概要
戦闘に至るまでの背景
ラグライナ帝国、
ガルデス共和国、
クレアムーンを中心とした戦乱は、ついに「にらみ合い」から本格的な戦闘へと突入していたが、戦力比は帝国に大きく傾き、
ガルデス共和国と
クレアムーンは反帝国という形で手を結ぶものの、それでも総兵力は
ラグライナ帝国が勝り、更に元々この2国自体も交戦状態だったこともあり、あくまでもそれぞれが独立して戦う形で連携はとらなかった。
こうして、
ラヴェリアの思惑通り事は運んだが、このとき
レナスティーナへ決起を促す使者は、
ゴゥドを囮に使い、本命の
ミズハを送りこんでいた。
自分が囮にされたことを知らず、敵の攻撃を受けてかろうじて帰国してきた
ゴゥドは、これがきっかけで
ラヴェリア派閥(後に彼を引き継いだ
レディス派閥)との対立へと繋がっていく。
レナスティーナ北上の報告を聞いた
ラグライナ帝国は、共和国戦線、クレア戦線の部隊を呼び戻すべしとの意見が出たが、それこそが
ガルデス共和国の真の狙いであり、派遣部隊を呼び戻した隙に共和国、クレア戦線が一気に帝国に進入すると
エルは判断。
皇帝
セルレディカ自らの出陣を要請し、帝都駐屯部隊のみで
レヴァイア王国軍を迎え撃つこととした。
このとき、第二皇女である
セリーナも本陣に名を連ねている。
姉である
ルディより先に戦場に立つこととなるが、これに対して
セルレディカは、「
ルディが帝位につき国を富ませ、
セリーナが軍権を持ち外敵を討つ」と構想していた。
だが、
セリーナ自身はこの抜擢を「姉より自分こそが帝位に選ばれた」と曲解していた為、これがのちの
帝国内乱戦争へと繋がることとなった。
両軍の戦力
戦闘経緯
1253年、10周期15日目。
国境守備隊の
ハイレイスの奮戦によって予定よりも進軍が遅れた
レヴァイア王国軍だったが、それでも国境を突破し、そのまま
ラ・ディエスに迫る勢いであった。
しかし、山地によって街道が狭くなる地域に
ラグライナ帝国軍が立ちはだかる。
レナスティーナは、数で劣る帝国軍を正面から突破できると考え、全軍に突撃を命じる。
これに対して
ラグライナ帝国軍は、地形を利用した防衛陣で対応して
レヴァイア王国軍を食い止める。
戦いに関しては素人の
レナスティーナは、周囲の慎重論を無視してひたすら突撃を命じるが、そこに
エルの合図と同時に、既に内通していた第二陣に控えていた大小あわせて5つの部隊が一斉に帝国に寝返る。
エルは、常時密偵からの報告を受けて、内通に応じると思っていた人材に目を付けていたため、出陣前に「この戦いに勝利するには5通の手紙があれば十分」と答えていたた。
この内通によって、
レヴァイア王国軍は崩壊。
レナスティーナは追撃によって捕虜となり、レヴァイアの乱はたった一日の戦いで終わりを告げた。
戦いの結末
総指揮官であり、王族である
レナスティーナが捕虜になるという歴史的大敗を喫した
レヴァイア王国。
今回の出兵は
レナスティーナの独断行為であり、王国の意思ではないと釈明するため帝都へ向かった
カルドスだったが、
セルレディカが用意した
レナスティーナとの親子対面の時に、激高した娘が部屋にあった花瓶を凶器としたことによって命を落とす。
あまりにも想定外の出来事に、
セルレディカですら多少の動揺を見せるが、
エルは「この後、
レヴァイア王国は内乱状態となるので、それに乗じて完全に併合するべし」と冷静に進言、事態はその通りに進み、
レヴァイア王国の歴史は幕を閉じることとなる。
最終更新:2024年07月04日 15:09