今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「ベディエ」で検索した結果

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  • ベディエ
    トリスタン・イズー物語 464 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/06(日) 10 31 22 「トリスタンとイズー」岩波文庫 ガストン・ルルー編 8点 英コーンウォ-ル半島を舞台にした中世ロマンスの代表作らしい。 主君の嫁イズーを連れて帰る最中、「フィルトル」という媚薬を飲んでくっついてしまう二人の話。 少女漫画にしか出てこないようなすれ違い展開を繰りかえして最後には二人とも死ぬ。 しかも勝手に騒いだあげく「ロミオとジュリエット」みたいな勘違い死。ダサすぎ。 「バカップルという言葉はこいつらのためにあるのではないか?」 とまで思わせる愛情描写はさすが。愛は盲目。愛は偉大。フランス万歳。 しっかしなあ、おまえら。嫁と養子に裏切られたマルク王の気持とか考えたことあんのか? けなげにトリスタンを愛した「白い手のイズー(バカッ...
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  • イアン・ワトスン
    エンベディング 7 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/15 06 09 12 イアン・ワトスン「エンベディング」 はぁ~、面白かった。鬼畜にぶっとんでて。 奇形の赤子の脳を食べる土人。人間の脳をサンプルによこせと 迫るキチガイエイリアン。それに応じるキチガイ人類。 低レベルの政治目的のためにエイリアンを滅ぼす鬼畜人類。 埋め込み言語刷り込み実験で発狂してキチガイ電波を飛ばす少年。 それに感染して3次元宇宙を2次元的に認識し自己の脳内に 埋め込もうとしてオーバーフローする主人公。 最後の強烈な世界認識の変貌のビジョンが圧巻。 何しろ次元を超越してるだけに、「万物理論」のラストにも勝ってる。 こんな話を平気で書く作者こそ、最もイカレた鬼畜に違いないが、 だからこそ最高。 「ヨナ・キット」の100倍ぐらい面白かった。 ...
  • 海外のSF作家
    ...レッド・ベスター) ベディエ ジュール・ヴェルヌ /(♪ ジュール・ヴェルヌとSFの始祖たち ♪) ミシェル・ヴェルヌ ヴィクトル・ペレーヴィン ゼナ・ヘンダースン グレゴリィ・ベンフォード /(グレゴリー・ベンフォードどうよ?) フレッド・ホイル ウィリアム・ホーウッド A・E・ヴァン・ヴォクト /(A・E・ヴァン・ヴォークト) カート・ヴォネガット(・ジュニア) /(ヴォネガットを大いに語る。) ジェイムズ・P・ホーガン /(ジェームズ・パトリック・ホーガン 03) ウィリアム・H・ホジスン /(ウイリアム・ホープ・ホジスン) ラッセル・ホーバン チャールズ・ボーモント フレデリック・ポール トム・ホルト ロバート・ホールドストック ジョー・ホールドマン /(【終りなき】ジョー・ホールドマン【闘い・平和】) ジェイムズ・ホワイト テッド・ホワイト ロバ-ト・L・フォワード ...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • フィリップ・K・ディック
    あなたをつくります 17 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/12 06 16 F・K・ディック 「あなたをつくります」 絶版だったのが再版で出たっつーんで買ってみたところ... 前半の話の流れからして、後半の展開が不自然。 終盤のアイデアは面白いと思うけど、中途半端な印象が残った。 よって4点。 242 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/11 19 52 18 「あなたをつくります」 ほう、リンカーンなどの歴史上の人物をアンドロイドで再現するのか、これは面白そうだ。 きっと現代に蘇った歴史上の人物達が自分たちのいた時代と同じように振る舞い、 果ては過去と現代が混乱するんだろうなぁ…… (読了) はぁ? なんでリンカーン相手にカウンセリングとか ビジネス上のアドバイスとかを受...
  • トーマス・M・ディッシュ
    アジアの岸辺 59 名前:でへ 投稿日:05/01/03 14 58 27 アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ 国書刊行会 「ちびのトースター」を除くと、久しぶりのディッシュ、 短遍集。 「アジアの岸辺」「リスの檻」「本を読んだ男」 「第1回パフォーマンス・・・」等、自分の経験や、自分が 作家であることを題材にした自虐的な要素の強い私小説が 印象に残った。 「犯ルの惑星」は反フェミニズム小説だろうか? こう書いたら「読みが浅い」とお叱りを受けそうだが。 お気に入りのディッシュだから、7点 ディッシュは「歌の翼に」と、「キャンプ・コンセントレーション」 がお気に入りです。 どちらもSFという分野からは、少し外れているけど。 560 名前: ◆GacHaPR1Us [sage] 投稿日:2005/0...
