バリー

概要

強さを追求する荒々しい魔物の子。
フルネームは「ヴィンセント・バリー」(第239話、魔界学校時代の自己紹介で判明)。

初登場時は、戦いに勝っても満たされず、強い相手との戦いを欲していたチンピラ同然の男。
そこでかつて倒した魔物が言っていた「ガッシュに戦いを挑みにいって帰ってきた魔物はいない」という情報*1を元に、日本へとやってきた(第89話)。
戦いではガッシュ達を圧倒したが、その終盤にガッシュの気迫に拳が止まる
その様子を見たパートナーのグスタフによって勝負は切り上げられ、バリーは「強き王」という目標を得る。
この時、事実上の勝利を収めたものの、ガッシュの本は「バリーが変わるきっかけをくれた」という理由から見逃される事となる。

外伝「ナゾナゾ博士とキッドの光の旅」では、キッドとナゾナゾ博士が千年前の魔物との戦いのために協力を仰ぐも拒否された魔物の一人として登場。
この時点では、まだガッシュとの戦いに拘っていたようだが、キッドの本を燃やそうとはしなかった模様。

その後、第237話にてファウードに対抗する「仲間」として再登場。
エルザドルとの戦いを経て心身ともに大きく成長し、ファウードの力を得たキースにも圧勝。
しかし、キースの最後の抵抗として起動された卑劣な装置よりガッシュを救うために王を決める戦いからは脱落。
王をも殴れる男」という立派な男となり、未練なく魔界へと帰って行った。

原作の初登場は単行本10巻(少年サンデー版)だが、ガッシュTCBにおける初登場は「ゼオンと最凶魔物達」カードセット(第3弾時代)とかなり早い。
当初のカードだとバリー《強き王》S-104 ギガノ・ゾニスは悪くない性能を持っていたものの、それらを活かし切る関連カードがなく、どちらかというと扱いにくい魔物だった。
第12弾第16弾で多くのカードが追加されてからがバリーの本領発揮と言える。
特に前者で追加されたS-455 ギガノ・ゾニスバリーVSキース《力VS力》等はかなり強力で、使いこなせば現在でも一線級の性能と言えるだろう。


代表的なカード

魔物カード

MPを1払う事で、このターン中、この魔物で攻撃するバトル中の魔力を+1000、ダメージを+1できる。
MP1でダメージを+1できるというのはシンプルながら強力で、使ったターン中の攻撃に全てに適用されるので連続で攻撃を仕掛ける場合にも有効。
主力術のS-455 ギガノ・ゾニスを補強したり、VS-S魔物バリーVSキース《段違いの強さ》を重ねてなるべく低コストの攻撃術を連続してかばえない攻撃として役立てるのが良いだろう。

場にある間、相手はコスト3以上でイベントカードを使えなくなる。
強力なイベントカードを封じられる一方、高コストイベントを相手が使ってくるかは相手次第。
そのようなイベントが流行している事を読んで使うか、パピプリオ《ダダっ子》ルーパー《パピーにラブソングを》で相手のイベントのコストを増やすコンボで使うのが良いか。

このターン中にこの魔物で攻撃し、相手がそれを防御していなければ、「使用を宣言する→」で相手の魔本を1枚めくれる。
ノーコストで魔本めくりによる追撃が行えるため、バリーで積極的に攻撃する魔本においての選択肢になる。
魔本めくり効果なので対策されている可能性も十分にあるため、その辺りはこちらも対策し返しておくか、《強き王》との使い分けを考える事となるだろう。

H魔物カード

「オモテ向きになった時に【ステイ】1つを取り除く」効果と「相手の効果にかかわらず、この魔物で攻撃や防御ができる」効果を併せ持っており、そのどちらの効果も相手の効果にかかわらず使用できる。
バリーは攻撃術で攻めていく事が基本となるので、相手の妨害を気にせずに攻撃したい場合には有用。
H魔物なのでカードの効果で場に出せないという難点はあるが、バリーの術に比重を置いた魔本を組むならこのカードの採用も検討したい。

S魔物カード

この魔物で攻撃するバトル中に、相手はイベントカードを使えなくなる。
ルールにおいて防げるカードは非常に少なくなったため、採用は少し考えさせられる。
PR-045 カードバトル for GBAを封じられる可能性があるのは優秀だが、そもそもとして真ルールでPR-045 カードバトル for GBAがバトル中に使えるのかという問題も抱えているため、当日のジャッジの判断を確認した上で使用を判断したい。

VS魔物カード

自分のバトルフェイズにMPを2支払い、相手の魔本を、魔物カード術カードがあるページまでめくる事ができる。
ルールで弱体化した側面もあるが、一気に複数ページめくれる可能性がある点は現在でも強力と言えるだろう。

VS-S魔物カード

この魔物が攻撃するバトルで、合計魔力が相手より5000以上高ければ、相手はかばう事ができなくなる。
相手が防御しない場合、相手の合計魔力は0扱いとなるので、その場合でも効果は基本的に使用できる。
かばえない効果を付与してダメージを与えていく目的では扱いやすく、S魔物としても扱うので《強き王》《剛強無双》と併用できる点も強力と言える。

