このページでは、ルールブックやFAQ等から正しい処理を判断できない「ルール上の処理」や「効果の処理」について取り扱う。
わかりにくいだけで判断が可能なものについては
わかりにくいルールページを参照。
公式の
ルールサポートセンターは2006年3月31日に終了を迎えているため、正しい裁定を取得する事はできない。
そのため
現在プレイするのであれば、不明な点は当日のジャッジや対戦相手との相談によって決める必要が出る。
特に非公式イベントを開催するのであれば、
主催者は多発しそうな事例に対する裁定を事前に決定・告知しておく事が望ましい。
裁定が不明な点は数多く存在し、ジャッジ不在の場合やジャッジでも判断に困る問題があった場合、事前の取り決めとして「カードの持ち主」もしくは「ターンプレイヤー」に決定権を委ねるといった決定もしておいた方が良いだろう。
ここはあくまで不明な裁定について纏めるページのため、
「質問」はトップページのコメントに寄せていただけるようお願いします。
また、本ページに関連した「指摘・情報提供」についても
トップページのコメントに寄せていただけるようお願いします。
ゲームルール
コイントスの結果を変更する効果
バトル中のコイントスの結果を変更する効果
アクションではない事に起因する諸問題
コイントスの結果を変更する効果はアクションを使わず、効果を使用する権利が移りかわることもないという特殊な
ルールがある。
しかし、その
ルールにより、効果を使う権利がどのように生じるかが不明で、以下のような状況における明確な処理が不明となっている。
「アクション」ではないが通常の「アクション」のように、ターンプレイヤーから順で交互に「コイントスの結果を変更する効果」だけを使う優先権を得て、「お互いに何も使わなければコイントスの結果を確定」とすれば、他の
ルールと齟齬なくプレイできるだろう。
ただし、公式の裁定ではないため、問題となりそうな場合にはジャッジの判断を仰ぐ必要がある。
2枚組のカード
「カードを場に出す」効果で「2枚組のカード」を出す場合の処理
-
A:場に出ていない間「1枚は1枚」として扱うが、場に出す際には同時に出す必要がある。
-
B:「カードのルール」として記されている「場に出す時には、○○のカードと一緒に出す。」のテキストが優先される。
-
C:場に出ていない間「1枚は1枚」として扱い、「カードを場に出す」効果は同時に場に出る場合であっても、処理としては1枚ずつ順に出すカードを選択する必要がある。
(E-080 スカイダイビング1枚からM-152 ワイズマン(完全体)を場に出せる裁定に基づく)
- よってE-200 ファウード復活のような特別な記述でない限り「aとbを同時に場に出す」という選択はできないため、カードの効果で場に出す事はできない。
いずれの可能性も考えられるのだが、裁定は不明。
魔本構築の段階から大きな影響が出てしまうので、魔本構築前にジャッジに判断を仰がないと扱いづらいカードと言えるだろう。
「他のカードを使う」効果で「2枚組のカード」を使う場合の処理
魔界王決定戦における2枚組のカードに関する裁定において「魔本にあるときには、2枚のうち両方がないと使うことはできない。」「捨て札にあるときにも、2枚のうち両方がないと効果を使うことはできない。」という裁定は出ている。
この裏を返せば「それらの条件を満たしていればカードの効果で使う事はできる」と言えるだろう。
このように理論上は可能なものの、明確な裁定はなく2枚組のカードの特殊性から当日ジャッジの判断によって覆る可能性もある。
エンドフェイズまで適用される効果
S-234 ミベルナ・マ・ミグロンのように「エンドフェイズまで」適用される効果が存在する。
しかし、エンドフェイズの「いつ」なのかは明確に指定されていないため、以下のように異なる解釈ができてしまう。
-
A:エンドフェイズ開始時に解除される。
-
B:エンドフェイズ中に個別に解除処理を行う。
- もし、個別に解除処理を行う場合、よくある質問ゲームの流れのQ1(
公式FAQ
)に基づいてターンプレイヤーに決定権があるものとなるだろう。
-
C:エンドフェイズ終了(ターン終了)時に解除される。
余談だが、かつて『遊戯王OCG』でも同様の問題が浮上し、大規模エラッタに至ったというのはとても有名な話である。
