あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント エキシビションマッチ 第4試合
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第5回トーナメント エキシビションマッチ 第4試合
《【魂遁:メリー】 VS 野焼橘花》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
闇夜を裂くように照らされたリングの上。
熱と冷気、静寂と鼓動が入り混じるその空間に、ふたりの影が対峙する。
熱と冷気、静寂と鼓動が入り混じるその空間に、ふたりの影が対峙する。
一人は第三回トーナメントの優勝者――野焼橘花。
その天真爛漫な姿はまるで太陽のようで、彼女の炎を扱う能力も相まって、眩しいほどに輝いているように感じられる。
もう一人は、漆黒の静寂を纏う異端の少女――メリー。
冷静な瞳と穏やかな微笑、その内に隠されたのは、世界の根源すら見透かす『魂拍眼』。 指先ひとつ動かさずとも、彼女の存在は全てを威圧する気配を漂わせていた。
「あなたは……何でも屋さんのストーカーの人!!」
対戦相手のメリーを見るなり、橘花は突然叫び出す。
「……は?何を言っているのですか?」
普段は無感情なメリーもこの発言には驚きを隠せないようで、いつもの冷徹なオーラが乱れている。
「だって、たまに何でも屋さんのところに来てジロジロ見てる人じゃないですか!そんなのただのストーカーですよ!」
「…なんの勘違いをしているのかは知りませんが、私とあのドブネズミは…」
メリーが事の経緯を話そうとするが、橘花は強引にその言葉を遮る。
「とにかく!私がこの勝負に勝ったら、何でも屋さんのストーカーは辞めてくださいね!」
「…はぁ………」
メリーは困惑すら超えて呆れを感じており、試合はまったくしまらない雰囲気で試合開始を迎えようとしていた。
「エキシビションマッチ――開始ッ!!」
開始の号令が響く。 瞬間、橘花の足元から爆風が放たれた。彼女お得意の炎を操る能力の応用だ。
「火廻爆進(ソレイユ・フルブースト)!」
手から吹き出した炎のジェットが彼女を空へと打ち上げる。その姿はまるでロケットのようで、彼女の体を超スピードで推進させている。
そのまま宙を旋回しながら、メリーに向けて火の玉を連射する。そのひとつひとつが灼熱の意志を持って、メリーを焼き尽くそうと迫る。
メリーは一歩も動かない。その視線はただ、冷たく炎を見つめていた。
【鞭後泡零】
パシンッ!
彼女は見えない何かで攻撃するように腕を振るい、橘花の放った火球はメリーを避けるように真っ二つとなり、リングを焦がす。
地面に落ちた火球が炸裂すると、爆炎は柱のように立ち上り、空間すら揺らす。
地面に落ちた火球が炸裂すると、爆炎は柱のように立ち上り、空間すら揺らす。
「…え?一体何が…」
「悪くない攻撃ですね。ですが、私に届くほどではありません。」
挑発的な言葉を受けて橘花の眉が跳ね上がる。
「だったら、もっと出力を上げればいいだけ……!」
「青燈《ネモフィラ》ッ!!」
青白い光が凝縮され、レーザーのように放たれる。
それはリングの空気を震わせ、瞬時にメリーを貫いた――かに見えた。
それはリングの空気を震わせ、瞬時にメリーを貫いた――かに見えた。
しかし。
「無駄ですよ。」
メリーの姿が波紋のように揺らぎ、炎の軌道をすり抜けていた。
まるで、そこに最初から存在しなかったかのように。
「仮にもあの男に師事しているはずなのにこの程度ですか…がっかりですね。」
メリーが失望を露わにした次の瞬間。
【捌碑円堵改】
ドドドドドドド!!
