私たちは未来の花 ◆BLovELiVE.
「くっ…!」
「
サリア!!」
「アンタ達の言葉になんて、絶対に惑わされない!
私が信じるのは、いつだって
エンブリヲ様だけ!その心を乱す
アンジュ、アンタはここで死になさい!」
穂乃果を庇いながらテレポートを繰り返す黒子。
これ以上は実力行使で止めるしかない。
そう判断した黒子は、地面に落ちていた石を握りしめ、雷を放ち続けるサリアの姿を見据える。
(できれば今のコンディションで、やりたいことではなかったのですが……!)
篭手という体に密着した武器。
少し演算がズレれば腕の中に石が転移し決して浅くない傷を残す可能性もあった。
黒子としては無力化さえできればそれでよかったのだが、しかしそれに失敗してしまった以上多少力づくで止める必要もある。
見据えた黒子が、それを転移させようとした、その時だった。
覆いかぶさるように、黒子の視界を何かが真っ黒に塗りつぶしていた。
バチッ
そして次の瞬間襲いかかったのは、全身の毛が総毛立つような感覚。
「が……っ……」
サリアが投げつけたのは、己の着込んでいた騎士団の制服の上着。
そしてそれによって視界を奪われた黒子の驚愕により転移は大きくずれ込み、その石はアドラメレクの表面を掠める程度の位置に転移するに収まってしまう。
さらに直後に放たれた雷球が、黒子の体へと直撃。
体を襲う痺れに倒れこむ黒子、その手から賢者の石が零れ落ちる。
一気に近寄ってそれを拾い上げるサリア。
そしてそのまま、体を痙攣させる黒子に向けて再度雷球を放とうとしたところで、視界の端に一瞬黒い影が映り。
咄嗟にその方向に篭手を構えた瞬間、キリトがサリア目掛けて鞘を叩き付けた。
「ぐ…っ…」
銃槍の残る腕で受け止めたことでうめき声を漏らすサリア。
それでも体を下げることを強い意志で抑え、雷を放出。
キリトはその攻撃を読むように後ろに飛び退る。
だがサリアはそれに追従するかのように範囲を広げて雷を放出し続け。
「きゃああああああっ!!」
その一角が倒れた黒子を連れて離れようとする穂乃果の元へと届く。
思わず手元にあったバッグで体を庇うようにする穂乃果。
到達した電撃はバッグを弾けさせ、中身を周囲にバラ撒かせた。
食料が、水の入ったペットボトルが、手鏡が周囲に散らばる中。
思わず穂乃果が握った手にあったものを見て、サリアの電撃が止んだ。
「…!!それは…、エンブリヲ様が私にくれた…!」
穂乃果が握りしめたもの、それは一つの指輪。
サリアの愛機であるラグナメイル・クレオパトラの起動キーにして、エンブリヲが彼女に渡した、サリアにとっては大切な宝物。
「それは私のっ…!返せ!!」
目を剥いて穂乃果に向けて飛びかかるサリア。
それに対し、アンジュが牽制するようにその手の銃を発砲。
篭手を構えて防ぐが、その衝撃に思わずたじろぎ足を止めてしまう。
「穂乃果、それをこっちに渡しなさい!」
「えっ…?は、はい!」
声に応じてサリアの指輪を投げ渡す穂乃果。
「アンジュ!あんたがそれを持つんじゃないわよ!」
「今のうちよ!」
その言葉で彼女の狙いを察した穂乃果は、慌てて周囲に散らばった支給品を持てる限りかき集めて黒子のバッグに収め。
そして黒子を抱えて離れるように走る。
篭手の嵌った腕を振り回してアンジュの体を捉えようとするサリア。
しかし片腕の傷もあってバランスをとることが難しいのか、アンジュを捕まえることができない。
「やっぱりアンタ、格闘戦は大したことないわね」
「……!」
そんなアンジュの煽りに、サリアは顔を真っ赤にして雷球を放つ。
(……やっぱり私じゃ、ジルの代わりは無理ね)
その姿に、アンジュは一瞬だけ悲しそうな瞳をジルに向ける。
幾度となくいがみ合った仲で、エンブリヲとの戦いとなってからは何度もぶつかり合って。
それでも最後は共にエンブリヲを倒すために協力することができた仲間。
だが、あの時のように和解するために必要だったピースを、自分では用意することができなかった。
(仕方ないわね…。サリア、アンタはやっぱり――――)
「アンジュ、それを返せ!!!!」
避けられないように、全方位を覆うかのように放たれた雷撃。
あまりに広範囲をカバーしているそれを、避けきることができない。
迫り来る閃光に思わずアンジュが目を閉じてしまい。
「はあっ!!」
しかしそれが彼女の元へ届くことはなく、直前で真っ二つに分かれそのまま消滅。
目を開いたところにいたのは、その手の刀を鞘から抜いて振りかざしているキリトの姿。
「ようやく抜く気になったのかしら」
「…俺には人を斬ることはできなくても、それでも守るために剣を取ることはできるからな」
「でもいいのかしら?今の、腕痺れてるんじゃない?」
「…これがどれくらい電気通すのか確かめただけだよ」
最も、一瞬かつそこまで高出力というわけでもなかったのが幸いしてか、痺れ自体は深刻なものではないが。
言って村雨を鞘に収めてサリアを取り押さえるために突撃をかけるキリト。
対してサリアも迎撃するかのように雷球を撃ち出す。
(…このくらいなら――!)
