ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0735 あるてんこの一生 メスブタの群れ
最終更新:
ankoss
-
view
※駄文、稚拙な表現注意。
※俺設定注意
※すさまじいまでの希少種優遇あり。
※絵本あきリスペクト箇所あり。
※東方キャラとよく似た人物が出ますが関係はありません。
※メス豚という言葉がゲシュタルト崩壊しています。
※俺設定注意
※すさまじいまでの希少種優遇あり。
※絵本あきリスペクト箇所あり。
※東方キャラとよく似た人物が出ますが関係はありません。
※メス豚という言葉がゲシュタルト崩壊しています。
ある山のふもとの繁華街の近く。青々とした雑草のしげる平原にその群れはありました。
ごくごく普通の巣穴に、ゆっくりが赤、子ゆっくりあわせても30匹程のこれまたごくごく普通な規模の群れ。
ただひとうだけ他の群れとは違うことがあります。
この群れに住んでいるのはゆっくりてんこのみ。この群れはドMてんこの群れなのです。
「餡子ンペ09」あるてんこの一生 メスブタの群れ
作、長月
作、長月
ゆっくりてんこ。
一部を除き、超が付くほどドMな希少種で、他のゆっくりが嫌う雑草、虐待おにいさん、加工所、れいぱーをこよなく愛すゆっくり。
あまりに他のゆっくりと違う価値観に「ゆっくりできないやつ」として群れから追放されたり、飼いゆっくりとしても「ドMすぎて気
持ち悪い」と捨てられることも多い種でもあります。
持ち悪い」と捨てられることも多い種でもあります。
そんなてんこ達が集まって作ったコミュニティ。それがこのてんこの群れなのです。
「てんこってばめすぶたね。」
「あらてんこのおぼうしこそすてきなめすぶただわ。」
意味不明な会話をするてんこ達。しかしこれがてんこ種にとっては当たり前の会話なのです。
てんこにとって、めすぶた、とはゆっくりできるものや肯定的にとらえられるもの全てに使われるもので、極めて汎用性の高い言葉。
ドMてんこのゆ伝子レベルで組み込まれている、ゆっくりありすにとってのとかいはに当たる言葉といえます。
しかしこれはてんこの特性の一部にすぎません。
ここは群れにあるてんこの巣。この巣には胎生にんっしんっをして出産間近なてんこがいます。
今ここで群れに新たな仲間が加わろうとしているのです。
「がんばってね、てんこ。がんばってめすぶたなあかちゃんをうんでね。」
「おさもきてくれたよ。げんきなこぶたちゃんをうんでね。」
励まし続ける長てんこと父てんこ。子供が生まれそうと聞いて長てんこも来てくれました。
「ハアハア、だいじょうぶよ。このていどのしゅつさんぷれい、たえてみせるわ。」
そう答える妊婦てんこ。陣痛で痛いはずなのにやけに嬉しそうなのはきっと我が子が産まれるのが楽しみだからでしょう。そういうことにしておきなさい。
「うまれるぅううう!!!うわれるわぁああああああ!!!!」
いきみ続ける妊婦てんこ。そしてついにその時が訪れました。
すぽーん。
音をたてて妊婦てんこのまむまむから飛び出す赤てんこ。放物線を描いた後見事に着地に成功しました。
「ゆっきゅりいじめちぇっちぇね。」
「ゆっくりいじめてってね!!」
てんこ種特有のごあいさつを両親にする赤てんこ。それに両親がこたえます。
「ゆゆーん。かわいいめすぶたなこぶたちゃんだよ。」
「ほんとうにめすぶたそのものだわ。」
大喜びの両親と長てんこ。すぐさま赤てんこに駆け寄ります。ゆっくりの親愛行動であるすーりすりをするのかと思いきや。
「ゆっくりいじめられてねっ!!」
体当たりで赤てんこをふっとばす両親てんこ。赤てんこは狭い巣の中でピンボール状態で飛んでいきました。
実はこれ、虐められる楽しさを子供に伝える為の行為で、てんこ種だけに見られる誕生後の通過儀礼なのです。
「ゆゆーん。もっちょお、もっとてんきょをいじめちぇにぇえええ!!」
大喜びでもっとして欲しいとおねだりする赤てんこ。すっかりドMの波動に目覚めたようです。
「もちろんよ、おちびちゃん。あんこのずいまでいたぶってあげるからね。」
「めすぶたなおちびちゃんは、ぼろぞうきんになるまでひゃっはーしてあげるわ。」
そういって赤てんこへ体当たりの波状攻撃をかける両親てんこたち。どう見てもDVなのに全員笑顔なのはちょっと異様な光景です。
ゆっくりてんこは死ぬ寸前まで虐められたあと復活すると大きく耐久力がアップするのですが、その本能がさせるのでしょうか。
どちらにしても異常なまでのタフネスと回復力をほこるてんこだからできる行為です。
幸せそうなてんこ一家の声を聞きながらそっと立ち去る長てんこ。家族の団欒の邪魔をしてはいけないと思ったのです。
その後てんこ一家の巣穴からは家族の笑い声と衝突音がずっと絶えませんでした。
巣穴から出た長てんこは群れを巡回し始めました。長の仕事は群れの中のパトロールも入っているからです。
この群れは長老てんこ、長てんこ、幹部てんこというシステムで成り立っていて、長てんこと幹部てんこ数匹が実質的に群れを取り仕
