今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

ブライアン・スティブルフォード

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zgok0079

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地を継ぐもの

379 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/03/25(金) 10:13:52
ブライアン・ステイブルフォード「地を継ぐ者」
超長寿社会での長寿技術をめぐって繰り広げられる巨大企業と
独立した研究者との争いを通して社会のあり方、長寿の捉えかた
などなどの少し哲学的思弁的な話し。こういう話は好き。

9点。

496 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/18(水) 22:24:22
地を継ぐ者/ブライアン・ステイブルフォード 1998年
ハヤカワ文庫2001年嶋田洋一訳
まず邦訳タイトルがマズイだろう、あの名作と被るとゆうか柳の下を狙ったとゆうかw
んで、この作者はかつてサンリオSF文庫からタルタロスの世界3部作なる重厚で暗欝な名作を出してるワケやないですか
しかしコレは…劣化ディックとゆうか、ホントはジーターが作者だろとゆうか…
器用貧乏なヒトなんでしょうね
グレンジャーも泣いてるよの3点

ホームズと不死の創造者

277 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/18 00:16
『ホームズと不死の創造者』ブライアン・ステイブルフォード(ハヤカワ文庫SF1391)

波乱もなくのんびりまったりと終わった。
前作(地を継ぐ者)もなにやらそんな感じだったなあ。

4点。

The Hunger And Ecstacy of Vampires

14 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/20 11:41:08

Brian Stableford "The Hunger And Ecstacy of Vampires"
19世紀末を舞台にした一種の改変歴史小説。
コプルストーンなる科学者が、自らの開発した時間旅行ドラッグによって3度にわたり体験した未来社会に関する報告を聴かせるため、
様々な人物を招待する。
語り手の他に、オスカ-・ワイルド、H・G・ウエルズ、テスラ、シールらが呼ばれる。
彼らを前に、コプルストーンが語ったのは、吸血鬼の末裔によって人類が家畜化された恐るべき未来だった……。
コプルストーンの話は真実なのか、眉唾なのか、ただの夢なのか?
タイムパラドックスはないのか? ウェルズの書いた作品との関係は?
そして、仮に真実だとした場合、この19世紀末に、未来の超人類の先祖にあたるモンスター的種族が存在するということなのか?
コプルストーンが報告する残りの2回の体験は、更に強烈なものであった。そして、事件は意外な展開を見せる。
更に、語り手は、必死である秘密を隠しているようだ。
それはバンベリという男の娘ローラにかかわることであるらしい……。
全体としては、コプルストーンの話の内容及び真偽と、語り手が隠しているらしい
(少しずつ小出しにされる)謎への興味で引っぱりつつ、(アンチ?)ミステリ的結末へと
至るジャンルミックス小説なのだが、特筆すべきはコプルストーンが語る未来社会、宇宙のヴィジョンの強烈さ。
特に三度目の体験における宇宙全体のヴィジョンはほとんどバクスター辺りをすら
髣髴とさせる強烈さだ(題名の意味もこの部分で分かる)。
本作の魅力の肝は、やはりこの本格未来/進化/宇宙SF的部分の面白さであるだろう。
表紙や題名から陳腐な吸血鬼小説を想像しただけに、余計に期待を裏切られた歓びは大きかった。
本作の要約的な短編が、英国SF協会賞を受賞したのも分かる気がする。
9点。
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