今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「バリー・N・マルツバーグ」で検索した結果

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  • バリー・N・マルツバーグ
    Galaxies 459 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/12(火) 06 28 41 マルツバーグのGalaxies。 新潮文庫の宇宙物アンソロジーに入ってた 「ローマという名の島宇宙」の長編化作品。 正直元の短編版がSF書き方講座みたいなエッセイに近い 代物だったので半信半疑だったが、フィクション部分の 肉付けがしっかりなされ、ストーリーラインも明確化していて とても面白かった。 作者の語りの部分は、相変わらず韜晦だらけでウザイが、 最後のメタフィクション的オチがうまく決まってるので、 良しとしよう。 短編版はオチが不明確で今一だったので、断然こっちのほうがいい。 8点ぐらい。
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  • ヴォンダ・N・マッキンタイア
    太陽の王と月の妖獣 911 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/25(土) 00 47 24 「太陽の王と月の妖獣」ヴォンダ・N・マッキンタイア(ハヤカワSF) だめじゃった。 妖獣のいる意味がわからん。 わざわざSF風に仕立てなくても、 ただのお気楽ポンチなバロック宮廷小説でよくね? そもそもバロックとやらの大嫌いな俺だが(ワイドスクリーンバロックは好き) この小説はバロックの嫌なところだけを煮詰めて出してきたような読後感だった。 あとドラクロワ兄はバカにしか見えんし、ドラクロワ妹は血の気多すぎ。 時代自体がそうなんだろうが脇役に魅力ゼロ。展開もたるい。 いろんな意味で読んでていらいらした。 ルイ十四世とかベルサイユとかいう言葉にピンとくる人なら読んでも損はないと思うけど。 3点 めげずに「夢の蛇」にも...
  • バリー・ヒューガート
    鳥姫伝 58 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/02 00 39 「鳥姫伝」 一応唐代の中国を舞台とした、奇病の治療薬を求める少 年(実際は青年)と老賢者の探索行・・・となっているが、 訳者が後書きで書いているとおり、中国歴史モノなどと 頭の片隅にも想像してはいけない。時代背景・考証を無 視して片っ端からそれっぽいネタを詰め込みまくった、 「中国っぽい」雰囲気のおとぎ話として読むべし。 展開は速い・・・というより、アリス風という方が的確 かもしれない。大枠ではきちんと筋は組んであるんだ けど。 キャラは、俺はジジィ萌えなのでいい感じだと思う。 7/10くらいで。 59 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/02 22 31 「鳥姫伝」 私は、ダメだった。 第1部だけなら8~9点ぐらいつけていい...
  • ロバート・シルヴァーバーグ
    いばらの旅路 414 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/03/29(火) 12 28 09 シルヴァーバーグの「いばらの旅路」読んだ。5点。 未来社会の設定とか、脳を別の体に移植とか、SFで性描写とか、全てが古臭い。 「夜の翼」や「地上から消えた動物」とかは好きなんだけど… いまひとたびの生 248 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/13 21 56 02 「いまひとたびの生」ロバート・シルヴァーバーグ 人格記録技術が発達して、死んだ人間のパーソナ(人格)を移植できるようになった時代の話。 その技術が生むアイデンティティや社会的・倫理的問題やらは軽く流しているので食い足りなさは残るものの 駒が無駄なく配置された良質なエンターテイメントだった。テンポも良くて読みやすい。 ラストは、まあそうなるだろうな、というと...
  • テリー・ビッスン
    赤い惑星への航海 480 名前: ◆gacHaPIROo 02/12/01 21 12 赤い惑星への航海 /テリー・ビッスン/中村 融 訳  ちょっと凝っちゃってるビッスン第二弾。 時は21世紀。 だいぶくたびれてきた世界っていうかアメリカ。 でも、人々はなんのこともなく頑張って生きてるそんな近未来。 発進直前で計画中止になってしまった米-ソ連共同開発の 火星探査計画のロケットの存在を知ったB級映画プロデューサー、 生きる機関車、某番組のTプロデューサーのような マークスンによって有人火星飛行を映画化が計画された。 腕が立つのだが一言多い、元火星計画飛行士バース、 冷静、沈着、んで口の悪いロック好きのロシア女性、やはり元火星計画船長のキーロワ、 1㍍10㌢、ちいさな体に大きな野心でも小人、フリーのカメラマン、グラマー、...
