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  • 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)

刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)

最終更新:2023年04月02日 03:11

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だれでも歓迎! 編集

刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) ◆hNG3vL8qjA



 おとこ より おんな が

 おとな より こども が

 ふたり より ひとり が

 おうち より おそと が


  あ・ぶ・な・い・ぞ!


■ ■ ■


「そっかぁ~アイザックのお父さん、そんなに怒ってたんだ」 
「うん。『こいつの事は忘れろ。そうすればお前はもっと生き延びることが出来る』って。すごく怖かったよ」
「ひどいなぁ。アイザックを誘拐しといてよく言うよね! 」
「でも変なんだよ。アイザックのお父さんの姿は見えなかったんだ。声だけがしたんだよ」
「マスクを被った人とか、変な髪型をした人とか、上半身裸の人とかいなかった?」
「ううん、誰もいなかったよ。でもお姉ちゃん、螺旋王ってそんな格好してたっけ? 」
「だって奇術師は見た目も格好もビクトリーで変だからね! 」
「ビ、ビクト……あ、お姉ちゃん見て! 綺麗な夕日だよ! 」

E-3の高速道路から見える日没は、まるで観光名所さながらだった。
高い壁に左右を阻まれている景色も、地上へ西に伸びる高速道路出入り口から見れば、その姿が確認できるのだ。
豊麗な光を放つ熱球が、水平の彼方に吸い込まれていく。
紅く染まりだしたそのビジュアルは、よりノスタルジィを醸しだしていた。
奥手に見えるホテルも、その美しさを遮ることはない。
遮るものがあるとすればそれは、観光者の進行を促すガイドだろう。

「おいおい、俺たちのお目当てはあっちだろう」

夕日に見とれるチェスとミリアを小突きながら、ジェット・ブラックは北西を見る。
その視線の先にあるものは、当然――

「船だ」

目に入ってくる刺すような強い熱線を右手で隠しながら、彼は目的地を眺めた。

■ ■ ■


■ ■ ■

「お帰りなさいませ。ご主人さま♪」

悠々と豪華客船に乗船したジェット達を待っていたのは、一人の女性だった。
腰ほど伸びたオレンジの髪が、ちょっと前まで自分たちが見ていた夕日を連想させる。
チェス達にとっては、時代を先取りしすぎた応対。ジェットにとっては時代錯誤過ぎる服装。
敵意がまるで感じられない満面の笑顔。明るく、快活で、しかしどこかマニュアル染みている言葉と声色。
3人は各々の境遇を思い出しながら、見つかるはずも無い心当たりを探していた。

「「「??? !!! !!?」」」」
「ようこそ【希望の船】 へ。お食事になさいますか? お風呂になさいますか? それともワ・タ・……」
「お、おいちょっと待て!! お前、大丈夫なのか!? 」
「? 何言ってるんですか? 私たちは初対面じゃありませんか」
「ねぇねぇ、ジェットはこの人の事を知ってるの? 」
「まぁまぁ積もる話は奥でしましょうよ」
「……あー、代弁するまでもないが、俺もこいつらもお前にご主人様と言われる覚えは無ぇんだが」
「フフッ冗談ですよ。アタシだって好きでこの格好をしてるわけじゃありません。さぁ行きましょう」
「一体何がどうなってるんだ!? ……女にリードされるのは性に合わん」

きゃぴきゃぴ寄り添う受付嬢に連れられて、3人は船内を案内された。
シャンデリア、大理石のテーブル、壁に飾られている装飾品。豪華絢爛な造りはまさに別世界であった。
その景観一つ一つへの、彼らの目移りは目まぐるしく、その度に驚嘆の声がホールに響いていた。

「凄いねチェス君! こんな客船見たこと無いよ! 船の中に町がすっぽり入っちゃってるね! 」
「うん! こんな船に乗れるなんて夢みたいだよ。こんなこと世紀末まで生きてても味わえないかもしれない! 」
「おいおい、こんなの……しまった(あいつら、1930年の時代から来てたんだったな)」
「どうしたのおじさん」
「いや、何でもない。そこの動物の剥製と観葉植物のレプリカにがっかりしただけだ」