しかしその連撃を難なく避けてキリト自身の攻撃範囲内までたどり着く。
バチッ
それと同時に、アドラメレクに光が奔り始める。
(そこか…!)
一斉放電の前兆を察知したキリトは、しかし直感的に急旋回。
キリトが範囲内から逃れると同時に、周囲数メートルを覆う落雷が発生。
轟音と共にサリアの周囲の地面を粉々に砕いた。
その眩い光に思わず目をそらしながらもキリトは次の攻撃に備え。
しかし追撃がくることはなかった。
彼女が駈け出した先にいるのはアンジュ。
そう、今彼女が全てにおいて優先していることがアンジュの始末であることを失念してしまっていた。
「まずい…!」
光に目をそらしていたアンジュに、雷撃が掠める。
衝撃にたじろぐ彼女に、サリアの電気を纏った拳が迫り。
「死ね!!アンジュ!!」
「――――ルビー!」
その時、サリアの放ったその拳を星形の光が受け止めていた。
盾のように展開されたそれは拳を受け止めた直後に砕け散り消失するも、その軌道は大きく逸れてアンジュを掠めるに留まった。
さらにそんな彼女を拘束するように、その全身を星形の光が固定する。
「…君は……」
声が聞こえた方へと向き直ったキリトが見たもの。
それは一人の少女が桃色の衣装を身にまとい、星形のステッキを構えて立っている姿だった。
◇
ずっと意識を失っていたと思われていたイリヤ。
しかし彼女が目を覚ましたタイミングというのは案外早いものだった。
(ごめんなさい…、ごめんなさい……)
訳も分からぬまま、イリヤはあの時命を奪った戸塚に対して謝り続けることしかできなかった。
いっそ全部が夢だったら、どれだけよかっただろう。
(もう…いやだ……、こんなの…、私じゃない……)
こんな自分なら、死んでしまったほうが―――――
『また逃げるのかしら?』
また?またって何のこと?
『だってそうじゃない?以前だってあなたは逃げ出した。自分の知らない自分の力を受け入れることが怖くて』
そう、確かにあの時だって逃げた。
だけど今回はそれが原因で人が死んだのだ。
それとこれとは、全く関係ない。
『それじゃあ聞かせてもらいたいんだけど、ここにきてあなたは何をしていたのかしら?
DIOって人に保護されて、かと思ったらより安全そうな田村さんのところに行こうとして。
黒って人からは猜疑心から逃げ出して。
クロや美遊が戦っている間、あなたはずっと逃げてばかりだったんじゃないの?
自分の安全のことばっかりで』
その問いかけに、答えることができなかった。
確かにあの時の自分の行動が何故起こったことなのかは分からない。
しかしそれがそういった、逃げ続けてきた行動の結果なのだとしたら。
『結局、”私”には追い詰められると逃げるっていうところを変えることはできなかったのよ。あの時の戦いを経てもね。
そうして安全圏に逃げようとして、逆に追いつめられるんじゃ世話ないわね』
もし、そうだとしたら。
あなたは私にどうさせたいの?
『だったらさ、もういっそのこと全部から逃げちゃっていいんじゃないかしら?
戦うことからも、自分の罪を受け入れることからも。いっそのこと、生きることからも。
そうすれば、これ以上逃げることもないんじゃないかしら?』
生きることから、逃げる。
何故だろう。ずっと死ぬことは怖いと思っていたはずだったのに、その響きがとても甘美なものにも聞こえてきていた。
だって、人を死なせたという罪は決して消えることはない。
もしかしたら、これからまた人を死なせることがあるのかもしれない。
その度に、こうして苦しむことに、人を苦しめることになるというのなら。
私は――――
―――自分で選ばなきゃい…ないって…!…………逃げてばっかりじゃダメだって!
