029

人外の定義◆BEQBTq4Ltk


紅い魔法少女を撃退した承太郎は適当な木陰に身を寄せた。
戦闘音は少なからず発生しており近くに別の参加者が居れば気付いている可能性がある。
DIOの刺客であるスタンド使いに襲われては分が悪く、ある程度歩いてから身を隠した。

バッグに手を突っ込み紙を取り出すと人名が書かれていた。
参加者名簿であり、自分の名前も確認出来たことから確実だろう。

「ジジィ、花京院、イギー、アヴドゥル。あいつらも居るんだな」

DIOを倒すための仲間が自分と同じように巻き込まれているようだ。
ポルナレフの名前が乗っていないのは気になるが彼のことだ、忘れられている可能性もある。

「おっと、そいつは言い過ぎかもな」

何にせよ名簿の記載内容が正しければ仲間は四人居るということ。
頼もしい、力になってくれる存在が居ることは有難いだろう。

承太郎は木陰から顔を出し辺りに誰もいないことを確認すると歩き出す。
数歩歩いたところで空を見上げる。美しい夜空だ。

「DIO……テメェもいるんだな」

夜風が涼しい。先ほどの魔法少女との戦闘が嘘のようだ。
此処にはDIOが居る、倒すべきあの男が居る。
スタンドのきっかけとなり、母の生命の危険のきっかけとなった男。
ジョースター家の血筋に因縁を持つあの男がこの会場に居る。

正直に言えばDIOとは承太郎にとって関係のない相手である。
母ホリィが関係していなければ別にエジプトに乗り込む必要もないだろう。
祖父であるジョセフ、更に血を遡りジョナサンの代から続く因縁の物語に巻き込まれたのだ。

螺旋のように何重にも引き合っていく血の宿命。
それはDIOが死んでも静寂の底から溢れ共鳴していく。
そして始まってしまった物語は止めることも出来ず自分が終わりを告げるしかないらしい。

面倒だ。やれやれだ。
だが誰かがやらねばならぬ。
ジョースターの血を受け継ぐ承太郎の運命と言えよう。
殺し合いの会場に置いてもそれは変わらず倒すべき相手はDIOだ。

「まったく……世界各地を回ったかと思えば次は拉致と来やがった。面倒だな」


ふと考える。
DIOと広川は繋がっているのだろうか。
外道同士通じ合う可能性もあるだろう。悪の救世主とでも呼べばいいのか。
DIOに忠誠を誓う者もいれば単純に関わっているだけの部外者も存在する。
広川は前者か後者か。しかし疑問が生まれる。
名簿にはDIOの名前も記載されている。つまりアイツも首輪を付けているということ。

主催側の人間ならば名簿に名前を改めて記載する必要もない。
ならばDIOと広川は繋がっていなく敵同士と考えることが出来る。
承太郎とDIOは対等の関係、同じ参加者の可能性だって存在しているのだ。

「……考えても意味が無い、なんであんな奴らのために考え事なんてしなくちゃあならないんだ」

時間の無駄だ。
帽子をかぶり直した承太郎は取り敢えず歩き始める。
黙っていても仕方が無い。仲間が居ることが解ったならば合流のために動くべきだろう。
最もその過程で紅い魔法少女のような危険人物に出会う可能性もあるが撃退すればいいだけの話である。









「こいつぁ……」

承太郎が発見したのは無残にも頭部が半壊している少女の死体だった。
グロテスク……と呼ぶには優しい程の死体が目の前に落ちていた。

桃色の髪をした少女は紅い魔法少女と同じぐらいの容姿に見える。
彼女がどんな人生を歩んできたかは知らないが此処で死ぬ運命では無かったのは確実だ。
広川はランダムで、参加者を適当に集めたのだろうか。

本来、血と硝煙の匂いが関係しない世界から殺し合いに巻き込んだのならば相当な外道だろう。
DIOを倒した序に広川も倒すべきだ、承太郎は決意……当然のように思った。

「……な!?」

少女の遺体を放置せず何処かに埋めようと考えていたが事態は急変する。
承太郎は見たのだ、見てしまった。

「こいつ……頭部が再生している……ッ!?」

半壊している少女の頭部が徐々に血肉を再生している瞬間を。
剥き出しの脳は微かな光に包まれながら皮膚を再生し包み始めている。
肉付けするように頭部は元の形へと向かっているのだ。