はしゃぐ2人に悟られまいと、ジェットは笑顔でごまかす。
図らずともチェスの夢を、子供の夢の壊す趣味は彼にはない。
自分だって未来の時代の便利な技術に出会ったら……はしゃぎはせずとも興味津々にはなるだろう。

「着きましたよ皆さん」

付き添いのメイドが足を止めて先を見やる。
そこには『船長室』と書かれた札のついた扉が立ちふさがっていた。
メイドは3人が扉の先への興味を持ったのを確認すると、ゆっくりとノブを回した。
ギギギと音を立てて開くドアの先にいる者、すなわちこの船の主との対面である。

「初めまして。ようこそ……私がこの【希望の船】船長、高遠遙一です」

だが、豪華客船の船長と名乗る男の風貌は、屈強な海の男というよりは、青臭い優男。
面も身長も体格も、年齢が上のジェットのほうがより大きく、若々しいとも言える。
足を組みながら椅子に腰掛けるその姿は、船長というよりはルームサービス待ちの客だろう。

「長旅ご苦労様です。私がどういう意図でこの船に乗っているのかはご存知ですね? 」
「…………」
「そちらの男性の方、どうかしましたか? 必要とあらば場所を変えましょうか? 」
「いや、話に聞いてたのとイメージが違ってたんでな……話は、アレンビーという女から聞いてる」
「それなら話は早い。ティアナ君、彼らを引き続きエスコートしていただけませんか? 場所を変えましょう」

■ ■ ■

「キッレーイ! 」
「すごぉーい! 」
「高速道路からの夕日もいいけど、ここからの眺めも負けてないでしょう? 」

船長室から降りて、船の正面の甲板につながる場所に、ディナーを楽しむ為の広い食堂室がある。
チェスとミリアとティアナは、そのレストランの窓から見える外の景色に、ただただ歓声をあげていた。
そしてその片隅にあるバーカウンター。
夕焼けには目もくれず、回転式の椅子に隣り合って座っている、ジェットと高遠がいた。

「一杯いかがですか? 安酒ですが、悪くないですよ」
「地球産のはどうも舌にあわん……そうだ、チャーリー・パーカーは知ってるか? 
 一緒にいた2人は知らなかったんでな。10年遅けりゃ…」
「もっとジャズについて一緒に語りあえるはずだった……ですか? 」
「いや、生のアイツの演奏を聞いてたんじゃないか、ってな」
「生憎、私もバブル崩壊直後の人間ですから」

現在、高遠はこの豪華客船への用途と、これからの行動方針をジェットに語っていた。
高遠は相変わらず飄々とした態度をとっていたが、心中は決して穏やかではなかった。
アレンビーが招いたこのジェット・ブラックという男は、剣持勇以上のキレ者だったからだ。

「……成るほど、1990年代から来た前科ありの『殺人鬼』ねぇ」
「私の知り合いに聞けば、おそらくもっと克明に話が聞けるかもしれませんが……」
「で? 現在はこの世界から脱出するために休業中ってわけか」
「先ほどお話したとおり、殺人を犯しているとはいえ私はただの奇術師。
 銃の才覚はおろか、白兵戦もままなりませんし、こうでもしなければ仲間を募る事など到底不可能ですから」
「あまり命を粗末にするなよ。捨て身なのはご苦労なこったが、死んだ的は価値が下がる」
「職業柄、物事には心血……それこそ命懸けで臨むクチでして。まぁ賞金稼ぎのあなたに言える口ではありませんが。
 ともあれ、この【希望の船】に私は一縷の望みをかけているのです」

高遠の心中を掻き立てる事実。それは違う時代、もしくは違う世界の人間との遭遇だった。
西暦2035年生まれで、広大な宇宙をまたにかける賞金稼ぎ。
アレンビー達との事前の会話である程度の免疫が出来ていたものの、
こうも連続で異世界の人間と遭遇するのは、彼にとっても頭が痛くなる事実であった。
そしてその話が本物であろうとなかろうと、その屈強な体と洞察力は高遠にとって充分脅威だった。