逃げてばかりじゃ、ダメ。
誰か外で言い争っているのだろうか。
そんな声が、イリヤの耳に聞こえてきた。
私は、あの時逃げた後で、一体どうしただろうか。
お母さんの言葉を受けて、一人で戦う美遊の元に危険を承知で向かったのだ。
自分の力を受け入れて、自分の中の恐怖を乗り越えて。
クロの時だってそうだった。
例えどんな非日常な世界に巻き込まれようとも起こったことをなかったことになんてしないと、そう言ってクロを受け入れようとした。
だとしたら。
今の自分は一体何をやっているのだろうか。
人と殺し合いとなった時のことが怖くて。
ただ自分を無意識のうちに安全な場所に向かわせようとしていて。
なのにいざ危険な目に会おうとしたら逃げ出そうとして。
挙句、自分の力に恐れを成して今もこうして現実から逃げようとしている。
それでは、あの時の自分と何も変わっていないではないか。
やがて、戦いをしているかのような音が周囲に響き渡ってきた。
誰かが襲われていて、それに対して戦っている人が、立ち向かっている人がいるのだろう。
『あら?もう行くの?』
正直なところ、背負ったものはあまりにも大きくて、自分自身どうしたらいいのかも分からない。
でも、だからといって何も分からないと、そのまま逃げ出すだけの自分ではいたくはなかった。
目の前で戦っている人たちにも、きっと何かできることはあるはずなのだから。
『そう。なら今回の私の出番はここまでかしらね。
だけど忘れないでね。いつでも”私”の中には、いつも逃げを選ぼうとする自分がいるということを』
そんな言葉を最後に、夢とも現実ともつかない声はイリヤを離れて消えていった。
『イリヤさん!?』
薄く目を開くイリヤ。
周囲の戦闘音は酷いが、どこかの物陰に隠れさせられているため戦いの余波は届いてはいない様子だ。
「起きたの?大丈夫?」
ぼやけた視界がクリアになっていくと、傍には二人の人がいた。
自分より年上の女の人で、心配そうに顔を覗き込むのは「ほ」という文字の書かれたシャツを着た人。そしてその傍で倒れているのはその人より年下のような、制服を着たツインテールの人。
「…私は……」
「出ちゃダメだよ…。今、外は危ないことになってるから」
と、不安そうに外の様子を探る人。
きっと、まだ誰かが戦っているのだろう。
「…行かなきゃ……」
「えっ?」
「私にも…、できること…、しなきゃ……。
ルビー!」
『い、イリヤさん?!
よく分かりませんが…、現状は了解です!』
転身して飛び出したイリヤの視界に入ってきた光景。
それはビリビリと電気を飛ばしながら金髪の人に襲いかかる女の人がいたという光景。
誰が敵で誰が味方なのか分からぬ現状。
しかしどちらが助けなければならない人なのか。
それを考えれば、イリヤの行動は迅速で迷いはなかった。
「――――ルビー!」
◇
「君は…、大丈夫なのか…?」
「私…、何も分からないんです。
自分がどうなっちゃったのか、どうして戸塚さんを殺しちゃったのか」
立ち上がって震える声で、キリトに問いかけるイリヤ。
強い後悔、そして自分に対する恐怖がその中に見えていた。
自分がどうなったのか分からない。
もしそれが、あの時
白井黒子と情報交換した際に名前があがった洗脳能力者によるものだとしたら彼女の錯乱も無理はない。
「だけど、逃げたくはないんです。
今皆が戦ってるこの場所からも、何も分からない自分自身からも…」
だけど、今の彼女は分からないなりに立ち上がって戦おうとしている。
その背負いきれぬ罪を小さな背に背負ったまま。
彼女の気持ちは、キリトには痛いほどよく分かっていた。
「俺も、ここに来てすぐの頃、一人の人を死なせてしまったんだ。
武器の効果を確かめることも忘れて、ただ我武者羅に人を助けようとして、それで。
俺も一回は逃げ出してしまった。そのせいでもっと酷い事態にみんなを巻き込んでしまった。
だから俺も戦ってるんだ。罪を償うため、なんて言うつもりはない。同じことを繰り返さないために。一人でも多くの人の助けになるために」
「……私にも、できるかな?」
「できるさ。きっと」
イリヤの肩に優しく手を置きながら彼女を励ますキリト。
そんなキリトに、イリヤはぎこちないながらも小さく笑みを浮かべ。
そしてサリアのいたはずの場所で、更に鋭い放電音が響き渡る。
腕が引き抜けないことに焦れたサリアが、離れようとするアンジュに痺れを切らして周りを壊す勢いで拘束を振り切ったのだ。
「殺さなくてもいい!せめて取り押さえるくらいで大丈夫だから!でも無理なら離れてくれ。俺一人でもどうにかする」
「大丈夫です!」
アンジュへの追撃を始めようとするサリアに向けて、キリトとイリヤが立ちふさがる。
「ち、また私の邪魔を……!」
一度目は魔法少女二人の手により妨害され。
今もまた二人の人間に邪魔されようとしている。さらにその一人はあの時と同じような力を使う者。
幾度となく、アンジュとの戦いを妨害する者がいる事実に苛立ちを隠せぬまま、サリアはアドラメレクをぶつけ合って雷を生み出しながら迎撃を始めた。
◇
「やっぱり武器の差はどうしようもないわね」
空になった拳銃に弾を詰めながらぼやくアンジュ。
人を殺すのにそこまで凝った道具など必要ない。ナイフ一本、弾丸一発でも人は殺せる。
だが、戦いという環境においてはそれでは尚不利だった。
特にアンジュ自身はまだサリアのことについて振りきれていない部分もあった。
キリトや割り込んできた少女のような力は、例え本人達が殺しに否定的であったとしても戦いそのものには大いに役立つものだ。
今のサリアのような、得体のしれない力を持っている状況では。
「で、その子はまだ目を覚まさないの?
あの空間転移があればもう少しは楽に取り押さえられると思うんだけど」
「白井さんは、まだ…」
その物陰に潜んでいた穂乃果は、未だ意識を失っている黒子を介抱している。
戦いに一切入ることができない彼女なりにできることをやっているということなのだろう。
「アンジュさん、アンジュさんの友達を殺したっていうのが、あそこにいる人だっていうのは本当なんですよね」
「ええ、少なくとも本人はそう言ってたわ」
「…アンジュさんはあの人が罪を償える人だから許した。でも、あのサリアはどうなんですか?