切り、長老てんこはなにか重大な用件があるときのみ登場するようになっています。
切り、長老てんこはなにか重大な用件があるときのみ登場するようになっています。
群れのある草原と隣にある幻想町公園で思い思いにゆっくりしているてんこ達。基本的に雑草を食べることを好むてんこ達は食事はそ
の辺の雑草を食べればいいので狩りをする必要がほとんどありません。一日の大半をドMプレイに費やしています。
の辺の雑草を食べればいいので狩りをする必要がほとんどありません。一日の大半をドMプレイに費やしています。
あるものはお互いに体当たりしあったり、あるものは枝で突っつきあったり、あるものはメスブタな歌を歌ったりしています。
そんなてんこ達の写真を取ったり、あまあまをあげたりする町の人達。てんこはこの公園の名物なのです。
そんななか公園の湖に浮かぶゆっくりが一匹。水上まりさならぬ水上てんこです。
てんこのおぼうしは、まりさのものと違い浮かぶのには適していないのですが「死と隣り合わせのこのスリルがたまらない。」と一部
のてんこたちに根強い人気があります。
この水上まりさプレイ、一歩間違えば死ぬことになりますが、てんこ達はまったく気にしていません。
ドMに産まれ、ドMに生き、ドMに死ぬことこそがてんこのさだめ。
メスブタに逃走はない。退かぬ、媚びぬ、省みぬ。それがてんこのドM道。
自分達の信念の為なら死すらいとわないその姿勢は感動すら覚えます。ある意味で。
「ゆゆーん。おさ。きょうもめすぶたね。」
「あら、おばちゃん。ゆっくりいじめてってね。」
長てんこに声を掛けたこのゆっくりはおばちゃんてんこ。群れでは長老の次に高齢なてんこでおばちゃんの愛称で親しまれています。
「ふふっ、あのちょうろうにひろわれてきたおちびちゃんがこんなにりっぱなめすぶたになるなんてねぇ。」
「ゆぅ。おばちゃんたら。てんこだっていつまでもこぶたちゃんのままじゃないわ。」
長てんこは赤ゆっくりだった頃、両親をなくしています。
なんでも二匹で水上まりさプレイをしていた途中、突如現れた謎のシャチに乗ったお兄さんが「このメスブタ達をさらえとガイアが俺に囁いている」とさらっていったそうです。
おかげで姉妹もいない長てんこは一人ぼっち。幸い食料は他の大人てんこたちがくれるので飢えることはありませんでしたが寂しくてゆっくりできないことには変わりありません。
世界中の全てに放置プレイされているような孤独。幼い長てんこはいつも親子づれを見て寂しい思いをしました。
そんな長てんこを見かねて長老てんこは養子にしてくれたのです。
長てんこは思います。長老がいたから、長老が自分を放置プレイしなかったからこそ今の自分はある。
その後、長老てんこに長としての教育を施された長てんこはめきめきとリーダーとしての頭角を現し、半年前、当時長をしていていた
てんこに代わり長に就任。
てんこに代わり長に就任。
現在も我が子同然に育ててもらった恩を返すべく長として職務を遂行する毎日を過ごしています。
「ところでいつもこのへんであそんでるおちびちゃんたちは?きょうはいちどもみてないんだけど。」
「そういえばみないわねぇ。おさもしらないの?」
「まさかまたあそこにいったんじゃ・・・ちょっとつれもどしにいってくるわ。」
ポインと跳ねる長てんこ。行く先はてんこたちの群れがある場所から100メートルほど西にいった場所にある建物。
加工所です。
「うぎゃあああああ!!!じにだぐなぃいいいいいいいい!!!」
「だれかぁああああ!!!までぃささまをたすけるんだぜぇええええ!!!」
今日もゆっくりたちの悲痛な叫びがこだましています。ここは加工所。捕まえたゆっくりたちを処分すべく職員達がトラックから檻に入っているゆっくりを加工所のなかに運び入れている最中です。
それを羨望のまなざしで見つめる二匹の子ゆっくりたち。てんこの群れからぬけだした子てんこたちです。
「ゆゆーん。いいなあ、てんこもはいりたいわ・・・」
「でもてんこたちはいれてくれないよ・・・」
「ゆぅ・・・・」
ため息をつく子てんこ達。基本的に通常種を駆除する為にある加工所へは、希少種であるてんこは入れないのです。
ただでさえ愛護団体の抗議が激しい昨今、何もしていない希少種を殺しでもしたらそれだけで大問題。
ましてや観光スポットになりつつあるこのてんこ群れのゆっくりを駆除したらてんこファン達が暴動を起こしかねません。
「こらっ!!あなたたち!!」
その時子てんこ達の背後から大きな声がしました。おそるおそる振り返ると怒った長てんこが仁王立ち(?)していました。
「ここへきてはだめって、いつもいってるでしょ!!まったく。」
「ゆぅ・・・」
怒られてしょんぼりとする子てんこ達。
「ほらかえるわよ。ここにいたらにんげんさんたちのじゃまになるわ。」
「ゆぅ・・・でも・・・」
子てんこ達は名残惜しそうに加工所のほうをチラチラと見ています。
てんこ達にとって死ぬまで虐めてもらえるという加工所は究極のゆっくりプレイスであり理想郷。
