今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「チャイナ・ミエヴィル」で検索した結果

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  • チャイナ・ミエヴィル
    ... 「ラット・キング」チャイナ・ミエヴィル(角川ブックプラス) 表紙若干キモイが、面白いよこれ。 ロンドンのホ-ムレス的世界に君臨するラットキングが強烈すぎ。 ゴミを喰い、屋根を跳び、下水道に精通するラットキング。 主人公はラットキングの甥というところから話が始まるが、 ひょろい笛吹き男とか鳥の王とか地下宮殿とか色々出てきて半分アメコミだなこりゃ。 主人公が成長していくにつれ、ラットキングがどんどんダメオヤジ化していくのが笑えた。 アイディア自体は高野文緒「ムジカマキーナ」と同じだが、 より童話的説得力に満ちていて楽しい。 ドラムンベースという当時の流行を中心に据えてしまったことで ある種の寒さを出してしまうという失敗はあったが、まあ気にしない。 ブリテンの作家がロンドンを舞台にして初めて書ける、 ドライブ感にあふれた良質エン...
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    ...リオ・マンフレディ チャイナ・ミエヴィル ウォルター・M・ミラー・ジュニア ウォード・ムーア マイクル・ムアコック /(マイクル・ムアコック~一なる四スレッド~) C・L・ムーア エリザベス・ムーン リサ・メイスン ライダ・モアハウス リチャード・モーガン ヤ行 ロバート・F・ヤング ジェリー・ユルスマン ラ行 アン・ライス ジョン・C・ライト アラン・ライトマン フリッツ・ライバー /(フリッツ・ライバー) ジェフ・ライマン マレイ・ラインスター ジョアナ・ラス ルーディ・ラッカー /(ルーディー・ラッカー) マーセデス・ラッキー /(ヴァルデマール年代記の続きが読みたいよぉ) レイ・ラッセル メアリ・ドリア・ラッセル R・A・ラファティ /(R.A.ラファティ) ジェフリー・A・ランディス タニス・リー /(タニス=リーが読みたい!  2) ロバート・リード トム...
  • ミラーシェード
    ミラーシェード 92 名前: ◆usodeOn2Q2 投稿日:2006/12/04(月) 00 44 36 「ミラーシェード」 ブルース・スターリング編 一応、サイバーパンクの有名な長編群は読んでいるが、 サイバーパンクについて勉強し直すために、 この著名なサイバーパンク・アンソロジーを手に取ってみた。 感想としては、「サイバーパンクの小説って幅が広いな」と思った。 「えっ、この小説もサイバーパンクなの?」って驚きが結構あり。 勉強し直して良かった……。 例えば、ルーディ・ラッカーの『フーディニの物語』に至っては、 SF小説なのかさえ疑問だった(小説自体は面白いけど)。 掲載短編の中で一番面白かったのは、 スターリング&シャイナーの『ミラーグラスのモーツァルト』。 タイムトラベル物だけど、自分が来た現在と繋がらない...
  • 大原まり子
    戦争を演じた神々たち 641 名前:でへ 投稿日:2006/07/29(土) 07 09 08 戦争を演じた神々たち[全] 大原まり子 ハヤカワJA 大原まり子が、こんな話をかけるとは予想だにしなかった 特に、「楽園の思い出」以降の話がすごい、 筒井の「旅のラゴス」や、作者は忘れたが「シュナの旅」 を思い起こさせる、架空世界の中のフィクション 大原まり子の今までの作品で楽しめた気持ちのいい 「気持ち悪さ」、大原まり子にしかかけないような スプラッタシーンなども堪能できる。 今まで「ハイブリッド・チャイルド」が最高傑作だと 思っていたが、最高傑作はこれで決まり! 5年前の作品を、何を今更、と言われても仕方ないが、、、 8点 ハイブリッド・チャイルド 57 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/24...
  • ネビル・シュート
    渚にて 287 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/11/01 07 48 「渚にて」 ネビル・シュート 初めの方はセリフの古くささやキャラの平凡さが引っかかって読みにくかった。 しかし、ページが進むにつれて世界に引き込まれた。 次第に残り少なくなっていくページが この物語の終わりと その中の世界の終焉に 非常に強くシンクロしていると感じた。 8点以上やる。 698 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/06 00 31 ネヴィル・シュート『渚にて』(創元推理文庫) いやはや満を持して読んだが、噂にたがわぬ名作である。 主人公はピーター・ホームズ夫妻になっているようだが アメリカ人の将校ドワイトとモイラのカップルの方が印象的だ。 宗教がほとんど前面に出てこないのはどうしてだろう、と思う。 ...