私の友達を殺して、でもああやってまだ人を殺そうと襲っていて…。アンジュさんの仲間だから、許せってことなんですか…?」
「そう、ね。否定はしないわ。仲間だからちょっと甘くなってるところがあるってのは。
ただ、誤解しないで欲しいんだけど、私はあの男のことを許したわけじゃないわ。それは言ったはずよ」
視線の先では、幾度にも放たれる電撃に攻めあぐねつつも、イリヤの砲撃や障壁の援護で切り込もうとするキリトの姿があった。
未だ村雨の刃は鞘に収まったままだ。
「だから、生きてる限りずっと恨み続けてやるわよ。そうすればあいつもそれに答えるように同じ失敗を繰り返したりなんてしないし、その分しっかり働いてくれるでしょうしね」
「でも、サリアは……」
「そうよ。あいつとは違う。たぶん、もう無理なのかもしれない。
だからその分私を恨みなさい。許さなくても堪えることで向き合うっていう手段もあるはずよ」
「………強いんですね、アンジュさん」
「そりゃそうよ。私を誰だと思ってるの」
銃を構えて不調がないことを確認したアンジュは、その手に握られたものに意識をやりながら考える。
サリアの指輪。自分の母親の形見の指輪と同じ、ラグナメイルの起動キーでもある道具。
これがここにある意味は何だ、ということは今は置いておく。
今必要なのは、これをどうするかだ。
とりあえず、まずあの武器をどうにかしないことにはどうにもできない。
何かいい手はないか。
◇
「放射(ファイア)!!」
イリヤが放った光弾は雷球によって撃ち落とされる、のみならず相殺しきれずそのまま迫ってくる。
彼女の攻撃力ではアドラメレクの防御を打ち破ることができない。
『厄介ですねアレ。正直我々の世界にある英霊の宝具に匹敵する代物かもしれません』
「だけど、それを操ってるのはただの人間なんだ。必ずどこかに隙はあるはずだ…けど」
だが、装備面の問題だけではない。
あくまで不殺を貫くキリト、イリヤとこの場にいる全てを殺しつくそうとするサリア。
その意志の差は数や基礎能力の差を埋めるほどのものだった。
「サリア!」
そんな時だった。
この場において唯一サリアを殺す覚悟を持ちうる、しかし力を持たない者、アンジュがその名を呼んで声を張り上げたのは。
周囲に放電しつつも振り返るサリア。
その先にいたアンジュの手に握られていたのはサリアの指輪。
「これが欲しいんでしょ?返すわよ!!」
と、思い切りサリアの上を行くように指輪を投げるアンジュ。
「早く取りにいかないと、また私が拾うわよ」
そんな言葉を聞いてか聞かずか、キリトやイリヤに目もくれずに指輪に向けて走るサリア。
その背はあまりに隙だらけだった。
二人に視線を向けるアンジュを見て、キリトはその背に向けて駈け出し。
せめて意識を奪うくらいはできるように、とその首筋に鞘を振り下ろす。
だがその足音でキリトの接近を悟ったサリアは、それでも尚も攻撃を防ごうと構え。
その腕を、イリヤの障壁による拘束が押さえつけた。
「今だ…っ!」
「離せえええええ!!」
怒りをぶつけるように、拘束されていない腕をもう一方の腕にぶつける。
(まずい…っ!)
そのモーションは大きな一撃が来る時のものであることは既に読んでいる。
それを止めようと、それまでの態勢を崩さぬままに、狙い通りの攻撃を打ち込み。
しかし、それはサリアを止めるには至らなかった。
全身の毛が総毛立つ感覚が身を包む。
「キリトさん!」
慌てたイリヤが、キリトに向けて障壁を展開するのと。
「――――雷帝、招来!!」
周囲を穿ついくつもの雷の柱が空から降り注ぐのは同時だった。
イリヤの障壁によりほんの一瞬キリトにそれが達するのが遅れたことでキリトに退避の隙ができる。
だがそれでも掠った一撃がそのHPを削ったのをキリトは感じ取った。
『イリヤさん、右に避けて!次は左です!』
イリヤはルビーの援護もあってどうにか避け切り。
そしてアンジュや黒子達の元へはアンジュ自身が遠くまで指輪を投げたこともあって雷撃は届くことはなかった。
そうして追撃を退けたサリアが、指輪の元に駆け寄ろうとして。
「……あ」
しかし地面に落ちた指輪は、雷帝招来に巻き込まれ真っ黒に焦げた姿に変わり果てていた。
「エンブリヲ様から、貰った指輪、が……」
サリアの心に生まれた強い失意の念。
それはやがて、そうなる状況を作り上げたアンジュに、キリトに、イリヤ達に、この場にいる皆への憎悪へと形を変える。
「よくも、よくもよくもよくもよくもよくも、よくもぉっ!!」
怒りのままにサリアは、アドラメレクの飛行能力を生かして飛び上がった。