  • J・M・ディラード
    ネメシスSTX 34 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/03(月) 15 56 13 JM・ディラード「ネメシスSTX」 同名のスタトレ映画のノベライズ。 映画はとっくに見ていたが、久々にエンタープライズのクルーと 再会したくて読んでみた。 内容については特に言うこともないが、訳が相変わらず。 女の一人称に「わたくし」とか「あたくし」とかを使うなよ。 やたらと多い訳注もうざったい。"チャールズ・ダーウィン"に訳注つける 必要がどこにあるんだよ! 3点
  • ルーディ・ラッカー
    ホワイト・ライト 780 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/02(木) 23 56 03 ルーディ・ラッカー「ホワイト・ライト」 たまたまヒルベルト空間便り(ttp //www.ltokyo.com/ohmori/rucker/rr_panel.html)を読んだんで再読してみた。 こんなん絶対理解できねえだろと思っていたハチャメチャ数学SFだけど解説見てから読み直すと何となくわかった気になる不思議。 ”アルファがベータをカッパらったらイプシロンした。”みたいな、意味わかんないけど楽しいという感じ。 こういう難解な題材をそれなりに読ませるあたりやっぱラッカーは偉大だわ。 イーガンとかが書いたらこうは行かないだろうなあ。 9点
  • ブライアン・W・オ-ルディス
    子供の消えた惑星 117 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/25 23 12 17 オールディス「子供の消えた惑星」 物語性を徹底して否定し、ひたすらアンチエンターテインメントな 話だった。 終盤の対決と新人類のオチ以外、ほとんどストーリーが存在しない。 老人がひたすら旅をして、滅び行く世界の状況を眺めながら 昔を思い出す場面がえんえんと……。 バラードの「世界物」のオールディス版、ってな感じか。 渋いとは思うけど、お世辞にも面白くはない。 6点 十億年の宴・一兆年の宴 69 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/11/25(土) 23 01 23 「十億年の宴」 ブライアン・W・オールディス 「一兆年の宴」 ブライアン・W・オールディス,ディヴィッド・ウィングローヴ 最初のSF史とその続編。章...
  • ヴァレリオ・マンフレディ
    カエサルの魔剣 476 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/11(水) 13 37 55 ヴァレリオ・マンフレディ 「カエサルの魔剣」 5点 訳題と文春の新刊案内(しかも広告でネタバレとか「イリアム」かってゆう…) だけ見て歴史改変ファンタスィ?かと思って読んだら原題は”L’Ultima Legione” (邦訳底本は英語版“The Last Legion”)で内容とも20世紀冒険小説のノリでした。 ミステリアス・プレス文庫から出てたジョン・マドックス・ロバ-ツのは古典の 先生が良く出来てるとかゆってたので(逸身喜一郎 「ラテン語のはなし」) 読んでみたけど、映画”Gladiator”とか一昨年ハヤカワ文庫NVから出た 「ポンペイの四日間」(「スロー・リバー」が水道レズサスペンスなら これは↑土木配管ディザスターロマンス)とか本書とか、...
  • ゴードン・R・ディクスン
    宇宙の勝利者 105 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/11(月) 17 23 05 ゴードン・ディクスン 「宇宙の勝利者」 6.5点 時間の無駄みたいなアークエンジェルとザンスの後で読んだら 児童書なのにスゴイSFに思えてしまいました。 もともとディクスン好きだった(ドルセイ、ドラゴンになった青年、 タイムストーム…ファー・コールってわけわかんないのも読んだけど 何故早川海外SFノヴェルズからハードカヴァで出たりしたんだろ) ってのもあるけど、登場人物が類型的だろうがありがちなストーリー だろうが面白く読めたのは、人間ドラマばっかりで文庫版1000p超 とかのSFが多過ぎるからかな。 でも小学校高学年ぐらいの漢字にいちいちルビがついてるのって ものすごく読みにくかった…。 こちら異星人対策局 163 名...
  • サミュエル・R・ディレイニー
    アインシュタイン交点 460 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/25 22 03 「アインシュタイン交点」 -- サミュエル・R. ディレイニー 4点 世界にのめりこめなかった。今、酔っていてあまり考えられず、すいません。 いろいろな読み方ができるっぽいですが でも、割りとさらっと読めてしまう本でもあると思う。 音楽からの引用、比喩が今読んでもはずかしくない使い方をしているのがよい。 80年代に書かれていたら、すこし、しけていたかも。 626 名前:でへ 投稿日:2005/12/31(土) 06 54 05 アインシュタイン交点 サミュエル・R・ディレイニー ディレイニーというと「ゲイ」と言う言葉が キーワードとして出てくるのだが、それでも 読む価値のある作品。 解説に書いてあるような深読みできる教養...