あちらではエンドフェイズ中に個別に解除処理を行う裁定だったが、該当するカードの多くが「ターン終了時」にエラッタされた。
【スタンバイ】効果
任意で起動する「【スタンバイ】この効果を使っておけば」効果の処理
しかし、中には
E-093 黒き希望・
E-104 石の呪縛等、誘発条件がなく、任意で起動する【スタンバイ】効果も存在している。
これらの効果処理がどのタイミングでできるのか、その際に「アクションの権利」を消費するのかという点について裁定が一切ない。
また、効果処理時に「アクションの権利」を使うのであれば、相手は直後のアクションでジャマーが使えるが、【スタンバイ】を発生させた効果の種類に応じたジャマー(
E-104 石の呪縛の【スタンバイ】処理に対して
E-213 バンザーイ)を使えるのかという裁定不明の問題も生まれる。
(
イベントカードの効果に違いはないためできるという見方も、【スタンバイ】効果の解決であってカード自体の発動ではないためできないという見方もできる)
+
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「【スタンバイ】この効果を使っておけば」効果を持つカードの一覧(任意起動ではないものも含む) |
|
【スタンバイ】させた後で「ゲーム中に1回だけ」処理ができる効果
E-104 石の呪縛のように、【スタンバイ】させた後で「ゲーム中に1回だけ」処理ができる効果テキストのカードが存在する。
これらの処理が「スタンバイさせた回数1回につき、ゲーム中に1回だけ処理が行える」なのか、「スタンバイさせた回数に関係なく、ゲーム中に1回だけ【スタンバイ】の処理が行える」なのかという、二通りの解釈ができるのだが裁定は存在していない。
カードの使用と【スタンバイ】処理の両方で「ゲーム中に1回だけ」のテキストを持つカードが存在していれば、それ以外は「スタンバイさせた回数1回につき」と読み取れるのだが、そのようなカードは存在しない。
ゲーム中に複数回、該当する効果の使用を考えるのであれば、必ず事前に当日の裁定を確認してから使用するようにしたい。
+
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【スタンバイ】させた後で「ゲーム中(に)1回だけ」処理ができる効果を持つカードの一覧 |
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「【カウンター】魔力勝負に勝ったとき」と合計魔力が同じだった場合の処理
S-003 ラシルドを始めとした【カウンター】効果を持つカードは、旧テキストでは「相手の魔力を上回ったとき」だったため、合計魔力が同じ場合にはその効果が使えなかった。
しかし、真
ルールでは「魔力勝負で勝ったとき」という表現に変更されている。
攻撃側の場合、相手の魔力を上回らなければダメージや術の効果は出せないため、「魔力勝負に勝った」は「相手の魔力を上回った」が条件となる。
しかし、防御側の場合、ルールブックでは「防御側が大きいか、同じ:攻撃失敗。ダメージはない。」として、合計魔力が上回った時と同じ時を一括りにされており、「合計魔力が同じだった場合」を「魔力勝負に勝った」とみなすのかは不明である。
【カウンター】を持つ防御が使われ、なおかつ合計魔力が一致するという状況はごく稀にしか起こらないが、【カウンター】効果のカードを使う場合には事前に確認しておきたい。
なお、
S-003 ラシルド等に「相手の魔力を上回ったとき」というテキストが使われていた旧
ルール時代も、ルールブックにおける記述は「防御側が大きいか、同じ:攻撃失敗。ダメージはない。」となっている。(ルールブックVer.3.0の25ページ)
W-S魔物・VS-S魔物と【ステイ】【スタンバイ】効果
ただし、【ステイ】【スタンバイ】効果は、S魔物では引き継ぎ、W魔物やVS魔物では引き継がないと
ルールで定められている。
相反する定義のうちどちらに従う事になるかは、事前にジャッジや対戦相手と相談しておきたい。
「パムーン」全般のMPカウンター
「魔力特殊」の攻撃術が防御された場合の扱い
「このカードにかけられている」の定義
例として
S-494 バオウ・ザケルガを挙げる。
