飼いゆっくりと鬼意山(笑)とお兄さん達と


※虐めはオーソドックスなものばかりです。
※鬼意山「も」酷い目に遭います



「んほおおおおおお!! れいむのまむまむしまってすごいいいいい!!」
「だずげでええええ!!」
 さっき俺が公園で拾ってきたれいむを、ありすがれいぷしている。
 いやあ、いつ見ても下劣で楽しい光景だ。
 演技のへたくそなAV女優のレイプものを見るよりずっと楽しい。
「かわいいありすとおいしいごはん」を餌にれいむを連れてきたのだ。
 知らない人にほいほいついてきた方が圧倒的に悪いな。
 わかる、わかるよー。れいむが妄想していた楽しい未来。
 きっとそれは、かわいい(笑)ありすと沢山の子供に囲まれた未来なんだろう。
 きっとそれは、優しいお兄さんがあまあまな餌を与えてくれる未来なんだろう。
 だが残念。俺はお兄さんではなくて鬼意山。それはゆっくりごときには過ぎた願いだ。
 人間ですらほとんど叶えられない夢を、饅頭ごときに与えてたまるかっての。

 そろそろ頃合いだろう。
「ゆほおおおお!? まだずっぎりしたりないのにいいいい!」
 俺は新聞紙を使って、べとべとのありすを掴み、引きはがした。
「ゆっ……ゆぐっ……れいむの、ていそうが……」
 俺は一瞬、耳を疑い、そして大笑いした。
 これはまいった! 貞操ときたもんだ。ゆっくりのくせに結構な言葉を知ってるじゃないか。
 れいむの頭から赤ゆのぶらさがった茎がはえる。
 感謝して欲しいくらいだ。世の中には俺みたいな、貞操を捨てられない人間がたくさんいるのだから。
 俺はありすを段ボール箱の中に入れた。

 で、赤ゆのほうはどうするかな。
 産まれてくるゆっくりは、れいむが三匹でありすが二匹だ。
 んー、とりあえず、二匹ずつは、すっきりさせてやろう。 
 良かったな! お前の赤ちゃん、産まれてすぐに大人の仲間入りだぞ!
 そうれいむに心の中で語りかける。
 もちろん、残った一匹の尊い命(笑)も無駄にしないから安心しろよ!

 そしてこの小汚いれいむに人間の食事を与えてやる俺! すっげえいい奴!
 今日のご飯はハバネロカレーだ。
 俺はスプーンで一口、かきこむ。
 んー、辛くてうめえ!
 もちろん、心優しいお兄さんは、れいむにも恵んでやる。まあ、遠慮するな。

「ゆぎいいいいいっっっ!!! がらいよおおおおおお!!!」
 うわ、こいつ吐き出しやがった。
 俺は今、ものすごい怒りに襲われている。
 別に、俺の与えたものを受け取らないことに怒っているわけじゃない。
 食べ物を粗末にした。その行為だけでこのくずゆっくりは万死に値する。
 だが、俺はその怒りをぐっとこらえる。ここが他の凡百の鬼意山と違うところだな。
 俺は、食べ物を吐き出すのに使った舌を引っこ抜いた。
「ゆいいいいいいいいい!!!」
 はき出したカレーを口の中に戻して、ガムテープでふさいでやった。
 これで、このれいむは飢え死にすることもない。ああ、俺って優しいなあ。
 ほら、れいむもあんなに跳ね回って喜んでいる。

 三日後、ようやく赤ゆが産まれそうだ。ゆっくりしすぎだよ!
「う……うう、うっういいえいっええ……」
 れいむが何て言っているのか分からないのは、歯がなくなっているからだ。
 飯をやるためにガムテープをはがしたときに、恩知らずにもかみついてきたのだ。
 そこらの犬ころでも餌を与えてくれた人間には尻尾を振るものだというのに。
 犬畜生にも劣る生ものめ。所詮は饅頭か。
 もちろん、歯は全て抜き取った。ま、オレンジジュースだけでも何とかなるだろう。

