基本情報
略歴
ラグライナ帝国で、皇帝を守る誇り高き親衛隊長を務めていた。
ただし、父の役職をそのまま受け継いだだけの世襲であり、実戦の経験がなかったため、
ローグライスの戦いにおいて、敵中突破してきた
レヴァイア王国軍
ソードスの前に腰を抜かして戦線離脱する。
この失態により親衛隊長の地位を失い、もう抵抗することもないと思われた
レヴァイア王国との国境守備隊へと左遷させられた。
しかし、1253年に
レヴァイアの乱が勃発し、
レヴァイア王国軍が
ラグライナ帝国に向けて出兵。
この報告を聞くと、汚名返上とばかりに国境守備軍を率いて
レヴァイア王国軍と対峙、この前哨戦における具体的な兵数や戦った日数といった資料がほとんど残っていないこともあり、彼の将軍としての力量を図ることは難しいとされているが、兵力の差から最終的には国境突破を許すものの、
セルレディカ率いる主力部隊の到着までの時間を稼いだ。
その後、
レヴァイア王国は
ラグライナ帝国軍の前に大敗を喫して完全に併合されるが、ハイレイス自身は変わらずこの地に駐屯。
セルレディカ崩御後に二人の娘によって引き起こされた
帝国内乱戦争においては、駐屯地が
セリーナ派閥であったことから
セリーナ派となるが、辺境であったことからこの地が内乱の舞台になることはなく、何事もなく内乱終結まで生き延び、その後は引き続き帝国将軍としての人生を全うした。
人物
- 親衛隊長時代は、屈強な体格から親衛隊長の生きた標本とまで言われていたが、実際は繊細で臆病、実戦を経験したこともなく、練習試合を申し込まれても「自分が出るまでもない」といって部下に相手をさせていた。これらの試合にネルをはじめとする親衛隊員がことごとく勝利したことから、その頂点にいる彼はどれだけ強いのかとますます周囲の人間の誤解を生んでいた。
- レヴァイアの乱については、後世レヴァイア王国に対して同情的に書かれた物語では「レナスティーナを侮り、彼女の軍勢に一瞬にして蹴散らされた無様な将」として描かれ、ラグライナ側に主点を置いた物語においては「汚名返上のため、少数の部隊を巧みに操り、セルレディカ到着までの時間を稼いだ名将」として描かれた。
関連項目
最終更新:2024年07月04日 15:22