「この術にかけられている、自分の「ザグルゼム」の効果の数と同じ回数(最大4回まで)、相手の魔本にダメージ。」という効果を持つが、以下の「この術にかけられている」と考えられる効果のうち、どこまでが含まれるか不明。
一番上はまず間違いなく適用され、最後はおそらく適用されないと考えられるが、明確な裁定はなくジャッジ次第と言える。
「MPをへらさなければ、○○できない」効果と「相手の効果でMPを減らされない」効果
例えば、
S-172 スオウ・ギアクルは「相手は、相手自身のMPを3へらさなければ、このダメージを「かばう」ことができない。」という効果を持つ。
これに対し、相手が
ウォンレイ《愛のために》のような「相手の効果でMPを減らされない」効果を使用していた場合、MPを減らす処理ができるかは不明である。
減らすMPが「このカードの効果で減らす」と見なされるのであれば、相手はMPを減らせず、かばえない効果が必ず適用される事になる。
一方、「MPをへらさなければ」という処理を「効果」とは見なさず「コストの一種」と扱うのであれば、MPを減らしてかばう事が可能となる。
同様のカードは他にも存在するが、いずれの場合も裁定は出ていないため、どのような処理とするかは当日ジャッジに確認した上で使いたい。
対象のカード以外に対して「使えるようにならない」とあるステイ・スタンバイ解除
《Future!》このカードを捨て札にする→「ステイ」または「スタンバイ」している、「
ガッシュ・ベルの術を使えない」
「
ガッシュ・ベルの魔物の効果を使えない」「高嶺清麿(高嶺ピヨ麿)の効果を使えない」効果すべてを取りのぞく
(
ガッシュ・ベル以外の術や「魔物の効果」や高嶺清麿以外のパートナーの効果は使えるようにならない)。
【ステイ】や【スタンバイ】を取り除くという事は、本来はその効果全てが失われるはずである。
しかし、このカードの場合は取り除いていながら、他のカードに対しては効果が残るという難解な効果をしている。
これにより、この効果で取り除いた後に、更に【ステイ】や【スタンバイ】解除を使える場合、「大元となった【ステイ】や【スタンバイ】は既に取り除かれているため解除対象にできず、
P-081 高嶺清麿の【ステイ】や【スタンバイ】に該当しない効果で他のカードが使えなくなっている」という見方もできれば、「大元となった【ステイ】や【スタンバイ】が条件付きで残っているため、更に解除効果を適用できる」という見方もできる。
該当するカードは4枚存在するが、いずれのFAQでもどういった処理となるかの裁定はない。
+
|
対象のカード以外に対して「使えるようにならない」とあるステイ・スタンバイ解除カードの一覧 |
FAQにて判明
|
「使えなくする」効果同士が衝突してしまう場合の処理
カルーラ《薔薇の戦士》(「このカードが場にある→」で相手の「このカードが場にある→」効果を封じる)や、
高嶺清麿《王になれ》(「このカードが捨て札にある→」で相手の捨て札のカードの効果の使用を封じる)といったカードのミラーマッチが発生した場合、お互いに封じ合う状況が発生してしまう。
この場合に、どちらの効果が有効となるか明確な裁定は存在しない。
「ターンプレイヤー側を有効」とするのか、「先に条件を満たしていた側を有効」とするのか、はたまた「ミラーマッチになっている効果に例外を設ける」のか。
解決法は複数考えられるがどういった扱いとするか、事前にジャッジや対戦相手と相談しておきたい。
なお、旧
ルール時に多発した
ガッシュ・ベル《伝導のエレメント》のミラーマッチ時においては、お互いに無効になり、スタートフェイズに魔本をめくれるようになる裁定だった。(真
ルールではテキスト変更に応じて、お互いに魔本をめくれなくなったので注意)
ただし、FAQには記されておらず、どこまでこの裁定を他のカードに適用して良いかも不明となるので、やはり事前確認を重視したいところ。
「コスト○の××を使えない」と「コスト○で使う××を使えない」の違い
コストを参照を参照して封じる効果は、通常は後者のように「コスト○
で使う
××を使えない」というテキストを取っている。
代表例としては
ティオ《守りの陣》が挙げられ、この場合には
ナゾナゾ博士《賢者の謀》のような効果でコストを増やして使われる場合、その効果で封じられなくなる裁定が下っている。