「それにしても、螺旋王の正体が宇宙人、ポロロッカ星の王様とは。発想が突拍子も無い」
「全くだ。死んだ奴が生き返るなんざ、ご都合主義もいいとこだ」
「しかし仮にアイザック・ディアンが螺旋の王子だとしても、忽然と消え去ったのは事実でしょう」
「それを考えていた。奴の行方不明になった場所には衣服と首輪だけが残されてたが、チェスは魔法みたい、と言っていた」 
「肉体だけが、消失した。ふむ……常識で考えれば死体の痕跡を全く残さずに始末できるのは不可能に近い。
 手品の1種と考えるにも、彼は裸同然の格好で、トリックを仕込める余裕があったとは思えませんね。
 だがアイザックが本当に死んだかどうかは螺旋王しか知らないので、いくらでも誤魔化しようがある。
 とはいえそんな技術を持っているのなら、同じくポロロッカに住んでいたというアイザックが知らないはずがない」
「わかってて歯向かってたんなら大したもんだ……実際は半分記憶喪失だったらしいがな。
 悔しいがポロロッカがある程度現実と考えたほうが、まだ解決の糸口に気づくのかもしれん」
「……これから先、どれほどの異世界の住人と話すことになるのでしょうか」
「過去や未来はまだしも、ガンダムファイトだのシズマドライブだのポロロッカだの来られちゃなぁ」
「真偽の程はさておいて、そういった事は元の世界に戻ったら綺麗さっぱり忘れたいものです……忘れるということが、我々にとっては、時に幸せになることもありますから」

高遠の視線につられるように、ジェットは後ろを振り向く。
その先には、チェス達と戯れ屈託のない笑顔を見せるティアナの姿があった。

「彼女を助けたのは偶然です。私の介抱で意識を戻した時には、既に何らかの欠如が見えました」
「いわゆるパニックによる突発的な記憶喪失ってやつか。逃がしちまった時はかなり心配したもんだが……皮肉なもんだ」
「おそらくあなたと出会ってから別れるまでの事は覚えていないでしょう。服が血塗れだった事も忘れていましたし」
「無我夢中で走りまくった挙句、川にでも落ちて溺れたんだろうなぁ」
「しかしあなたとティアナ君に面識があったことが、図らずとも悪い事にならなければ良いのですが」
「まぁ思い出したなら思い出したで、ケツは俺が拭くさ。最初から俺は潔白だ」
「犯罪者の私には、あなたが私と平行線に並んでいるのがわかる。刑事という名の正義の線がね。
 いずれ誤解が解けるはずです。最も……私としてはこのままであって欲しいような気もしますが」
「まぁな、じゃあそろそろ本格的な行動方針を決めるとするか。とりあえず俺達の常識で出来る範囲のことをやっておこう」

ジェットはデイバッグを荒っぽくカウンターテーブルの上に置き、中から筆記用具と地図を取り出す。
そして高遠と一緒に、現在の参加者人数と今後船にやってくるであろう参加者の照らし合わせを話し合った。
そして彼らが第三放送後に向けて話し合おうとしたその時――

「高遠! ティアナ! 大変なのだ! どこを探しても勇がおらぬ! 」

扉を勢いよく開けて、息も絶え絶えな少年が走ってきた。

■ ■ ■

少年は全力で走り回ったのか、レストランの地べたのカーペットに大の字になって倒れこんだ。
くりくりお目々で金髪。身長はチェスといい勝負か。
体中から汗が噴出しており、倒れこんだ場所には早くも大きな染みが出来ている。
ジェット、ミリア、チェスが心配そうに少年の側に駆け寄る。
少年は既に水を飲み干してしまったらしいので、ミリアが水を渡そうとしている。
高遠とティアナはジェット達から少し距離をとって静観していた。