  • ジェフリー・ディーバー
    青い虚空 629 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/29 04 02 「青い虚空」 文春文庫 ジェフリー・ディーバー ああ、SFじゃないとか面倒な事言わないでくれ! 文中に「ニュー・ロマンサー」出てきたからさあ・・・ 主人公が2年ぶりにネットに出て行くとこ、萌え!! 千分の一秒の記述がいいね。 出来れば章題もただの2進数じゃなくて、x86とかのコードにして欲しかった。 読んでみそ。いけてます。
  • ジェフリー・A・ランディス
    火星縦断 402 名前:でへ 投稿日:2006/05/28(日) 22 56 09 火星縦断 ジェフリー・A・ランディス ハヤカワSF すごいです。リアルです。ノンフィクションみたいです。 作者はNASAで火星探査機の設計にもかかわった技術者 でありプロの作家でもある、と言う人ですが、 トラブルに遭った第3次有人火星探査のサバイバル物語を、 最新の火星の知識と火星探査に使われるであろう技術を 元に、リアルに書き綴っています。 小川一水が好きな人には一読の価値あり、9点 415 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/01(木) 20 46 03 ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」 6点 とにかく、この題材なのに情景描写が希薄なのが致命的。 テリー・ビッスンみたいに、少ない言葉でイメージを喚起す...
  • アラン・ディーン・フォスター
    トランスフォーマー 521 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/07/22(日) 03 09 45 しょーがねーなー。ほらよ。 「トランスフォーマー」アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 スペルシンガーの人。久々の登場。 地の文でくすりと微笑ませる小技は健在。告白すると笑った。 ノベライズとしての出来は満点だろう。 7点 トランスフォーマーでなければ5点 「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ」 アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 映画の前日譚 台本の制約から解き放たれて作者が楽しんで書いたのがよくわかる。 それくらい面白い。 映画とノベライズではデストロンの出番が少ないからか、 その鬱憤を晴らすかのようにスタースクリームが暴れまわっている。 コンボイもちゃんと「私にいい考えがある」と...
  • ウィリアム・C・ディーツ
    天空の秘宝 625 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/12(木) 00 21 57 ウィリアム・C・ディーツ『天空の秘宝』 凡庸なB級娯楽アクションSF。 ストレートに楽しむには陳腐に過ぎ、斜めに楽しむにはぬるくて薄口過ぎ。 イラストから考えて若年層をターゲットにしていると思われるが、 その訳者に御年70の斉藤伯好氏というのはミスマッチ。 〈ギャラクティック・バウンティ〉というシリーズ名が添えられているので 続刊が予定されているのかもしれないが、もう読むことはないと思う。 カバーがとてもカッコよく(この本の唯一の価値)、サクサク読める分 『アグレッサー・シックス』よりはマシという程度。 3点。
  • デヴィッド・エディングス
    エレニア記 483 : ◆GacHAPiUUE :sage :2007/01/30(火) 01 00 44 エレニア記   眠れる女王―エレニア記〈1〉   水晶の秘術―エレニア記〈2〉   四つの騎士団―エレニア記〈3〉   永遠の怪物(エレニア記4)   聖都への旅路―エレニア記〈5〉   神々の約束―エレニア記〈6〉 (p)http //www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw/250-2578770-4080232?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i url=search-alias%3Daps field-keywords=%83G%83%8C%83j%83A%8BL Go.x=0 Go.y=0 Go=Go 著)デイヴィッド エディングス 訳)嶋田 洋一 読了。おもろい、おもろい。 ...
  • サン=テグジュペリ
    夜間飛行 164 名前: ◆GacHAPiUUE 投稿日:2006/04/21(金) 01 21 48 夜間飛行 新潮文庫 サン=テグジュペリ (著), 堀口 大学 http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410212201X/qid=1145549752 支配人リヴィエールの鉄の意志によって支えられる初期夜間郵便飛行の開拓期を 描いた傑作。  なにがすごいって指揮官、監督官、そして飛行士、管理者、という役割がこれほど見事に描かれている のが凄い。これが本当にフランス人なのか?  本来、職種の違いはヒエラルキーではなく、職務の違いであり、責任の違いであり、誇りの違いにすぎず、 どちらがどちらより優れている、という問題なのではないのだが、現在、我々はこれをすぐに見過ごすのだ。 人間の崇高さは職の差...