「おいおい、俺は巻き戻しを見ているのか?」

目の前の現実を理解出来ない承太郎だが受け入れるしか無いだろう。
スタンドなのか魔法少女なのかは不明だが目の前の少女は死んでいない。
頭部を再生し再び活動しようとしている。

この状況を承太郎は観察することに決めた。
理由は一つ、今後を知るためだ。
彼の勘ではこの少女、槍で襲撃してきた紅い魔法少女と同じ部類。
謎が多い魔法少女の事を聞くために彼は居座ることを決めた。

殺し合いに積極的ならば彼女のように撃退すればいい。



「それでテメェは誰だ?」

背後から近づいて来る人物に気が付かない承太郎ではない。
大方後ろから奇襲を仕掛けて殺すつもりだったのだろうが甘くはない。
振り返り、男を視界に捉えると動けるように体勢を整えた。

「お前ら人間は名をすぐに知りたがる」

「まるでテメェが人間じゃあないって言ってるみたいだが?」

「だとしたらどうする?」

お前ら人間は。まるで自分が人間ではないような言振りである。
スタンド使いのような一般人から逸脱した人物を指すのか。
将又、魔法少女のような人外の能力を手にしている事を指すのか。
不明だが、承太郎は短く言い返した。

「質問をしているのはこっちだぜ? テメェは誰だ」

「……俺は後藤。お前を殺す存在だ――ッ」








その言葉を最後に後藤の腕が人間の物から異形なる存在へ変貌する。
触手のように伸び始め先端は鋭利な刃物状と化していた。
その光景を目撃した承太郎は幽波紋を発動する。


「スタープラチナッ!!」


異形が相手ならば此方も異形なる力で応戦しよう。
現れたスタンドは問答無用で後藤と名乗った怪物に接近しその拳を放つ。
後藤は触手を己の身体に引き寄せこの一撃を防ぐ。
スタープラチナは後退し後藤は触手を再び自由自在に動かし始めた。

「お前も人間じゃあないようだが……何者だ」

「テメェに名乗る名前は……と言いたい所だが名乗られちゃあ仕方無い。
 空条承太郎――テメェを殺す男の名前だ」

星屑の戦士は再度接近するとその拳を振るう。
後藤は一部の触手を腕の状態に戻し同じ土俵である肉弾戦でスタンドに応じた。
衝突する拳と拳、両者互いに退かず力は均衡していた。

「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

拳が塞がっているならば。
数は一つではない。片方の拳は自由に生きている。
使用していない拳を後藤の腹目掛けて放つがこれも防がれてしまう。

更にもう一発。
拳と拳で相殺される。
更にもう一発。
この一撃も相殺されてしまう。

「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

拳のラッシュ。
その応酬を繰り返すスタープラチナと後藤。

承太郎は思う。
後藤とは一体何者だ。
怪物のような姿、スタープラチナに反応する能力は人間じゃあない。

後藤は思う。
この男は一体何者だ。
突然現れた謎の人形のような者、そしてパラサイトに匹敵する力は何者だ。

「オラァッ!!」

「ッッ!!」

そんなことはどうでもいい。
此処で怪物を倒せば正体何て必要のない情報だ。

スタープラチナは懇親の力を込めて拳を振り抜き後藤の身体を上空へ殴り飛ばした。



上空へ吹き飛んだ後藤を確認すると一呼吸置く承太郎。
奴が着地した時に追い打ちを掛ける。
その瞬間を狙おうとスタープラチナを追撃体勢へ移行させた。

「……音が聞こえねえ」

暗闇のため視界が慣れていないこともあるが流石に見失うことはないだろう。
現に戦闘を行っていたのだ、少々殴り飛ばした程度で視界から消えることは考えられない。
警戒しながら後藤の落下地点へ近づく承太郎は異変を目撃することになる。


