概要
戦闘に至るまでの背景
両軍の戦力
戦闘経緯
ムストワ湾を目指して出陣した
ラ・ディアス帝国艦隊。
フェローラ国と友好関係にある
ローザ国は、
フェローラ国に多少なりとも恩を売ろうと、この艦隊に奇襲を仕掛けるべく艦隊を派遣した。
なお、多くの後世の物語ではこの艦隊を
リオンが指揮したことになっているが、彼女に艦隊指揮経験はなかったため、あくまでも後に物語に絡む
リオンの初登場を前倒しさせた物語上の演出と思われる。
しかし、
ラ・ディアス帝国艦隊のあまりの大軍に、指揮官がだれであったかは関係なく
ローザ国艦隊は一蹴され、すぐに撤退する。
ラ・ディアス帝国艦隊は、それ以上の抵抗を受けることなくムストワ湾に到着。
元々
フェローラ国の東海岸は断崖絶壁な地域が多く、上陸ポイントは限られている。それ故に
フェローラ国の東の守りはこれまでの長い歴史でも完璧を誇っていた。
今回も、
エミリィ、
ヴィルが狭い上陸ポイントに密集した
ラ・ディアス帝国軍を迎撃しようとするが、
ラ・ディアス帝国軍はそれを上回る大軍で強引に上陸、海岸線を占拠する。
前述のとおり彼らの軍事行動そのものが実は
ルナティスによって踊らされた壮大な陽動作戦であり、その裏では
フェローラ強襲作戦が発動され、
サヌアたちが
ガルゾーマの居城に到達した。
だが、首都でそんなことが起きているなどと知らずに、ムストア湾の戦いは上陸した
ラ・ディアス帝国軍は次々と進軍、本格的な激戦がはじまる。
この初戦で
ホルスと
エミリィが相打ち、
ホルスは戦死し、
エミリィは捕虜となる。
だが、更なる進軍を開始した
ラ・ディアス帝国軍の前に、
ガルゾーマの側近
ロアリーがあらかじめ準備して、迎撃軍に託されていたポイズンブレスが発動する。
本来なら、密室でもない外で広範囲に放たれた毒霧にそこまでの脅威を感じることはないのだが、独特の地形、季節風を計算した
ロアリーの秘策が
ラ・ディアス軍兵士の鼻腔を刺激する匂いを充満させていく。
前線の兵士がこの毒により倒れると、それを見た兵士達が一気に混乱状態となる。
距離を置けば毒には十分対処できたが、自分たちの知らないまったく新しい毒を撒かれたのではないかと動揺していたところに
フェローラ国軍の攻撃が加わり、
ラ・ディアス帝国軍は押し戻され、兵士達は完全に狂乱状態となり次々と海岸線の艦隊に逃げ戻る。
戦いの結末
帰国した彼らに待っていたのは、
ヴァン・フレイ国が
ガルゾーマを討ち取ったという報告であった。
ここにきて、自分達が誰のために出陣したのか、誰に踊らされていたのかを理解した皇帝
ロンディーナは怒り狂ったが、他国の為に無意味に自国に被害を出したことにより、権威は地に落ちることとなる。
最終更新:2024年06月30日 05:54