空間が砕ける。
見えざる銃撃が全時間軸から降り注ぎ、橘花の足元から肩先までを撃ち抜く。
見えざる銃撃が全時間軸から降り注ぎ、橘花の足元から肩先までを撃ち抜く。
その弾丸は過去・現在・未来すべてに作用する死の針。
血飛沫とともにリングを転がる橘花。
血飛沫とともにリングを転がる橘花。
なんとか炎で防御したことによって致命傷は避けたが、それでもダメージは甚大。
「ぐっ……でも、まだ!」
彼女の体が揺らめき、炎そのものへと変質していく。
「炎装劫火《カグツチ》!!」
全身が陽炎のように震え、物理攻撃をすり抜ける。
その状態はまさに火の化身。
その状態はまさに火の化身。
「これなら…!」
次々に放たれる矢を回避しながら、紅蓮の体当たりがメリーへ迫る。空間を捻じ曲げるほどの熱量が一直線にぶつかった――
「……無駄ですよ。」
メリーが手を伸ばす。 その仕草はまるで花を摘むように優雅で、とても戦闘中とは思えないほどの気品が読み取れた。
【天夷霧崩】
リングの空気が灰色に染まる。どこからともなく現れた霧が、燃える炎をも呑み込みながら橘花に触れる。
シュインッ
瞬間、彼女の右腕が融けるように消失した。音もなく、火も悲鳴をあげぬまま、ただ灰へと変わる。
「くっ!でも、私は……」
それでも倒れずにメリーに攻撃を仕掛けようとする橘花。彼女には確固たる決意が宿っており、そのためであれば命を懸けることにも躊躇しない勇気を持っている。
「終わりにしましょう。」
メリーの口元が僅かに緩む。その微笑に、冷たさと哀しさが混ざっていた。
………戦闘はクライマックスを迎えた。
【鞭後泡零】
ブンッ!
存在しないはずの鞭が宙を裂き、時間と空間を振るい、橘花の胸元を断ち割る。
断裂音すら追いつかないほどの一撃。
リングの床が割れ、炎が風に巻かれる。
リングの床が割れ、炎が風に巻かれる。
「……あなたのような弱者に、あの男の隣に立つ資格はありません。」
彼女は相手に背を向け、そのままリングから立ち去ろうとする。
その瞬間――
「まだ……終わってません!」
橘花がボロボロの体に鞭を打ちながら立ち上がる。その体からは白い光が溢れ出てきており、真の力の覚醒が感じられる。
「何でも屋さんのためにも…ここであなたを倒します!」
その言葉と同時に、彼女の光からとてつもない光が炸裂する。
「【燐華不知火《フローレス・グロリオーサ》】!!」
橘花が紅白のドレスを纏い、白い炎が天に舞う。空が裂け、リングが白光に包まれる。
その光は命の再燃、あるいは世界の浄化とでも言ったところだろうか。いつの間にか彼女の傷は全て癒えており、完全復活している。
「【燐華開花《フローレス・ブロッサム》】――ッ!!」
原初の熱が無数の花びらへと姿を変え、凄まじいスピードで一点に収束していく。
集まった原初の熱は、徐々にその姿を変えていき、巨大な花のつぼみとなる。
集まった原初の熱は、徐々にその姿を変えていき、巨大な花のつぼみとなる。
「なるほど……これがあなたの真の力ですか……」
「では、こちらもそれに応えて真の力を見せましょう。」
先ほどまでは橘花を歯牙にもかけていなかったメリーだが、彼女の全身から放たれる超常的なオーラを目にして、その態度を一変させる。彼女の目つきが変わり、完全に本気モードと言ったところだ。
「いっけぇぇぇ!!」
つぼみの開花と同時に放たれる世界創世の火の束。 概念すらも燃やし尽くす純白の咆哮がメリーを包みこもうとした、その刹那。
メリーの体からも魂の力が溢れ出し、その力が一点に収束。徐々にその姿は弓へと変わっていく。
「これが…私の奥義…」
「【伐屠燕弩改二】」
再び響く死の音。本来無数に放たれる【伐屠燕弩改】を、数を一本に限定する代わりに威力をさらに強化した一点特化の必殺技だ。
バスッ!バーンッ!
時間の彼方から飛来する弾丸が橘花の身体を撃ち抜く。
それと同時に、圧倒的な範囲と威力の白炎がメリーの身を焼き尽くす。
それと同時に、圧倒的な範囲と威力の白炎がメリーの身を焼き尽くす。
……リング上に煙が舞い、観客たちはどちらが勝ったのかと目を皿のようにして見守っている。
結果は………まさかの相打ちだった。
お互いがお互いの技を受け、お互いに戦闘不能状態となったのだ。
メリーの魂の力、橘花の世界創世の原初の熱。そのどちらも絶大な力を秘めていたため、こうなってしまうことも十分考えられるだろう。
今まででも類を見ない前代未聞の決着だが、なってしまったものはしょうがない。
……勝負の終わりを予感し、最後に橘花がメリーに語り掛ける。
「……そういえば最後に聞いておきたいんですが、あなたと何でも屋さんってどういう関係なんですか?」
「…そうですね。……しいて言うなら、”魂の片割れ”とでも言ったところですかね。」
「…なるほど。そういったことならストーカー呼びは失礼でしたね。」
こうして、勘違いから始まった激烈なバトルは終了した。
そもそも他人をストーカー扱いするのは良くないことだが、この際はそれは置いておこう。
「勝者――なし!!相打ちです!」