「これは……奈落か何かか?」


足場は続いていない。
草地が永遠に続いてるいる訳ではなく途中で足が止まってしまう。
足場が存在しないのだ。無とでも呼べばいいのだろうか。
黒いその空間を覗いてみると暗くて見えないが底を感じられない。

この会場が浮遊空間だと表しているが承太郎の脳裏にはイマイチ決定的な情報が入ってこない。
解ることと言えば後藤が奈落へ落下したことだろう。

「テメェの不幸を呪うんだな、後藤」

奈落がどの程度かは不明だ。
だが落下の音が聞こえないということは相当深いのだろう。
既に一分は経過している、落ちれば人外だろうと死は免れないだろう。

帽子を取り汗を拭う承太郎。
後藤と名乗った怪物は強敵と言えただろう。
交戦時間こそ短いものの触手のリーチと身体能力を考えれば不利になるのは自分だ。
短期決戦を仕掛けるつもりだったが嬉しい誤算な結果になった。

「さて」

帽子をかぶり直すと振り返る承太郎。
後藤の戦闘中に彼女が起き上がっている姿を目撃していたのだ。
それは死んでいたと思われたが頭部を再生していた桃色の少女。

「あ、あの……助けてくれて……? ありがとうございます」

一礼する桃色の少女は少なくとも紅い魔法少女と違って好戦的ではないようだ。
承太郎は別にお前のためじゃない、呟くとスタープラチナを引き続き臨戦態勢のままに。
この女、実は凶悪な野郎だった、何てことも有り得るのだから。

「えっと……私のこと、警戒しますよね……信じられないかもしれませんが私は魔法少女なんです」

「――ッ」

己の拳を握る力が無条件で強まる。
魔法少女。
人間を餌にする外道なる存在が再び承太郎の前に現れた。


顔を上げた少女は不安そうな表情を浮かべながら承太郎を伺っていた。
何か反応が欲しいのだろう。

「お前、魔法少女って言ったな?」

「はい。信じなくてもいい、でも私の頭が再生しているところを見ましたよね……?」

「ああ、この目で見た。お前のぶっ壊れた頭が治るところをな」

「……魔法のちょっとした応用になると思います……信じてくれますか?」

信じるも何も目の前で起きた現実は受け入れるしか無いだろう。
スタンドや後藤のような怪物が蔓延る殺し合いの会場で魔法使いが現れても仕方が無いかもしれない。
現に魔法少女と既に接している承太郎が鹿目まどかの言い分を否定するわけもなく。

「信じるも何も認めなくちゃあいけない……魔法少女ってのはなんだ?」

襲ってきた紅い魔法少女とゾンビのように復活した桃色の少女。
戦闘能力は保有しているらしいが気になるのは別の部分だ。
人間を餌にしている事実と再生能力は人間の枠からはみ出している存在だ。
スタンド使いよりも人間離れしているその力は一体何なのか。
ベクトル的には後藤のような怪物に近いその力は何なんだ。


「魔法少女はその名のとおり魔法を使います」

「だろうな」

「キュゥべぇと契約して手に入れた力を――承太郎さん、後ろッ!!」


なんだと――言葉にする前に振り向いた承太郎の視界に飛び込んできたのは鋭利な触手。
見覚えが在る、数分前に戦ったあの男が襲ってきた瞬間と同じ触手だった。

「テメェ……後藤ッ!」

「俺を殺したと思ったか?」

「堕ちたはずじゃあ無かったのか?」

「堕ちる前に壁に触手を刺してよじ登ってきただけだ」

奈落の底に突き落としたはずの後藤が承太郎に襲い掛かっていた。
鋭利な触手は承太郎の左肩に深く突き刺さっているが黙っている承太郎ではない。
溢れ出る鮮血を無視しながら触手をスタープラチナで引き抜き後藤へ投げ返した。

「やってくれるじゃあねえか……いくぜオイ!」

怒りは言葉ではなく行動で示す。
ノーモーションからスタープラチナを急接近させた承太郎は拳を腹へ放つ。
奇襲とも呼べる一撃は後藤の身体へ直撃し彼の身体を捻じ曲げる。
追撃を行おうと左足を踏み込むスタープラチナだが触手が妨害する。