一方、「コスト○
の
××を使えない」というテキストになっているカードが一部存在する。
似たようなテキストだが、こちらのテキストの違いから処理が変わってくるのかどうかの裁定は存在しない。
(例えば
E-077 僕の王様でコストを0で使われるイベントは、
ティオ《守りの陣》で使えなくなる裁定はしっかりと出ているものの、
E-123 水野鈴芽で封じられるかは明確化していない)
基本的にはどちらも同じと考えて良さそうだが、不安な場合は当日のジャッジや対戦相手と相談の下で使用した方が良いだろう。
+
|
「コスト○の××を使えない」テキストを持つカードの一覧 |
|
参考までに、旧ルール時の
ティオ《守りの陣》は以下のように「コスト○の××を使えない」のテキストだった。
しかし、
当時のFAQ
では現在の「コスト○で使う××を使えない」同様の裁定となっていた。
[守りの陣]このカードが場にある→相手は、コスト0のイベントカードを使えない。
ゴールドリストに不備が疑われるカード
今後、カードの効果は、このゴールドリストが一番正しい物として扱います。
ゴールドリストはこのように定められている。
しかし、
E-059 プレゼントのようにゴールドリスト側の誤植や不備が疑われる場合もある。
これらを不備として扱うか、ゴールドリストの内容順守とするかは、当日ジャッジの判断を仰ぎたい。
魔物カード
※テキストと公式FAQの食い違い。
カードテキストでは「もどすことができる。」なので、カードを戻す処理は任意である。
しかし、
真ルールのFAQ
では「可能な限りもどします」という裁定が出ている。
※テキストと公式FAQの食い違い。
カードテキストでは【ステイ】と記されているが、公式FAQでは「この効果は「スタンバイ」なので、使うことができます。」とされている。
ルールとテキストに従うなら、真
ルールではバトル中には使えなくなったので、魔物を対象にする攻撃までは防げなくなった。
しかし、
公式FAQ
によれば、ダメージをこのカードで受けられる裁定
が出ている。
これがバトルを含む裁定なのか、
E-068 その名はゼオンのような「バトルを行わないダメージ効果」に限定した裁定なのかは不明。
もしバトルによるダメージにも適用可能と考えて遊ぶのであれば、使えるタイミング次第で対抗として使用できるジャマー効果も変わってくるので、どのタイミングで使うべきなのか(バトル中かバトル後のアクションか)をジャッジや対戦相手と相談しておくのが良いだろう。
また、対象が不適切となる状況で使えるかについての裁定も存在しない。
例えば
ゼオン《憎悪》の効果を「健康状態」のこの魔物に移し替えようとした場合、「負傷状態ではないので不発になる」か「対象が不適切となっても解決されてこのカードが捨て札になる」か「負傷状態ではないので移し替えられない」かの明確な裁定は存在しない。
なるべくならこの点についても対戦前にジャッジや対戦相手と相談しておいた方が無難だろう。
このターン中に既に使った
イベントカードを再利用できるようにする効果を含んでいるが、「ただし、回数が指定されているものはその回数を超えて使うことはできず、使用の条件(そのカードが自分の今のページにあるなど)は満たさなければならない。」という制約を併せ持っている。
その制約が「
イベントカードは通常1ターンに1回」というルールにまで掛かるのか(つまり
イベントカードを再利用する場合は
E-126 ボインちゃんとは呼ばないで♥等の併用が必須になるか)の裁定は不明である。
《捕獲》の「その魔物を選ぶことができない。」の適用範囲について。
「カードの効果の対象にする事」だけが該当
し、術の使用者を「選ぶ」、パートナーや
バルカンカード等を付ける魔物を「選ぶ」、かばわせる魔物を「選ぶ」等の行為は含まれないと考えられる。
ただし、公式の「選ぶ」という処理の説明が乏しくわかりにくい点でもあるので、疑問を感じる場合は当日ジャッジの判断を仰いだ方が良いだろう。
《友達》の効果によってパートナーを2枚付けている状態で、《友達》が適用されなくなった場合、付いているパートナーが1枚となるように捨て札にする必要があるかが不明。
Q2.《手駒》の効果で、場の
魔物カードを捨て札にし、捨て札から同じ
魔物カードを場に戻せますか?
