ここは地獄だ。それも飛び切りに最悪の地獄だ。
あの地獄から抜け出そうと歩き出した瞬間に、また地獄の底からパーティーの招待状。一緒に死のダンスを踊りませんか? ふざけるな。だけど、既に身体は言うことを聞かない。地面との熱烈なキスに始まり、指は折れ、また一本と折られていく。ああ、全くもって絶望的なプレリュードだ。
「
ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク。君がまだ何故生きているのか知らないが、ナイブズ様への背信がたった一度きりの死で許されると思わないことだ。ナイブズ様への裏切りは、万死ですら生ぬるい。臆死すらも、兆死すらも、京死すらも、亥死すらも 例え那由他の数を超えようと、それは許されるものではない」
訳の分からないイカレ野郎のおしゃべりを聞いていられる余裕があると思っているのか、
レガート・ブルーサマーズ? 僅かな光すら見えないこの地獄で、おれは死神と対面しているのだ。それも最低最悪のダンスを踊りながらだ。一秒時間が経過していくごとに、死の影はより濃厚となっていく。ああ、怖い、恐い。死ぬのは嫌だ。誰でもいいから、この地獄から助けてくれ。
「ここで何をやっている?」
それはおれの願いに応えるかのようにやってきてくれた。それは救いの女神か? 自由に動く目だけで、その声の主を見る。ああ、おれはここが地獄だということをすっかり忘れていた。
そう、地獄なのだ。僅か一字たりとも否定できない地獄。おれはそこに真っ逆さまになって堕ちたのだ。
「ナイブズ様」
レガートが膝をついて、かしこまる。人と隔絶した存在。恐怖の体現者。絶対的な支配者。ナイブズ。一体おれにどうしろという? こんな化け物どもを前にして、おれはどうすればいい? 何をすれば助かる? 全くもって笑わせてくれる。答えなど決まっている。おれには何もできない、だ。だから、おれはただ地面に伏して、欠片も無いと分かっている慈悲に期待するしかないのだ。
「ヴァッシュを苦しめろ言ったはずだ」
「しかし、ナイブズ様……」
空気が揺れ動く音が聞こえた。見ただけだ、睨んだだけだ。ナイブズがそうしただけで、空気が音を立てて逃げ出したのだ。そんな奴に肯定、服従、恭順以外の選択肢を持てる人間がいるのか?
「……分かりました、ナイブズ様」
「なら、さっさと行け」
その言葉でもって、ようやくおれは死神との熱烈なダンスから解放された。感謝の言葉を並べるべきか、とナイブズを仰ぎ見る。そこには王たる威容が変わらずにあった。だけど、そこには以前と比べて少なからずの変化もあった。黄金の髪の毛に、黒色の髪が混ざっていたのだ。何の心境の変化だ? 僅かな好奇心から、ナイブズの顔を窺う。そして後悔した。一瞬にして射竦められてしまった。身体が動かない。呼吸もままならない。このまま死ぬのか? 虫のように、藁のように。ふざけるな。やっと掴んだ生へのチャンスを不意になどしれいられない。いつまでもここでのんびりなどしていられない。身体に残る全ての力を費やして、おれはやっと足を動かし、その場を去ることができた。
だが、これからどうすればいい? どこに逃げればいい? あの化け物どもの手から逃れられる術はあるのか? おれに浮かぶ答えは、どれも非情なものばかり。だけど、それが否応なしの現実なのだ。
ああ、ここは何て地獄だ…………。
【一日目 深夜】
【現在地 D-6】
【ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク@トライガン・マキシマム】
【状態】右手小指、薬指骨折、ナイブズへの恐怖、生への絶望
【装備】なし
【道具】武器支給品、ランダム支給品、支給品一式
【思考】
基本 この地獄から逃げのびたい
1. ナイブズとレガートと距離を取る
2. ヴァッシュを苦しめる
【レガート・ブルーサマーズ@トライガン・マキシマム】
【状態】全身麻痺
【装備】金属糸@トライガン・マキシマム
【道具】ランダム支給品、支給品一式
【思考】
基本 ナイブズ様への忠誠心を示す
1. ヴァッシュを苦しめる
2. バーンを殺す
3. ミッドバレイを……
【備考】
※金属糸がなければ、身体を自由に動かせません
【
ミリオンズ・ナイブズ@トライガン・マキシマム】
【状態】健康、黒髪化(5%)
【装備】なし
【道具】武器支給品、ランダム支給品、支給品一式
【思考】
基本 プラントの力を思う存分に使える方法を探す
1. 禁呪の解呪
2. ヴァッシュに人間の愚かさを理解させる
【備考】
※
参戦時期は黒髪化に気がついた後です
【支給品説明】
レガートが使用する単分子鎖ナノ鋼糸。他者や自分の筋繊維に刺し、微電流を流して肉体の限界を超えて直接操ることができる。効果範囲は大都市全体にも及び、その住民全てを操れる。
最終更新:2012年02月27日 00:59