鞭のように連続で襲い掛かる触手を冷静に一つずつ弾き飛ばす。
一つ飛ばしてまた一つ飛ばし返す応酬を繰り広げる。

「気になってはいたがテメェ、スタンドが見えているのか?」

「スタンド……あぁ、その人形みたいな奴か」

触手と拳が火花を散らし大きく互いに後退した後。
承太郎は不可視であるスタンドを見えている後藤に問いを投げた。
本来スタンドはスタンド使いにしか目視出来ない存在である。
しかし魔法少女や後藤はスタンド使いではないのに見えている。
桃色の少女の視線から彼女も見えているのだろう。

これが広川が言っていた制限なのかもしれない。
だどすれば厄介だろう。
後藤のような怪物にスタンドが見えていなければ完封も出来ただろうに。

「どいつもこいつも見えてるってのか……テメェら本当に人間か?」

「俺は人間じゃあないが承太郎、お前も人外と変わらないだろうッ!」

怪物と一緒にするな、心の中で舌打ちを行う承太郎。
言葉を皮切りに再び行われる拳と触手のラッシュ合戦は承太郎にとってジリ貧である。
左肩の負傷が響いている。動きまわって撹乱するにも痛みが足を引っ張るのだ。
単純な手数では複数の触手を操る後藤が上回る。
力勝負では万全なら状態ならまだしも負傷している今の承太郎では分が悪い。


「――ッ!?」


「私も戦います! 承太郎さんは一度休んでください!」



この場で戦闘を行っているのは承太郎と後藤だ。
しかし桃色の少女――鹿目まどかも此処に居る。

魔法で精製した弓矢を用いて承太郎の加勢に回ったのだ。
矢は後藤の顔目掛けて放つが首を捻られ回避されてしまった。


「俺の知らない力を使う……お前たちは本当に人間か?」


スタンドと呼ばれる人形を戦わせる空条承太郎。
何も無い状態から弓矢を作成した桃色の少女。
この力は彼が知ってきた人間誰一人として使ったことがない道の力。

少し前に交戦した電気を流す男の力も見たことがなかった。
光のような光線を放つ銃火器の存在も知らなかった。
殺し合いという時点で未知に溢れているがどうも人間の枠をはみ出しているらしい。
現に自分のような存在に正面から戦う承太郎の存在は異端だ。

彼の方が怪物に見える可能性だってある。

人間とは理解し難い生物だ。

「テメェに言われちゃあ心外だが俺は人間だ。ついでにこれは人間が作った力だ――オラァッ!!」

左腕をポケットに突っ込みながら承太郎は右手でバッグから一つの球体を取り出す。
それをスタープラチナの正面に落ちるように投げ込む。
スタープラチナは正面に来た球体を勢い良く殴り飛ばした。

「それは――ッ!?」

正体は手榴弾。ピンは抜かれていた。
触手の総てを己に引き寄せ防御態勢に入る後藤。
直撃すれば一溜まりもない。

「承太郎ォォオオオオオオ!!」

爆発が起きる前に後藤は叫ぶ。
お前は何なんだ、人間じゃないのか。
未知なる力は後藤にとって邪魔でしかなかった。
闘争においては楽しめたが自分に害を加えるのは別の話になる。

爆風に包まれる前に。
己に傷を与えた人外の名前を後藤は叫んでいた。







「俺達は一旦退くぞ」

「え、ええ……」

「お前と一緒に行動する義理はないが魔法少女の説明を最後までしてもらわなきゃ困るんでな」


承太郎は左肩を抑えながら桃色の少女に移動を促した。
傷を負ったまま後藤と戦うのは分が悪すぎる。
最悪止血程度は行いたいところだ。
どうもこの会場に来てから疲労が激しすぎる、スタンドを使ったからだろうか。
本来では在り得ないが未知に溢れているこの会場なら不思議でもない。

