今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

マイクル・P・キュービー=マクダウエル

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

トリガー

167 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/08 01:39
ガイシュツだけど、
「トリガー」アーサー・C・クラーク&マイクル・キュービー=マクダウエル
爆発物を無力にする技術を考察したハードSF。結構現実感がある。
マクダウエルは「アースライズ」で原子エネルギーが使えなくなった世界を
悲観的に考察しており、クラークの「幼年期の終り」も核兵器が超科学で
役に立たなくなる話で、こういう話を書く動機はある。
長すぎるのが欠点だけど、7点はあげられる。

4 名前: でへ 02/04/08 23:25
「トリガー」 キュービー=マクダウエル
社会を根本から変えるような発明が有った時、実際に社会はどのように
変わっていくかを、リアルに予想した傑作。
マクダウエルはこういった話がうまい。現実とあまり変わらない世界で
あるアイデアや現象が起こったときに、それがいかに世界に影響を与えるか
を、本当にリアルに予想してくれる。

10点満点で、8点

この本は、A.C.クラークが共著したことになってるけど、実際には
クラークはアイデアを出しただけで、マクダウエルの作品と考えた方が
よいでしょう。

766 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/09/14 09:17:25
『トリガー』クラークその他

作用範囲内のすべての火薬を発火させる〈トリガー〉フィールドが発見される。
火器を無効化するこの装置は、(アメリカの)社会情勢、そして
世界情勢を一気に不安定化させるだろう。さてこれをどう扱ったら良いものか、
どう考えたらよいものか……という話。

銃器や兵器をめぐる社会的問題に関するシリアスな考察、
「すごい科学で解決します!!」という幼児的な娯楽要素、
それに火薬に関する知識などがちょっとまとまらない形で
ブレンドされていて、いまいち完成度が低い印象を受ける。
上下2巻で1000ページを越えるが、それでも記述が足りない
ところがあるほど高密度、逆に云うと消化不足。

という、頭でっかちな評を最初に書いてしまったが、
読みごたえのある、面白くて興味深い作品であった。

にしても、火薬や兵器類について、実に無知であることを改めて思い
知らされた。爆発にもいろいろ種類があるんだね。

8点
記事メニュー
目安箱バナー