  • L・スプレイグ・ディ・キャンプ
    闇よ落ちるなかれ 670 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/08 15 29 L・スプレイグ・ディ・キャンプ「闇よ落ちるなかれ」 途中まではものすごく面白いんだけど最後でしおしおのパア。 ほろ苦い風味をつけているものの結局はハッピーエンド。駄目。 やはりこの手のタイムスリップものは願望を充足させてはいけない。 あそこは主人公が死んで、現代で川のほとりから時計が見つかるべきところだろ。 900 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/23(木) 23 20 42 「闇よ落ちるなかれ」スプレイグ・ディ=キャンプ 改変モノの古典ということで読んでみた。 うーん、あえてローマ衰退期を選んだのはなんでだろうか。 どうも全編に貧乏臭さがただよって、リアルと言えばリアル、 スケール感に欠けるといえば欠けるような気...
  • ディヴィット・ウェーバー
    反逆者の月 683 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/04(日) 18 43 21 ディヴィット・ウェーバー「反逆者の月」 「老人と宇宙」よりはこちらの方が面白かった。月は大昔に破壊されて超巨大 戦艦とすり変わっていたとか、第五惑星も別の異星人に破壊されて小惑星帯に なったとか、人類も異星人の子孫といったキワモノネタがけっこう真面目に描 かれてます。ホーガンの「星を継ぐもの」なんか好きな人なら、これも気にい るかも。 主人公が典型的なマッチョなアメリカンヒーローなのは気にくわないけど、ア クションSFとしてまずまず楽しめるものですね。 686 :でへ:2007/03/04(日) 22 45 25 反逆者の月 デイヴィッド・ウエーバー ハヤカワSF文庫 懐かしいタイプの話でした。 ペリー・ローダンの10巻(日本語版...
  • ディ-ン・R・ク-ンツ
    人類狩り 962 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/12 07 43 「人類狩り」 クーンツのテンプレ通りの作品。「追跡者」の絡みより 生物兵器みたいなやつとの戦闘がおもろかった。 ラストは(゚Д゚)ポカーンな展開。100ページくらい 落っこちてるんじゃないかつうくらいのたたみかけ。 でもレオたんハァハァだったから6点
  • エリザベス・ヘイドン
    プロフィシィ 248 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/07 05 35 「プロフィシィ」エリザベス・ヘイドン  早川文庫 三部作からなる二部作。良質のファンタジー小説。 一部の「ラプソディ」も面白かったが、二部作もそれに増して面白い 主人公もそうだが、脇役の個性も良く、話も良く練りこまれている。 多くの謎もあり、敵なのか味方なのかの判断がつかない時があり、 話に緊張感を与えている。 まだ読んでいる最中だが、どんな展開になるのか予想できないので読んでいて楽しい。 ラプソディ 411 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/11 23 11 エリザベス・ヘイドン ハヤカワ文庫『ラプソディ』 最近読んだファンタジーの中では一番おもしろかった。 上下刊で、けっこう長かったけれど一気に読めた。 人を選ぶかもしれないが、フ...
  • 石持浅海
    ガーディアン 332 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/06/13(水) 22 55 20 石持浅海 「ガーディアン」 週刊アスキー 毎週、連載してたのが終わったので。 超能力ものです。主人公の危機に、自分の意思とは 無関係に「超能力」が発動して回避する話。 読んでいて気になったのは、主人公の力を知りながら 普通に付き合える登場人物たちに、違和感がある。 もっと騒ぐだろう?と思える。>超自然現象に SFにリァリティを求めてもしょうがないけど、 アィデアの部分が浮いて見える。 それ以前に、作者が書きたかったのは推理小説 なんでは?と感じてる。 もしかしたらSFじゃないのかもしれない。 6点
  • ミラーシェード
    ミラーシェード 92 名前: ◆usodeOn2Q2 投稿日:2006/12/04(月) 00 44 36 「ミラーシェード」 ブルース・スターリング編 一応、サイバーパンクの有名な長編群は読んでいるが、 サイバーパンクについて勉強し直すために、 この著名なサイバーパンク・アンソロジーを手に取ってみた。 感想としては、「サイバーパンクの小説って幅が広いな」と思った。 「えっ、この小説もサイバーパンクなの?」って驚きが結構あり。 勉強し直して良かった……。 例えば、ルーディ・ラッカーの『フーディニの物語』に至っては、 SF小説なのかさえ疑問だった(小説自体は面白いけど)。 掲載短編の中で一番面白かったのは、 スターリング&シャイナーの『ミラーグラスのモーツァルト』。 タイムトラベル物だけど、自分が来た現在と繋がらない...
