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J・グレゴリイ・キイズ

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匿名ユーザー

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錬金術師の魔砲

477 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/30(金) 23:40:38
「錬金術師の魔砲」 J・グレゴリイ・キイズ ハヤカワ文庫FT

科学革命期の科学理論が今から見たらほとんどオカルト、というのを逆手にとって
重力(親和力)をありとあらゆることを可能にする超便利ツールとして設定した世界観は
個人的には気に入った。SF派の人にはぬるいことだと思うが。
キャラ設定、キャラ配置もオーソドックスでケレンがなく、ささやかなエロ描写はある
ものの物語展開は圧倒的に健全で読みやすい。
だから内容にケチをつけるつもりはないのだが。

四分作の第一部とか、そういうことはできたら帯にでも書いといて欲しかった……
いつまで経っても風呂敷を畳む気配が見えなくて、やきもきしたじゃん。
すっげー半端なところで終わって、眼が点になったじゃん。
終わるものとばかり思ってたお話に「つづく」で逃げられてしまうと、独特のフラスト
レーションが溜まると思いませんか。
しかも第二部以降は未刊だし。どうしろと。

つまり、清明vs.道満のよーな孔明vs.周瑜のよーな、ニュートンvs.ライプニッツ
二大自然哲学者大激突の図を期待してた俺は、もにょった気持ちのまま
いつともしれない続刊の刊行を待たねばならないわけですか。

半額で買った古本に文句を言うのも大人げないが。大人げないが。ちくしょう。
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