そう簡単にあきらめきれるものではありません。
しょうがないなとため息をつく長てんこ。こうなれば最後の手段です。
「いうこときかないわるいこはめでおにいさんにさらわれちゃうわよ。」
「ゆっ!!めでおにいさん!?」
「そうよ。めすぶたでないわるいてんこはみんな、めでおにいさんにさらわれちゃうのよ。」
明らかに顔色が変わった子てんこたち。顔面蒼白でガクガクと震えています。
「そしていっしょうあまあましかたべられず、いたいいたいこともされないで、ママやパパにもあえないわ。ほらあのしげみのうしろにめでおにいさんがみているわ。わるいおちびちゃんたちをさらいにきたのよ。」
怯える子てんこ達に畳み掛けるように話し続ける長てんこ。当然しげみに愛でお兄さんなんて嘘っぱち。
愛でお兄さんを怖がるてんこ達の習性を利用した子ゆっくりの躾法です。
実際、愛でお兄さんが何も知らずにドMてんこを飼った所、ストレスで死んでしまった例はいくつもあります。
虐められず延々と愛でられ続ける生活にドMなてんこは耐えられなかったのです。
「ほーら、おにいさん。このめすぶたでないおちびちゃんたちをつれていってね。このこたちはおとなのいうことをきかないとってもわるいこたちなんだから。」
「ゆわーん。ごめんなしゃいい!!」
「てんこ、めすぶたになりますぅうう!!だからつれてかないでぇえええ!!!」
恐怖のあまりわんわんと泣き出す子てんこ達。どうやら薬が効きすぎたようです。
「おちびちゃんたちが、いいこぶたちゃんになったから、めでおにいさんはどっかいっちゃったわ。さあかえりましょう。」
「ゆぅ・・・ぐすぅ。」
子てんこ達をなだめながら帰り始める長てんこ達。
長てんこも子ゆっくりの頃、加工所へ行きたいと駄々をこねては、長老てんこに同じことを言われて育ったのです。
歴史は繰り返すものですね。
「そこのくぞてんこどもぉおおおお!!!までぃささまをたすけろぉおおおお!!!」
「おねがいじまずぅううう、てんこさまぁあああ!!でいぶをここからだしてぇえええ!!!」
「はいはい。君達はここでゆっくりしてってね。遠慮しなくていいのよ。」
「「「どぼじでそんなこというのぉおおおおお!!!」」」
野良ゆっくり達の叫びが見事なハーモニーを奏でました。
子てんこ達を無事、両親に送り届けた長てんこ。少し休憩しようと川のほとりで休んでいると
「おさ!!こんなところいたの。さがしたわ。」
「どうしたのてんこ。そんなにあわてて?」
現れたのは群れの幹部てんこでした。なぜかとても慌てています。
「たいへんなのよ。げすまりさが・・・げすまりさたちがきたの!!」
「ゆっ!?ほんとうなの、それは?」
「みんなはさきにいってるわ!!おさもゆっくりしないで、はやく!!」
「わかったわ!!あなたは貯蔵庫からアレをもってきて。」
大急ぎで現場へ向かう長てんこ。幹部てんこたちも貯蔵庫へ向かいます。
「ゆゆーん、あまあましゃんもらったよー。」
そう言いながら飛び跳ねていく赤てんこが一匹。その口には人間から貰ったキャンディーがくわえられています。
雑草の苦味、辛味を一種のSMプレイとして捉えているてんこ種にとってあまあまは価値のないものですが、他のゆっくりとの通貨替わりに使うことができるので巣に貯蔵しておくのです。
「ゆっへっへ。まつんだぜ。そこのちび。」
そこに居たのは明らかに野良らしき数匹のまりさ達でした。赤てんこの持っているキャンディーを下卑た笑いを浮かべながら物欲しそうにしています。
「おまえのようなちびがあまあまをもってるなんてもったいないのぜ。まりささまがもらってやるからありがたくおもうんだぜ。」
リーダーらしきゲスまりさが言いました。それに手下達も続きます。
「いたいめみないうちにわたすんだぜ。」
「まりさたちはさいきょーのせいえいぶたいさんなんだぜ。さからうだけむだなんだぜ。」
「・・・・・・・」
「へっへっへっ。おそろしくてこえもでないんだぜ。」
ゲスまりさは何も言わない赤てんこを怖くて何もいえないと思いました。
しかし実際は違います。
赤てんこの顔に浮かんだのはゲスまりさへの恐怖でもあまあまを取られることへの怒りでもありません。
例えるなら新しいおもちゃを買ってもらったときの子供のような期待と興奮に満ちた表情。
「ゆゆーん。げすまりしゃが・・げすまりしゃがきてくれたよぉおおおお!!!」
「ゆっ!?げすまりさ!?」
「げすまりさ!?どこどこ!?」
それまでおもいおもいにどMプレイにふけっていたてんこ達が一斉に集まり始めました。
ゲスまりさを迎撃する為かと思いきや
「きゃー!!ほんとにげすまりさだわ!!みてみてあのうすぎたないごきぶりみたいなおぼうし!!」
「どぶがわのくさったようなおめめをしているわ!!」
頬を紅潮させながら興奮気味に話すてんこ達。珍獣を見つけた女子高生のノリです。
ちなみにてんこ達に悪気は一切ありません。ただあまりに素直すぎるだけです。
「まちなさい!!そのこをいじめるのならてんこをかわりにいじめなさいっ!!」