  • ロバート・チャールズ・ウィルソン
    Spin 228 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 23 13 45 "Spin"  ロバート・チャールズ・ウィルソン 06年のヒューゴー賞受賞作。 突如地球はspinと呼ばれる膜に包まれてしまう。 ほどなくしてこの膜の外側と内側では流れる時間のはやさが違うことが分かる――というのがSF部分、 主人公と、主人公の母親がメイドとして働いている大富豪一家との関わり合いを描くのが普通小説の部分。 この小説は普通小説の割合がたいへん多い。 spinが招く宗教的側面とか、主人公と大富豪一家の娘とのなかなか成就しない恋愛とか。 はっきり言ってその肝心の普通小説のパートがつまらない。と言うか、何でこういうしんねりむっつりした 愛憎劇(というには淡々としているか)を長々と読まなあかんねん、と思ってしまう...
  • ヴィクトル・ペレーヴィン
    チャパーエフと空虚 82 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/09/29(土) 12 17 36 「チャパーエフと空虚」ヴィクトル・ペレーヴィン 群像社 この作者のを読むのは初めてだが、予想以上に凄かった。 精神病患者が治療のため精神病院で互いの幻覚を共有体験する、 というのが中核アイデアなのだが、主人公プストタ(空虚) が体験する軍人チャパーエフをめぐる幻覚(?)体験の中で 展開される自我・意識の本質に関する哲学的議論が面白い。 ロシア社会やロシア人、諸外国(日本もあり)の文化に対する 風刺的ギャグも満載で、ロシアネタに関しては 素材自体になじみが薄いこともあり一部ピンと来ないものもあるものの、 終始ニヤニヤしてしまうような面白さに満ちている。 特に日本人の会社に面接に言って腹切りをさせられるくだりは 抜群に面白かった。 そして...
  • 作品名リスト(国内編)
    あ行 愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ 蒼いくちづけ 赫い月照 アクアリウムの夜 亜細亜の曙 あしたのロボット あなたの魂に安らぎあれ アラビアの夜の種族 アリス Alice in the right hemisphere イカ星人 異形の王権 ウロボロスの波動 永遠の森~博物館惑星~ ΑΩ SF大将 エリコ エロス 大阪夢の陣 オルガニスト か行 火星地球化計画 家畜人ヤプー ガーディアン カブキの日 神狩り 神狩り2 神様のパズル 神は沈黙せず 神への長い道 完璧な涙 記憶汚染 機械仕掛けの蛇奇使い 鬼哭街 キタイ 北野勇作どうぶつ図鑑 狐と踊れ Gift 傀儡后 鯨の王 グッドラック 戦闘妖精・雪風 グラン・ヴァカンス―廃園の天使 クリスタル・サイレンス クレギオン 黒い仏 黒のバベル 蹴りたい田中 現代SF1500冊 回天編 現代SF...
  • ジャック・ヴァンス
    大いなる惑星 842 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/11/11 19 17 50 「大いなる惑星」ジャック・ヴァンズ 地球の10倍の表面積を持つ非金属元素からなる惑星。金属に拠って立つ 高度な文明が成立することは困難で、地球からの移民は、今では中世的 生活を営んでいる世界。地球から来た調査員は宇宙船の事故で地表に不時着し・・ という話し。たんなる冒険物。可もなく不可もなく。 この本を分類しようと思ったらSFに分類されるしかないだろうけど、、 これを原作に映画化した映画は必ずB級映画と呼ばれる!その程度。 6点 復讐の序曲 484 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/12(土) 19 24 22 ジャック・ヴァンス『復讐の序章』<魔王子 第一巻> 紛れもない傑作。これがあと四冊もあるなんて嬉し過...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • G・ミキ・ヘイデン
    ニッポン太平洋帝国 948 名前:905 投稿日:2005/07/02(土) 16 21 52 「ニッポン太平洋帝国」G・ミキ・ヘイデン 2点 先週読了してたんだけど、つまらんかったので書かなかった。 訳者あとがきには「ヘンなニッポン観はない」みたいな言があったが、 1990年代の作品だというのに相も変わらず ステロタイプかつ珍妙なニッポン描写だらけで萎えた。 登場人物の名前が「谷崎」「川端」というのを見れば、 作者の日本に対する知識がいかほどのレベルかは一目瞭然。 なにしろ改変が起こる以前から改変されたニッポンになってるんだからなあw
  • クリストファー・エヴァンス
    Aztec Century 687 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/07/29 08 25 クリストファー・エヴァンス「アステカの世紀」 面白い! 改変歴史モノで初めて面白いと思ったかも。 アステカが滅びないで世界一の先進国になり、20世紀に 世界征服するという話。 キャラクター造型や人間ドラマの作り方がうまくて、 非常にリアリティがあるのと、主人公(英国王女)の 一人称語りで、ミステリ仕立てのサスペンスフルな ストーリーにしているのがいい。 オチやや突飛で尻切れトンボな感じもするが、 とにかく、仮想宇宙のリアリティある描きこみがいい。 点数は オチをちょっと引いて 9点あたりで。
  • チャールズ・L・ハーネス
