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  • 捻 -twists and turns-

捻 -twists and turns-

最終更新:2022年09月04日 21:22

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だれでも歓迎! 編集

捻 -twists and turns- ◆AZWNjKqIBQ




一度、二度と足を運び、そして三度目。三度足を運んで――三度小さな亡骸を運んだ。


「ガキばっかかよ…………」
病院の中。ひんやりとした明かりに満ちた霊安室の真ん中で、ランサーは暗鬱な溜息を漏らした。
彼の目の前、3つならんだ簡素な寝台の上にはそれぞれ一つずつ小さな死体が乗っている。
少年――少女――少年。三者三様に死を与えられ今はただ同じように眠っている。

「……ああ、そうだ」
ランサーの呟きに答える戴宗の言葉もまた愁いに満ちていた。
此処で行われているのは殺し合い。――ならば、未熟で力の弱い子供から死んでいくのは当然だ。
それは至って自然な道理と言えるだろう。
だが、そうだからこそそんな「子供」達の前には自分達「大人」が立っていなければならないのではないだろうか?
戴宗は再び自問する。「大人」である自分達が、ここで「子供」達に対して何ができるのだろうか? と……

「そっちの金髪の小僧もさっきの野郎に?」
エドワード・エルリックの死体を指して問うランサーに、戴宗は無言で頷きそれを肯定した。
それは彼が見つけた最初の被害者。
そして、その下手人に一時の情けをかけてしまったが故に彼は再びここに戻ってくるはめとなった。
ぎり……と音を立てて拳を握る。しかし、どう憤り後悔したところで時は逆巻きにはできないのだ。

「じゃあ、こっちの嬢ちゃんは……?」
言いながらランサーは顔を顰める。横たえられた三人はどれも無残な姿に成り果てていたが、
少女――アニタ・キングの遺体はその中でも取り分け損傷の度合いが酷かった。
弔った戴宗の手によって血と汚れは拭われていたが、その分白い肌に膾と刻まれた傷の多さが目立つ。
「わからん。だが……」
少女を殺害した下手人。それは、事の終わりに遭った自分には分からない。
そう言いながら、だが手がかりはあると戴宗は鞄に手を入れ、彼がそこで見つけた一本の剣を抜き出した。

鍔の先より、刃のない黒柱がのびる奇妙な剣。それを見て、ランサーの顔が僅かに驚きの表情を浮かべる。
「……それは、宝具じゃねぇか」
「宝具? なんだいそりゃあ」

片眉を上げて尋ねる戴宗に、ランサーは宝具――ノウブルファンタズムのことについて軽く語った。
それは貴き幻想。英霊のための最終最強の武装にして、顕現化した伝説そのもの――であると……

「……じゃあなんだ。あんたもその英霊ってやつなのかい?」
それを肯定するランサーを前に戴宗は顎に手を当て、なるほどねぇ……と息を漏らして感心した。
さらにランサーの口により語られた、エリオの所属する機動六課と時空管理局。それらを聞いて戴宗は顔を顰める。

「次元の違う世界から……か。なんともややこしい話じゃあねぇか。
 どうやら、螺旋王とかいうおっさんをぶっちめただけじゃあ話は済みそうにもねえなぁ……」

複雑奇怪な話に肩を落とす戴宗ではあったが、それを前にしたランサーの心中も穏やかではなかった。
(これで、ただの人間だとか言うのかよ。このおっさんは……)
その戦闘力から、戴宗のことをどこの英霊か、はたまた超一級の魔術師か……と思っていたランサーだったが、
聞けば齢30足らずの真っ当な人間。ただ、国際警察機構とやらで修行を積んだだけのエキスパートだと彼は言う。
しかも、彼はその中でも最上級に値する九大天王の一人ではあるが未だ末席の身にすぎず、
警察機構という組織の中には、彼に匹敵し上回る人間が何人もいるらしい。
さらには相対するBF団とやらも同様で、彼らは日夜巨大ロボットを交えて戦い、しのぎを削っているのだとか……
(……どうやら、普通の人間そのものの基準が違う世界らしいな)
そこでは制服を着た平の構成員ですら、訓練を受けていれば10メートル、20メートルを難なく飛ぶらしい。
そんな常識外れな話に驚いたランサーではあったが、同時にそこに対して強い憧れも感じていた。
もし自分がそんな所に召喚されたならば、一体どれだけの勝負を楽しめるのかと……
……と、お互いが交換した情報にそれぞれの感慨を抱いて僅かな時を過ごした後、二人は話を戻した。