「てんこにばかりいいかっこはさせないわ!!やるならこのてんこをいじめてね!!」
「いや、あなたたちではむりよ。ここはこのてんこにまかせてね。」
「てんこをいじめてね。でないとあんたじごくにおちるわよ!!」
「がいあがささやいてるわ!!てんこをいじめろって。」
「てんきょをいじめてくりぇりぇばあまあましゃんをあげるよ!!」
「いまてんこをいじめればこのじゅうえんだまさんをきゃっしゅばっくちゅうよ!!」
どうやらゴキブリ以下のクソ袋に虐められるという行為がドMの琴線に触れたようです。
しかしこれに怒ったのがゲスまりさ達。まあ普通は怒りますよね。
「うがぁあああああ!!!なめるんじゃなんだぜぇえええ!!!」
怒り狂い猛然とてんこ達に襲い掛かるリーダーげすまりさ。手下まりさ達もそれに続きます。
「しぬんだぜっ!!」
「んほぉおお!!もっといじめてねぇえええ!!!」
激しい連続の体当たり攻撃。しかしてんこ達には効いていません。むしろ喜んでいます。
「へっ、いまのうちにほざいてるんだぜ!!あとでないてもしらないのぜ。」
一分後
「へっへっへっ!!そろそろないて、いのちごいをするんだぜ。まあしてもゆるさないのぜ。」
三分後
「ハァハァ、やせがまんはよすんだぜ!!いまならあやまればゆるしてやるんだぜ!!」
五分後
五分後
「ぜーぜー・・・いいかげんに・・するんだぜ・・・まいったって・・・いうんだぜ・・」
「もっと、もっとてんこをいじめてねぇええ!!!」
「どぼじでそんなこというのぉおおおお!!!まいったっていっでよぉおおお!!!」
涙目になりながら体当たりを繰り返すリーダーゲスまりさ。子分達はとっくの昔にあきらめているのですが、おそらくもう引っ込みがつかなくなったのでしょう。
ずっと体当たりをし続けたので体中あざだらけ。逆にてんこはつやつやしています。
所詮、子ゆっくりからあまあまをまきあげることしかできないヘタレゲスまりさの集まり。
生まれ持ったうたれ強さに加え、毎日のドMプレイによって耐久力をアップさせているてんこ達には傷ひとつ負わせることができないのです。
そんなボロボロのまりさ達に近づく影がひとつ。ゆっくりありすです。
「ちょっとまりさ、どうなってのよ!!」
眉間にしわを寄せリーダーゲスまりさに詰め寄ります。実はこのありす、リーダーゲスまりさのつがいで、今まで遠くで見ていたので
すが、なにやら様子がおかしいので見に来たのです。
すが、なにやら様子がおかしいので見に来たのです。
「いなかもののてんこをせいさいっしてあまあまをいただくんじゃなかったの?なにやってんのよ!!」
「いやこれはその・・・・だぜ。」
しどろもどろなまりさを罵倒するありす。そしてそれを興味津々で見つめるてんこ達。
「きゃあああああ!!!れいぱーありすよ!!」
「れいぽぅありす。てんこたちをれいぽぅするするつもりね!!」
「ち、ちょっと・・・ありすはれいぱーじゃないわ。とかいはよ!!」
必死に弁解するありす。ちなみにこのありすはれいぱーではなく唯のゲスです。
ですがてんこ達は聞いてません。ゲスありすイコールれいぱーと勘違いしています。
目をキラキラ光らせながらありすへ詰め寄ります。
「うそおっしゃい!!れいぱーはみんなそういうのよ。」
「むれのみんなにはてをださないで!!れいぽぅするならてんこにしてね!!ハァハァ。」
「あなたにはおちびちゃんがいるでしょう。ここはてんこにまかせなさい。だいじょうぶ!!きっといきてかえるから・・・」
「なにひとりでかっこつけてるのよ。てんこもつれていきなさい。しぬときはいっしょだわ。」
「いまてんこをれいぷっぷすればこのじゅうえんだまさんをきゃっしゅばっくちゅうよ!!」
「きゃあああああ!!!なんなのこいつらぁあああ!!!」
ジリジリと寄ってくるてんこ達のプレッシャーに耐えられず、一目散に逃げ出すありす。
それを見て同じく逃げ出す子分のゲスまりさ達。ボロボロのリーダーゲスまりさを置いて。
「まっでぇえええ!!!おいてかないでぇええええ!!!」
「やくにたたないりーだーはそこでしぬんだぜ!!」
「いなかもののまりさとはりこんよ!!」
そう言い残し、リーダーを見捨てわき目も振らずに逃げていきます。所詮ゲス同士の繋がりなどこんなものです。
「ここね。ゲスまりさがいるのは。」
そして長てんこも到着しました。遅れて幹部てんこ達も。てんこ達に囲まれリーダーゲスまりさ涙目です。
「ごべんなさぃいいいい!!!ゆるじでぇええええ!!!」
恥も外聞もなく土下座するまりさ。さっきまでの勢いはどこへいったのやら。
「あんしんして、まりさ。いまきずのてあてをしてあげるから。」
「ゆ!?」
思わぬ長てんこの言葉にまりさはきょとんとしました。
「ふーふー・・もうおってこないのぜ・・・」
「ハァハァ・・・まったくつかえないまりさだったわ。もっととかいはなだーりんをさがさなくちゃ。」
公園から逃げてきた子分ゲスまりさ達とゲスありす。なんとか逃げ切ったと安堵しています。