  • ジェフリー・ディーバー
    青い虚空 629 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/29 04 02 「青い虚空」 文春文庫 ジェフリー・ディーバー ああ、SFじゃないとか面倒な事言わないでくれ! 文中に「ニュー・ロマンサー」出てきたからさあ・・・ 主人公が2年ぶりにネットに出て行くとこ、萌え!! 千分の一秒の記述がいいね。 出来れば章題もただの2進数じゃなくて、x86とかのコードにして欲しかった。 読んでみそ。いけてます。
  • ホイットリー・ストリーバー
    ウルフェン 417 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/12 22 37 「ウルフェン」 ホイットリー・ストリーバー ハヤカワNV 映画化もされたモダンホラー作品の快作として有名だが 異なる知性種族同士の壮絶な衝突を描いたSFとしても秀逸。 8点
  • ケリー・リンク
    スペシャリストの帽子 303 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/02(日) 02 17 19 ケリー・リンク「スペシャリストの帽子」 怖ぇーよこの作風! 読んでて不安になる  青空と雲の絵で、題名が『呪い』っていう絵画があるけど、なぜだかそれを思い出した(作者忘れた) 明確な恐怖の対象っていうのははっきりと出さないんだけど、読んでるうちに自分の感覚がねじれてく 出てくる主人公(みんな女性なんだけど)がラファティの書く天才少年・少女みたいだったな 異様な知識を持ち、奇妙な詩をうたって、人々を巻き込んでく感じ で、前提となる世界が日常なのか非日常なのかはっきりしない メタフィクションなのかな 日常生活の中に幻惑的、魔法的要素がある、そんな世界を垣間見られる作品だね 長編も読んでみたい作家だ 期待してますよ つーわけで8...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • ジェフリー・A・ランディス
    火星縦断 402 名前:でへ 投稿日:2006/05/28(日) 22 56 09 火星縦断 ジェフリー・A・ランディス ハヤカワSF すごいです。リアルです。ノンフィクションみたいです。 作者はNASAで火星探査機の設計にもかかわった技術者 でありプロの作家でもある、と言う人ですが、 トラブルに遭った第3次有人火星探査のサバイバル物語を、 最新の火星の知識と火星探査に使われるであろう技術を 元に、リアルに書き綴っています。 小川一水が好きな人には一読の価値あり、9点 415 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/01(木) 20 46 03 ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」 6点 とにかく、この題材なのに情景描写が希薄なのが致命的。 テリー・ビッスンみたいに、少ない言葉でイメージを喚起す...
  • テリー・プラチェット
    ピラミッド 246 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/06 20 44 ピラミッド/テリー・プラチェット/鳥影社 めちゃくちゃな薀蓄とアイロニーが魅力?のディスクワールドシリーズの一冊。 駄目な人はまったく受け付けないと思う。 原書の文は読みづらいが、読みやすく訳してくれてたので 結構楽しめた。が、ラストのあいまい描写が気になって気になって。 結局、主人公は妹とくっついたのかしらん… くっついたと信じたい。
  • ジェフリー・フォード
    白い果実 718 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/27 05 04 ジェフリー・フォード「白い果実」 面白かった。一気に読み終わったv とにかく奇想の見本市といってよいほど、様々な奇想が これでもかと詰め込まれており、構築された異世界の隅々まで 色彩豊かで、奇妙で美しいイメージに満ちている。 それが山尾悠子の見事な美文によって、更に磨き上げられている。 この山尾文体によって、多分原作を超えてると思う(笑)。 しかもキャラクターもやや類型だが魅力的だし、 ストーリーも面白い。 エンタテインメントに目覚めたカフカって感じか。 唯一の欠点はストーリーの流れがよすぎて、ともすると 早く読みすぎてしまい、せっかくのディテールの美しい イメージを味わい損ねてしまいかねないこと。 が、ともあれ3部作の第1作で続きがあるらしいの...
  • ジェリー・ユルスマン
    エリアンダーMの犯罪 255 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/10/20 00 52 ジェリー・ユルスマン『エリアンダーMの犯罪』(文春文庫) ミステリの体裁をとっているが、一種の歴史改変もの。 父の遺品にあった一冊の歴史書。 第二次世界大戦という「架空の出来事」に関する迫真のドキュメントに 世界が徐々に影響を受けていくという話。 もう一つの世界から、存在しなかった歴史として現実を書くという アイデアが光っている。 物語の展開もサスペンスフルでぐいぐい読ませる。 本が紛れ込んだ経緯などつめの甘い部分もあるが エンターテイメントとして相当面白かった。8点。
  • クリストファー・プリースト
    イグジステンズ 543 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/24(日) 01 43 31 クリストファー・プリースト「イグジステンズ」 プリースト初体験の「奇術師」を非常に楽しく読んだので、 過去作漁りの手始めとして軽く読めそうなノベライゼーションから読んでみた。 ちなみに映画は未見。 いかにもノベライゼーションらしく、ページ数も少なくてあっという間に読めてしまうが かといって中身もスカスカというわけではない。 なによりも、クローネンバーグのいわゆる"内臓感覚"を文章で余すところなく 表現しているので、本当にクローネンバーグの映画を観ているような錯覚を 感じさせられた。 なにしろ、「奇術師」しか読んでなかったもので、どれだけこの小説に プリースト本人の個性が反映されているのかは正直よくわからないもの...