「解りました、其処で一度承太郎さんの傷を私が治します」

「……お前、本当に魔法少女か? 槍を使う紅い女とは違いすぎるぜ」

襲い掛かってきた人殺しと傷を治す魔法少女。
同じ括りで考えるのが申し訳なくなる程かけ離れている。
槍と弓を精製した点から同じ能力を使っている推測が出来る。
スタープラチナの拳を叩き込んでも逃走した耐久力と再生能力も同じ部類なのだろうか。

その言葉を聞いてから桃色の少女の表情は笑顔だった。

「杏子ちゃん!? その魔法少女って佐倉杏子と名乗りませんでしたか!?」

その顔は輝かしい笑顔。
知り合いなのは確定、それも近しい仲だろう。
こんな笑顔を持つ少女と人間を餌にする外道が友達とは信じられない。

「やれやれだぜ……」

魔法少女の事何て聞かなければよかった。
話が確実に面倒になる予感を感じながら承太郎は帽子を深く被った。



【A-2/北/1日目/黎明】



【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:疲労(中)、左肩に裂傷
[装備]:なし
[道具]:デイパック、基本支給品、手榴弾×4
[思考・行動]
基本方針:主催者とDIOを倒す。
0:後藤から離れる。
1:桃色の少女から魔法少女の事を聞く。
2:情報収集する。
3:魔法少女を警戒。
【備考】
※参戦時期はDIOの館突入前。
※魔法少女は人間を餌の餌にしていると思っています。
※後藤を怪物だと認識しています。
※会場が浮かんでいることを知りました。


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:魔力消費(中)、ソウルジェム(穢れ:中)
[装備]:見滝原中学の制服 中指に嵌められたソウルジェム(指輪形態)
[道具]:なし
[思考・行動]
基本方針:ゲームに乗らない。みんなで脱出する。
1:後藤から離れる。
2:承太郎に魔法少女の事を説明し杏子の事を聞く。
【備考】
※参戦時期は過去編における平行世界からです。(具体的に示すとみんな死ぬしかないじゃない、の部分がアニメでは近いかなと思いますが未確定です)
※魔力の素質は因果により会場にいる魔法少女の中では一番です。素質が一番≠最強です。
※魔女化の危険は在りますが、適宜穢れを浄化すれば問題ありません。
※『このラクガキを見て うしろをふり向いた時 おまえは 死ぬ』と書かれたハンカチは何処かに落ちています。


たかが手榴弾の一撃で怪物である後藤が死ぬなど有り得るだろうか。
答えは否、断じて否である。
大地に座り込んでいる後藤は考える。

電気を流す男。
巨大な光線を放つ銃。
スタンドと呼ばれた戦う人形。
何も無い空間から弓矢を取り出す少女。

どれも人間離れしている力を持った連中としか遭遇していない。
捕食される立場である人間の真の力、とでも言うべきだろうか。
面白い、ただ食い殺すだけはつまらない。
抵抗する力が強ければ強いほど興が唆る話だ。

「空条承太郎……覚えたぞ」

自分に傷を負わせた人間の名前。
一度奈落に落とされた時は真剣に生命の危険を感じた。
あれ程の猛者が他にいると考えると人間もまだ捨てたモンじゃないと思えてくる。

殺し合い。
強要されようが関係なく、後藤は狩りの対象を求めて歩き出した。


【A-2/南/1日目/黎明】


【後藤@寄生獣 セイの格率】
[状態]:疲労(小)、腹にスタープラチナの拳の跡(ダメージ0)空腹、両腕にパンプキンの光線を受けた跡、手榴弾で焼かれた跡
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考]
基本:本能に従う。
1:人間を探し捕食する。
2:戦いも楽しむ。
[備考]
※広川死亡以降からの参戦です。
※首輪や制限などについては後の方にお任せします。
※異能の能力差に対して興味を持っています。
※会場が浮かんでいることを知りました。



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006:始まってしまった物語に、奪われたままの時に 鹿目まどか 043:わたしが、心を決める時
010:星と願い 空条承太郎
005:パラサイトの星は流れた 後藤 048:進撃のパラサイト

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最終更新:2015年10月19日 01:22