A2.戻せません。
このような裁定が出ているが、どういった理由に基づく裁定なのかは不明。
以下のような理由こそ考えられるが、何が正しいのかは不明である。
- 使用を宣言する時点では、その魔物は場にあるため、宣言時に「魔本か捨て札から場に出す魔物」として対象に取る事ができない。
- このような理由であれば、同番号の魔物カードをもう1枚入れる事で出し入れが可能になる。
アルム《負けんじゃねぇぞ》やコルル(変身後)《魔物の涙》を使い回す場合には重要なポイントとなってくるだろう。
PR-016 6つの希望を使う場合においても同じ事が言える。
- 理由がこれによるものなのかは不明だが、E-103 決戦では「前の効果で捨て札にした魔物を選ぶことはできない」と記されている。
あちらのテキストを根拠として同様の裁定と考えるなら、同番号の魔物カードをもう1枚入れる事での出し入れは可能になるだろう。
- 使用を宣言する時点では、同名の魔物が場にいるため、宣言時には同名カードへの制限で場に出す魔物として指定できない。
- このカードだけの特殊裁定。
- 類似する裁定がなく、裁定の理由が出ていないため、特殊裁定とみなす事もできる。
※テキストと公式FAQの食い違い。
真
ルール移行後のテキストでは「●相手は、術(最後のページの術を含む)や
イベントカードは本来のコストで使わねばならず、本来のコスト以外で使う効果を使えない。」となっており、こちらに従えば、最後のページの術もコストの支払いが必要となる。
しかし、公式FAQにおいて「最後のページの術はコスト0で使えます。」という矛盾した裁定が出ている。
2体以上を捨て札にした場合に使用できるのか、捨て札にしていなくても「捨て札にできる」効果の場合に使用できるのか等が不明である。
例として相手の
E-149 新たなる戦いに対してどこまで使用できるかが一切不明で、以下のように多様な解釈ができてしまう。
- 「相手自身の魔物1体(
だけ
)を選ぶ効果」ではないため、如何なる場合もE-149 新たなる戦いに対しては使用できない。
- 相手が1体だけを捨て札にする魔物に選んでE-149 新たなる戦いを使った場合のみ、この効果を使用できる。
- 相手が2体以上を捨て札にする魔物に選んでE-149 新たなる戦いを使った場合でも、この効果でその内1体の対象を変更できる。
- E-149 新たなる戦いは「相手自身の魔物1体を選ぶ」という選択が可能なため、相手が魔物を捨て札にしない選択をした場合も、この効果で捨て札にする魔物1体を指定する事ができる。
- 「スタートフェイズに何度も裏返す事ができるのか」は不明。
裏返す事ができるのであれば、Q5の裁定を活かしてS-234 ミベルナ・マ・ミグロンのような効果を解除し、すぐに元の面に戻すというプレイングが可能となる。
- E-174 エレメント束ねてで出す場合の公式裁定も出てはいない。
普通に考えると「ガッシュ・ベル」(と仲間)を出す事が明記されているため、「ガッシュ・ベルとして出す事はできるがゼオンとして出す事はできず、Q1の裁定から魔本内でのこのカードの表裏には関係なく出せる」となりそうだが、公式裁定はないため解釈でトラブルとならないように注意。
解釈によっては「Q1の裁定から場に出す瞬間にゼオンに変更できる」や「魔本内にガッシュ・ベルが表向きで入っていないと駄目」といった考え方もできるだろう。
相手が「捨て札にならない」効果を使用している時に《邪な誘い》を使用した場合、以下のような処理が考えられるが、どう処理するのかは不明。
- 相手は「捨て札にする」処理を選択でき、この効果は「相手の捨て札にする効果」のため、魔物は捨て札にならない。(移す処理も捨て札にする処理もされない)
- 捨て札にならないため、相手は「魔物を捨て札にする」処理が選べず、魔物を自分の場に移す処理が強制される。
- 「捨て札にならない」効果にかかわらず、魔物を捨て札にする処理が選択できる。(「捨て札にならない」効果がない時と同じ二択になる)
