基本情報
略歴
ラグライナ帝国の文官、
キリカの元で長く補佐を務めた。
帝国将軍である
アリサの姉であり、共に騎馬民族の出身であるため身体能力も高く、文官でありながら武官顔負けの馬術を持ち、スポーツも好んでいた。
腕っぷしも強かったことが伺え、城内では大量の書類を抱えて移動する姿が見られた。
士官へ書類の提出がされていないことを注意した際に、相手が女性の文官と侮った男に胸ぐらをつかまれたが、逆に投げ飛ばしたというエピソードもある。
キリカが
ガルデス共和国戦線へ移動してからは、前線と帝都との連絡役を担い、補給部隊に同行して前線に赴くことも多かった。
補給部隊を共和国工作部隊に襲撃され、かろうじて脱出した苦い経験があるが、それ以降は自ら補給路の視察を行い、襲撃に対抗する策を考案して補給路の安全に尽力した。
その後は襲撃部隊を返り討ちにする手腕を見せたが、硫黄を使用した毒ガスの計を使った際には、さすがにやりすぎだと
キリカに窘められたという。
その後、当時
ラグライナ帝国の制圧下におかれていた
シュツットガルド国に内政の監査員として派遣されていたが、そのタイミングで
帝国内乱戦争が勃発し、混乱に便乗して
シュツットガルドは独立を宣言、その際帝国から派遣された役人たちは虐殺されたので、彼女もそれに巻き込まれて殺害されたと思われていた。
しかし、後に
ルディの説得により、
シュツットガルドが和睦を考えると、帝国への心証をよくするため牢内にいた捕虜を返還、その中に奇跡的に生き延びていた彼女もいた。
以後は、
アリサと再会を喜び、再び
キリカの副官として働く。
1263年に
キリカより独立して地方領主となることになったが、その直後に
アリサが若くして病没、精神的に大きく疲弊したこともあり、領主になる件は一度白紙に戻され3ヶ月ほど療養していたが、その後正式に辞退して
キリカの副官として復帰した。
後に
ラグライナ帝国は、
アレシア連邦の結成を巡って、武力蜂起した旧帝国貴族との戦いを繰り広げる。
この戦火により故郷を失うが、それでも軍を後方から支え続けた。
人物
- キリカの副官であったことから、本来なら帝国内乱戦争ではセリーナ派閥に属することになるが、前述の通り内乱の間シュツットガルドに幽閉されていたため、どちらの派閥にも組していない扱いとされている。
- 元からの帝国人ではないため、中には南方の蛮族と心無いことを言う者もいた。出自を冷やかされた時は激昂することもあったという。
- 連絡のため前線に赴くことは多かったが、公私混同になると、妹アリサと会おうとしなかった。それでも必ず手紙だけは託していたという。
関連項目
最終更新:2024年07月01日 00:11