しかしゲスまりさ達は知りません。自分達が逃げている先は加工所であることに。
「主任、なんか加工所の前に居た野良ゆっくり捕まえたんですけど、どうします?さっきの奴らと一緒に運び入れときましょうか。」
「ああ。そうしておいてくれ。そのほうが俺達の成績にもなるしな。」
「「「だれかたづげでぇええええええ!!!」」」
ゲスまりさ達とゲスありすの叫びが見事なハーモニーを奏でました。
一方そのころてんこ達とリーダーゲスまりさは
「ゆっへっへ。それじゃあもらっていくのぜ。」
「ええ。うちのむれのてんこたちがたくさんいじめてもらったからそのおれいよ。ゆっくりうけとってね。」
ゲスまりさの帽子のなかにはたくさんのあまあまが入っています。先程、幹部てんこたちが貯蔵庫から持ってきたものです。
長てんこは始めから群れのみんながゲスまりさにどうこうされる心配など一切していませんでした。ドMてんこ達のタフネスは尋常で
はなく、ドススパークを受けても平気なほど。せいぜい髪の毛がアフロでガングロになるだけです。ましてや普通のゲスまりさでは致
命傷を与えることなど夢のまた夢。
むしろゲスまりさ達が怪我をしないか心配で長てんこたちはやってきたのです。もし、ここの群れのてんこがゲスまりさに怪我をさせ
たなんて噂が流れたらもう虐めてもらえなくなってしまいます。
たなんて噂が流れたらもう虐めてもらえなくなってしまいます。
幸いにもゲスまりさのキズは浅く、薬草を張り、あまあまを食べさせたらすぐ元気になりました。食べきれない分はおみあげです。
「またてんこたちをいじめにきてねぇえええ!!」
てんこ達に見送られながらゲスまりさは町のほうへ姿を消しました。
「ゆっへっへ。てんこたちからあまあまをぶんどってやったのぜ!!」
ニヤリと笑うゲスまりさ。全く敵として認識されず、てんこ達の好意でもらったはずがいつのまにやら実力で強奪したことになっています。土下座したことなどきれいさっぱり忘れて。
きっとてんこ達は自分に恐れをなしたからこのあまあまで許しをこうたに違いない。平気そうな顔していたが、内心やせ我慢していた
のだ。そうだ。きっとそうなのだ。このまりさ様が最強なのだ。
ポインポインと町の大通りの方へ跳ねていくまりさ。このまりさの巣は山の中にあり、帰るとしたら逆なのですが。
「ゆふふっ、じじいどもをどれいにしてあまあまをたっぷりみつがせるのぜ。」
聞くところによるとてんこ達のあまあまは人間に貢がせているということ。ならば更に強いまりさなら人間どもを奴隷にできるはず。
もうあんな役立たずで薄情な子分やありすはいらない。じじいどもを子分にまりさ様にふさわしいゆっくりプレイスを築いてやろう。
さすが餡子脳。惚れ惚れするほどのバカっぷりです。
そうこう考えてるうちに大通りにでました。歩道を何人かの人間が歩いています。
「おいそこのババア!!!」
まりさ近くに居たは日傘を持った上品なババ・・お姉さんに声をかけました。
まりさは知りませんでした。この年がいもなくフリフリを着ているお姉さんにババアと言うことがどういうことなのかを。
一瞬ピキィと顔をしたババ・・お姉さん。しかし気をとりなおしたようにニコリと笑います。
「ねえババアって誰のことかしら。この若くて少女臭でピチピチなお姉さんに教えて。」
周りの空気がどんどん冷えていきます。しかしまりさは気づきません。
「はあ?ババアはババアなんだぜ。まったくババアだからみみでもとおいのかだぜ。ババアらしくぼけてないであまあま・・・ゆ?」
お姉さんから立ち上る陽炎のようなオーラにやっとまりさも気づきました。そのオーラの正体・・・それは殺気です。
「口のききかたを知らないクソ饅頭にはお仕置きが必要なようね・・・」
そこにはもう先程までの上品な婦人は居ません。般若のような顔をした女王様が立っていました。
ここにきてやっとまりさは悟りました。自分が絶対踏んではいけないトラの尾を踏んでしまったことに。
彼女の名前は八雲 紫。某スキマ妖怪と同じ名前ですが関係ありません。ここは幻想郷ではなく幻想町です。
株式会社ボーダー商事の女社長にして、この幻想町を表と裏で支配する女帝的存在で希代のドSクイーン。
彼女にババアと言って地獄を見なかった者は存在しません。
「ユカァ!!!」
「ゆべしッ!!!」
いきなり日傘で殴られ吹っ飛ぶまりさ。なおも紫社長の攻撃は続きます。
「ユカユカユカユカユカユカユカユカユカユカァ!!!」
「ゆげ・・・やめ・・・・ゆが・・・・・・」
華麗な空中コンボ。まりさにこれ以上ない痛みを与えつつ死なないような日傘のラッシュ。ドSクイーンだからこそできる芸当です。
この通称「ユカユカラッシュ」は全てのドMお兄さんを満足させる程度の能力を持っていると言われています。
もっともまりさはドMでないので死ぬほど痛いだけですが。
「ユカユカユカユカユカ、ユカァーリン(少女臭)よ!!キラッ!!」
コンボ終了でババァーんとジョジョ立ちする紫社長。まるでどこかのマンガの第5部キャラのようです。
