基本情報



略歴

スレイヴギアコアユニットだが、同時にスレイヴギア自身が反乱を起こした時、すみやかに処分する任務を受けている内部からの監視員でもある。

9553年レックスの戦いでは、混乱に乗じて決起した神聖騎士団のシンパであったスレイヴギアシャインを密かに処分する。
公式の記録には残されていないが、これはスレイヴギアウィルス事件より前にスレイヴギア同士が戦ったはじめての事例となる。
9555年、ホワイトフォックス隊への異動を受けるが、この時も内部からのお目付け役を兼ねての抜擢であった。

9555年1月、ホワイトフォックス隊が正式に結成され、メンバーの多くとこの時はじめて顔を合わせる。
結成式典を行った後、各地の戦線に向かう筈だったが、2月にスレイヴギアウィルス事件が発生する。
突如発狂したスレイヴギアの攻撃からルビナスを守るが、自分たち自身もいつ発狂するのかという恐怖に押しつぶされそうになる。
結果的に彼女たちは独自メンテナンスのおかげでウィルスを宿していなかったのだが、この時点ではそれを知る由はなく、またスレイヴギアを取り外しても発狂するという話を聞き、いつ仲間に襲い掛かるかわからない自分たちを封印するため、コールドスリープを進言する。
こうしてルビナス艦内で眠りにつき、艦は大陸北東部の未開の山地に隠されることとなった。

9683年2月、コールドスリープが解除され130年の眠りから目覚める。
長年の眠りで、断片的な記憶喪失状態(これはレイによる認識疎外を応用した記憶操作の可能性もある)となっていた為、荒廃していた世界に驚きながらも周囲の探索をはじめ、そこで、その時点では無人機だと信じていたシューティオン隊と遭遇戦を展開、これを撃墜する。

その後、艦内に残されていた手書きの作戦書に基づき、大陸の各地を巡る人類探しの旅をはじめるが、その直後に再びシューティオン隊と遭遇、この無人機が人類を滅ぼしたのではないかと疑念を持ちつつ交戦し、一度は撃退するが、クロスクリムゾン隊の強襲を受けて、スペルビアを失う。
自分たちとは違うスレイヴギアの存在と、そこから攻撃を受けた事に衝撃を受けるが、遅れて目覚めた零式・改たちの助力もありかろうじて撃退に成功する。

周囲を探索するため、2チームに別れた時はルビナスに残り、艦の修復に努めた。
ゼルト大橋では、再びクロスクリムゾンと遭遇、激しい戦いとなるが、そこで自動防衛機である超巨大兵器ヌートリアが起動し、両軍は混乱の中撤退、橋も完全に破壊された為、ヘルダースの港を目指すこととなる。

ヘルダース城塞港町では、リベレイターと遭遇して交戦、これらの機体は彼女たちがコールドスリープ中に実戦投入されたこともあり、依然として「無人機によって人類は滅ぼされたのでは」という疑念を持ち続けることとなるが、次にたどり着いた工業都市ラインベルトで、ついに生き残っていた人類と遭遇する。
しかしここで「人類を滅ぼしたのはスレイヴギアだ」と罵られ、その言葉の真意をはかる為、「ゴルビア砂漠にいる人々の様子を見てくる」という彼らの依頼を受ける。
ヌートリアと激しい激戦を繰り広げながら到着した人工オアシス都市だったが、退避シェルター内で空調システムが破壊されていたことから既に全滅していた。
その結果を伝え、結局和解できないままラインベルトを後にする。
この時、慣れない戦闘でコネクタ部分が破損していたため、定期的にレイから受けていたメンテナンスを彼女だけ保留していた。

その後も遭遇した無人機を倒しながら、首都ミドルースを目指すこととするが、その道中で汚染機による人間狩り(コアユニットが衰えてきた汚染機が、ルーナの適合した獲物を探して無理やり自分の後継者にする行動)にあっていた少女アイと出会う。
彼女が原因による不幸なすれ違いからユーニを失った一向だが、集落に戻れなくなったアイをそのままメンバーに加え、更に彼女の言葉から、通称「図書館」と呼ばれる北アリナス山脈にあるデータバンク基地を目指すこととなる。
途中、物資輸送中のカミラと偶然遭遇し、交戦状態となるも撃退して目的地に到着。