    The Paradox Men 544 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/24(日) 05 49 51 チャールズ・ハーネス "The Paradox Men" まあ、面白かったんだけど、狐につままれたような……。 細かいところを考えると、ちょっとおかしいんじゃないの? というところはいっぱいある。 非アリストテレス云々という理屈で逃げられると、諦めるほか無いが(笑) とりあえず、破天荒な形而上アクション・ミステリSFとして 面白いことは面白い。粗削りだが、好きな人は好きかも。 ヴォークトの「非A」の影響が強いらしいが、 読んでないので分らない。 7点
  • ウィルスン・タッカー
    明日プラスX 412 名前: トリフィド 02/11/12 02 06 ウィルスン・タッカー 『明日プラスX』 たいした作品ではないが、微妙に昨今のナショナリズムばばん と呼応するテーマを扱っている点に、背筋に冷たいのが走る。 書かれた時代からすると、赤狩りへの批判なのだろうか、怖い怖い。 5点 静かな太陽の年 125 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/30 02 38 28 ウィルスン・タッカー「静かな太陽の年」 後半が凄くいいだけに、前半のもたつきが痛い。 おばあちゃんになったカトリーナにコクるシーンは、涙ものなんだが…… 主人公に関する一種の叙*トリックにもうなった。 7点
  • ウィル・セルフ
    元気なぼくらの元気なおもちゃ 446 名前:でへ 投稿日:2006/06/13(火) 00 48 48 元気なぼくらの元気なおもちゃ ウィル・セルフ 奇想コレクション SFじゃないと思うけど奇想コレクションシリーズなので読んだ リッツホテルよりでっかいクラック ヤク中の描写が良い、ヤク中のどうしようも無い ろくでなし加減が良い 8点 愛情と共感 ネトネトしたいやらしさが良い 8点 元気なぼくらの元気なおもちゃ  タイトルと内容のばかばかしい対比が良い 俺も車を飛ばすのは好きなんだが、ここまで無茶苦茶な ドライブは爽快 自分は絶対やらないが、、 8点 ザ・ノンス・プライス ピンと来なかった、いっぺんムショに入ってみれば 共感できるかも 7点 面白かったけどSFぢゃないや 総合評価はSFぢゃ無いの...
  • ウィル・マッカーシー
    アグレッサー・シックス 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/04(月) 00 34 53 アグレッサーシックス読んだ。地雷でした。 以下、ネタバレありなので注意。 買った以上は何とか楽しみたかったのですが、無理でした。 感情移入しにくい薄いキャラクター、 イマイチ面白くない異星人の設定、 なんでそんなことを思いつくのか全然納得できない計画、 活躍しないイルカ、 唐突に出てきていきなり裏切る機械知性、 悲惨だ悲惨だと言いながら眠くなる戦闘描写、 いらないと言ってもいい格闘シーン、 余韻もなんもなしのラスト。 うーん、これをどうしろと… 475 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/17(日) 20 15 37 「アグレッサー・シックス」 ウィル・マッカーシィ 全てにお...
  • コリン・ウィルソン
    宇宙ヴァンパイヤー 37 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/10(日) 19 56 35 コリン・ウィルソン「宇宙ヴァンパイヤー」 映画版の、元気に動き回るゾンビやロンドン大パニックを期待して読むと肩透かし。 SFとしてもホラーとしてもそれほど面白くはない。 クライマックスはアクションのないウルトラマンorヒドゥン、といった感じ。 しかし、M・R・ジェイムズ作品への言及や、吸血鬼ドラキュラへのオマージュ、 ウボ=サスラの登場など、怪奇小説ファンとしては嬉しい部分は多く、 意外と楽しめた。人に勧める気にはならないが。 5点
  • ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
    九年目の魔法 667 名前: トリフィド 03/03/04 01 01 『九年目の魔法』 D.W.ジョーンズ ミステリー仕立ての不思議話。 しかしこの世界観って、アチラの文化圏特有で、アチラの文化圏 ではおなじみのものなんでしょうね。形は違えど、例のアレや例 のナニが次々と出てくるって感じなりか? その世界観を説明なしに前提としているので、おそらく日本の読者と 英国の読者とでは、全く異なる接し方をする本なのだろうな。 わたしも、先だって、フィーストの『フェアリー・テール』を 読んでいなかったら、読後感は「なんのこっちゃ?」だったかも しれん。 正しく受容するためには、ある種の素養を必要とする作品なり。 7点くらい。 ダークホルムの闇の君 575 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/22 20 ...
  • ゼナ・ヘンダースン
    果てしなき旅路 176 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/08/23(火) 01 27 06 「果てしなき旅路」ゼナ・ヘンダースン、ハヤカワ文庫SF ホントーに素朴なSF。 微妙な選民意識とかキリスト教的な説教部分は気にせず、優しい気分で読むと 楽しめると思います。 小説は上手いんで。 あと、なんか微妙にレズ系SFの香りが……。 アメリカの田舎な雰囲気が気に入ったんで、 7点。 ページをめくれば 972 名前:でへ 投稿日:2006/03/26(日) 21 55 20 ページをめくれば ゼナ・ヘンダースン 奇想コレクション ゼナ・ヘンダースンと言えば、ピープルシリーズ なんですが、この本はそれ以外の短遍を集めた本、 ほとんどの短遍が、主人公はアメリカの田舎の 小学校に勤める女性教師で、ちょ...
