i2i応用編
先に注意を。「他人の著作物」をi2i(image2image)をして利用するのは基本的に著作権違反に該当します。これは「トレパク」と同じです。
text2imageで出力したものを使ったり、「真っ白な画面をi2i」したり「手描き画像」を入力にしたりすることができます。
text2imageで出力したものを使ったり、「真っ白な画面をi2i」したり「手描き画像」を入力にしたりすることができます。
とりあえず、この下ではt2i画像を手描き修正するパターンについて取り上げます。
New! 2023-12-24 Aipictorsの生成でi2iが搭載されました。
1. 一部手描き改変で差分を作る(例:桜の木を葉桜にする)
PLiCyの「白黒美少女スクールラブ」で使用したものです。
同じ構図でサクラを葉桜にしたい、ありますよね。

MS Paintのブラシツールで雑に塗ります。ただしあまりはみ出たりするとそのまま影響するので、慎重に塗ります。
ついでにスプレーツールでちょっとグラデっぽくなるといいかなと適当に色を足してありますが、別になくてもいいです。

同じ構図でサクラを葉桜にしたい、ありますよね。

MS Paintのブラシツールで雑に塗ります。ただしあまりはみ出たりするとそのまま影響するので、慎重に塗ります。
ついでにスプレーツールでちょっとグラデっぽくなるといいかなと適当に色を足してありますが、別になくてもいいです。

前:girl, white hair, bob hair, sailor uniform, in street, cherry blossom 後:girl, white hair, bob hair, sailor uniform, in street, trees
つまり「cherry blossom」→「trees」と置き換えて雑塗りしたものを入力としてi2iを実行します。

それでこれが出力されます。
Denoising strengthは0.3-0.6くらいまでの間で調整します。元の絵と極力変化しないようにしたいなら0.35くらいでしょうか。
ただしあまり数字を小さくすると、べた塗りだったりしたものがそのまま出力されてしまって変な絵になることもあるので、サジ加減が必要です。

それでこれが出力されます。
Denoising strengthは0.3-0.6くらいまでの間で調整します。元の絵と極力変化しないようにしたいなら0.35くらいでしょうか。
ただしあまり数字を小さくすると、べた塗りだったりしたものがそのまま出力されてしまって変な絵になることもあるので、サジ加減が必要です。
2. 一部手描き改変でメイン要素を召喚(例:スライム)
モデルにもよると思いますが、自分が使ったものでは「slime」と入れても「スライムでドロドロにされた少女」ばかりが出力されます。
これでは困るので、先に「草原」を出して、それに手書きで「スライム」を書き足します。


これでは困るので、先に「草原」を出して、それに手書きで「スライム」を書き足します。


前:((landscape)), in grassland 後:((game_cg)), in grassland, green slime

無事、スライムを召喚できました。
ただこれ、ちょっと位置が下で「文字」と重なってしまうので、もう少し上だといいですね。
同じ方法でウサギも召喚しました。ただしあまり複雑なものは召喚も難しいかもしれません。
3. 一部手描き改変でメイン要素を召喚(例:コロニー)
思った通りのコロニーを出すのも結構大変なようです。
そこでi2iで描いてしまいましょう。

MS Paintで手書きで雑塗りしたものを用意します。
Denoising strengthを上げたり下げたり調整して、元絵をどれだけ守るか考えながら何回か出力して絵を選びます。
そこでi2iで描いてしまいましょう。

MS Paintで手書きで雑塗りしたものを用意します。
Denoising strengthを上げたり下げたり調整して、元絵をどれだけ守るか考えながら何回か出力して絵を選びます。
space station

はい、御覧の通り、細かい部品なども適当に勝手に配置されてそれっぽくなりました。
ロボットの腕だけ描くのも難しそうだったので、雑描きして召喚しました。

ほらこの通り。ちょっと腕が長いのは御愛嬌です。

どうでしょうか。
4. 一部手描きで髪色改変(例:複数キャラで指定色の髪色にする)
複数人で、男女で指定の髪色、目色、性別などを狙った通りにすべて揃えるのはガチャをしても思った以上に難しいです。
そこでガチャ結果から近い物を選んで残りはi2iで改変してしまいましょう。
1000回ガチャするよりかは早くて確実です。
そこでガチャ結果から近い物を選んで残りはi2iで改変してしまいましょう。
1000回ガチャするよりかは早くて確実です。
2girls, black hair, long hair, white hair, bob hair, sailor uniform,(一部略)

指定するプロンプトはそのままです。これだとどの組み合わせが出るかはガチャしだいです。制服の色もガチャですね。
100枚くらいでギブアップして、その中から良さそうな元絵をチョイスします。

