シルトラース帝国
特徴
ロスガリア大陸北方の極北に近い大平原を支配する大国。
バルダス皇家を頂く絶対王政国家で、能力至上主義を掲げ、種族・年齢・性別・身分を問わずに出世ができる。
軍事国家としての特色が色濃く、特に、エーテルを利用した装置や魔法に関する研究が最も進んだ地域でもある。
開発研究の恩恵を受け、エーテルを使った照明器具や加熱器具などが一般家庭でも幅広く利用されている。
降雨の少ない乾燥した気候で12月から2月にかけては最高気温も氷点下に至る。
そのため、冬は毛皮を利用した防寒具がないと、外での活動は命に係わる程。
種族単位では能力主義的な思想故にリザードマン、ドワーフとは友好関係にある。
遊牧が盛んであり、家畜を富とする風潮が根強い。
※1220年にシルトラース帝国は崩壊する。
ビヒモー
最も多く飼育されている大型獣。
毛量が多く、黒々とした筋肉質な牛のような姿をしている。性格は温厚で人懐っこい。
NPC
【黒曜子】レイウェスト・バルダス(イラスト:
癸 青龍)
歴史
550年。シルトラース帝国の前身ともいえる大国「シル・ウァキア」が征竜たちの放った業火に焼かれ、一夜にして滅ぶ。これを目にしたシルトラース帝国の建国王、イェーラウは「征竜」の脅威を訴え、賛同した者たちを束ねあげ、反対するものをことごとく打ち破り、支配していった。後に名を改め、イェーラウ・バルダスと名乗るようになる。
戦術的な才覚には恵まれなかったイェーラウは、しかし卓越した武人であったことは間違いなく、ゆっくりと、しかし確実にその版図を広げていった。しかし、629年、イェーラウの跡を継いだ二代目皇帝と、その頃も戦場に立ち続けていたイェーラウが相次いで死去したことから、シルトラース帝国は崩壊の危機を迎える。
しかし、631年に皇位を継承した「クジンリーネ・バルダス」、通称『首刈帝』と呼ばれる女傑は、その武威をもって栄光を掴む。「信頼こそが兵を留まらせる」「強兵こそが国を作る」と、自ら戦場にたち続け、同時に平民に対しても訓練と登用の機会を与えた上で能力至上主義を掲げることで帝国の発展の大きな足がかりとした。
649年、リンデダール丘陵での決戦で勝利を手にしたクジンリーネは大平原の統一を成し遂げる。
治世を確固たるものとするのに幾ばくかの時を要しつつも700年にもなると国是に基づいた政治を行えるようになったが、この頃には都市同盟、王国の大国が成立しており、それ故に大規模な侵略行為を行うことは困難となっていた。
そのため、以降は他国・他種族との交流を行いながら、軍事拡大に軸足をおいて発展することとなる。この間、様々な農地改革や都市整備、軍事拡大を進めながら、大陸に覇を唱える準備を進めていたと目されている。
最終更新:2020年10月10日 19:28