  • ウィリアム・ギブスン
    あいどる 231 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/03 01 17 09 ギブスン『あいどる』浅倉久志訳 角川2004 『ニューロマンサー』のヤバさはやっぱり黒丸マジックだった……! そんなことを思ったのが読み始めごろ。 浅倉久志にはお世話になってきたが、やはりこれだけはどうしようもなかった。 だが、アリスンシャイアズの出てくるころからストーリーに惹きつけられだした。 いつもどおりにそれぞれのストーリーラインは単純明快。 今回はデータの猟犬レイニーと、アイドル追っかけシアトル娘チアの二本線。 これが最後にあわさって(ネットの海に生まれたなんとやらも出てきて)終わる。 スターリングとの共作「ディファレンスエンジン」で垣間見せた、 一枚写真を文章で語り尽くそうというかのような描写も磨きがかかってきた。 残念なことにも...
  • ベータ2のバラッド
    ベータ2のバラッド 452 名前:でへ 投稿日:2006/06/22(木) 21 06 49 ベータ2のバラッド 国書刊行会 ベータ2のバラッド 9点 難しくないので私にはちょうど良い 4色問題 5点 ウィリアム・S・バロウズ+数学の論文 どちらも良く分からん 降誕祭前夜 8点 おおっ、キース・ロバーツ なので8点 プリティ・マギー・マネーアイズ 8点 既読らしいけど記憶に無い 本当に久しぶりのエリスンなので8点 ハートフォード手稿 7点 時の探検家たち 7点 どちらも手堅い感じの時間SF ベータ2のバラッドを読むためだけでも、 この本を買う価値あり 総合評価 8点 ただし、この本はニューウエーブと呼ばれた 昔のSF選集です。 買う人はそれを考慮に入れてくだ...
  • カート・ヴォネガット(・ジュニア)
    青ひげ 649 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/08/15(水) 22 38 35 「青ひげ」カート・ヴォネガット 早川SF文庫 おそらく氏の中で最も完成度の高い作品。 とある隠遁した画家の侘びしい生活と、それまでの一生を振り返る形で話は進行する。 いわゆる人生総括小説。 ここで描かれる主人公の前半生は実のところかなり厳しく悲惨の一言。 でも主人公自身はそんなことない、私はまともにやっていけている、と思い込もうとしている。 実際ににはその精神はひび割れ、今にも壊れそうなほどボロボロ。 リベラルを気取るも融通はきかないという典型的合衆国戦中派クソ爺い そこに物凄い熟女ヒロインが登場して画家の生活をしっちゃかめっちゃかに引っ掻き回す。 結果、主人公は自身が可哀相な人であることを知り、トラウマを消化し、老い先短い中で成長する。 人生総括と...
  • ロバート・ホールドストック
    アースウインド 607 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/05/17 00 36 ホールドストック「アースウインド」 「リードワールド」から一転して、かなりディテールを緻密に深く 突っ込んでいる。 その分深みは出ているが、筋立てがやや一本調子で、起伏に欠けるのが痛い。 テーマは「生態系の中に取り込まれてしまう種や個体」といった内容で、 後のミサゴシリーズなどにも通ずるものだが……。 そして何より、訳文が読みにくくて参った。 特に、最後の最後、肝心の真相が明らかになるいちばん肝心の場面 (「3つの渦巻き」の意味などを解き明かす部分)で、訳文が ぐちゃぐちゃで意味不明なのが、致命傷。 「時間センター」とか「指示センター」とか、訳語も意味不明だし。 多分「中枢」って意味なんだと思うけど。 ホールドストックの文章は、他の作品の訳書や...
  • ダン・シモンズ
    イリアム 573 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/24(月) 10 39 34 ダン・シモンズ 「イリアム」 5点 何この「戦乱の大地」の轍。 視点人物は;学師のホッケンベリー、おぼっちゃんのディーマン、 モラヴェックのマーンムートの三人?。お行儀よく順繰りに 話が進み、登場人物入り乱れプロット絡み合ってワケワカメ とかにはならないので意外と読みやすいです。 しかし、その三人とも感情移入しづらいキャラな上、 文章がとにかくクドくて長い。 で、長い長い760ページ(本文)読み終わったところで 続篇を待て…って、ナメてんかーっ!! 逆に300ページぐらいにまとめてたら傑作だと思うんだけど 米英の人たちってそうは考え無いのね。 集中力がなかなか続かず結局読むのに8時間かかった… とか言っといて続篇出たら意地でも...