打ち付けられた篭手の中心には、少しずつ電気が溜まって巨大な球体を形作りつつある。
その光景をアンジュは一度見ていた。
あれは、音ノ木坂学院で彼女が最後に放った一撃。
園田海未を死に至らしめるきっかけとなった、アドラメレクの奥の手。
「ヤバイのが来るわ!みんな離れるわよ!」
『いえ、あれはたぶん逃げるのは間に合いません!』
ルビーが叫び、キリトとイリヤは空中に飛び上がる。
しかし賢者の石によるバックアップとアドラメレクの能力を合わせたサリア。
対して能力そのものに大きな制限を受けたキリトとイリヤの飛行速度の差はあまりに顕著。
移動している間にも、その手に作られた雷球は少しずつ巨大化していく。
しかしその距離は未だ開いたまま。
「……間に合わない…!」
『諦めてはダメです!ここで止められなかったら、下にいる皆様が…!』
「…頼みがある。ほんの少しでもいい。あの攻撃をあの盾で防いでくれ。
止められなくてもいい!少しでも勢いを減衰させてくれ、もしかしたら―――」
そう、イリヤの前に先行して飛ぶキリトは懇願する。
その様子に、何か嫌な気配を感じたイリヤだったが迷っている暇はない。
「ルビー!障壁をありったけ、お願い!」
「ソリッド―――――シュータァァァァァァァ!!!!!」
絶叫と共に放出された、巨大な雷の玉。
その射程先に、幾重もの星形の障壁が展開。
しかし一瞬食い止めることすらもできぬまま、まるで激流に流されるかのように一枚一枚が破壊されていく。
そして二人の元に到達するその寸前。
キリトは鞘から引き抜いた村雨を構えた状態で、その刀身を光らせる。
それは、彼自身のソードスキル発動の態勢の合図。
「はあぁぁぁっ!!!」
そして迫り来る雷球を、その刀身で一気に斬りつけた。
相手にとっては切り札に近い一撃。
一瞬で切り裂けなければ感電し、死に至るだろう攻撃。
それを、キリトは――――
一瞬で切り伏せていた。
「えっ?」
最も驚いたのはキリトだろう。
アンジュから聞いていたその攻撃とはあまりにも威力の印象の差がありすぎた。
そしてその違和感を感じていたのはイリヤも同じで。
『イリヤさん!危ない!』
それを払拭できぬ隙を付くように、切り裂かれた閃光の奥から飛び込んできたのは、雷を纏ったサリアの拳だった。
(何よこれ……、さっきと比べたら全然威力が出てないじゃない…!)
ソリッドシューターを放とうとする瞬間、実はサリア自身もとある事象にて焦っていた。
チャージしているソリッドシューターの出力が、先の時と比べて数段階ほど威力が落ちているのだ。
サリアは知らなかった。
アドラメレクの攻撃には帯電残量、それ自体に蓄えられた電気の残量という問題があったということを。
巴マミや園田海未達を死に至らしめた時はほとんどの人間を一度の攻撃で無力化した上での戦いであったため、そこまで問題にはならなかった。
しかし今回の戦いにおいてはそれが難しい面子ばかりだったことが彼女にとっては不幸だった。
先の戦いでは余力を残し、減らした残量もこれまでに戦闘が行われなかったこともあって十分に蓄える時間があった。
だが今回は戦闘慣れした者達であったこと、さらにサリア本人の怒りで冷静さを失い幾度も攻撃を続けてしまったことで奥の手そのものの出力を大きく下げるほどのものになっていた。
(…だけど、これでも、アンジュを殺すくらいなら……!)
それでも発動を止めはしない。
この一撃を叩き込めれば、アンジュもろともこの場の全員を殺すくらいはできる。
だが、あの向かってきている二人によって万が一のことがあるならば――――
対応が遅れたイリヤは、その一撃で吹き飛ばされ地面に墜落する。
キリトが切り返すために体を動かそうとするが、しかし一瞬で斬り伏せたとはいえ村雨を通じて感電してしまった体の動きは遅い。
幾度も殴りつけてくる拳を受け止めることしかできず、少しずつ体力を減らされていく。
(っ……、せめて、あと一瞬でも隙があれば……)
刀を構えられる間合いにさえ離れられれば、反撃は可能だ。
だが、麻痺の取れない体では離れて構えるという2ステップの行動を踏むことができない。
せいぜい、墜落しないように浮遊を続けるのが精一杯だ。
顔面を、腹部を打ち据えていく拳。痛みはないがHPが削られていくのが分かる。
サリアのアドラメレクの帯電残量の問題を知らないキリトには、ただサリアの罠に嵌ってしまったのだという風にしか感じられなかった。
もしここで撃退に失敗すれば。
(下にいるみんなが、でも、それだけは…!)