なぜかそのあとキラッのポーズまでしています。もっと自分の年を考えるべきなのですが。
「・・・ずーりずり・・ゆ・・ゆっくりしないでにげるよ・・・・。」
紫社長がジョジョ立ちしている間に、ボロボロの体で尺取虫のように逃げようとするまりさでしたが
「ねぎぃ!!!!」
すぐに気づかれ、あにゃるに傘の先端をねじこまれました。
「なに勘違いしているのかしら。まだ私のお仕置きフェイズは終了してないわ。」
ずっとゆかりんのターン状態。もうこうなると止まりません。
「ふふっ。饅頭ごときが私に向かってババアだの、加齢臭だの、靴下が臭いだの、30にもなってフリフリ着るとかwwwだのよくも
まあ言ってくれたわね。その代償高くつくわよ。」
まあ言ってくれたわね。その代償高くつくわよ。」
後半はいっていないような気もしますが。
「だれが・・・だれがだづげで・・・」
「安心しなさい。殺しはしないわ。ただ少し無知無学なあなたに世間の常識ってものを教えてあげるだけよ。この紫お・ね・い・さ・ん、がね。」
「ゆべぇええええ!!!まりさのあんこさんかぎまわざないでぇえええ!!!」
傘をまりさのあにゃるに突き立てたまま、まりさを持ち帰る紫社長。
当然まりさの餡子は傘の先端でかき回されます。激痛のあまり悲鳴を上げ続けていますが紫社長は全くお構いなしです。
通行人もまったく気にしていません。ボーダー商事の奇行にいちいち驚いていたら幻想町では生きていけないのです。
ゲスまりさはこの後どうなってしまうのでしょうか。まあどうでもいいことですが。
そんなある日、群れの隣にある公園を散歩していた長てんこは一人のお兄さんに出会います。
モヒカン頭。裸革ジャン。無駄にヒャッハーと叫ぶそのさまは正に虐待お兄さん。
ズキゥウウウウウウウウン。
一目でてんこはそのお兄さんに恋をしてしまいました。
ゆほっ、いいお兄さん。思わずそう口にしてしまうほどです。
お兄さんもてんこが気に入ったらしく革ジャンをはだけながらこう言いました。
「ヒャハないか?」
ヒャハないか?それは虐待お兄さんがドMてんこを虐待に誘うときに使う言葉。
いじめられるのが大好きなてんこは思わずホイホイついていきます。
連れてこられた場所は公衆便所の男子トイレ。ここなら誰にも見られずにすみ邪魔も入りません。
「ヒャッハー!!!いいのかいッ?ホイホイついてきて。俺はノンケだって構わず虐待するようなやつなんだぜ。」
「こんなことはじめてだけど・・いいの。てんこ、おにいさんみたいなひとすきだから。」
「ウヒャッハー!!!うれしいこと言ってくれるじゃないのッ。それじゃあとことん喜ばせてやるからな。」
「お兄さん・・・」
「ヒャッハー!!てんこは虐待だッ!!!」
言葉どおりお兄さんは凄いテクニシャンでした。てんこは全身に与えられる激痛に身を震わせてもだえています。
この日以来長てんことお兄さんは良く会うようになりました。
そんなある日のこと、群れにある異変がおきました。
長てんこが自分の巣から出てこないのです。当然心配する群れのゆっくり達。
「おさ!!おねがいだからでてきてね。みんなしんぱいしてるわよ。」
「ゆっくりしないででてきてね。」
巣の前で長に出てくるよう呼びかけ続ける群れのてんこ達。しかし長てんこは一向に出てこようとしません。
中に入ろうにも枝や石を敷き詰めたバリケードがはってあって中に入れなくなっています。
「しょうがないわ!!ばりけーどさんをこわすわよ!!」
巣のバリケードにむかって体当たりし始めるてんこ達。数回体当たりするとバリケードが壊れ中に入れる程度の隙間ができました。
「おさ、だいじょうぶ・・・・ゆっ!?」
隙間から入る群れのてんこ達でしたが・・・・
「どおしておさがにんしんっしてるのぉおおおお!!!」
そこにいたのは不自然にお腹の膨れた長てんこ。どうみても胎生にんっしんっしています。
「おさ、だれにすっきりーされたの!?」
「わかった、このまえきたれいぽぅありすね。なんてうらやましい・・・じゃなくてけしからんのかしら。」
「てんこがいってとっちめてくるわ!!そしててんこもれいぷっぷされてくる!!ハァハァ。」
「ちがう。ちがうのよ。わたしがにんっしんっしたのは・・・」
「ヒャッハー、話はすべて聞かせてもらった!!そこから先は俺が話そうッ。」
「ゆ!?おにいさん・・・」
長てんこは驚きました。そこにいたのはあのモヒカンお兄さんだったのです。
「ヒャッハー、それは俺の子なんだッ。そうだろ、てんこ。」
「・・・・・・・・」
「済まない、てんこ。俺が昨夜ムラムラして、下半身のオンバシラから出るケフィアをかけたばっかりに・・・まさかこんなことにな
るとは思わなかったんだ・・・」
るとは思わなかったんだ・・・」
そうお兄さんとてんこは昨日の夜も会っていたのです。今日は仕事が休みなので昼間から来て今回の騒ぎにあったのです。まあ確かに
人間と不思議饅頭との間に子供ができるなんて普通思いもしませんが。
人間と不思議饅頭との間に子供ができるなんて普通思いもしませんが。
「・・・・・・・・」