そして到着した図書館に眠っていた過去のデータにより、「9555年2月に、汚染されたスレイヴギアが一斉に人類に攻撃を開始した」というスレイヴギアウィルス事件の事実を知る。
その映像を見た瞬間、まるでロックが解除されたかの様に、ホワイトフォックス隊のメンバーは記憶を取り戻し、9555年の時点ではまだ暴走の原因と分かっていなかったため、彼女たちはいつ仲間を攻撃するかわからない自分たちをコールドスリープという形で封印してほしいと艦長に申し出ていたことを思い出す。
なお、結局彼女たちが発症しなかったのは、ホワイトフォックス隊は新装備のテストも兼ねたモルモット部隊でもあった為、ウィルスを注入されたメンテナンスソフトではなく、独自のメンテナンスを受けていたためであった。

まだ過去の出来事を整理しきれていない中、クロスクリムゾンが全戦力を投入したスレイヴギア掃討作戦を開始、そのまま戦闘になだれ込む。
この総攻撃により母艦であるルビナス、そしてパトラを失いながらも、かつて隊の創設メンバーの一人であったスペルビアが密かに仕込んでおいた、ホワイトフォックス隊独自のシステム「バーサーカーモード」が発動し、かろうじてクロスクリムゾンを撃退する。
決戦の最中カミラが残した情報から図書館の地下室を発見、そこで過去の科学者であるレヴォネのコピーを発見する。
その直後にクロスクリムゾンの残党部隊と交戦するが、その戦いで、それまで無人機だと信じていた敵機がすべて人が乗っている有人機だったという事実が判明する。
全ては、レイが定期メンテナンスと称して行っていた「認識疎外」が原因であり、有人機はすべて無人機として、パイロットの断末魔の叫びは単なるノイズとして聞こえていたが、バプティはスレイヴギアの部品破損により、そのメンテナンスをしばらく受けていなかったため、この事実を知ることとなった。
レイは、自らがAI型スレイヴギアであり、全ては人間の可能性を見る為の行動だったと告げ姿を消した。

母艦を失ったことから、新しい拠点を見つける為にかつてパラスティア国の首都として、大陸でもっとも巨大な都市であったミドルースを探索するが、ここも既に廃墟になっていた。
しかしそこで、本来数機編成で行動するはずの汚染機が、明らかにこれまでと違う動きをみせ、合流した9機の編成でクロスクリムゾンレピリカを襲撃している姿を目撃、これを救出すると、レピリカに協力して故障していた長距離通信機器を復帰させ、ホワイトフォックス隊とクロスクリムゾンの間に和解の接点と可能性を作り、一旦図書館に帰還。
レヴォネが開発した汚染機から強制的にスレイヴギアを解除するウィルスの完成を待って、すべての決着をつけるべく南アリナス山脈へと向かう。

汚染機を相手に最終決戦となる霧の箱舟作戦を開始され、圧倒的兵力差の前に次々と仲間を失い、バプティも汚染機から直接暴走ウィルスをうちこまれるが、人としての意思が残っている間にアザミに自らを討つように依頼、最後は彼女の手によって討たれた。


人物

  • 常におしとやかで上品に振る舞っていた。


スレイヴギア

背中に取り付けたギアの先端から触手状の管を伸ばし、他のスレイヴギアと接続して一時的に強化する。
  • プラエスティ・ギア・トレース・システム 【システム】
接続したスレイヴギアを強化、EN増幅、対象ギアの処理速度、精度向上が可能。
また、スレイヴギアが暴走した時のカウンター機能も備えているため、強化だけではなく弱体(エナジードレイン)機能も持つ。
その応用として、相手の攻撃を吸収して自らのエネルギーに転換し、長時間の稼働も可能だが、本人が暴走した.時の為、戦闘能力、装甲は抑えられているため、自らを強化してもあまり意味はない。


関連項目



最終更新:2024年08月22日 20:15