だからこそ引くわけにはいかなかった。
あの時死なせてしまったモモカのためにも。自分の失敗のせいで危険な目に合わせてしまったイリヤのためにも。
引くことはできず、しかし隙も作れない現状。
空であるためにアンジュ達の援護も期待できない。
自分の死を覚悟した、その時。
「遅れましたわ!」
サリアの背後から、いきなりドロップキックを放つ態勢の少女が姿を現す。
目を覚ました黒子が、キリトの支援のためにテレポートで空中まで駆けつけてきたのだ。
「ち、邪魔を!」
蹴られた衝撃で思わず振り向くがそこに黒子はいない。
直感的に僅かに残った電気を放電。すると体に組み付こうと転移した黒子の体を捉え、その動きを止めさせた。
墜落していく黒子の体。しかしそれでも地面付近まで転移し、麻痺する体にフラつきながらも着地する。
ほんの数秒。しかしそれはキリトにとっては大きな助けだった。
放電を続けるその手のアドラメレクに向けて、キリトは村雨を構え。
アドラメレクの右腕部。そこに僅かに入った亀裂―――黒子が武器破壊を狙った時に僅かに掠った際にできた罅に向けて。
「うおおおおおおおおおお!!!」
一直線に刀身を突き出した。
バチッ、と罅が広がると同時にアドラメレクから音が奔り。
広がった亀裂から漏れ出た電気から発生した爆発は、サリアとキリト、二人の体を吹き飛ばした。
◇
◇
「キリトさん!」
「キリト!」
名前を呼ぶ声が聞こえたキリト。
「…どうにか、墜落は避けましたが……」
あのまま地面に激突して死ぬだろうと思っていたが、しかしどうやら黒子のテレポートで助けられたようだった。
まだ生きているのか、と思い地面に倒れたまま自分のHP残量を調べるキリト。
しかし、そこにあったはずのゲージは完全に尽きていた。あの最後の爆発が決め手だったようだ。
ふと手を見ると、既にアバターの崩壊は始まっている。
しかしそれはこれまでのSAOやALO、GGOといったゲームの時と比べてとてもゆっくりなようにも感じられていた。
まるで死を実感させるための運命のいたずらのように。
「悪ぃ、俺、ここまでみたいだ…」
「…!バカ!誰が死ぬことを許可したの?!モモカのこと、まだ全然許してなんかないのよ!」
「はは、すまない。だけどさ……。
俺、今度はちゃんと守れたん、だよな?」
「…ええ。私も、高坂さんもイリヤさんも。みんな無事ですわ」
「そうか…。よかった……」
「よくないわよ!あんた―――」
「アンジュさん」
それでも納得できないように叫び続けるアンジュに向けて、穂乃果は静かに呼びかけた。
まるで励ますかのように。
「これで俺…少しは……みんなの力に……」
薄れゆく意識と消滅していく体の中で、キリトは静かにあげていた手を下ろして。
ふと、それはキリト自身の首輪へと触れていた。
消えかけた体で、キリトの中に一つの違和感が生まれる。
(……首輪…?)
それは参加者全員に装着されている、主催者による拘束。
一律してこの場にいる皆につけられたそれ。しかし自分だけ他の皆とは一線を画して異なるものがある。
自分が、MMOゲーム内におけるアバターであるということ。
そうであるなら、この首輪は本当に他の皆と同じものなのか?
この体が消滅しつつある中、残ろうとしている首輪はアバターの何を見ているのか。
気付いた違和感は大きくなり、せめてこの体が消滅する前に何としても伝えなければならないという強い意志をキリトに与えた。
(―――これだけは、伝えないと)
消滅する体を必死に動かして、意識を支えながら目を開いてキリトは声を上げる。
「みん、な、言っておきたいことが、ある……!」
「名簿で、俺の名前の下にあった名前、ヒースクリフっていうやつは…」
エンブリヲに騙されていた時に確認していた名簿。
そこに記されていた、ヒースクリフという名前。
あの時は信じられなかった。既に死んだはずのあの男が、またヒースクリフとしてこの場にいるということに。
だからこそ、その名前はNPCなのだと勝手に思い込むことで流していた。
その後は様々なごたごたがあったため思考の隅に追いやられてしまっていた、その名前。
「もしかしたら…あの広川ってやつと、繋がりが、あるのかも、しれない」
「…!それはどういう意味ですの?!」
これ自体は状況証拠だけの、大きな根拠のない推測だ。
自分がアバターとして殺し合いをするゲームに参加させられ。
その上で自分と彼だけがこの場所にいるというその事実は考えてみればあまりにも怪しい。
ヒースクリフ、いや、フルダイブ技術を作り上げたあの茅場晶彦がいるという事実は。
「多くを話してる時間はない…、だから、気をつけてくれ。だけど……」
だが、これ自体はただの憶測でしかない。
そうでない可能性だって、十分にあり得るものだ。
「もし、そうじゃなかったら、俺の首輪を、アイツに渡して解析をさせてみてくれ…、そうしたら、もしかしたら何か分かるかも、しれない」
もしこの首輪に、アバター自体に影響を及ぼす効果があったのなら、もしかするとそれを通じて自分の体の場所が、引いてはこの場所や主催者のいる場所に関わる何かが分かる可能性もある。
システムに干渉しているのかもしれないと思うほどの気力で立たせていた意識に限界が生じてきた。
「…分かりましたわ。ヒースクリフ、ですわね」
「ああ、頼んだぞ皆。生きて、こんな場所から、絶対に――――――」
それだけを言い残して、桐ヶ谷和人のアバター、キリトは完全に消滅。
この殺し合いというデスゲームから、姿を消した。
ただ一つ、その首にはめられていた首輪を残して。
【キリト(桐ヶ谷和人)@ソードアート・オンライン 死亡】
◇
アンジュやサリア、キリト達による激しい戦いが繰り広げられた近くを流れていた川、その下流。
エリアを幾つか跨いだ先にあったその川べりから、水を打ち上げるような音と共に何者かが上陸した。
「…よくも…よくも……」