最終ページで丁度止まるダメージを受けた際に発動するかどうかの裁定は不明。
また、ダメージの処理途中でバトルフェイズを終了するという類を見ない効果だが、連続ダメージで回数が残っている場合や「ダメージをあたえたとき」等の処理をエンドフェイズに入ってから行うのかという点についても不明。
適用のタイミングがわかりにくいカード。
パティ《涙のリグレット》のような【ステイ】した瞬間に「かばうことができない」状態になるカードであれば、【ステイ】した瞬間とわかりやすい。
しかし、
E-013 ナオミちゃんのような【スタンバイ】の効果は、【スタンバイ】した瞬間なのかバトル中のいずれかのタイミングなのか、
S-432 バオウ・ザケルガなど術自体が「かばうことができない」効果を持つ場合は、その術を使った瞬間なのかダメージが発生する瞬間なのか(防御に成功するとこの効果が発生しないのか)など不明な部分が多い。
このカードの種別は石版魔物になっておらず、エラッタも出ていない。(ゴールドリストの記述だけでなく実物のカードもアイコンの背景に石版が描かれていない)
このカードのテキストは勿論、
石版魔物や
S魔物の
ルールにも石版魔物としての扱いを引き継ぐといった事は記されていない。
回数を制限する効果としては珍しく「1回まで」や「合計1回」ではなく、「相手は1ターンに
1つまで
しか術を使えない。」というテキストである。
そのため
S-323 ロンド・ラドムのような1ターンに複数回使える術は、カード枚数で数えて「1つ」として2回目以降の使用を可能とするのか、使用回数で数えて「1つ」として使用不可能とするのかが不明であり、当日裁定の確認が必要となる。
相手の魔本の最後のページの術が「中級以下」だった場合に、「最後のページの術でも捨て札にできる」を適用できるのかが不明。
また、「最後のページの術でも捨て札にできる」を適用するためのMPの支払いが、魔本を「見る前」なのか「見た後」なのかも不明。
【ステイ】や【スタンバイ】と記されておらず、バトルアイコンも持っていないため、効果の適用期間が不明となっている。
- ※テキストと公式FAQの食い違い。
《歓喜の歌》の効果は「【ステイ】先攻の第1ターンのバトルフェイズと後攻の第1ターンのバトルフェイズに、自分も相手も、魔本のカードを場に出す以外のアクションができない。」である。
「このカードが場にある→」はアクションを必要とせずに解決される効果だが、「(このカードが場にある→)このカードが場に出たとき」の効果は《歓喜の歌》中には使えないと裁定が出ている。
旧ルール時代の裁定を引きずった結果だと思われるが、そのおかげでテキストに不備を抱える形になってしまっている。
- 「このカードが場に出たとき」以外の「このカードが場にある→」効果については裁定が掲載されていない。
ちなみに、旧ルールにおいては「このカードが場にある→」効果も使えないと裁定が出ていた。
パートナーカード
術カード
パートナーVS魔物となる
ザルチムVSアリシエ《鬼気迫る》でも使用可能かという問題が考えられるが、そちらはあくまで普通の「VS魔物」扱いで「パートナー」扱いにはならないため、このカードは使用不可能となるだろう。
イベントカード
真
ルール環境において「このパートナーの魔物」と記された
パートナーカードは存在しない。
旧
ルール時代にはよく見られたテキストだが、それら全ては真
ルール移行時に魔物の名称を指定した効果に変わっている。
名称指定となった事で使えなくなったかどうかの裁定は出ていない。
そもそも存在しない「このパートナーの魔物」というテキストを指定しているところから使用可能とは考えられるが断定は不可能。
また、「ゲーム中に1回だけ使える」効果を3回以上使えるようにできるかという点も不明。
【ステイ】や【スタンバイ】の記述がなく、効果処理の手順についても不明瞭。
このカードの効果処理内で対象のカードの効果の発動処理まで行うのか、別のアクションでその発動処理が必要になるかが問題となる。