  • アーヴィング・ストーン
    馬に乗った水夫 510 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/07(金) 13 48 27 アーヴィング・ストーン「馬に乗った水夫」 7点 この板的にはジャンルSF成立以前の科学ロマン的諸作品の作者、 一般的には社会主義の立場からジャーナリストの視点を持った ジョージ・オーウェルに先立つ作家、 世間的には「白い牙」とかの冒険作家ジャック・ロンドンの伝記。 なにこのノンフィクションの皮を被ったマンガ 面白すぎ。 良家の生まれながら頭のネジが外れた母。 博識で貧乏人からは授業料を取らない清廉さを持ちながら、 ジャックの母が妊娠を理由に結婚を迫ると 「インポだから」身に覚えが無いと強弁しハネつける占星術師の父。 なので私生児として出生。 母のネグレクトにより、血のつながりの無い姉 (養父ジョン・ロンドンの二人の...
  • ウォルター・M・ミラー・ジュニア
    黙示録3174年 809 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/06 01 05 ウォルター・M・ミラー・ジュニア『黙示録3174年』 核戦争で中世以前の状態まで後退した文明が、再び復興に向かう様子を、エピソード三篇を連ねて書く。 個々の話で印象的なシーンはあるんだがなー 片方の頭が意識を持ちつつあるんで、洗礼に来た双頭の老婆とかさ。 ただ修道院を中心に話が進むんで、キリスト教を詳しく知らないと、何だかよくわからんな。 2時間を越えるヨーロッパ映画を観たあとのような気分。 6点
  • ケイト・ウィルヘルム
    杜松の時 20 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/21 02 55 48 ケイト・ウィルヘルム「杜松の時」 一言、辛気くさ過ぎ。 SF味がもともと薄い上に、最終的にアンチSFになっちゃってるし。 SFに見せかけた純文学というか、フェミニズム/政治小説。 出てくる白人男性や政府が主人公の父親以外ことごとく視野の狭い 俗物揃いに描かれているし、主人公の女も不幸を乗り越えて 強くなる的なキャラ設定が型にはまり過ぎ。 心理描写もだらだらと多すぎるし、説教、演説場面多過ぎ。 作者の思想には腹の底から共感するものの、ここまで大上段に やられるとひいてしまうね。 カレーを頼んだらそばを出された心境だ。 好みに合わなかったので 2点ぐらいで。
  • F・ポール・ウィルスン
    城砦 470 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/16(土) 23 23 13 F・ポール・ウィルスン『城砦』(上下)(角川文庫) 悪魔的存在をナチスと対決させる……というアイデアが出てきて おっと思ったが、典型的な善悪対決に落ちてしまって残念だった。 全体的にB級臭プンプンなのは 「完全に秘密だったので、どんな記録にも言及されていない古代人類」 などに代表される、ラフさの目立つ設定に原因があると思う。 オカルト薀蓄で攻めてこないから、読みやすいのはいいが もう少し緻密な方が好みだ。 4点
  • カレル・チャペック
    カレル・チャペックの愛の手紙 730 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/06(日) 21 39 25 田才益夫訳「カレル・チャペックの愛の手紙」 点(ノンフィクション;書簡集なので。てゅかタイトル恥ずかしすぎ。) 「ロボット」「山椒魚戦争」でおなじみ、ジャーナリスト作家の 妻への19年に渡る手紙を一挙翻訳刊行。本文二段組450p. これを訳す方も訳す方なら、そもそも19年分の手紙を取っとく方も 取っとく方だと思う。ただし1931年の丸一年含め欠落も少なくないとか。 最初の方はとにかくひたすらタワゴトの羅列で、30男が18歳の女優 (てゅか同僚の娘だったりする)に熱烈なラヴレター送り続けてる時点で うわ、どうしようって感じだけど、どうしようも無いまま読み続けてくと、 作品執筆当時の事情とかが垣間見られたりしつつ、最後は国家消滅...
  • アザー・エデン
    アザー・エデン 885 名前:   03/05/19 20 27 イギリスSF傑作選「アザー・エデン」早川文庫より とりあえずよんだ分から感想を。 タニス・リー「雨にうたれて」 ブライアン・オールディス「キャベツの対価」 どちらも「母」と「娘」の間の愛憎を軸に、 ジェンダー関係と階級・階層関係を巧みに織り込んで セクシュアリティのタブーにまで踏み込んで描いた傑作。 竹村和子の評論集「愛について」の第三章「あなたを忘れない」 を読んで娘と母の間の関係について考えてみるのもよいかも。 うーーん、深い! 886 名前:   03/05/19 21 04 「アザーエデン」より クリストファー・エヴァンズ「人生の事実」 異星のコロニをー舞台にして男女の問題を描く、 と解説にはまとめてあるが、フェミニズム小説というよりはむしろ 少...