  • キム・スタンリー・ロビンスン
    ブルー・マーズ 280 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/10/28 21 44 ロビンスン「ブルー・マーズ」 老人文学の力作といわせてくれ。 ストーリーは糞だと思うが、本作の眼目はそんなところにはない。 偏執狂的な視覚描写や、ディテールへのこだわりぶりは、 好き嫌い別にして、凄いのは間違いない。 本作では、火星以外の星にも植民が始まり、水星や 金星やミランダや・・・といった星も出てくるので、 火星ばかりで飽き飽きしていた向きには朗報です。 圧巻はラスト付近の、サックスが開発した記憶増強薬を 最初の100人の生き残りが服用するシーン・・・ 前2作のラストは派手派手しい一大スペクタクルだったけど、 本作のハイライトは、心の内側での「一大スペクタクル」。 過去2作のいろんな場面が、記憶の中でつながっていく。 アクション場面は...
  • ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
    愛はさだめ、さだめは死 54 名前: でへ 02/04/30 23 33 ティプトリーは、「愛はさだめ、さだめは死」も良いよ。 異星生物の、人知を越えた、目くるめく愛の世界(生殖活動) (藁 てなかんじで、初めて読んだときには、ブッ飛んだ 9点 818 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/14(火) 22 13 43 ティプトリー 「愛はさだめ、さだめは死」 凄ぇ!!!まさに饗宴だ!SFの饗宴・・・ 「たったひとつの・・・」(4点)が駄作だったので放置していたオレのバカ! ってゆーか「たったひとつの・・・」を代表作とか言ってる評論家は今すぐ死ね! 正に夢のような傑作だ!読んでない奴は今すぐ買って読め! 1000点 老いたる霊長類の星への賛歌 146 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09...
  • バリントン・J・ベイリー
    永劫回帰 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/03(木) 20 44 23 バリントン・J・ベイリー/永劫回帰 主人公迂闊過ぎとか、凄い能力を主に覗きにしか使ってないとか 色々細かい文句はあるが、それらを吹き飛ばすような無茶な理屈が痛快な、 、デタラメを半光年ほど飛び越えた奇想小説。 「究極の苦痛に対抗できるのは究極の快楽だけだ!」 と開眼してヒロインとの房事に励む主人公や、 「もう一回究極の苦痛に耐えれば、お前は全宇宙の神になれる」と簡単に言ってのける異星人だの。 こんな「永遠」だの「宇宙」だのと真っ向勝負してる主人公じゃあ、 ちょっとくらい足元がお留守になっても仕方ない。 珪素骨やタイム・ジェム、放浪惑星、哲学者のカードといった数々のガジェットも、 印象が薄くなってしまってるのもご同様。 8点 ...
  • スージー・マッキー・チャーナス
    ヴァンパイア・タペストリイ 286 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/25 14 33 スージー・マッキー・チャーナス「ヴァンパイア・タペストリイ」(原書) 文化人類学者になりすました吸血鬼の話。 精神分析に通ったり、オペラに感動したり、人間臭い吸血鬼の 突っ込んだ心理描写が面白い。登場人物も多彩でコミカル。 長編だが、各章が独立した話になっているので、 連作中編集としても楽しめる。 第3部が、ネビュラ賞をとった「ユニコーンタペストリィ」です。 集中唯一の官能路線の作品であることが、受賞の理由か?(藁 英語はそんなに難しくないはずだが、人物や心理をきっちり 書き込んでいるためか、結構時間がかかった。 是非、プロに訳してもらって日本語で読んでみたい。 創元か扶桑社で出版キボンヌします。 内容はよいし、吸血鬼物で誰で...
  • 魔法の猫
    魔法の猫 275 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/16 21 29 ダン&ドゾワ編「魔法の猫」(扶桑社ミステリー文庫) テーマアンソロジー、猫もの第1弾。 SF、ホラー、ファンタジーなど収録作は幅広い。 ライバーの天才猫ガミッチも出てくる!(ガミッチものだけ 集めた短編集翻訳キボンヌ!!!) コードウェイナー・スミスの古典から、サージェントの ユーモラスな「猫は知っている」グーラートの怪作「グルーチョ」 ブライアントの素敵な「ジェイド・ブルー」、 シルヴァーバーグ&ギャレットという超貴重な2人の合作 「ささやかな知恵」そしてマンガチックなオチに腹を抱える 編者2人&スワンウィックの「シェラフツの昼下がり」と、 作品のバラエティは非常に豊かだ。 この2人の編んだアンソロジー、全て読んでみたい気がする。 7点。
  • フレッド・セイバーヘーゲン
    バーサーカー 赤方偏移の仮面 147 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09/06 11 38 フレッド・セイバーヘーゲン『バーサーカー・赤方偏移の仮面』 人類対バーサーカーのとんち合戦の第1巻。 実は「皆殺し軍団」が最初だと思っていた。 なぜならスコーピオンズのデビューアルバムが『恐怖の蠍団』だからである。 ぶっちゃけ皆殺し軍団の方が面白かった。 これは短編集で、中には連作で内容が繋がっているのもあるが、俯瞰的なコメントを付記して全編をむりやり統合しなくてもいいと思う。 セイバーヘーゲンの殺戮機械は実に殺戮機械っぽくない。 それがいい味を出してもいるし若干ぬるくもある。 バーサーカーで連想するのは「ボーグ」(スタトレ)だが、こないだT3を観に行ったとき、あのスカイネットこそバーサーカーだと思った。 馬鹿馬鹿しいし。 『バーサ...