パートナーカード

捨て札にすると、相手がこのターンのスタートフェイズに増やしたMPの数×2だけ、相手のMPを減らす事ができる。
スタートフェイズに自ら魔本をめくった事によるMP増加、E-133 卵焼きで朝食を等の効果によるMP増加を「全て合わせた数値から倍」のMP枯渇となるので効果自体は中々強力。
しかし、現環境ではMP枯渇は対策されがちで、バリーの基本戦術ともあまり噛み合っていないのでよく考えて使いたい。

術カード

―第1の術「ゾニス」
MP1で魔力+1000・2ダメージを出せる攻撃術。
純粋に低コスト攻撃が欲しい場合の他、《剛強無双》等のために手数が欲しい場合にも採用を検討できるだろう。

MP1で、次の自分のターンのエンドフェイズまでバリーを飛行状態にする非バトル術。
汎用性は低いが、ジャマーされなくなる事を活かしてバリーVSキース《力VS力》のサポートとしての働きは見込める。

―第2の術「ガルゾニス」
MP2で魔力+2000・1ダメージの攻撃術で、相手の魔本の今のページに術カードがなければダメージが+2される効果を持つ。
MP2で3ダメージというコストパフォーマンスが期待できるが、術カードがあると1ダメージに留まる可能性もあるので若干リスキー。
どちらかといえばコストが1高い代わりに、ダメージも素の状態で1つ上のS-104 ギガノ・ゾニスが優先されるか。
なお、魔本を見る効果を含むが、バトル中なのでE-139 ティオのパンツを受ける心配はない。

―第4の術「ギガノ・ゾニス」
MP3で魔力+3000・2ダメージの術で、相手の魔本の今のページに術カードがなければダメージが+2される効果を持つ。
MP3で4ダメージという高火力を期待できるので、《段違いの強さ》等のかばえない効果の用意があれば有用。
S-162 ガルゾニス同様、魔本を見る効果を含むが、バトル中なのでE-139 ティオのパンツを受ける心配はない。

MP3で魔力+3000・3ダメージというコストパフォーマンスを誇る上、相手は防御しなければかばえないという効果を備えている。
《段違いの強さ》以外のバリーを使う際には、間違いなく主力の術カードとなるだろう。

―第5の術「ゾルシルド」
MP2で魔力勝負の勝敗にかかわらず相手の攻撃を無効にできる防御術だが、自分の魔本を1枚めくるデメリットが付いている。
どれほど強大な攻撃であっても、魔本1枚めくりという代償で確実に防御できるというのが特徴。
安易な使用はできないが、最終盤における防御手段としての採用を検討できるだろう。

MP2で魔力勝負の勝敗にかかわらず相手の攻撃を無効にできる防御術だが、バトル後にこの術を使ったバリーにダメージを与えるデメリットが付いている。
普通の攻撃に対しては「かばう」と大差ないが、連続ダメージやかばえない攻撃、厄介な追加効果を持つ攻撃も無力化できるので中盤以降の選択肢に入る。
S-106 ゾルシルドとどちらが優先されるかは、魔本構築によって変わってくるだろう。

―第6の術「ディガル・ドルゾニス」
MP3で魔力+4000・2ダメージの攻守両方に使える術で、魔本からバリーを呼び出す効果を備えている。
展開しながら攻撃や防御が行えるので、展開に使うページを節約できる。
ただし、術自体のスペックはそこまで高くないので、《剛強無双》の効果に繋げる等のコンボも視野に入れたい。

―第7の術「アラドム・ゴウゾニス」
MP3で魔力+4000・相手の魔物に攻撃できる術で、そのダメージで相手の魔物を1体でも捨て札にできれば、相手の魔本に2ダメージの追撃を行う。
捨て札になった魔物は対象にした魔物以外でも良いので、かばわれて別の魔物が捨て札になった場合でも追撃のダメージは発動する。
しかし、追撃ダメージはやや条件が厳しいので、基本的には魔物を狙って攻撃する事を目的として扱いたいところ。

相性の良いカード

ほぼ攻撃特化の魔物となるため、「相手の妨害を防げるカード」や「相手に妨害を仕掛けられるカード」は乏しい。
安心してその高い攻撃力を活かせるように、魔物破壊MP枯渇を防げるカードは用意しておきたい。
S-455 ギガノ・ゾニスバリーVSキース《段違いの強さ》かばえない攻撃を仕掛ける事も得意な魔物なので、V-002 バルカン四代目の対策もしっかりと用意しておくのが好ましいだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―H魔物カード
―S魔物カード
―VS魔物カード
―VS-S魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年10月10日 20:54

*1 実際にはブラゴ・キャンチョメ・ロップス・パピプリオ・バランシャが本を燃やされていない相手として存在した(それもロップスとパピプリオ以外は明確にガッシュに挑みにきていた)ので、所詮は噂程度だったのだろう。