「ゆ! ゆっ!」
 そうこうしているうちに、一匹目の赤ゆが、ボロぞうきんの上に落ちた。
「ゆっく……くちゃいいいいい!!」
 そりゃあ、臭いだろう。この前うっかりこぼした牛乳を拭いてそのままなんだから。
 そして二匹、三匹、と生まれ落ちていく。
「ゆっぐぢでぎないいいい!」「ぐげえ! ぐげえ!」「おがあぢゃあああんん!!」
 全て生まれ落ちた。
「ほら、お母さんに挨拶しないか」と俺は赤ん坊どもにうながす。
「「「おがあぢゃんのばがあああっっ、ゆっぐぢでぎないよおおおおお!!!」」」
 おやおや、産まれて第一声が生みの親への罵倒の言葉か。可愛くねええええ!
 親れいむも何か叱ってやればいいのに、口から出るのは「う~、う~」といううめき声ばかり。お前はれみりゃかっ! ゆとり教育の弊害ってやつだな。

 そして、後産で落ちてきた茎を、子供達に食わせる。
「「「む~ちゃ、む~ちゃ、ちあわちぇ~」」」
「どうだ? おいしかったか?」と俺は赤ゆに尋ねる。
「うん! おいちかった!」
「やさしいおにーしゃん、ありがとー!」
「どこかのゆっくちできないばばあとはちがうにぇ!」
 そうかそうか、そう言ってもらえるとお兄さんもうれしいよ。
「じゃあ、そろそろ、食後の運動をしようか」
「「「ゆ? うんどう? あしょんでくれるの!?」」」
「いや、遊ぶのはお前達だけだよ。でも、とってもすっきりできるぞ!」

 すっきり、という単語に、母親失格れいむが反応してうめき声を上げる。
 が、もちろんそんなものを赤ゆが気にすることはない。
「うるちゃいよ! こそだてもできにゃいばばあはそこでだまってゆっくりしててね!」
「「「しちぇちぇね!」」」
「じゃあ、準備体操を始めようか。はい、一、二、三、四……」
 そう言って、俺は赤ありす二匹の体を、リズム良く揺さぶり始めた。

 数十分後――
 遊び疲れたのだろう。赤れいむが二匹、ぐったりと黒ずんでいた。
 仲良く遊んだな。ゆっくりお眠り(笑)
「「とかいはなあそびをして、ありちゅおにゃかちゅいたよ! あまあまちょーだい!」」
「その前に、お前の親ありすにも、会わせてやろうな」
「「ゆ! とかいはなみゃみゃ、どこにいるの?」」
 俺は、赤ありすを段ボール箱の中に入れてやった。
「「みゃみゃ~! いっちょにゆっくちちようね!」」
「あああああ! ありすのとかいはなあかちゃあああん! なんてかわいいのお!」
 感動の再会(笑)に喜んでいるありす親子に、餌を与えてやる。
 ちょうど、地面に二つ、黒い饅頭が落ちていたのだ。それをちぎって与えてやる。
「これは、赤ん坊の餌だからな。お前には後で大人専用の餌をやるから」
「わかったわ! とかいはなこどものせいちょうのために、ちょっとがまんするわね!」

「「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪」」
「残さず食えよ」
「ちびちゃん、とかいはなこどもは、ごはんをのこしちゃだめよ」
「「は~い、みゃみゃ~」」
 ちょっと、赤ありすには多すぎたかも知れない。何しろ、自分たちの体積とほぼ同じだけの量の餌なのだから。

 俺は、ほったらかしにしていたれいむ親子の方に目を向ける。
 一匹だけ、赤れいむをれいぱー赤ありすから避難させておいたのだ。
「ゆっくちできないじじいはゆっくちちね! れいむのおねえちゃんたちをかえせ!」
「う~! う~!」
 れいむ親子が、こちらに文句を言ってきた。
「へえ、お姉ちゃん達を返して欲しいのか」
「そうだよ! せきにんとってね! あまあまをくれないとゆるちゃないからね!」
「そうかそうか、れいむはお姉ちゃんとあまあまをもらえれば、俺を許してくれるんだな?」
「ゆ!? わかったならはやくちてね!」
「分かった。ついでに、れいむには可愛い妹もプレゼントしてやろう」
「いもうちょ!? れいむおねえちゃんになるの? やった~!」