  • スチュワート・ヒル
    アイスマーク 赤き王女の剣 463 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/07/11(水) 01 29 57 えー、本屋の棚というものはある日突然デジタル的にがらりと変わることはそう無い ことだと思うんだよね。どちらかというと浸透圧によるアナログ的な変化かなあと。 まあ新装開店したので足を運べば水色の棚が消滅していた、なーんてこともあるけど。 で、十年前には明らかに存在しなかった、ある棚が今は大抵の書店にあったりするわな。 大判翻訳海外ファンタジー小説の棚。「ポッター棚」と仮に呼びましょう。 ハリー・ポッターとか、ダレン・ジャンとか、エラゴンとか、サイズは小さめだけど ビックリマンチョコを彷彿とさせる造本のデルトラクエストとか。あの辺の本。 で、これらの本てSF板でもあまり話題になんないよね。別にアンケートをとった訳では 無いけど、本棚に置き...
  • 遥かなる地平1
    遥かなる地平1 413 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/31(水) 04 06 18 「遥かなる地平1」 ルグイン、ホールドマン、カード、ブリン、シルヴァーバーグ、クレス収録。 いずれも人気シリーズの新作中篇を集めているが、 単独作品としても面白かったのはカード、ブリン、クレス。 特にクレスの「眠る犬」はよかった。有眠人視点なのが新鮮だし、 前半の悲劇から復讐へという話の流れもうまい。9点。 無眠人あんなに面白いのに何で翻訳が出ないんだろう。 カード「投資顧問」7点。他愛ない話だが普通に面白い。  ブリン「誘惑」8点。 メインアイデアの凄さと、知性化イルカの脳や心理に関する分析がよかった。 ルグィンとシルヴァーバーグ6点 普通。 ホールドマンが一番つまらんかった。2点。 全体7点
  • アザー・エデン
    アザー・エデン 885 名前:   03/05/19 20 27 イギリスSF傑作選「アザー・エデン」早川文庫より とりあえずよんだ分から感想を。 タニス・リー「雨にうたれて」 ブライアン・オールディス「キャベツの対価」 どちらも「母」と「娘」の間の愛憎を軸に、 ジェンダー関係と階級・階層関係を巧みに織り込んで セクシュアリティのタブーにまで踏み込んで描いた傑作。 竹村和子の評論集「愛について」の第三章「あなたを忘れない」 を読んで娘と母の間の関係について考えてみるのもよいかも。 うーーん、深い! 886 名前:   03/05/19 21 04 「アザーエデン」より クリストファー・エヴァンズ「人生の事実」 異星のコロニをー舞台にして男女の問題を描く、 と解説にはまとめてあるが、フェミニズム小説というよりはむしろ 少...
  • エドガー・パングボーン
    オブザーバーの鏡 125 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/12 22 54 エドガー・パングボーン「オブザーバーの鏡」 何でこんな凄い本を今まで読まずにいたのかと、後悔しきり。 不朽の名作という言葉はこういう作品のためにある。 訳文が古くなっており(名訳だけど)ちょっと読みにくい、 描かれている政治情勢が時代にあわなくなっている等の 些末な点を補って余りある、骨太なストーリーと、 悲劇的だが、人間愛に満ちた力強く感動的なエンディング。 純粋すぎるという以外に欠点のない、完璧な作品である。 SFに限らずあらゆる文学作品の中でも、20世紀5本の指に 入る作品ではないか。 文句なしの10点(心情的には15点ぐらいつけたい) 未訳の「DAVY」も読まねば。 270 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:0...