「おいおい坊主大丈夫かよ」
「私のことよりも今は勇を探すことが優先なのだ。船内中を探してもどこにもおらぬ……」
「高遠、コイツもお前の連れなのか? ガキを使い走りさせるたぁ感心しねぇな」
「……彼はただの人間ではありませんよ」
「はぁ!? じゃ、さっき話していた魔界に住んでる奴ってのは……」
「そ、そうなのだ……なぜだ……なぜなのだ……」

またしても新たな世界の住人と遭遇した衝撃で黙るジェットに、少年は人目も憚らず荒い吐息を吹きかける。
少年は、今にも泣き崩れそうだった。

「ガッシュ君、剣持さんはずっと船にいると言ってたんですよね!? 探してきます! 海に落ちてるかもしれない! 」
「ティ、ティアナ君!? 」

ジェット達の背後からティアナが甲高い声で叫び、レストランから船の外へと出る。
そのキッとした顔で走っていく様子に、さっきまで彼女の隣にいた高遠は呆然と見送るしかなかった。

「大丈夫だ高遠、俺もいく! ミリア、俺のディバッグ見張っといてくれ! 」
「え、ええ!? 」
「ふ、2人とも待ってくださ……」

高遠の静止も聞かず、ティアナとジェットはそのまま甲板へと出ていく。
2人がレストランから見えない甲板のエリアへ走っていくと、今度はチェスが立ち上がる。
バーのテーブルカウンターに置いてあった、ジェットの荷物一式をその小さな体で背負い、
そのままジェット達の後を追って駆け出す為の準備運動を始めた。

「君、名前はガッシュでいいんだよね。その『勇』って人はガッシュのお友達かい? 」
「……ウヌ!…………ウヌゥ……! 」

チェスの問いにガッシュはただ、うんうんと頷くだけ。よく見ればもうベソをかいている。
だがチェスにとってはそれで充分だった。
全ては仲間のために。無邪気な少年に、自分のような思いをさせないために。
そして、もうこれ以上仲間を失わせないために、チェスは奮起した。

「待ってください」

しかし、チェスの肩に置く高遠の手が、それをさせなかった。

■ ■ ■

「くそッ! もうすぐ日が沈んじまう……夜になったらお陀仏だぞ! 」
「ジェットさん! 来てください! あそこに見えるのは剣持さんじゃありませんか!? 」

ジェットは船の正面から見て、左側の甲板を走っていた。
そしてジェットから少し離れた場所で、ティアナが手を振って合図を送っている。
しかし、ジェットには何も見えないのか、彼は両手で『×』のサインを作った。
船から海に溺れている人を見つけるのは、砂漠で金貨を見つけるがごとく至難の業だ。
いつもジェットが装備している商売道具がここにあるはずもなく、
ましてや彼は、剣持の姿形をアレンビーに聞いているとはいえ、面識もない。

「よく見てください! 」

囃し立てるティアナを鬱陶しく思いながらも、ジェットは柵から身を乗り出した。
しかし剣持はおろか、魚一匹すら見当たらない。
怪訝そうな顔をしてジェットは、一旦体を引っ込める。
しかし彼はこの後、体をティアナの方へ向ける動作をしなかった。いや、出来なかった。

「……最初から猫被って、殺すチャンスを狙ってたわけか? 」

ジェットに突きつけられている一本の刃。業界で知らない者はいない。スペツナズナイフだ。
持ち主は、記憶を失くし優しいメイドとして接していたはずのティアナ・ランスター。
ティアナの目は、船で最初に出会った時のような生気は無く、完全に曇っていた。
そう、映画館で我を忘れて喚き叫ぶ道化人形のように。

「女にリードされるの、性に合わないんだっけ。自分でする? 」
「そりゃもっと性に合わん! 」
「わがままねッ! 」

ジェットの掛け声に触発されたのか、ティアナがスペツナズナイフを振り回す。
が、ほぼ同時にジェットも背中を素早く反らして、腰を大きく落とし、体を捻る。
そしてしゃがんだ反動をこさえて、思いっきり足を踏ん張って飛び上がった。
年配男の雄叫びと共に、スペツナズナイフの刃が左義手の鋼鉄部分に弾かれ、軌道がジェットの胸から脇腹にそれる。
ジェットは痛みに耐えながら、ショルダータックルをティアナの体にヒットさせた。