髪の色を適当に塗ります。ベタですが大丈夫です。
右のシロちゃんはロングヘアをボブにするため、背景を雑に捏造して余分な髪を消します。
セーラーカラーを白から黒(茶)に塗り替えします。

上の雑塗りをi2iして、これが完成形です。プロンプトは同じ物を指定しています。
キスシーンでもこの方法で髪を塗りました。
複数キャラ絵は難しいですね。
5. 一部加筆で見切れ補正(例:立ち絵の修正)
バストアップなどで絵を作ると元モデルの画像中央クリッピング問題により、よく顔頭の上が見切れている画像に出くわします。
でもそれがなかなか良くて使いたい場合もあります。
そこで「アウトペインティング」というものがありますが、今回はi2iでやってみましょう。
ちなみに「face shot」が原因であると思われ、「bust shot」のほうがよさそうです。
でもそれがなかなか良くて使いたい場合もあります。
そこで「アウトペインティング」というものがありますが、今回はi2iでやってみましょう。
ちなみに「face shot」が原因であると思われ、「bust shot」のほうがよさそうです。
black hair, short hair, 1boy, thick outline, white background, simple background, armor, face shot

立ち絵にしては、ちょっとズームしすぎですね。
顔だけ使う場合も頭の上が切れています。

元絵を75%くらいに縮小して周りを描き足します。
頭の上、あとバランス的に下と左右が切れているので、もう少し欲しいです。
MS Paintの手描きで雑補修をします。

i2iを通して画像を生成し、透過処理を施してpngで256pxで保存すれば完成です。
金ブチの鎧になってしまいましたが、今回は問題ないのでそのまま使います。
立ち絵は左隅に立たせるので左右反転してあります。
(左右反転はゲームツール上でもできるのでやらなくても問題ありません)

使用例はこの通りです。
7. 画像同士の合成(例:2人立ち絵)
それぞれの立ち絵入りイベントCGがあります。
『異世界JK冒険者』のカナデです。

『異世界JK冒険者』のエルシーです。

エルシーの絵にカナデを雑に切り抜いてきて貼り付けます。
たまたまエルシーが左に寄っていて好都合でした。無理な時は「人物A」「人物B」「背景」の3枚合成にします。
これはMSペイントのクロマキー合成で処理しました。カナデはMSペイントで左右反転してあります。
またサイズが合わない時は拡大縮小を使います。2倍の荒い画像でもi2iで再処理すると復活するので大丈夫です。

それを再度、両人のプロンプトを合成して、i2i出力します。

このように出来て、完成です。
とりあえず2人一緒の画像はこれしか作ってないので、暫定で表紙絵にしています。
『異世界JK冒険者』のカナデです。

『異世界JK冒険者』のエルシーです。

エルシーの絵にカナデを雑に切り抜いてきて貼り付けます。
たまたまエルシーが左に寄っていて好都合でした。無理な時は「人物A」「人物B」「背景」の3枚合成にします。
これはMSペイントのクロマキー合成で処理しました。カナデはMSペイントで左右反転してあります。
またサイズが合わない時は拡大縮小を使います。2倍の荒い画像でもi2iで再処理すると復活するので大丈夫です。

それを再度、両人のプロンプトを合成して、i2i出力します。

このように出来て、完成です。
とりあえず2人一緒の画像はこれしか作ってないので、暫定で表紙絵にしています。
8. 一部手書き改変でメイン要素召喚(例:馬車)
あぁ「馬車」も思ったものに近いのを出すのがなかなか難しい要素です。
こちらもMSペイントとMediBangで適当に描いたものをベースに召喚しました。
元々奥へ向かっていた道を横方向にしたので地面も捏造です。

こちらもMSペイントとMediBangで適当に描いたものをベースに召喚しました。
元々奥へ向かっていた道を横方向にしたので地面も捏造です。

((Horse-drawn vehicle)), forest, ((in street)), trees, blue sky, fantasy

これがこうなりました。
9. 雑絵で下書き指定(ハイStrength)
出力のイメージがあらかじめ分かっている場合、雑絵で指定してしまうという手が使えます。
特に2キャラ以上などを指定する場合には、要素をあらかじめ指定色にしておくと、色が混ざるのを防止できます。


特に2キャラ以上などを指定する場合には、要素をあらかじめ指定色にしておくと、色が混ざるのを防止できます。


masterpiece, best quality, extremely detailed, anime, 2girl, face, magic girl, light and dark 画像の変更度(Strength):0.85
どうでしょうか。