  • 90年代SF傑作選
    90年代SF傑作選 263 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/15 00 26 90年代SF傑作選・上巻 サモリオンとジェリービーンズ ニール・スティーヴンスン  「第一分散型民主国家」とか、いちいち格好いいです。 コロンビヤード スティーヴン・バクスター  バクスター小説上手くなったよな、としみじみ。オチも綺麗。 エウロパのスパイ アレステア・レナルズ  ニュー・スタンダードというべきか。この人の作品もっと読みたい! フラッシュバック ダン・シモンズ  日本がこんなブイブイいわせてるときもありましなぁ、って。 魂はみずからの社会を選ぶ コニー・ウィリス  SFもこんな遊びが出来るようになったか、と。筒井康隆は昔からやってたけど。 バーナス鉱山全景図 ショーン・ウィリアムズ  謎が謎を呼び謎で終わる。イーガンといいオー...
  • ロイス・マクマスター・ビジョルド
    遺伝子の使命 394 名前: でへ 03/12/30 06 46 遺伝子の使命 ロイス・マクマスター・ビジョルド 創元SF文庫 期待に反して薄かったので、本屋でなかなか見つからなかった(藁 薄いのに高い(760円) 売れないから高いのか、売れる本で儲けたいのか? ストーリーは、最近のビジョルドにしては平凡、と思ったのだが、 この話は初期の作品のようですね。 最後の一種のプロポーズ(求愛行動)は興味深かったけどね。 7点 ミラーダンス 247 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/06 23 03 「ミラーダンス」漏れも読み終わった。面白かったな。 このシリーズ、もともとそれほど好きでもないんだが、 この作品に限っては、珍しくキャラクターの暗い面が 突っ込んで描かれてて、ただの冒険SFに終わらない ところが非常によ...
  • ジャック・フィニィ
    ゲイルズバーグの春を愛す 456 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/25 14 11 ジャック・フィニィ「ゲイルズバーグの春を愛す」 フィニィの作品は「盗まれた街」と短編「二度目のチャンス」を 読んでいたけれど、ファンタジィをまとめた短編集を読んだのは初めて。 わずかの例外を除いて、ほとんど過去への郷愁と憧憬を臆面もなく描いているのがスゴイ。 今の作家だったら、“過去に耽溺してばかりいないで現実を見ろ!”とばかりに 意地悪なオチを用意しそうなものだけれども、フィニィはそんなことは全くしない。 “ノスタルジーに浸ってばかりいていいのかなぁ?”と思いつつも、 その甘さとセンチメンタリズムは心地よくて癖になる。 最後の「愛の手紙」が一番良かった。 10作品あるので、気に入ったのに1点づつ入れることにして 8.5点
  • ジョージ・R・R・マ-ティン
    皮剥ぎ人 95 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/31 02 08 「スニーカー」(ハヤカワNV)収録の中編「皮剥ぎ人」ジョージRRマーティン 世界文学大賞ノヴェラ部門受賞。 スラクサスと似た傾向かも。ハードボイルドでショボい主人公。 こーいうの大好きなので10/10 | 氷と炎の歌 470 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/29 09 56 G.R.R.マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ三巻 “A storm of swords” ますますおもろいが、ますます血みどろにっ。 これまでの二冊にくらべてエピソードがふえた分、ちょっとスピード感が 犠牲になったかな。まあ全6冊(予定)の折り返し地点なので あるていど広がった話をまとめて、別の展開に入っていこうとする感じ。 でももう、たのむから誰か一人くらい幸せにな...
  • ヴァレリオ・マンフレディ
    カエサルの魔剣 476 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/11(水) 13 37 55 ヴァレリオ・マンフレディ 「カエサルの魔剣」 5点 訳題と文春の新刊案内(しかも広告でネタバレとか「イリアム」かってゆう…) だけ見て歴史改変ファンタスィ?かと思って読んだら原題は”L’Ultima Legione” (邦訳底本は英語版“The Last Legion”)で内容とも20世紀冒険小説のノリでした。 ミステリアス・プレス文庫から出てたジョン・マドックス・ロバ-ツのは古典の 先生が良く出来てるとかゆってたので(逸身喜一郎 「ラテン語のはなし」) 読んでみたけど、映画”Gladiator”とか一昨年ハヤカワ文庫NVから出た 「ポンペイの四日間」(「スロー・リバー」が水道レズサスペンスなら これは↑土木配管ディザスターロマンス)とか本書とか、...