- テキストをそのまま受け取ると、効果が続いている間は【ステイ】効果を解除しない限り、何度かばっても除去しても無限に復活する「キャンチョメ」「ティオ」「ウマゴン」が発生してしまう。
- 「場の魔物が4体以上いることになってもよい」という「通常の「場の魔物は3体」とは別に」とは異なる表現を持っており、以下のような問題が考えられる。
- このカードの【ステイ】中に、通常の3体の枠が空いているなら、そこに魔物を出す事はできるのか。
- このカードの効果による魔物に重ねて出す魔物や、捨て札にして場に出すW魔物やVS魔物は、出した際に通常の3体の枠に移動するのか。
- あるいは、この効果の【ステイ】中は通常3体の枠が取り払われ、この効果の「キャンチョメ」「ティオ」「ウマゴン」に加えて、場に魔物カードを好きなだけ展開できるようになるのか。
「次の自分のターンのエンドフェイズ」を待たずにカードの効果でこの【ステイ】効果が取り除かれた時の処理は不明。
相手に捨て札にするか戻すかを選ばせるのは「次の自分のターンのエンドフェイズに」と定められており、以下のように多様な解釈ができてしまう。
- 「次の自分のターンのエンドフェイズ」でなくても、ステイが取り除かれたタイミングでその魔物をどうするか相手に選ばせて処理する。
- 「次の自分のターンのエンドフェイズ」ではないので相手に選ばせる処理は行われず、魔物が自分の場に置かれているのは「次の自分のターンのエンドフェイズまで、その魔物を自分の場におく。」という効果によるものなので場への維持も不適切となり、その魔物は捨て札になる。
- 「次の自分のターンのエンドフェイズ」ではないので相手に選ばせる処理は行われず、「効果が解除されたら捨て札になる」のような定義もされていないため、結果として自分の場に残る。
「問題を出して30秒以内に正解」という特殊過ぎる処理が挟まり、それに関する公式裁定もない事からの問題。
(個別記事参照)
いずれも些細過ぎる処理についての問題点だが、競技の中で熱くなってしまうと、そのような点から小さなトラブルは生まれてしまいうる。
使われる側も使われる側も紳士的かつ寛容的なプレイを心掛けたい。
また、非公式大会を開催する側がトラブルを懸念するなら「このカードの使用は禁止」としたり「問題を省略して効果適用とする」のも手であろう。
「【ステイ】このターン中、この効果でページをめくった先にある、コスト3以下の術すべてをコスト0で使える。」が使用時点でのめくった先にあるカードに掛かる効果なのか、そうでないのかは不明。
後者であれば
ガッシュ・ベル《失われた記憶》で入れ替えて、計3枚のカードをコスト0で使用するという事も可能になる。
「ターンにする」という類を見ないテキストだが、その処理について裁定は一つも出ていない。
考えられる処理内容については
E-229 時を操る者のページを参照。
しかし、公式裁定ではないため、当日のジャッジや対戦相手との相談して判断したい。
- 真ルールではバトルアイコンが付いていないカードは、バトル中に使用する事ができない。
このカードにはバトルアイコンが付いておらず、真ルールを順守した場合、バトルダメージに対しては使用不可能となってしまう。
しかし、真ルール移行後も魔界王決定戦入賞者が使用しているほどで、実際に出されていた裁定は不明。
特例としてバトル中でも使用できる裁定とするかは当日ジャッジに予め確認しておきたい。
- バトルダメージにも使用可能とした上、今のページにある時に使った場合、S-253 ザケル等のような「ダメージを与えたとき」の効果が誘発するかは不明。
「ダメージを受けないときや、ダメージが0のとき」の処理であれば、よくある質問(
公式FAQゲーム全般
)に裁定があるが、このカードの場合はダメージは受けているが「めくるのを止める」という特殊な処理になる。
対戦時の影響が心配な場合は、これについても事前に相談しておくのが良いだろう。
最終更新:2024年11月04日 18:20