「責任は取るつもりだ。たのむてんこ、俺と一緒になってくれ!!」
「だめよ、おにいさん・・・」
「ヒャハッ!?」
それまで黙っていたてんこが口にした拒絶の言葉にとまどうお兄さん。
「てんこはこのむれのおさなのよ・・・むれのみんなをおいてじぶんだけゆっくりはできないわ・・・」
「そ・・・そんな・・・」
ガクンと肩を落とすお兄さん。落胆のあまり、自慢のモヒカンもひしゃげ、真ん中わけのようになっています。
「どうしたらいいのかしら・・・」
「ゆう・・・」
困り果てる群れのてんこ達。ゆっくりと人間の子供はどちらも愛し合っていなければできない奇跡のはず。
愛し合う二人が引き裂かれることはゆっくりできないことです。
でも群れを大切に思う長てんこをむげにはできない。まさに板ばさみです。
「二人とも、ちょっとまってね!!」
その時群れの後方から大きな声がしました。
「ゆぅ、ちょっとみんなそこをどいてね。」
「ゆっ!!ちょうろう!!」
そこにいたのは長老てんこでした。慌てて道を開けるてんこ達。
もう10年以上生きているので、ゆっくりとしてはかなりの高齢ですが、体中のいたる所に傷痕、右ほほには銃創まであり、まるで死
線を何度も潜り抜けた歴戦の軍人のような顔つきです。
線を何度も潜り抜けた歴戦の軍人のような顔つきです。
ゆっくりあっきゅんの群れに単身殴りこみをかけ3日3晩虐められたり
虐待お兄さんと100人組み手を行い、1週間ぶっとおしで虐待されたり
ヤクザに虐められる為に事務所でおうち宣言して拳銃で撃たれたこともあるという、数々の武勇伝をもつ長老てんこ。
長てんこの育ての親でもあり、この群れの創始者でもあります。
「長・・・あなたは間違っているわ。そんな方法じゃ誰もゆっくりできないわ。」
「ちょうろう・・・てんこだっておにいさんとわかれるのはつらいわ・・・でもてんこにはできないわ。むれのみんなをほうちぷれいしてじぶんだけゆっくりしようなんて。」
放置プレイ、それはてんこ達にとって愛でお兄さんと同じくゆっくりできない言葉。
「そうね。確かにそれはゆっくりできないことだわ。でもあなたはもっと大切なものを放置プレイしようとしているのよ。」
「ゆ!?たいせつなもの?」
「それは貴方の・・・メスブタとしてのゆっくりよ。」
「メスブタとしての・・・ゆっくり・・・」
「貴方は今までのゆん生をすべて長の勉強とお仕事ですごしてきたわ。だからメスブタとしてのゆっくりを知らない。これは長老の責任でもあるわ。群れの長としてのゆっくり、それが貴方にとってゆっくりだとずっと信じてきた・・・」
遠くを見るような目をする長老てんこ。昔を思い出しているのでしょうか。
「でも今日お兄さんを見る貴方の目を見てそれが間違いだと気づいたわ。あなたはメスブタよ。どうしようもなく。ご主人様のお仕置きを物欲しそうに待つ卑しい卑しいメスブタなのよ。」
そう言うとスゥっと長老てんこは大きく息を吸いました。
「てんこ、お兄さんの所へ行きなさい。飛べないブタは只のブタなように、ご主人様のいないメスブタも只のブタなのよ。」
「でも・・・てんこはまだ・・・おんがえししてない・・・」
搾り出すように言う長てんこ。その顔は涙でグシャグシャです。
「バカ・・・親にとって一番の恩返しは貴方がゆっくりすることよ。」
ニッコリと笑う長老てんこ。その頬にも涙がつたっています。
「ありがとう、長老。ここから先は俺の仕事だ。」
いつの間にやらお兄さんがすぐ後に立っていました。モヒカンも雄雄しく復活しています。
「俺だけのメス豚になってくれ。てんこ。絶対におまえをヒャッハーしてみせる。」
静かに、だけどはっきり力強くプロポーズするお兄さん。
「はい・・・ごしゅじんさま・・・」
その熱い思いに長てんこもまた答えます。
「めすぶたよぉおおお!!!おさもちょうろうもさいこーにめすぶただわぁあああ!!」
「おにいさんもすてき!!さいこーにいかした、ぶたやろうだわ!!」
「おしゃがいにゃくにゃるなんてさびしいよ!!でもおしゃがめしゅぶたになるためにがまんするよ!!」
大興奮の群れてんこ達。みな感動のあまり泣いています。
「ヒャッハー!!おまえらだってメスブタだぜ!!!おまえらみんなメスブタだ!!ここはメスブタの群れだ!!」
「さあ、みんなであのおうたをうたうわよ。めすぶたなおさのために!!」
「ヒャッハーあの歌だな!!俺も歌うぜ!!」
おばちゃんてんこが音頭を取ります。てんこにとって歌とはひとつしかありません。
「なにをされていいわ。きもちがいいならー。」
長老てんこの歌声が
「かんじるいたみ、すべーてあまくはげしくー。」
おばちゃんてんこ達の歌声が
「きょうかいしにゃい。」
子てんこ達の歌声が
「反省もしない。ヒャハッ」
お兄さんの歌声が
「ようしゃない。おしおーきが、いますぐほーしい。」
長てんこの歌声が
「なぶられーたかまりゆく、きらめーく、うちょうてんへー」
みんなの歌声が一体となり見事なハーモニーを奏でました。
えっ?イオ●ス?有頂天マゾヒス●ィック?