  • バリントン・J・ベイリー
    時間衝突 737 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/02(木) 00 19 04 時間衝突/バリントン・ベイリー 二つの時間の衝突、という強烈な奇想に圧倒されたが、 波として進む特権的な「現在」という、というイメージ自体は把握しやすかった。 寧ろ、本作を元ネタにした『ハイペリオン』の方が、理解し難かった記憶がある。 あと、オリエンタリズムだと判っていても、本書の「非人間的なほど理性的で、温和で、美と調和を愛し、 無敵の格闘術を操るw中国人たち」には惹かれずには居られない。 地球の悲惨な運命と対象的な、彼らの静謐なユートピア(とそれへの異文化接触、及びその死産に終わった革命の試み)は この割と救いのない物語に一抹のユーモアを付加していると思えた。
  • テリー・グッドカインド
    魔道士の掟 44 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/26 01 33 「魔道士の掟」 話を構成するガジェットは一般的なファンタジーと変わりない。 魔道士の掟はシリーズ全体の第1部に過ぎないが、序盤で示される旅の 目的については本作内で完結してるので、時の車輪の牛歩のごときストーリ 進行スピードに我慢ならなかった人にはあり難いかもしれない。 特筆すべき点は作者のサディスト振りで、主人公はかなり痛ましい目にあう。 そういうのが好きな人は読んで見るといいかも。  6/10
  • ウィル・マッカーシー
    アグレッサー・シックス 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/04(月) 00 34 53 アグレッサーシックス読んだ。地雷でした。 以下、ネタバレありなので注意。 買った以上は何とか楽しみたかったのですが、無理でした。 感情移入しにくい薄いキャラクター、 イマイチ面白くない異星人の設定、 なんでそんなことを思いつくのか全然納得できない計画、 活躍しないイルカ、 唐突に出てきていきなり裏切る機械知性、 悲惨だ悲惨だと言いながら眠くなる戦闘描写、 いらないと言ってもいい格闘シーン、 余韻もなんもなしのラスト。 うーん、これをどうしろと… 475 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/17(日) 20 15 37 「アグレッサー・シックス」 ウィル・マッカーシィ 全てにお...
  • イアン・マクドナルド
    火星夜想曲 363 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/05 17 33 イアン・マクドナルド『火星夜想曲』 ジャンプ編集部にメスを入れられたかのような転調ぶり。 まあ、それはそれでいいけど、前半みたいな方が個人的には好きだ。 ラストで最初のテイストが戻ってくるので救われた感じ。8点 192 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/24(日) 00 34 06 イアン・マクドナルド『火星夜想曲』 一つの町を舞台にした群像劇。……正直評価しにくい作品である。 町の生い立ちから滅びるまでを描いた作品。町民はどことなくおかしな人々ばかり。 町から出てゆく人々、町に残り続ける人々、各人各様の主張を持ちつつ破局に向かって進んでゆくのだが、 正直、どの一人をとっても描写が浅すぎるのである。 極めてステレオタイプな...
  • ロバート・F・ヤング
    ピーナッツバター作戦 229 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/02 15 34 40 ロバート・F・ヤング「ピーナッツバター作戦」 表題作はあまり面白くはないが、他はいずれもヤングらしい作品でファンなら 読んで損はない。特に「我らが栄光の星」は泣けるよ。 解説でも触れてるけど、3作品でヒロインがストリッパーをやってるのは何か こだわりでもあるのかな。7点。
  • G・A・エフィンジャー
    太陽の炎 53 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/01(木) 01 08 58 『太陽の炎』 ジョージ・アレック・エフィンジャー サイバーパンク小説というよりもアラブ世界を舞台にしたハードボイルド小説。 主人公がタッグを無理やり組まされ、当初は意見や感情面でソリが合わないが、 徐々にそれが改善してきて良いチームになってきたところで、相棒の死。 で、主人公が相棒の仇を討つみたいな典型的にベタな流れ。 おまけに主人公の酒・ドラッグ、電脳ソフトに対する韜晦の有り様が、 如何にもこの手の小説に有りがちな感じ。 でもそれが読んでいて居心地が良いんだよね、この小説。 結末に関して一部ファンの間で異論があるみたいだけど、 自分としてはこの小説の終わり方は“有り”でした。 評価6点 電脳砂漠 54 名前:名無しは...
  • アン・マキャフリィ
    歌う船 222 名前: コルネリウス・アグリッパ 02/07/24 03 27 アン・マキャフリー著/歌う船/創元推理文庫 とっても甘いが、正統派の「ハードな」SF。 SFと聞いた日本人が捉われがちな戦術、技術的なことへのこうるさい書き込みもなく、 心にやさしい。 この点はかの「2001年」にも同様に見られる。 但し、友人はそろってこの本の表紙を見て退いて逝った。 還る船 632 名前: ◆GacHaPR1Us 04/05/31 00 36 「還る船」 アン・マキャフリー http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150113262 正直に言えば「歌う船」シリーズは読む気がしなかった。なぜなら 初版のときに世間で流行っていたのはマクロスだったから。 で、アン・マキャフリーさんって...
  • ファンタジーの歴史――空想世界 キイ・ライブラリー
    ファンタジーの歴史――空想世界 キイ・ライブラリー 201 名前: ◆GAcHAPiInk 投稿日:2005/09/04(日) 23 26 44 ファンタジーの歴史――空想世界 キイ・ライブラリー リン・カーター (著), 中村 融 (翻訳) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488015204 ファンタジーなんてもうまったく読んでなかったのに、 ル=グィン女史やマイケル・ムアコック、T・H・ホワイトにロジャー・ゼラズニィなんて名前が 出てきた時にはちょっと興奮した自分を発見した。 この中で指摘されている本のほとんどは近年まで国内でもほとんど絶版か廃版になっていて、 しごく丁寧な中村氏の解説によって、挙げられた「近年の若手ファンタジー作家」のほとんどは 2000年を見ないまま亡くなられ...