「……でだ。こいつの持ち主には何か心当たりはないか、あんちゃんよ?」
戴宗は再び金色の奇妙な剣を持ち上げる。話通りならば、大概の場合は宝具を見ればその持ち主も解るらしい。
「それが何か――ってのは俺は知らねぇ……が、持ち主になら心当たりがあるぜ」
そいつは? と目で問う戴宗に、ランサーは続けて英雄王ギルガメッシュだ――と続けた。
最古にして最強の英雄であり、この世の万物の所持者でもある男。ランサーを一度討ち、この場にも召喚されている者だ。
戴宗が見つけた不可思議ながら強力な力を感じさせる宝具。それは十中八九その男の物だろうとランサーは言う。

「じゃあ、その英雄王とやらが下手人であるという線もあるのかい?」
その質問にランサーは首を振った。
宝具とは英霊にとってはかけがいのないものであるため、それを放ってその場を去るとは考えづらい。
それに、それが宝具でないとしてもわざわざ使える武器を放っていってしまう者などいないだろう。

「……確かにそうだわな」
言われて納得している戴宗の前で、ランサーはこの話とは別のある可能性に気付いた。
「ギルガメッシュの宝具がどことも知れないやつの手に渡っていた……てことはだ」
そこで、一旦言葉を区切り口の端をにやりと歪める。
「――俺の槍(ゲイ・ボルグ)もこの場にいる誰かが持っているかも知れねえってことだ!」
すでに手中にある偽・螺旋剣もそうだが、さらに他の者にも宝具がばら撒かれているとすれば、
従来ならば持ち主の手から離れることのない宝具――この場合はゲイ・ボルグも誰かの手に渡っていてもおかしくはない。

「……じゃあ、お前さん」
「ああ。悪いが、俺は人集めより自分の槍探しを優先させてもらうぜ」

いずれ訪れるであろう強敵との激突を予感しているのであろうか、眼を爛と輝かせるランサーに戴宗は溜息をつく。

「安心しなおっさん。槍が見つからなくとも頃合を見てそっちに顔を出すさ」
月がはっきりと見える頃には自分も温泉へと向かう。そう言うランサーに、戴宗は渋々承諾すると
最後にいくらかの警告と言伝を頼み、足早に去る彼を見送った。

「じゃあ、こちとらも行くとしますかい」
ランサーを見送った後、新しく書いたメモをエリオの傍に残すと、もう一度だけ眠ったままの三人を見やって
決心を再び強く締めなおし、戴宗もランサーに続いてその場を後にした。

そして、再び霊安室に一時の静寂が訪れる――


 ◆ ◆ ◆


霊安室を出て病院の屋上まで風の様に駆け上がると、ランサーはそこで一旦立ち止まりこの先に向け思案した。
探しているのは槍を持つ者――だが、そいつは何処にいるのか?

頭の中に地図を浮かべて考えてみる……

橋を渡り、北西の方角へと向ってみるか?
 ――向かえばそちらは賑やかな繁華街だ。地図の中でも中央に当たるし、人が集まっているかもしれない。

それとも、此処を真っ直ぐ北へと向うか?
 ――其処にあるのは学校だ。そう言えば、士郎という男と最初に出会ったのも学校だったなと、そんなことを思い出す。

はたまた東へと向かい橋を渡るか?
 ――朝方に見かけた青い軍服の女と子供。彼女たちと再会できるかも知れない。

「さて、どうしたものか……?」
どちらに向かえば、目当ての槍と出会えるだろうか……?
そして……
「衝撃のアルベルト……ねぇ」

別れ際に戴宗より預かった言伝。
衝撃のアルベルトという男に、「自分達の決着はしばらく預けてくれないか」と伝えて欲しいと言うものだった。
戴宗の言によると、その男も相当の強者であり相容れない敵ではあるものの、道理は弁えており決して外道の類ではないらしい。


