ラ・ディアス帝国将軍。平民出身だが、15歳の初陣から手柄を上げ続け、22歳で帝国将軍に羅列された実力者。
しかし、
ノアルスの戦いにおいて魔王
ガルゾーマの軍勢の攻撃により全身大火傷を受けると、その傷は肉体だけではなく彼の精神すらも破壊した。
以後は魔王の軍勢を皆殺しにすることだけに生き甲斐を求め、常人としての思考は完全に崩壊し、それまでの同僚たちも、彼との付き合いを控えていった。
ラ・ディアス帝国が
ヴァン・フレイ国の遠謀に乗せられ、ガルゾーマの
フェローラ国へ攻め込むことになった時は当然の如く賛同、
ムストア湾海戦に主力部隊として参陣する。この闘いでガルゾーマ配下の
ジャルタス(未作成)を打ち破るが、復讐と称して何度も浅い傷を与えている間に、一瞬の隙を付かれ、相打ちして果てる。
彼の戦死は、既に帝国内で浮いた存在となっていた諸将の間で、悲しみや怒りではなく、安堵をもって迎えられたという。