  • デイヴィッド・ブリン
    グローリー・シーズン 428 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/10 10 10 デヴィッド・ブリン「グローリー・シーズン」 ブリンには珍しく(?)『生殖』を大きく扱った話。 惑星ストラトスの文化描写の美しさや、生命ゲーム(これ実在してるんだ!) やパズルなどには分からないなりにワクワクさせられたが、とにかく冗長。 展開は結構予想を裏切ってくれたが、イイ裏切り方ではなかったかも? 読み終わってからはたと気づいた。これって「闇の左手」の裏焼き? 最終章になって突然話の流れが変わってしまうのがなんだか変。 長さに見合う読後感が得られなかったので個人的には 5点 スタータイド・ライジング 730 名前: 699 03/04/09 05 20 「スタータイド・ライジング」 デイヴィッド・ブリン 地球の長い午後はダメだったけ...
  • アヴラム・デヴィッドスン
    どんがらがん 382 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/27(木) 02 39 08 どんがらがん アヴラム・デヴィッドスン 奇想コレクション第7回配本はアヴラム・デヴィッドスン。 ソノラマ海外シリーズから出た「10月3日の目撃者」は既に絶版で、古本相場ではだいたい4、5000円ぐらいです。 本短編集は完全新訳。かつて邦訳され、あちこちのアンソロジーにちらばった短編、ショートショートをまとめてあります。 もちろん本邦初翻訳作品も収録。そのせいか、これまでの奇想コレクションより若干厚いです。 お値段はもちろん据え置き。お得ですね。 翻訳者は浅倉氏、伊藤氏、深町女史などの堂々たるメンバー。読みづらい、悪文といわれた(らしい)デヴィッドスンの文章も これらの方々に任せられるとあっては、読者としても安心して読めるというものです。 さ...
  • アヴラム・デイヴィッドスン
    10月3日の目撃者 876 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/27(月) 14 49 17 「10月3日の目撃者」 エイブラム・デイヴィッドスン デイヴィッドスン初邦訳の短編集 ソノラマ海外シリーズ とても変なお話を書く作家 ばかばかしいアイデアなんだけど、どうも作者は大真面目で書いているらしい だからこっちも大真面目で読むと、妙な読後感が生まれる そういう意味での変なお話 スラップスティックをスラップスティックとして読んではいけないような感じ  奇想コレクションの「どんがらがん」のなかにもあったような 弱者よりの物語と不条理小説とラファティの居住世界シリーズのようなSF、 そして古典的ホラーなどで構成されている 話の質はまあまあかな 「どんがらがん」の落穂拾いという印象 先に出たのはこっちだけど ていうかさ、裏表紙に「...
  • ヴァーナー・ヴィンジ
    遠き神々の炎 131 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/13 23 02 ヴィンジ「遠き神々の炎」は面白いよ。10点。 全宇宙の股にかけるスケールの大きさと、ハードSF的な 矢継ぎ早のアイデア濫用とスペオペ的な破天荒なストーリー展開。 ポール・アンダースンあたりの系譜を継ぐアメリカ主流SFの 正統な後継者の代表作として、90年代を代表する作品。 人により好みは違うだろうが、漏れは「ハイペリオン」よりも こっちをとる。 シリーズ2作目の「さいはての銀河船団」今夢中で読んでます。 ポール・アンダースンへの献辞には「やっぱり」と、 思わずニヤリとしてしまいました。 175 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/18 21 12 ヴァーナー・ヴィンジ「遠き神々の炎」 ブリンファンの私には大風呂敷っぷりがたまらんで...
  • ジョーン・D・ヴィンジ
    琥珀のひとみ 719 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/30 01 59 ジョーン・D・ヴィンジ「琥珀のひとみ」 ヴァーナー・ヴィンジの奥さん(だった人)。 SFは細部に宿るということで、SFなんだけど、 やっぱり女性が書いたものという印象を強く受けた。 話のテーマとか登場人物の思考が女性ならではという感じ。 そういう性差(ぼくが思うところでのという意味でだけど)に起因する点はおいといて、 ストーリーは全体的に起伏の無い感じ。ロマンス物の、成熟した大人同士の しっとりしたキスでフェイドアウトするような印象。個人的にはいまいち。
  • アイラ・レヴィン
    ブラジルから来た少年 484 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/06/19(木) 23 07 54 『ブラジルから来た少年』 アイラ・レヴィン SFっていうかサスペンスかも知れませんが、SF要素もあるので。 読んでて思ったのは、浦沢直樹のMONSTERっぽいなぁ、ということ。たぶん逆なんでしょうけど。 内容は…まあ、オチが分かった上で読んでいたのでサスペンス部分はあまり楽しめなかったのですが、 『ブラジルから来た少年』たちに関する描写にはニヤニヤできました。 合理的なように見えてめちゃくちゃ無駄と隙だらけな作戦も実に第三帝国らしくていい感じです。 あと、主人公もメンゲレ博士もじいさんなのに元気すぎだろJK。 総評:6点(内訳:ニヤニヤ度+少年かわいいよ少年度-少年こわいよ少年度-博士の口調がなんか惜しい度)
  • D・A・レイナー
    インド洋の死闘 897 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/23(木) 22 10 17 「インド洋の死闘」D・A・レイナー(創元推理) ナポレオン皇帝のフランスはヨーロッパばかりに目がいってモーリシャスを軽視していた。 ここを拠点にふんばることで、にっくき英国の生命線インド洋を押さえることができるのに! フランス領インドを失陥した今、モーリシャスは穀物不足で放棄寸前の状態にある。 そこへ英東インド会社の商船3隻が船出したというニュース。穀物を満載して。 仏海軍26門フリゲート「ピエモンテ-ズ」は3隻の拿捕をねらって動き始めた。 これを守らんと駆けつけたのは26門フリゲート、英国軍艦「サンフィオレンツェ」 砲数では互角だが、カロネード砲数、乗組員数で大いに劣る英国軍艦が どうやって仏軍艦から東インド会社商船を守りきったか、というお話...