  • ポール・J・マコーリイ
    フェアリイ・ランド 772 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/26(木) 16 52 37 ポール・J・マコーリイ「フェアリイ・ランド」 「4000億の星の群れ」はクソだったが、これは良かった。 大規模な気候変動が起こり、大量の難民が押し寄せたヨーロッパを舞台にしてのナノテクSF。 ナノテク以外にも色々とネタがぶち込んであるんで情報量が多く、読み応えがあった。 気になったのは、「啓示空間」みたく最近のイギリスSFの傾向なのかやけに分厚かったこと。 もっとスマートに纏められそうなもんだがなあ。 それとヒュンダイがナノテクも扱う大企業みたいな感じになってることも気になったw。 何故よりにもよってヒュンダイ? 8点 88 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/10(月) 21 13 22 ...
  • ロバート・リード
    地球間ハイウェイ 496 名前: でへ 04/03/19 01 13 地球間ハイウェイ ロバートリード ハヤカワSF 先ほど、読み終わりました。 前半はもたつく、後半になって展開が スピーディになり、面白くなった ちゃんとオチもついている。 悪の種族と、悪役がちょっと面白い パラレルワールド物としては ちょっと変わったアプローチの話でした。 6点
  • ブライアン・グリーン
    エレガントな宇宙 657 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/02/22 13 00 「エレガントな宇宙」 ブライアン・グリーン 草思社   スーパーストリングスが奏でる宇宙のメロディー   多くの理論物理学の小天才たちを破滅に導く悪魔の旋律   11次元宇宙とカラビ・ヤウ空間とは   ブラックホールは素粒子か、はたまた人間原理の行方は   続刊が待ち遠しい
  • ジャック・ダン
    ダヴィンチの飛翔 49 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/26 23 54 ジャック・ダン「ダヴィンチの飛翔」 ダヴィンチが飛行機械の実験に何度も失敗し、遂に皮肉な成功 を遂げるまでの苦闘のさまを描いた改変歴史小説。 大ベストセラーの歴史小説「記憶の聖堂」から発展させて 書き下ろし、ネビュラ賞受賞。 人間臭いダビンチが良かった。 時代考証のディテールがどれぐらい正確なのかはよくわからない。 8点
  • トム・リーミー
    沈黙の声 313 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/15(月) 21 15 44 沈黙の声(トム・リーミー/サンリオSF文庫) なんか読んだ事あるような展開だと思ったら「夢見る宝石」(スタージョン) そっくり、と言うか裏返し(この作品では観客の女の子の視点から物語が 展開する) ただ、田舎町の雰囲気の描写はよくできている。アイディアよりも情景描写 を楽しむ作品だろう
  • ハリィ・ハリスン
    銀河遊撃隊 18 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/06(水) 18 59 30 ハリイ・ハリスン「銀河遊撃隊」 レンズマンなどのスペオペのパロディSF。 くっそくだらねぇギャグがバンバン出てきて笑った笑った。 (妙にアメリカンな宇宙人、何故かどこの星にも存在する大気、お馬鹿な武器、いかにもな主人公たちがホモ・・・etc) もっとハリイ・ハリスンが読みたい。ラノベっぽい表紙でも良いから復刊してほしいぞ。 7点
  • テリー・プラチェット
    ピラミッド 246 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/06 20 44 ピラミッド/テリー・プラチェット/鳥影社 めちゃくちゃな薀蓄とアイロニーが魅力?のディスクワールドシリーズの一冊。 駄目な人はまったく受け付けないと思う。 原書の文は読みづらいが、読みやすく訳してくれてたので 結構楽しめた。が、ラストのあいまい描写が気になって気になって。 結局、主人公は妹とくっついたのかしらん… くっついたと信じたい。
  • スージー・マッキー・チャーナス
    ヴァンパイア・タペストリイ 286 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/25 14 33 スージー・マッキー・チャーナス「ヴァンパイア・タペストリイ」(原書) 文化人類学者になりすました吸血鬼の話。 精神分析に通ったり、オペラに感動したり、人間臭い吸血鬼の 突っ込んだ心理描写が面白い。登場人物も多彩でコミカル。 長編だが、各章が独立した話になっているので、 連作中編集としても楽しめる。 第3部が、ネビュラ賞をとった「ユニコーンタペストリィ」です。 集中唯一の官能路線の作品であることが、受賞の理由か?(藁 英語はそんなに難しくないはずだが、人物や心理をきっちり 書き込んでいるためか、結構時間がかかった。 是非、プロに訳してもらって日本語で読んでみたい。 創元か扶桑社で出版キボンヌします。 内容はよいし、吸血鬼物で誰で...