「じゃあ、行くとするか――!」
短い思案を終え行く先を決めると、ランサーは屋上の床を蹴り、向かうその先の宙へと身体を躍らせた――……



【D-6/市街地/1日目-昼】

【ランサー@Fate/stay night】
 [状態]:疲労(中)、強い決意
 [装備]:鉄槍(折ったポール+アサシンナイフ@さよなら絶望先生×1本)
 [道具]:デイバック、支給品一式×2、ヴァッシュの手配書@トライガン、防水性の紙×10
     不明支給品0~2個(槍・デバイスは無い)、偽・螺旋剣@Fate/stay night、暗視双眼鏡
 [思考]
  基本:このゲームに乗った者、そして管理している者との戦いを愉しませてもらう
  1:どこかにあるかもしれないゲイ・ボルグを探す
  2:↑のために他の参加者を探して接触する
  3:言峰、ギルガメッシュ、ヴァッシュと出会えれば、それぞれに借りを返す
  4:衝撃のアルベルトと出会えれば戴宗からの言伝(一時的な休戦の申し込み)を伝える
  5:エリオの知り合いと出会えたら事の経緯を伝える
  6:日が暮れたら、戴宗と合流するため一旦温泉へと向う
  最終:エリオの遺志を尊重し、螺旋王を討ち倒して彼の仲間を元の世界へと帰す

 [備考]
  エリオ、戴宗と情報交換をして、それぞれの世界についての知識を得ました


 ◆ ◆ ◆


「あー……なんだかややこしい事になってきたねぇ……」

太陽も頂点に近づき地面に落ちる影も短くなった中を、戴宗は難しい顔で歩いていた。
意味不明なまま何処かへと連れてこられたかと思いきや、今度は次元だ。魔法だ。英霊だ……ときた。
複雑怪奇な事態に立ち向かう戴宗が持つのはこの身一つ。
しかし、それは悪人を討つには足りても、諸処の問題を解決する手段には足りえなかった。
頭脳労働は専門外。まぁ、それは誰かに任せるとしても、こんがらがった頭の中を綺麗さっぱりに流してくれる酒は未だない。
青く晴れ渡った澄み切った空とは対照に、悩み事を抱えた戴宗の顔は暗いままだった。

「まさか、この世界には酒はありません……ってなことはねえよなぁ?」

そんな不安も戴宗の中に浮かび上がってくる。まさかとは思うが、先ほどより一軒の酒屋も見当たらない。
酒そのものが無いというのは考えられないにしても、聞いた話によるとアメリカでは国全体で禁酒していた時代もあったらしい。
もしかしたらこの場所も、そういう所なのでは……そう思うと、決心は別として気も身体も重くなってくる。

「でも、まぁ……デパートって言うんなら、なぁ」
温泉へと向けて南へと歩を進めているが、その間にデパートがあると地図には記されていた。
デパートとは、つまり百貨店。普段立ち寄るような場所ではないが、百貨店というからには酒もなければおかしいだろう。
そんな期待を原動力に戴宗は足を進める……が、


「なんで、燃えてんだよおぉぉ――――っ!」


ビルの合間より、青い空へと濛々と立ち昇る黒煙。それに気付いて駆けつけてみれば、
戴宗の希望である酒――それが並べられていたであろうデパートは、一つの火柱となり轟々と音を上げて燃えていた。