  • ディヴィット・ウェーバー
    反逆者の月 683 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/04(日) 18 43 21 ディヴィット・ウェーバー「反逆者の月」 「老人と宇宙」よりはこちらの方が面白かった。月は大昔に破壊されて超巨大 戦艦とすり変わっていたとか、第五惑星も別の異星人に破壊されて小惑星帯に なったとか、人類も異星人の子孫といったキワモノネタがけっこう真面目に描 かれてます。ホーガンの「星を継ぐもの」なんか好きな人なら、これも気にい るかも。 主人公が典型的なマッチョなアメリカンヒーローなのは気にくわないけど、ア クションSFとしてまずまず楽しめるものですね。 686 :でへ:2007/03/04(日) 22 45 25 反逆者の月 デイヴィッド・ウエーバー ハヤカワSF文庫 懐かしいタイプの話でした。 ペリー・ローダンの10巻(日本語版...
  • デイヴィッド・マレル
    廃墟ホテル 102 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/10(日) 01 22 15 『廃墟ホテル』 デイヴィッド・マレル ランダムハウス講談社 HRとして読んだら大失敗。 序盤だけは良かったけど… 個人的に3点 ホテル・ゴーストハウスものが好きなので、騙される予感がしつつ 読んだらやっぱりHRじゃなかった…。 ホラー風味のアクションです。 序盤は面白いです。展開が早い。雰囲気良し。 でもホラー好きには物足りないかも。 HRとサスペンスは明確に分けてほしいです(ハヤカワのように)。 説明文をHRじみた煽りをつけつつ、「ホラー」と書いてないのは 大抵サスペンスだとようやく学習してきました。 今年の『このミステリがすごい!』の20位内に入っていたので たぶんサスペンス/ミステリ好...
  • ジョン・バーンズ
    軌道通信 132 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/08/20 14 28 軌道通信 ジョン・バーンズ ハヤカワ文庫 多感な少女の宇宙生活青春日記なんだけども その行動原理の裏には・・・みたいな仕掛けがあって なかなか興味深い。愛だ友情だとひたすらに主張される よりは受け入れ易いのではないでしょうか、SF者としては。 生活してる宇宙船(?)の光景が想像しづらいのが、ちと難か。 宇宙のスティルヴィア視聴者は読んでみちゃどーですか。 7点 138 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/31 21 47 48 ジョン・バーンズ「軌道通信」 いや、よかった。解説にあるが、まさしく「13歳の物語」だ。 SFというジャンルでくくられてしまうのにはもったいないと思う。 しかし・・・ブックオフで105...
  • デヴィッド・エディングス
    エレニア記 483 : ◆GacHAPiUUE :sage :2007/01/30(火) 01 00 44 エレニア記   眠れる女王―エレニア記〈1〉   水晶の秘術―エレニア記〈2〉   四つの騎士団―エレニア記〈3〉   永遠の怪物(エレニア記4)   聖都への旅路―エレニア記〈5〉   神々の約束―エレニア記〈6〉 (p)http //www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw/250-2578770-4080232?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i url=search-alias%3Daps field-keywords=%83G%83%8C%83j%83A%8BL Go.x=0 Go.y=0 Go=Go 著)デイヴィッド エディングス 訳)嶋田 洋一 読了。おもろい、おもろい。 ...
  • ケヴィン・J・アンダースン
    無限アセンブラ 592 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/12/22(木) 00 36 57 『無限アセンブラ』 ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン よかった。かなりいい。ナノテクが出てくる話、とくにナノマシンが端役として出てくる話は多いけど ナノマシンについての具体的な描写をした話を読んだのはこれがはじめて。 ナノマシンによってもたらされる恩恵と背中合わせの恐怖、特に恐怖についての具体的な描写がいい。 ストーリーテリングとしてもひねってあって面白い。英雄的なエリート官僚がマッドになる。 いい人かと思った老人科学者が科学者にありがちな倫理の踏み外しによってマッドになり、危機を引き起こす。 危機を引き起こすのが異星人のナノマシンではなく、(結果として)狂気とも思える思いつきや興味が危機を引き起こすというのは毛色が変わっていていい。 ...