  • テリー・グッドカインド
    魔道士の掟 44 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/26 01 33 「魔道士の掟」 話を構成するガジェットは一般的なファンタジーと変わりない。 魔道士の掟はシリーズ全体の第1部に過ぎないが、序盤で示される旅の 目的については本作内で完結してるので、時の車輪の牛歩のごときストーリ 進行スピードに我慢ならなかった人にはあり難いかもしれない。 特筆すべき点は作者のサディスト振りで、主人公はかなり痛ましい目にあう。 そういうのが好きな人は読んで見るといいかも。  6/10
  • フランツ・カフカ
    変身 498 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/04 13 42 カフカ「変身」 朝起きたらいきなり虫になっていた。 こんなB級アイデアをこれだけの小説にしてしまう手腕はなかなかのものだ。 虫の描写がリアルで気持ち悪くて良い感じ。 ちょっとディックに通じるものを感じたが、カフカもこの現実をかりそめの 幻想だと捉えていた、というのを読んでなるほど、と思った。 個人的にも家族との関係など、主人公に共感する部分があり、興味深く読んだ。 本文100ページ足らずなのも、手軽で読みやすくて良し。 9点
  • ブルース・スターリング
    スキズマトリックス 15 名前: ◆usodeOn2Q2 投稿日:2006/10/21(土) 01 02 01 『スキズマトリックス』 ブルース・スターリング この本は、たぶん5年・10年経っても再読したくなる本だと思う。 最初~第一部までを読んでいる間は、 「こりゃ痛い本に当たってしまったな……」と思ってました。 『火星年代記』みたいに編年体だから、チビチビ読めて助かりましたがw。 でも、第二部~第三部と読み勧めるうちに、尻上がりに面白くなってきたぁーーー。 読むスピード・量ともにどんどん増していき、最後は加速がついてゴールイン。 いやー、良い読書ができた。 この作品が1986年のヒューゴ賞にノミネートされたときは、 受賞作の『エンダーのゲーム』、その他に『ブラッドミュージック』もあったとのこと。 いずれ劣らぬ名作揃い...
  • ロバート・R・ マキャモン
    スワン・ソング 134 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/08/22 23 14 マキャモン「スワン・ソング」 前半は面白かったんだが・・・中盤の中だるみが痛い。 無駄なディテールの積み重ねが多すぎる。 人物も類型化され過ぎて、魅力がなく、感情移入が難しい。 また、無意味な殺戮描写多すぎ。 その割に、後半はあまりにも単純に図式化され過ぎた 予定調和な展開で、ラストも予測のつく陳腐なもの。 大風呂敷広げた割には残念な内容。 意欲作なのは認めるが、失敗作だろう。 マキャモンの限界か? 各方面での高評価の理由が分からない。 3点
  • ロジャー・ゼラズニイ
    怒りの神 864 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/26(日) 18 03 33 「怒りの神」フィリップ・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ それぞれに癖の強い二者の共作だが、割合としてはディック8:ゼラズニイ2くらいの印象を受ける。 SFっぽいフレームで始まって、どんどん悪夢的に逸脱していくストーリーは、 まさにディックそのもの。神学についての薀蓄やリルケなど詩の引用にゼラズニイの衒学趣味を観て取れるが、 話の進行とあまり関係ない対話にて述べられるので、実にディック的に読みづらい。 大戦争後の荒野で出会う狂った機械たちが良い味を出している。 3つだけなんでも「質問」に答え、その後相手を殺してしまう逆スフィンクスなロボットとか。 自転車を「修理」してホッピングにしちゃう自動修理工場とか。 7点 イタルバーに死す ...
  • ステル・パヴロー
    暗号解読 501 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/03(月) 20 34 35 ステル・パヴロー「暗号解読」 あのハンコックの「神々の指紋」を下敷きにしアトランティスを舞台とした SFだがアトランティスを扱った数々作品の中でもかなり破天荒なアトランティスの設定だった。 この設定だけでも読む価値あり、だと思う。 けど処女長編と言うこともあり、膨大で無味乾燥な薀蓄の嵐や厚みのないキャラクターなど 小説としてはまだまだ未熟な所がある。ちょっと清涼院流水に通じる所を感じた。 第二作は小説としてのレベルを少し上げて、この「暗号解読」のようなぶっ飛んだアイディアを期待したい。 6点
  • デイヴィッド・ブリン
    グローリー・シーズン 428 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/10 10 10 デヴィッド・ブリン「グローリー・シーズン」 ブリンには珍しく(?)『生殖』を大きく扱った話。 惑星ストラトスの文化描写の美しさや、生命ゲーム(これ実在してるんだ!) やパズルなどには分からないなりにワクワクさせられたが、とにかく冗長。 展開は結構予想を裏切ってくれたが、イイ裏切り方ではなかったかも? 読み終わってからはたと気づいた。これって「闇の左手」の裏焼き? 最終章になって突然話の流れが変わってしまうのがなんだか変。 長さに見合う読後感が得られなかったので個人的には 5点 スタータイド・ライジング 730 名前: 699 03/04/09 05 20 「スタータイド・ライジング」 デイヴィッド・ブリン 地球の長い午後はダメだったけ...