「きゃっ、ととっ! 」

腹に衝撃を受けつつも、ティアナはバックステップをとって間合いを取る。
近づきすぎず、離れすぎず距離を取り、止血のために傷口を押さえるジェットを鼻で笑う。

「ぐぐっ……やっぱり女は見た目じゃわからんなぁ。こっちもコイツを使わざる得ねぇ。『銃は剣よりも強し』ってな」

対して、女なんぞに一発では仕留められぬ、と息巻くジェットもコルトガバメントを取り出した。
同じGUNタイプの武器であろうと、技術とそれに見合った体格なら自分に分があると考えたようだ。

「……何よ、許されたいんじゃなかったの? 酷い。彼を騙してたなんて! そうやって私達を殺す気!? 」
「騙してんのはどっちだ! お前かアイツのどっちかが、俺にいらない事を吹き込んだろうが! 」
「あなたに高遠さんの何がわかるの!? 」
「……やっぱりお前少し休め。見た目以上に相当疲れてんじゃねぇのか」
(そう……見た目じゃわからないでしょうね)

しかしジェットはこの時大きな誤算をしていた。
彼はそもそもティアナが、何者なのか知らないのだ。

(私がこんなことも出来ちゃうなんて)

夕焼けの光が、曇っていたはずのティアナの目を、髪の色と同じように染める。
そして橙色の瞳をした彼女の体に、殺意のトーンがかけられてゆく。


日は、まだ沈まない。




【E-3/豪華客船・甲板(船の正面から見て左側、つまり海側の甲板)/1日目/夕方】

【ティアナ・ランスター@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:精神崩壊、全身打撲、肋骨にひび、体力消耗(小)、精神力消耗(小)、髪を下ろした状態 
[装備]:メイド服、スペツナズナイフ@現実x2(高遠からもらいました)
[道具]:なし
[思考]
基本思考:キャロを殺した贖罪のため、悪人を殺す
1:高遠に指示された人間を殺す(厳密には違うが、現在はジェット)
2:ゲームに乗っている人間を殺す
3:危険だと判断した人間を殺す
4:弱者は保護する

[備考]
※高遠を盲目的までに信頼。
※キャロ殺害の真犯人は自分であると思っています。
※銃器に対するトラウマはまだ若干残っています、無理に銃を撃とうとすると眩暈・吐き気・偏頭痛が襲います。
※ジェットが高遠を騙していたと勘違いしています。


【ジェット・ブラック@カウボーイビバップ】
[状態]:脇腹に刺し傷、空腹
[装備]:コルトガバメント(残弾:6/7発)
[道具]:無し
[思考]
基本:情報を集め、この場から脱出する
1:ティアナに対処する。
2:チェスに疑心。同時に心配。当分は彼から目を離さないよう行動する。
3:情報を集めるために各施設を訪れる。(とりあえず次は豪華客船。機会があればゴミ処理場も調べなおしたい)
4:謎の爆弾魔(ニコラス)を警戒
5:仲間(スパイク、エド)が心配
6:明日の正午以降に博物館に戻ってくる
[備考]
※テッカマンのことをパワードスーツだと思い込んでいます
※ティアナについては、名前を聞き出したのみ。その他プロフィールについては知りません
※チェス、アレンビー、アイザック&ミリア、キールと情報交換をしました
※高遠と完全に情報交換したわけではありません。(彼が殺人鬼であることは知っていますが、他人を陰で操っていた事は知りません)
※監視、盗聴されている可能性に気づきました
 しかし、それは何処にでもその可能性があると考えているだけで、首輪に盗聴器があるという考えには至っていません
※チェスの証言を嘘だと見抜いています。また、アイザックは不死者などではなく本当に死亡したと考えています。
※高遠、ティアナのいずれか、もしくは2人が自分に嘘をついたと思っています。



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166:これより先怪物領域 ミリア・ハーヴェント 195:刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(後編)
166:これより先怪物領域 ジェット・ブラック 217:グッドナイト、スイートハーツⅠ
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