  • コードウェイナー・スミス
    鼠と竜のゲーム 758 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/04/29 12 32 「鼠と竜のゲーム」コードウェイナー・スミス ダメだ、これは受け入れられない……。 「スキャナーに生きがいはない」とか、チェック機構もっとキッチリ作っておけよ! と読んでいて苛々してしまった。昔のSF特有の、強引なストーリー展開にもげん なり。周辺のガジェットはさっぱり面白くないし。 格好いいのは分かるけど、いくらなんでも古臭すぎた……。 とりあえず、田中啓文の原点がここらへんにあるだろうことは分かったが。 5点。 844 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/18(土) 20 15 58 鼠と竜のゲーム読んだ。 壮大な叙情詩の時代の一部をかいつまんでるせいか やや途中途中で説明調の台詞があったり、それでもわからない単語...
  • ポール・アンダースン
    折れた魔剣 376 名前:でへ 投稿日:2005/10/26(水) 22 14 15 折れた魔剣 ポール・アンダースン ハヤカワSF ポール・アンダーソンというと「タウ・ゼロ」が有名な、ハードSFな人 というイメージが強いのですが。これは立派なファンタジーです。 訳も良いし、長さも適当、ファンタジーを読みたい人にはオススメ (ファンタジー好きな人には、あまりにまともすぎて面白くないかも) 8点 507 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/05(水) 11 42 46 ポール・アンダースン「折れた魔剣」 6点 北欧神話よりアイルランド妖精譚が勝ってるみたいな なんちゃってサガだけど、 アンダースンの場合単なる趣味じゃなく自身のルーツ (デンマーク系だっけ?)に根ざしてるので 違和感無く読める...
  • ジャック・マクデヴィット
    Seeker 160 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 00 12 59 "Seeker" ジャック・マクデヴィット(Jack McDevitt) 古美術商アレックスシリーズで06年のネビュラ賞受賞作。もちろん未訳だよ。 シリーズ第1作のA Talent for War (1989) が"ハリダンの紋章"という邦題で91年に出版されている。 長い間を置いた2作目Polaris(04)に続く3作目。独立してるので前作読んでなくも(多分)オーケー。 アレックスはひょんなことからカップを手に入れるが、それは2600何年だか(具体的な年忘れた)に アメリカの圧制から逃れるために地球を飛び出し、以後全くの消息不明になった宇宙船The Seeker号で使われていたものだった。 ぐえへへへ俺...
  • テッド・チャン
    あなたの人生の物語 911 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/25 09 31 テッド・チャン「地獄とは神の不在なり」(SFM3月号) イーガンと並ぶスペキュレイティブ・フィクション2強、 チャンのトリプルクラウン作品。 どこからこんなこと思いつくのと言いたくなるような 突飛な奇想から、独自の論理を積み重ねて、読者を 「考えさせ」ながら、いつの間にかぐいぐい引き込み、 ある独自の結論へと導く作風は、イーガンとやや質が異なり、 難解な数学の問題を解くときの快感に近いカタルシスを 与えてくれる。 本作も、前提となる奇想が全くSF的でないと言う点では 「バビロンの塔」などと同様だが、その後に積み重ねられる 論理はスペキュレイティブと言う意味でのSFそのものだ。 既に「理解」「あなたの人生の物語」などでチャンの衝撃を 知っ...
  • オクテイヴィア・E・バトラー
    キンド レッド -きずなの招喚 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/09(金) 01 29 56 オクティヴィア・バトラー「キンドレッド」9点  黒人差別の19世紀にタイムスリップする、 ドゥームズデイブックと似た話。これは面白かった。 タラントの寓話 967 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/16 08 46 バトラー「タラントの寓話」 面白かった。最後の宇宙船で宇宙に出て行くところがこれぞ SFって感じで満足。姉弟、母娘の再会劇と複雑な心理の動きが うまくストーリーと絡み合って、ラストのドラマ性を高めている。 それと中盤の暴力と抑圧と残虐シーン(救済者に首輪をはめられ 拘禁されるところ)はさすがの迫力。 前作でもこういう場面はあったけど相変わらず凄い。 ネビュラ賞も納得。宇宙に出て行ってからの...
  • イアン・ワトスン
    エンベディング 7 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/15 06 09 12 イアン・ワトスン「エンベディング」 はぁ~、面白かった。鬼畜にぶっとんでて。 奇形の赤子の脳を食べる土人。人間の脳をサンプルによこせと 迫るキチガイエイリアン。それに応じるキチガイ人類。 低レベルの政治目的のためにエイリアンを滅ぼす鬼畜人類。 埋め込み言語刷り込み実験で発狂してキチガイ電波を飛ばす少年。 それに感染して3次元宇宙を2次元的に認識し自己の脳内に 埋め込もうとしてオーバーフローする主人公。 最後の強烈な世界認識の変貌のビジョンが圧巻。 何しろ次元を超越してるだけに、「万物理論」のラストにも勝ってる。 こんな話を平気で書く作者こそ、最もイカレた鬼畜に違いないが、 だからこそ最高。 「ヨナ・キット」の100倍ぐらい面白かった。 ...