  • H・R・ハガード
    洞窟の女王 684 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/07/24 20 55 ハガード『洞窟の女王』 以外にも面白かった。 なんといっても、不滅の生命を獲得し、2000年の時を生きてきた 美女アッシュのキャラクター造形が秀逸。 傲慢にして従順! 善良にして邪悪! 極めて魅惑的。 まあ、ストーリーラインは冒険小説の王道をいくものだけど、 不死の人間の持つ世界観について、いや、良く考察されてるわ。 アッシャには、『指輪物語』のガラドリエルを強く思い起こさせられた。 これに影響受けてるんじゃないのかな? 「ガラドリエルの鏡」ならぬ 「アッシャの鏡」も出てくるし。 にしても、『ハムナプトラ』は、ここからアイディアもらってますか? 改めてハガードという作家の大きさを再確認。 続編読まねば~ 8点くらい。
  • ジャック・ウォマック
    テラプレーン 927 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/15(水) 00 00 48 「テラプレーン」ジャック・ウォマック 平行世界ものだが、どっちの世界も大概なディストピアでした、 という珍しくも気の滅入る小説。 一応ヒロイン的なロシア人天才女性科学者なんかも出てくるが、中心にいるのは サイボーグめいた話し方をするコチコチの(元)軍人二人なので、ますます灰色の世界、という印象を強める。 スターリンがあらゆる広告に顔を出す資本主義化されたソ連、 テスラコイルによるタイムトラベルに神経を加速する疫病、と いった数々の奇想と、圧倒的な現実感を持つ過酷な世界の描写がもろともに詰め込まれ、構成としては破綻しながらも 異様な読後感を残す作品。 9点
  • パトリシア・A・マキリップ
    影のオンブリア 586 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/28(木) 23 04 56 「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ 地下の魔女フェイと藁のような金髪のマグがいきいきしてる。 特にマグはハァハァする奴がいるのもうなずける活劇美少女ぶり。 一方ラスボスのドミナパールが全然恐くないんですが。 リディアは最初から最後まで薄すぎ。酒場の娘ってもっとたくましいだろ。 悪いけど、ちょっとめぐまれた商人階級のお嬢さんにしか見えない。 幼き大公カイエルとか典型的ショタコンが夢想する子供って感じ。 ストーリーは上橋菜穂子「花の守り人」と似ていて、 二つの世界が交差してゆく際の衝撃と不思議を描く。 けど、説明不足すぎて不思議というより不条理だぞ。 メインのネタより地下世界の描写のほうが魅力的って、こりゃ失敗だろ。 ...
  • アント二ー・バウチャー
    タイムマシンの殺人 95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/23(金) 07 46 29 アント二ー・バウチャー「タイムマシンの殺人」 名編集者、評論家として有名だった作者の翻訳初短編集。 すでに雑誌やアンソロジーで読んだものもあるが、中ではコメディータッチの SFミステリの表題作、人狼テーマの愉快なファンタジー「たぐいなき人狼」、 ラブクラフトを思わせる「人間消失」、悪魔との契約テーマにそれぞれ趣好を こらした「スナルバグ」「悪魔との陥穽」「編集者を殺せ」などが面白い。 このダークファンタジーシリーズはこの先チャールズ・ボーモントやC・L・ム ーアの短編集も出るので楽しみなんだけど翻訳はちゃんとして欲しい。 マシスンの「不思議の森のアリス」は酷かったからな。
  • シオドア・スタージョン
    一角獣・多角獣 521 名前:でへ 本日のレス 投稿日:2005/11/19(土) 05 07 58 一角獣・多角獣 シオドア・スタージョン 早川書房 またまたソウヤーを読むのを止めて、こちらを先に読了。 今まで読んだスタージョンの短編集の中で、一番の出来です。 最初の「一角獣の泉」、と最後の「考え方」が良い、9点 孤独の円盤、死ね、名演奏家、死ね(マエストロを殺せ) が8点(ほかの短編集と重複しますが) あとは7-8点 これは良く復刊してくれました。感謝を込めて 総合評価は9点 今手に入るスタージョンの短編集の中では、 一番のオススメ 海を失った男 413 名前: でへ 04/01/18 11 22 海を失った男 シオドア・スタージョン 晶文社 本当に久しぶりにスタージョンのSFを読みま...
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