概要

レックスの戦いとは、レイトン9553年、パラスティア国とナルミア国間で行われた戦いである。
ゼルト大橋の攻防から、レックスの街防衛戦までの複数の戦いの総称である。


戦闘に至るまでの背景


▲9553年における勢力図

スレイヴギアが実戦に投入されたことにより、これまでの常識が覆されるほど戦局は変化した。
すべての作戦はスレイヴギアを中心にたてられ、強制的に徴兵された少女たちの中には、自分たちの戦果に自信を持ち増長する者も現れた。
それまで、血と汗を流して戦い続けてきた生粋の軍人の中には、当然これらの風潮を好ましく思わない者も多かった。
その中でも、露骨にスレイヴギアを作戦から排除していたのが、レックスの街に駐屯していた部隊の指揮官ロドニアであった。

「なにがスレイヴギアだ、俺たちが長年戦ってきた戦場をピクニックにきた子供どもが荒らしていくなんて認める訳にはいかん」そう言い残し、スレイヴギア部隊はレックスの街防衛を口実に残留させ、ロドニアは自らが育て、これまで激戦を生き抜いてきたBDX-008部隊を率いて出撃。
ゼルト大橋を越えて、敵の首都を狙える位置に橋頭保となる占領地を確保するのがその目的であった。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

パラスティア国軍
軍勢
ナルミア国軍
総兵力23000 兵力 総兵力34000
ロドニア 総指揮
参謀
主要参戦者

ロドニア

カルマス
[[レックス]]の街残留部隊

トワリ

アノスティア
[[レックス]]の街守備隊

ユーニ

ランナース

レィナ
衛星都市

バプティ

シャイン


ゼルト大橋の戦い

ゼルト大橋での攻防に勝利して、橋を越えたロドニアであったが、それはパラスティア国軍をおびき出す罠であった。
待ち構えるナルミア国軍の三方向からの攻撃によってロドニアは戦死、副官のカルマスは捕虜となり、出撃した部隊は壊滅した。


レックスの街襲撃

ナルミア国軍はそのままゼルト大橋を越えて、逆進攻を仕掛けレックスの街に迫る。
その主軸を担う部隊は、神聖騎士団を名乗る一団であり、彼らは「聖地」を奪還するための戦争だと信じて、ゼルトの街ではなくレックスの街へ狂信的に突き進んだ。

元々レックスの街の守備を担当していたユーニランナースレイナを中心としたスレイヴギア部隊は、神聖騎士団が街を爆撃することにいち早く気付き、街をまもるため迎撃に取り掛かる。
更に、ロドニアに残留を言い渡されていたトワリアノスティアも街を守るため爆撃機を狙撃、防衛に成功する。


スレイヴギアの同士討ち

一方その頃、レックスの街の衛星都市でも問題が発生していた。
神聖騎士団は元々宗教的な団体であった為、ナルミア国だけではなく、パラスティア国内、その中でもスレイヴギアコアユニットにもシンパが存在していた。 
彼女たちは、外からの攻撃に呼応して軍施設を占拠、内部から混乱させる筈であったが、すでにレックスの街を襲撃した部隊は迎撃されていた為、挙兵したものの、基地に籠城するしかなかった。
それでも、スレイヴギアが反乱を起こしたという事自体が問題であり、第一次討伐隊は壊滅、第二次討伐隊としてバプティシャインが派遣された。

バプティは、自らのもつ「強化」能力をつかって突入スレイヴギア部隊の能力を上げ、同時にステルス機能を持つシャインに首謀者の討伐を命ずる。
しかし、バプティの真の任務は、「スレイヴギアが反乱を起こした時に極秘裏に処分する」というものであった。
突入したスレイヴギア部隊は、ほぼ使い捨ての状態で壊滅し、シャインこそが実は神聖騎士団のシンパで、今回の挙兵は勝ち目がないと判断して従ったふりをしていたが、それもすべて露見していた為、バプティによって討たれた。

こうして作戦に関わった全ての敵味方を葬り去り、彼女は最初からの指令通り「スレイヴギアの反乱なんてなかった」と記録に残し、自分の指揮によって突入部隊が壊滅したという汚名を甘んじて受けることとなった。


戦いの結末

結果的に戦略図に変化はなかったが、スレイヴギアを作戦から排除した結果大敗を招いたロドニアの名は後世まで汚名を残し、これ以後スレイヴギアを作戦の中軸にそなえることがさらに徹底された。
そして、本来ならこの戦いがスレイヴギアウィルス事件より前に発生した「スレイヴギア同士の戦い」となるはずだったが、すべてが極秘裏に処理され表に出ることがなかったため、データが発見される後世の時代まで、その事実が世間に知られることはなかった。


最終更新:2024年08月17日 00:22