「ゆぅうぅぅ!!!!ゆびゃびゃ!!!びゃびゃぁぁ!!!!!!!」
「饅頭の不快な叫び声で私の寿命がストレスでマッハなんだが‥」

数分後、てんこの餡子は全てお姉さんのお腹の中に入っていた。
虐待しようとしたのだがやはり私は虐殺お姉さん、すぐに殺してしまうのは血の宿命と思うしかない。

「うぅぅ…甘すぎ、お茶飲みたい…」

お姉さんはてんこの話を聞いて正直うらやましかったので、寝ているお兄さんを膝枕しながらなんとかあの糞饅頭の様にお兄さんに優しくしてもらえないか考えだした。
暫くするとお姉さんは妙案を思い付いた。

「これなら一気に結婚まで二人の仲を深めることができるわ」

お姉さんはてんこの亡骸と、畳に飛び散った餡子を片づけると家から出て行った。

二日後、お姉さんは再びお兄さんの家にやってきた。
丁度お兄さんはてんこを近くの森に捜索に行くところで、門の前で鉢合わせになった。

「あ、殺子ちゃん…?」

お兄さんはお姉さんの格好に驚いた、黒かった長い髪は青く染められていて両目はコンタクトのせいだろうか?赤く染まっている、
そして頭の上には人間サイズのゆっくりてんこの帽子を被っている。

「お、お兄さん!!わ、私…私ゆっくりてんこだよ!!!!」
「え?何言ってるの殺子ちゃん、久々に会ってなんだけど精神病院行ったほうが良いよ」

お兄さんはいなくなった愛しのてんこを探しに森の中に入って行こうとするが、てんこ風のお姉さんに止められる。

「殺子じゃないよ!!本当だってばお兄さんのてんこだよ、お兄さんが寝ている間にゆっくりの神様が人間にしてくれたんだよ!!」

このお姉さんの発言に、お兄さんは足を止めた。
良く考えれば饅頭が動いたり喋ったりしているんだ、これだけでもう奇跡と言えるだろう。
神様が俺とてんこの愛に感動して、てんこを人間にしてくたとしてもおかしくはないんじゃないだろうか?

「てんこ…本当にてんこなのか?」
「う、うん!!殺子じゃなくて私はてんこだよ!!!」
「あぁ、てんこだったのか
!!お兄さん心配したぞ!!」

お姉さんはお兄さんに抱きしめられながら、腹の底から湧き上がる笑い声を必死に抑えていた。
ざまあみろ糞饅頭め、この人の隣にゆっくりなんていらない私さえいれば良い。
お姉さんは今頃肥溜めの上に浮かんでいるであろう、ゆっくりてんこを鼻で笑いながら昨日練習したある言葉を言ってみる。

「お、お…お兄さん…その良かったら今日は一緒に野良ゆっくりをてんこと虐待しませんか?」
「てんこが虐待に興味を持ってくれたか!!嬉しいなぁ、僕が手取り足とり虐待の仕方を教えてあげるよ!!」

お姉さんは鼻血を垂らしながら、何度も首を縦に振り続けた。

この後、たった二人の虐待お兄さん虐殺お姉さんによって付近のゆっくり達は深刻な出餡を強いられる
ゆっくりの天敵とすら呼ばれたこのアベックは、この地域で史上最も多くのゆっくりを殺した夫婦でもある。



BYゆっくりな人



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最終更新:2022年05月04日 22:47