  • フィリップ・リーヴ
    移動都市 110 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/14(木) 14 49 43 フィリップ・リーヴ 「移動都市」 5.5点 シンプル極まる岩崎書店のシリーズ読んだ後だと 同じ児童書でも半世紀分の進化が良くわかるってゅか メジャーリーグのSFがしつこくこまごまと人物/情景描写して 分厚くなっちゃたのにあわせて、ジュヴナイルまで370ページ超 の紙が必要になったってのはわかりました。 タイトルと〈創元SF文庫〉の暖簾だけで買ったら、 訳者あとがきで“児童書の賞ばっか受けてるからってナメんなよ” って言われてもそこは畜生のあさましさ、“メドゥーサ”発射までは ノリが児童ファンタスィのソレだし、画が先って感じのアニメの ノヴェライゼイションみたいなストーリーだしで、ガッカリだよ。 早川ちゃんも宋元ちゃんも、ジュヴナ...
  • ロバート・ホールドストック
    アースウインド 607 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/05/17 00 36 ホールドストック「アースウインド」 「リードワールド」から一転して、かなりディテールを緻密に深く 突っ込んでいる。 その分深みは出ているが、筋立てがやや一本調子で、起伏に欠けるのが痛い。 テーマは「生態系の中に取り込まれてしまう種や個体」といった内容で、 後のミサゴシリーズなどにも通ずるものだが……。 そして何より、訳文が読みにくくて参った。 特に、最後の最後、肝心の真相が明らかになるいちばん肝心の場面 (「3つの渦巻き」の意味などを解き明かす部分)で、訳文が ぐちゃぐちゃで意味不明なのが、致命傷。 「時間センター」とか「指示センター」とか、訳語も意味不明だし。 多分「中枢」って意味なんだと思うけど。 ホールドストックの文章は、他の作品の訳書や...
  • 作品名リスト(国内編)
    あ行 愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ 蒼いくちづけ 赫い月照 アクアリウムの夜 亜細亜の曙 あしたのロボット あなたの魂に安らぎあれ アラビアの夜の種族 アリス Alice in the right hemisphere イカ星人 異形の王権 ウロボロスの波動 永遠の森~博物館惑星~ ΑΩ SF大将 エリコ エロス 大阪夢の陣 オルガニスト か行 火星地球化計画 家畜人ヤプー ガーディアン カブキの日 神狩り 神狩り2 神様のパズル 神は沈黙せず 神への長い道 完璧な涙 記憶汚染 機械仕掛けの蛇奇使い 鬼哭街 キタイ 北野勇作どうぶつ図鑑 狐と踊れ Gift 傀儡后 鯨の王 グッドラック 戦闘妖精・雪風 グラン・ヴァカンス―廃園の天使 クリスタル・サイレンス クレギオン 黒い仏 黒のバベル 蹴りたい田中 現代SF1500冊 回天編 現代SF...
  • オトフリート=プロイスラー
    クラバート 70 名前: ◆GacHaPR1Us [] 投稿日:05/01/09 18 25 55 クラバート オトフリート=プロイスラー, ヘルベルト=ホルツィング, 中村 浩三 http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4037261103 某スレでハウルが鳥になるシーンでこれを思い出した、というレスを読んで気になった、 ので読んだ。 どうも独逸の名前っていうのは、無駄にカッコいいとは思ってたんだけど、 これだけ無駄に長い名前だと、逆に覚えやすいよね。まあそんなことはどーでもいいんだけど。 クラバートが職人に成るくだり、友を二人も亡くすくだり、そして、”まぬけ”と呼ばれていた彼との友情のくだり。 とても言い話だと思うんだけど、その中でも最後の落ちがいいと思う、彼女の機転に乾杯。 10点
  • ロジャー・ゼラズニイ
    怒りの神 864 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/26(日) 18 03 33 「怒りの神」フィリップ・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ それぞれに癖の強い二者の共作だが、割合としてはディック8:ゼラズニイ2くらいの印象を受ける。 SFっぽいフレームで始まって、どんどん悪夢的に逸脱していくストーリーは、 まさにディックそのもの。神学についての薀蓄やリルケなど詩の引用にゼラズニイの衒学趣味を観て取れるが、 話の進行とあまり関係ない対話にて述べられるので、実にディック的に読みづらい。 大戦争後の荒野で出会う狂った機械たちが良い味を出している。 3つだけなんでも「質問」に答え、その後相手を殺してしまう逆スフィンクスなロボットとか。 自転車を「修理」してホッピングにしちゃう自動修理工場とか。 7点 イタルバーに死す ...