 【E-6/デパートの近く/1日目-昼】

 【神行太保・戴宗@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】
 [状態]:疲労(中)、強い決意
 [装備]:なし
 [道具]:デイバッグ、支給品一式(食料-[握り飯、3日分])
      支給品一式(-地図、-名簿)(食料-[大量のチョコレート][紅茶][エドの食料(詳細不明)])
      虎柄の水筒(空)、アサシンナイフ@さよなら絶望先生×10本、乖離剣・エア@Fate/stay night
      『涼宮ハルヒの憂鬱』全巻セット@らき☆すた(『分裂』まで。『憂鬱』が抜けています)
      ダブルキャノン@サイボーグクロちゃん(残弾28/30)、不明支給品1~2個(確認済み)
 [思考]
  基本:不義は見逃さず。悪は成敗する
  0:ちくしょぉぉぉぉぉ――っ!
  1:何が起こったのかを調べる
  2:温泉に向かいそこでランサーを待つ
  3:道すがら人と出会えたら、正義の心がある者は仲間に誘い、弱き者は保護する
  4:酒が飲みたい
  5:死亡した3人(エド、アニタ、エリオ)の知り合いと出会えたら経緯を伝える
  最終:螺旋王ロージェノムを打倒し、元の世界へと帰還する

 [備考]
  ランサーと情報交換し、彼の世界の知識と彼から聞いたエリオの世界の知識を得ました


 ◆ ◆ ◆


日が昇っても依然として薄暗く、冷ややかな雰囲気の病院内。
戴宗とランサーの二人が出立した直後、入れ替わりに入り込んできた二つの影があった。

静かな院内にコツコツと小さな足音を立ててその二人は進んでいる。
怪しい人物は両方とも去ったがまだ誰も残っていないとは限らない。
そう考え、警戒を最大限に強め静かだが油断のない目で周囲を窺っている青年はDボゥイ。
そしてその後ろを、子リスの様にキョロキョロと首を振ってついていっている小さな少女は小早川ゆたかだった。

裏口より侵入し、病院の中を貫く長い廊下を進み正面入り口が見えるロビーまで達すると二人は一度足を止めた。
Dボゥイが端にある案内板を指差すと、ゆたかは無言で頷きそこへとかけて行く。

外から差し込む光を頼りに、ゆたかは目を凝らして案内板と睨めっこをする。
「Dボゥイさん……ここ」
爪先立ちのゆたかが、案内板の上の方にある一箇所を指差しDボゥイに呼びかけた。そこは……
「産婦人科? ……まさか君は」
「え? ええっ? いや。ち、ち、ち、違いますよ。そーでなくて……っ!」
ゆたかはくるりと振り返ると、真っ赤な顔をぶんぶんと振ってDボゥイの勘違いを否定する。
「えーとですね、妊婦さん用の病室は……」
そして、なぜ二人が休息する場所に妊婦用の病室を選んだのかを説明し始めた……

「――個室にキッチンと、トイレか……なるほど」
「ええ。妊婦さん用のお部屋って、あまり動かなくてもいいように全部揃っているんですよ。
 それにこの部屋、お風呂も一緒にあって……」
そこまで口にしたところでゆたかがカチンと固まり、同時に湯気を立てながら顔を赤く染めた。

「どうした? また熱が出てきたのか……?」
突発的に挙動が怪しくなる少女にまたも訝しむDボゥイの前であったが……
「……な、な、なんでもないです! へ、変なことじゃなくて。その汚れてるから……その、その……綺麗に」
言われて気付くと、確かにそうであると彼は納得した。
お互いに山道を転げ回っている内に服や身体は泥だらけになっていたし、自分に至っては血塗れである。
その血は自身の物であったが、事情を知らぬ者から見られれば誤解を招きかねない。
「そうだな。新しい服も調達したいし、君が選んだ部屋へ行くとしようか」
そう言うとDボゥイは固まるゆたかの手を握り、先程よりはやや大股で病院の奥へと歩き出した。