 俺はありす親子の入った段ボール箱を持ってきて、箱をひとしきり揺すった。
 そしてれいむ親子の前にぶちまける。
「うはああああ! れいむひさしぶりねえええええ!」
「ゆうううう!!?? れいぱーはゆっくちできないよ!」
「そう薄情なことを言うなよ、これでも、その母親れいむから産まれた姉妹じゃないか」
「ゆ! こ、こんなのおねえちゃんじゃないよ!」
「かわいい赤ちゃんれいむねえええ!! いっしょにかわいがってあげるわあああ!!」
「ゆ、ゆぎいいいいいい!!!」
 そして、ありす親子がれいむ親子に襲いかかった。

 ぴん、ぽーん。
「ちっ、誰だよ、折角いいところなのに……」
 俺は、玄関に向かった。
「どちらさまですか?」
 返事がない。代わりにもう一度、呼び鈴が鳴る。
 軽く舌打ちをして、俺はドアを開けた。

「どうも、こんにちは」
 そこにいたのは――二人組の男だった。俺の意識が一気に冷え込んだ。
 その男達のスーツを着た風体は紛れもなく、普通の一般市民ではない。
 角刈りの男が、くわえていたたばこを足元に落として踏みにじった。
「あ、あの……うちに何かご用ですか?」
 もう片方の、優男風の男が微かな笑みを見せる。
「じつはですね、ゆっくりを探しているんですよ。確か、れいむ種……でしたか。それはうちのボスのお気に入りでしてねえ」
 一気に喉が渇いた。

「え、ええと、それでどうしてうちに」
「ああん!? しらばっくれてんじゃねえぞガキ!!」
 と、角刈りが、こちらをねめつける。まあまあ、と優男がなだめる。
「どうしてって? そりゃもちろん、そのゆっくりれいむが、ここにいると分かっているからですよ」
「……」
「どうして分かったかと言いますとね。ちゃんとバッジに万が一のことを考えて、発信器を付けてあるんですよ」
「バ、バッジ!? そんなもの無かった……あ」
 思わず、口を滑らせていた。
 角刈りが、ドアの内側に一歩、足を踏み込んでいた。
「ちょっと、おじゃましてもよろしいですよね?」
 俺の背後から、ありす達の「たっぷりすっきりできたわ~」という声が聞こえた。

「駄目だ兄貴! 金目のもの何にもねえぞ!」
「ふうむ、意外ですねえ。ゆっくりを飼う余裕のあるお宅だと思っていたんですが」
 俺は黒ずんだ饅頭の横に正座させられた。
 目の前では、ぼこぼこにされたありす親子がひくひくと震えて中身を漏らしている。
 優男は、れいむだったものを手にとって、その髪の中に手を入れた。
「ああ、やっぱりこのれいむですね」
 そうして取り出したのは……ブロンズバッジだった。

「さて、どうボスに申し開きしましょうか。ボスは本当に、このれいむを可愛がっていましたからねえ」
「何か言うことあるだろうがこらあ!」
「ご、ご免なさい、申し訳ありませんでした! 許してください!」
 と、俺は土下座した。
「きっと、ありすにレイプされている最中に、このれいむは同じようなことを言ってたんでしょうねえ」
 優男は、軽蔑しきったような、冷たい口調で俺を責め立てる。
「おや、よく見れば、レイプされただけじゃないようですね」
 俺はもう何も言えず、床に頭を押しつける。
「口の中は、歯も舌も抜き取られている。これは痛いでしょうねえ」
「歯医者のまねごとってか? 何なら、お前にも歯医者をやってやってもいいんだぞ」
「ああ、歯医者っていう拷問があるんですよ。何かの漫画で有名になったらしいですね。うちはまあ、滅多にやらないんですけど、ボスの面を汚した奴には別でしてね」
 優男が、自分の前歯を引っこ抜く演技を見せる。
「ま、とりあえずボスの所に行きましょうか。もちろんあなたも一緒にね」
 角刈りが、ありす親子をまとめて蹴り飛ばした。
 ありす親子は、窓ガラスに並んでたたきつけられ、汚いクリームの花火を散らした。


 その後、半日ほど屈強な男に後ろからやられて、前歯の上下二本を俺は失った。



初めての作品です。飼いゆっくりとヤクザ云々という話題があったので、書いてみました。
ちょっとリアリティの無い話ですがご容赦を。

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最終更新:2022年05月22日 10:43