  • ナンシー・クレス
    彼方には輝く星ぼし 39 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/21 18 27 ハリーズバーガーショップって鋭いっていうよりも、 アンチSFなひねくれ方が新鮮。9点 ナンシー・クレス「彼方には輝く星ぼし」も同じタイプの アンチSF。9点 ただし、こういったひねくれ方を新鮮に感じるには SFをある程度読み「飽き」ていることが 必要ではと思う(藁 危険なヴィジョンに入ってたポールのも結構 アンチだった気がする。題名は失念したが。 何だか宇宙人かやってきたのにみんな 平気な顔をしてるっていう・・・(藁 8点 Beggars in Spain 210 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 10 22 29 おれも積読崩しでナンシー・クレス "Beggars in S...
  • ヴァーナー・ヴィンジ
    遠き神々の炎 131 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/13 23 02 ヴィンジ「遠き神々の炎」は面白いよ。10点。 全宇宙の股にかけるスケールの大きさと、ハードSF的な 矢継ぎ早のアイデア濫用とスペオペ的な破天荒なストーリー展開。 ポール・アンダースンあたりの系譜を継ぐアメリカ主流SFの 正統な後継者の代表作として、90年代を代表する作品。 人により好みは違うだろうが、漏れは「ハイペリオン」よりも こっちをとる。 シリーズ2作目の「さいはての銀河船団」今夢中で読んでます。 ポール・アンダースンへの献辞には「やっぱり」と、 思わずニヤリとしてしまいました。 175 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/18 21 12 ヴァーナー・ヴィンジ「遠き神々の炎」 ブリンファンの私には大風呂敷っぷりがたまらんで...
  • アーサー・C・クラーク
    イルカの島 818 名前: ◆GacHaPR1Us 03/05/08 03 29 イルカの島 アーサー=C=クラーク/著、小野田和子/訳、東京創元社 家出少年ジョニーはふとしたキッカケとちょっとの勇気と少しばかりの出会いによって、 イルカたちの島、イルカ研究所にたどり着いた。 彼とイルカと島の人たちとの交流を通じて語られる少年の勇気の物語。 これ、いい。ジュブナイル、古きよきSFの持つ力が伝わってくる。 これって雑談スレで薦められたのよね、サンクス、名無しさん。 いろんな意味で勇気もらったので10点。 134 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/17(日) 16 18 09 イルカの島 アーサー・C・クラーク 小野田和子訳 さすがに元は数十年前の作品、テクノロジー的な描写は、今となっては かなり浮いてます...
  • ロバート・リード
    地球間ハイウェイ 496 名前: でへ 04/03/19 01 13 地球間ハイウェイ ロバートリード ハヤカワSF 先ほど、読み終わりました。 前半はもたつく、後半になって展開が スピーディになり、面白くなった ちゃんとオチもついている。 悪の種族と、悪役がちょっと面白い パラレルワールド物としては ちょっと変わったアプローチの話でした。 6点
  • ポール・J・マコーリイ
    フェアリイ・ランド 772 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/26(木) 16 52 37 ポール・J・マコーリイ「フェアリイ・ランド」 「4000億の星の群れ」はクソだったが、これは良かった。 大規模な気候変動が起こり、大量の難民が押し寄せたヨーロッパを舞台にしてのナノテクSF。 ナノテク以外にも色々とネタがぶち込んであるんで情報量が多く、読み応えがあった。 気になったのは、「啓示空間」みたく最近のイギリスSFの傾向なのかやけに分厚かったこと。 もっとスマートに纏められそうなもんだがなあ。 それとヒュンダイがナノテクも扱う大企業みたいな感じになってることも気になったw。 何故よりにもよってヒュンダイ? 8点 88 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/10(月) 21 13 22 ...
  • デイヴィッド・ブリン
    グローリー・シーズン 428 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/10 10 10 デヴィッド・ブリン「グローリー・シーズン」 ブリンには珍しく(?)『生殖』を大きく扱った話。 惑星ストラトスの文化描写の美しさや、生命ゲーム(これ実在してるんだ!) やパズルなどには分からないなりにワクワクさせられたが、とにかく冗長。 展開は結構予想を裏切ってくれたが、イイ裏切り方ではなかったかも? 読み終わってからはたと気づいた。これって「闇の左手」の裏焼き? 最終章になって突然話の流れが変わってしまうのがなんだか変。 長さに見合う読後感が得られなかったので個人的には 5点 スタータイド・ライジング 730 名前: 699 03/04/09 05 20 「スタータイド・ライジング」 デイヴィッド・ブリン 地球の長い午後はダメだったけ...
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