 ◆ ◆ ◆


突然に放り込まれた殺し合いという非日常の舞台。その中で体験する見知った人の死と、自身に降りかかる死の恐怖。
そして、今までの人生にはなかった頼れる異性との接近。経験したことのない肌のふれあいと、何らかの期待――
自身の中に渦巻くそれらにゆたかの頭は再びオーバーヒート寸前にまで至り、
引っ張られる手に身体を任せたまま半ば夢心地で歩いていたのだが……

「ヘブッ!」

……ドンッと鼻頭を打たれて、強制的に現実へと引き戻された。
顔をぶつけたDボゥイの背中を見上げれば、なにやら剣呑な雰囲気を帯びている。
「……誰か、いるんですか?」
「…………いや」
怯えた声で質問するゆたかへのDボゥイの答えは曖昧なものであった。
だが、行動は素早くゆたかの手を握る力を僅かに強めると、登るはずの階段を無視して通路の奥へと歩を進めた。
Dボゥイが感じ取ったもの。
それは戦いの中で無数の死を経験したことのあるものでなければ感じ取れないような微細な違和感。
静謐な空気の中、ほんの僅かに漂う死の匂い。Dボゥイはそれを捉え、それを辿る……

「……れ、霊安室……ですか?」

その部屋の役割を示すプレートを読んだだけで足を震わせ始めたゆたかの手を放し、Dボゥイはその扉へと手をかける。
罠を警戒しながらゆっくりと慎重に扉を開け、それが半分まで開いた時――Dボゥイの身体が凍りついた。

「Dボゥイさんっ?」
「――来るな!」

異変を感じ取ったゆたかをDボゥイはもう片方の手で制し、強く扉を閉めた。
未だ固定された視線の先、見開かれたDボゥイの眼に映っていたのは――……


 ◆ ◆ ◆


霊安室から離れた後、すぐに目当ての病室に移動した二人であったが、互いに安息とは程遠い表情であった。

ゆたかの目の前、椅子の上に腰を下ろしたまま固く沈黙を続けるDボゥイに、彼女も顔を暗くする。
彼が霊安室で何を見たのか。それは教えてもらえなかったが、その態度から彼女にもある程度は察しがついた。

(……あそこで、誰かが亡くなっていたんだ)

彼女のその読みは正しかったが、事態はそれを遥かに上回るものであった。それがDボゥイを悩ましている。
Dボゥイが霊安室の中に見たもの。それは三人の幼い少年少女の惨たらしく傷つけられた遺体であった。

一人は全身を焼かれ、残りの二人は身体を切り刻まれていた。
そのどちらもが、先刻までここにいた二人の男――彼らの手口に一致する。
Dボゥイは見ていたのだ。サングラスの男が無残にも片方の男に槍で腕を落とされ、もう片方の男に焼かれる姿を――!
霊安室に寝かされていた憐れな少年少女達。彼らを殺害したのはまず間違いなくあいつらだろうとDボゥイは考える。

しかし不思議なのは、何故遺体を集めるのかということだ。
サングラスの男の遺体を放置していったことから、目的は子供の遺体であるのかと推測できるが、それが何故なのかは解らない。
ただ解るのは、あの二人組の男が最悪の外道であるということだけだ。
そして、この病院の霊安室に収集しているということは、また彼らが戻ってくる可能性が高いことを示している。
もしかすると、あのサングラスの男もこのことに気付き、戻ってきたあいつらに見つかってしまったのかもしれない……

何のために、どうしてそんなことをしているのかは解らない。しかもあいつらは恐ろしく――強い!

Dボゥイは視線を上げ心配そうにこちらを窺う少女を見る。
彼女がもしあいつらに見つかれば――彼女があの少年少女の隣りに並ぶようなことになれば――……


 ◆ ◆ ◆


コツコツとゆたかの前で小さな鍋が揺れている。
ゆたかが立っているのは室内に備え付けられたコンロの前で、今病室には彼女一人である。
Dボゥイは彼女に食事を取ることを指示すると、自身は代えの服装と薬品を取りに部屋を出て行ってしまった。
詳しい説明はされず、ただあまり時間がないとだけ彼に言われたので、ゆたかは料理することを諦めたが、
せめて一度は身体を温めたほうがよいと、お茶を入れるためにお湯を沸かしている。