アドラメレクの暴発によって吹き飛ばしたサリアは、その体を川に着水させており運よく命を生き永らえさせていた。
しかし、その代償は彼女にとっては少なくない傷を残していた。
爆発した右腕のアドラメレクを装着していた右手、そこから右肩から顔の右半分に至るまでの箇所に火傷を残している。
その痛み、そして戦いの中で失った様々な大切なもの。
「エンブリヲ様から頂いた指輪も、私の顔も……よくも……!」
それらの怒りは彼女の精神を燻らせていた。
「殺してやる…、アンジュも…、エンブリヲ様の敵は…!」
あの場所にいた人間。
アンジュは言うまでもなく、キリトという男はエンブリヲ様の敵。高坂穂乃果と白井黒子も決して味方になることはない存在。
エンブリヲ様の敵が多いというなら、こちらで一人でも減らしていけばいい。
だが、アドラメレクは半壊し攻撃力が大きく欠けている現状だ。
今はとにかく武器が、そしてエンブリヲ様の味方となってくれる心強い味方が欲しかった。
セリュー・ユビキタスのような。
結局聞き損ねてしまったが、この近くにはエンブリヲ様がいるのだろう。
あのキリトという男が実際に会ったと言っているのだから。
「エンブリヲ…様……」
そのまま起き上がったサリアは、しかし激戦の疲労から静かに意識を闇の中に落としていった。
【G-6南部/川付近/一日目/昼】
【サリア@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
[状態]:疲労(特大)、ダメージ(大)、脇腹に銃弾が掠った傷、顔右側から右手にかけて火傷、両肩負傷(処置済み)、左足負傷(処置済み) 、強い怒り、気絶
[装備]:“雷神憤怒”アドラメレク@アカメが斬る!(左腕部のみ)、シルヴィアが使ってた銃@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
[道具]:基本支給品、賢者の石@鋼の錬金術師
[思考・行動]
基本方針:エンブリヲ様と共に殺し合いを打破する。
0:東の市街地でエンブリヲ様を探す。
1:アンジュ、及びエンブリヲ様に敵対する者を殺す。
2:エンブリヲ様を守る。 あと可能ならば仲間を増やしたい。
3:
エスデスと会った場合、セリューの伝言を伝え仲間に引き入れる。
4:
アカメ、タツミ、
御坂美琴には特に警戒。
5:三回目の放送時にイェーガーズ本部へ訪れ、セリューと合流する。
[備考]
※参戦時期は第17話「黒の破壊天使」から第24話「明日なき戦い」Aパート以前の何処かです。
※セリューと情報を交換しました。
友好:セリュー、エスデス、
ウェイブ、マスタング、エドワード、結衣、卯月
危険:高坂穂乃果、白井黒子(自分で敵対者と判断)
不明:
小泉花陽
※アドラメレクの帯電残量がかなり少なくなっているためしばらくのタイムスパンが必要です。
◇
「それで、アンタ達は音ノ木坂学院に向かうってことでいいのね?」
「ええ、高坂さんのご友人のこともありますし、そこに初春もいるというのであれば願ったり叶ったりですわ」
その後、死体も残らなかったキリトを彼女たちなりに埋葬した3人は一通りの情報交換を済ませた後、互いの目的の場所に向かうため出立する段階となっていた。
「でも、これ本当に私が持って行ってもいいの?アンタのところの初春って子にお願いした方がいいんじゃないの?」
「こちらも彼女に任せようと思っているものがありますし。それに首輪やこの場所に関することを探りたいのであればある程度分かれて担当した方が万が一のことがあった際にはよろしいと思いますし」
キリトの首輪はアンジュが持つこととなっていた。
音ノ木坂学院に向かう黒子、穂乃果に対し、アンジュはこの付近での遭遇情報があったというエンブリヲを追うのだという。
そして問題は、意識を失ったままのイリヤスフィールだが。
「本当にいいの?その子、何か聞く限りだとやばいんじゃないの?」
「大丈夫ですわ。私が責任を持って、この子の面倒を見させていただきますから」
情報交換の中で出てきた、アンジュが
ジョセフ・ジョースターから聞いた危険人物の情報。
その中にあった、DIOという名。
イリヤ自身がこの場所で最初に会ってある程度の時間を共にしたという人物だ。
もし彼が危険だとするのであれば、そんな男と共にいたという
食蜂操祈もかなり怪しくなってくる。
彼女の洗脳を本当に何かしらの形で受けていたのだとしたら。
だが、だからと言って見捨てられるものでもなかった。
『もし黒さんやクロさん達に会ったら、よろしくとお伝えしておいてください』
ルビーがそう言ったのを最後に、一人を背負った二人はアンジュの元から立ち去っていく。
目的地である音ノ木坂学院へと向けて歩いて。
「エンブリヲ、モモカをこんなところでまで操ってくれてたなんてね」
近くにいるだろうあの男に向けて、静かに怒りを燃やすアンジュ。
キリトから聞いた、エンブリヲが彼女を操っていたという情報。
それはエンブリヲに対する殺意を増幅させるには十分なものだった。
もう死んでしまったあの男ばかりを責め続けるわけにもいかない。
その情報だけでも、まだ怒りを叩きつけられる相手がいると分かっただけでもマシだろう。
手元にあるのはそのモモカを殺したという村雨なる刀。効果は当然聞いているがだからこそ捨てていくわけにもいかないから一応持ってきたものだ。
サリアはまだ生きているだろうか。
それはもうしばらくした頃に始まる放送で分かることだろう。
だが、生きていたならば間違いなくエンブリヲの味方としてまた立ち塞がることは想像に容易い。
「…元仲間のよしみよ。今度会ったら、ちゃんと殺してあげるわ、サリア」
自分に彼女の説得は無理だった。だからこそ、今度はちゃんと殺そうと心に決め、アンジュは歩み始めた。
(あの人、さっきので死んだ…のかな?)