  • ジョアナ・ラス
    フィーメール・マン 228 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/02 12 55 19 ラス「フィーメール・マン」 平行宇宙SFを偽装しているが、内容は 単なるフェミニズムの罵詈雑言の垂れ流し。 しかも照れ隠しにやたらと分かりにくい文体や 構成なので、5割増しに読みにくかった。 異なる宇宙設定における作者自身の分身の バリエーション4人が出てきて語り合うわけだが 要は作者自身の脳内独り語りを垂れ流しているだけ。 ストーリーにあたるものはほとんど存在しない。 お世辞時も面白くはなかった。 ラリって断定的かつ断片的な強烈文体のインパクトで 無理矢理最後まで読まされた感じ。 4点
  • J・G・バラード
    沈んだ世界 462 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/14(木) 04 54 56 バラード『沈んだ世界』 これはよかった。バラードにしては読みやすく分りやすい冒険小説。 それでいて、「文明の崩壊を契機に開放される抑圧されていた 原初的衝動への回帰」という例のテーマが、しっかり、かつ 非常に明快に、科学的説明まで伴って分りやすく表現されている。 エンディングもかっこよく決っている。 中盤がちょっと冗長に感じたこと以外不満なし。 9点 クラッシュ 93 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/18 03 19 55 バラード「クラッシュ」 キモ過ぎる。ついていけない。 でも8点 ハイーライズ 92 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/17 10 01 59 バラード「ハイーライ...
  • グレッグ・ベア
    凍月 163 名前: ◆GacHaPR1Us 投稿日:2005/08/13(土) 22 46 07 「凍月」 ハヤカワ文庫SF グレッグ ベア (著) 小野田 和子 (翻訳) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150112428 初読みはS-Fマガジンだったんだけど、その時は絶対零度への研究だとか 頭部だけを冷凍することで死後復活できる、と考えるメリケン的なプラグマティズム、 はたまた、当時オーム真理教などに見られたカルトブームなどを取り入れた意欲作、という 認識が主で、巻頭で説明されるまで”政治”としてのSF小説、という側面にはなかなか気がつかなかった。  思うに、メリケンだろうが日本だろうが衆愚的になりうる可能性が常にあるのは、 人類たる所以なんだと思う。だれも韓国や中国のこと笑えな...
  • デイヴィッド・ファインタック
    銀河の荒鷲シーフォート 930 名前:でへ 投稿日:2006/03/15(水) 06 25 30 銀河の荒鷲シーフォート 1~7 ハヤカワSF キャプテンフューチャーが出ないので、替わりに 1巻を読み、割と面白かったので7巻までイッキ買い、 読了に1ヶ月以上かかった、ちなみに、いまだ キャプテンフューチャーは出ない。(泣) 本シリーズの特徴ですが、 キリスト教が大きなポイント 少年たちの厳格?な軍隊生活 如何にもな表紙だが内容は期待を裏切るw 主人公のキョーレツな個性とおバカなところに萌え てな感じです。 以下、感想 2月の初旬に購入し読了するまで1ヶ月以上かかった。 シリーズ後半になると、如何にもな表紙ともあいまって (読むのが)とてもつらくなった。 巻を増すごとにキョーレツになる主人公のキャラに 萎えな...
  • チャールズ・ボーモント
    夜の旅その他の旅 533 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/13(木) 09 43 40 チャールズ・ボーモント「夜の旅その他の旅」 6点 収録15作中SFは3つぐらい。 “お父さん、なつかしいお父さん”(どうみても田中啓文作品) “かりそめの客”(チャド・オリヴァーと共作の真正バカSF) “叫ぶ男”(壮大なバカホラー) あとは超自然じゃ無いけど“越してきた夫婦”が邪悪さ10倍の ウィークエンドシャッフルみたいな感じ。 “マエストロを殺せ”みたいな普通小説が大部分だけど、 話の作り方が面白いので「特別料理」より楽しめた。
  • アント二ー・バウチャー
    タイムマシンの殺人 95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/23(金) 07 46 29 アント二ー・バウチャー「タイムマシンの殺人」 名編集者、評論家として有名だった作者の翻訳初短編集。 すでに雑誌やアンソロジーで読んだものもあるが、中ではコメディータッチの SFミステリの表題作、人狼テーマの愉快なファンタジー「たぐいなき人狼」、 ラブクラフトを思わせる「人間消失」、悪魔との契約テーマにそれぞれ趣好を こらした「スナルバグ」「悪魔との陥穽」「編集者を殺せ」などが面白い。 このダークファンタジーシリーズはこの先チャールズ・ボーモントやC・L・ム ーアの短編集も出るので楽しみなんだけど翻訳はちゃんとして欲しい。 マシスンの「不思議の森のアリス」は酷かったからな。
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