(…………怖いな)

沸き立つお湯を見て、自身の心の中もそうなっているとゆたかは感じる。
腕にはめた時計を見やれば、予定されている二回目の放送までもうあまり時間はない。
それがくれば、また人が死んだということを知ることになるのだ……否応もなしに。

水が沸騰したことを確認すると、ゆたかはコンロの火を止め予め用意してあった病室に備え付けの急須の中に湯を注いだ。
二人分の食事をテーブルの上に広げ、空っぽの湯飲みの中に緑茶を注ぎ、立ち昇る湯気を見ながらその時を待つ。

(………………怖いよぉ)

何故だかは解らない。ただ漠然とした予感のようなものが彼女の中にあった。
なにか恐ろしいことを自分は知っていたが、今はそれを忘れている――そんな感覚が。

カチリ……カチリ……カチリ……と、等しく時間を刻み続ける時計の針の音。
それがまるで時限爆弾のカウントダウンのよう。
まるでそんな風に、身体を振るわせるゆたかの耳にそれは届いていた――



 【D-6/病院内/1日目-昼】

 【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
 [状態]:左肩から背中の中心までに裂傷(傷は塞がったが痛みは若干残っている)、全身打撲(中)、貧血(中)
 [装備]:テッカマンアックスのテックランサー(斧) @宇宙の騎士テッカマンブレード
 [道具]:デイバック、支給品一式、月の石のかけら(2個)@金色のガッシュベル!!   
 [思考]
  基本:テッカマンエビル(相羽シンヤ)を殺す
  1:病院内で二人分の代えの服や薬品、治療のための道具を集める
  2:ゆたかの待つ部屋に戻って放送を聞き、食事と休憩をすませる
  3:次の目的地を定め、速やかに病院を離れる
  4:信頼できる人物にゆたかを預けたい……だが(?)
  5:極力戦闘は避けたいが、襲い掛かってくる人間に対しては容赦しない

 [備考]
  殺し合いに乗っている連中はラダム同然だと考えています
  情報交換によって、機動六課、クロ達、リザの仲間達の情報を得ました
  青い男(ランサー)と東洋人(戴宗)を、子供の遺体を集めている極悪な殺人鬼と認識しています

 【D-6/産婦人科・病室内(421号室)/1日目-昼】

 【小早川ゆたか@らき☆すた】
 [状態]:疲労(小)、心労(中)
 [装備]:COLT M16A1/M203@現実(20/20)(0/1)、コアドリル@天元突破グレンラガン
 [道具]:デイバック、支給品一式、糸色望の旅立ちセット@さよなら絶望先生[遺書用の封筒が欠損]
      鴇羽舞衣のマフラー@舞-HiME、M16アサルトライフル用予備弾x20(5.56mm NATO弾)
      M203グレネードランチャー用予備弾(榴弾x6、WP発煙弾x2、照明弾x2、催涙弾x2)
 [思考]
  基本:元の日常へと戻れるようがんばってみる
  0:なんだろう、この不安は?
  1:Dボゥイが帰ってきたら、一緒に食事と休憩をすませる
  2:Dボゥイの指示にしたがって行動する

 [備考]
  コアドリルがただのアクセサリーではないということに気がつきました
  夢の内容は今のところぼんやりとしか覚えていません



時系列順で読む

Back:『蛇』のアクロバットをためつすがめつ Next:崩落 の ステージ(前編)

投下順で読む

Back:『蛇』のアクロバットをためつすがめつ Next:螺旋博物館Ⅱ



118:勝利の栄光 ランサー 150:崩落 の ステージ(後編)
118:勝利の栄光 神行太保・戴宗 165:召喚
140:Beautiful Dreamer ~Smile Again Dボゥイ 150:崩落 の ステージ(前編)
140:Beautiful Dreamer ~Smile Again 小早川ゆたか 150:崩落 の ステージ(前編)

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