穂乃果が思うのは先の爆発で吹き飛ばされたまま行方が分からなくなったサリア。
もしかしたら川に落ちたのかもしれないが、だとしたら現時点で生死を確かめる術はない。
死んでいるのであればもうそれで終わる話だ。
だが、もし生きていたのならば。
(次にあの人に会うことがあったら…私は……)
許すつもりはない。
だけど、あの時皆が止めたように、自分を律して、堪えることができるのだろうか。
分からなかったが、穂乃果にとってはそれだけが不安だった。
【F-6/市街地/一日目/昼】
【高坂穂乃果@ラブライブ!】
[状態]:疲労(大)
[装備]:練習着、トカレフTT-33(3/8)@現実、トカレフTT-33の予備マガジン×3
[道具]:
[思考・行動]
基本方針:強くなる
1:黒子と共に音ノ木坂学院へ向かう
2:花陽ちゃん、マスタングさん、ウェイブさんが気がかり
3:セリュー・ユビキタス、サリアに対して―――――
[備考]
※参戦時期は少なくともμ'sが9人揃ってからです。
※ウェイブの知り合いを把握しました。
※セリュー・ユビキタスに対して強い拒絶感を持っています。が、サリアとの対面を通じて何か変わりつつあるかもしれません
【白井黒子@とある科学の超電磁砲】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(大)、体に痺れ、焦燥、怒り
[装備]:なし
[道具]:デイパック、基本支給品(穂乃果の分も含む)、幻想御手入りの音楽プレーヤー@とある科学の超電磁砲、逆行剣フラガラック@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・行動]
基本方針:お姉様や初春などの友人を探す。
0:お姉さまを…
1:穂乃果と共に音ノ木坂学院へ向かう
2:初春と合流したらレベルアッパーの解析を頼みたい。
3:イリヤのことは保護すると同時に気をつけて見張っておく。
[備考]
※参戦時期は不明。
※御坂美琴が殺し合いに乗っているということを確信しました。
※槙島が出会った人物を全て把握しました。
※アンジュ、キリトと情報交換しました
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(極大)、『心裡掌握』下 、美遊が死んだ悲しみ、黒に猜疑心、気絶
[装備]:カレイドステッキ・マジカルルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:ディパック×1 DIOのエキスが染みこんだイリヤのハンカチ DIOのサークレット 基本支給品×1
不明支給品0~1 美少女聖騎士プリティ・サリアンセット@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
[思考]
基本:クロと合流しゲームを脱出する。
0:???????????
1:音ノ木坂学園に向かう?
2:田村、真姫を探し同行させてもらう?
3:花京院、、新一、サリアを探して協力する?
4:黒に恐怖心。だけど逃げるだけでいいの?
【心裡掌握による洗脳】
※トリガー型 2/8時間経過
『アヴドゥル・ジョセフ・承太郎を名乗る者に遭遇した瞬間、DIOの記憶を喪失する』
『イリヤ自身が「放置すれば死に至る」と認識する傷を負った者を見つけた場合、最善の殺傷手段で攻撃する』
[備考]
※参戦時期は2wei!の調理実習終了後。
※『カレイドルビー』の制限は、自立行動禁止、引き出せる魔力の絶対量低下。
※『カレイドルビー』には、誰でも使える改造が施されており、さらに吸血鬼の血を吸った事で何がしかの不具合が起きているようです。
※アカメ達と参加者の情報を交換しました。
※黒達と情報交換しました。
【アンジュ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
[状態]:疲労(大)
[装備]:S&W M29(3/6)@現実、音ノ木坂学院の制服(下着無し)
[道具]:デイパック×2、基本支給品×2、S&W M29の予備弾54@現実、一撃必殺村雨@アカメが斬る!、キリトの首輪、不明支給品0~1、不明支給品0~2(キリト分)
[思考]
基本:主催の広川をぶっ飛ばす
1:エンブリヲを殺すために情報のあった場所を探る。
2:
タスク達を探す。
3:サリアはもし生きているなら殺す。
4:エドワードは味方……?
5:ヒースクリフに会ったら敵か味方かを見極め、味方になりそうならキリトの首輪の解析を頼みたい。
[備考]
※登場時期は最終回エンブリヲを倒した直後辺り。
最終更新:2015年12月09日 02:52