何をいってるんですか?これはてんこの群れの歌ですよ。例え似たような歌があっても偶然です。
そして一週間後。
お兄さんの家で、てんことお兄さんの待望の赤ちゃんが誕生しました。
「ゆっきゅりいじめちぇちぇっね。」
一匹はてんこそっくりの赤てんこ。そしてもう一匹は・・・
「ゆっきゅりひゃっはーしちぇっちぇね。」
「ゆっ・・・このこ・・・」
「ヒャハッ・・・・」
「ひゃっはーはひゃっはーだよ。ゆっきゅりひゃっはーしちぇっちぇね。ひゃは。」
あとから産まれた赤ゆっくりにてんこもお兄さんも目を丸くしました。
顔こそ普通のゆっくりですが髪の毛がお兄さんと同じモヒカンになっています。
ヒャッハーと無駄に吠えたりする所もお兄さんそっくり。
どうやらてんこのゆ伝子とお兄さんの遺伝子が混ざってこのようなゆっくりが産まれたようです。
自分のことをひゃっはーだと名乗ったのでゆっくりひゃっはーと名付けました。
「ひやっはー!!すぃーでばくそうだぁああ!!」
お兄さんに買ってもらったすぃーに乗ってご機嫌なひゃっはー。家の芝生をを爆走中です。。
ちなみにすぃーはお兄さんの手でハーレー型にカスタマイズされていて。
2匹が産まれてもう1ヶ月がすぎました。最初は慣れない飼いゆっくり生活にとまどった所もあるてんこでしたがいまではすっかり慣
れてお兄さんの家族との仲も良好です。
れてお兄さんの家族との仲も良好です。
「ひやっはー!!おねいちゃんをぎゃくたいだぁああ!!」
「ハァハァ。もっとやってね。もっとすぴーどをあげてね。」
すぃーには姉てんこが糸で括り付けられおり、とても楽しそうに引きずられています。
仲睦まじい兄弟の光景です。いつまでも見ていたいものですが
「虐男、そろそろ出ないと会社に遅刻するわよ。」
現実に引き戻す母の声。今日は日曜ではなく平日なのです。
「こんなに可愛いてんこをてごめにするとはお前も隅に置けないなぁ。」
「お兄ちゃんのエッチー。」
ニヤニヤと笑いながら冷やかす父と妹の虐子。これで冷やかされるのは何度目でしょうか。
ちなみに家族全員お兄さんと同じモヒカンです。
「ヒャハッ。やめてくれよ父さんたち・・・」
「はっはっはっ。照れることはないぞ。父さんも昔はよく野生のきめぇまるをれいぷっぷしたものだ。おかげでついたあだ名が幻想町
のれいぱーありすだ。男はそれぐらいしなくちゃな。」
やたら誇らしげに話すお父さん。どう考えても威張ることではないのですが。
「もう父さんたら・・・会社にいくよ。」
照れくさくなってその場から退散するお兄さん。それをてんこが見送ります。
「おにいさん、ゆっくりいってらっしゃい。」
「ああ。いってきます。」
愛車のハーレーにまたがるお兄さん。てんこの見送りを背に会社にゴーです。
「ヒャッハー!!ハーレーで通勤だー!!!」
違法改造ハーレーで爆音をとどろかせながら会社に向かうお兄さん。ちなみにモヒカンが崩れないようノーヘルです。
どうみても道路交通法違反ですが関係ありません。ここ幻想町では常識や法律にとらわれてはいけないのです。
そう緑の腋巫女も言ってました。
「ヒャッハー!!到着だー!!!」
制限速度を100キロ程オーバーして5分ほどハーレーを走らせているとお兄さんの勤め先ボーダー商事に着きました。
モヒカンなのにサラリーマンなの?と思う人も多いかと思いますがボーダー商事は服装、髪型は完全に自由。
モヒカンだろうが罪と書かれた覆面をつけて仕事しようがフリーダム。副社長がクールビズと称して全裸で社内を歩き回っても誰も文
句を言いません。社の外にでても、ああ、またボーダー商事かと思われるだけです。
そもそも紫社長自身がいい年して少女趣味なフリフリのドレスを着て出社しているので文句を言える立場ではありません。
「ぶひぃー・・・」
「ヒャハ?ゴミ捨て場のほうから何か聞こえたような・・・気のせいか?」
何かゴミ捨て場から声がしたような気がしたのですが・・・
「まあいいか。ヒャッハー、今日もお仕事だー!!!」
雄たけびをあげて気合をいれるお兄さん。今日も元気にお仕事です。
一方そのころゴミ捨て場では・・・
「ぶひぃー・・・まりさはぶたです・・・いやしい、いやしいめすぶたです・・・」
其れはゴミ袋のなかでつぶやき続けます。まるで壊れたラジオのように。
「ぶひぃー・・・まりさはぶたです・・・ゆかりさまのめすぶたです・・・ゆかりさまはババァなどではありません・・・えいえんの
じゅうななさいです・・・ゆかりさまは、かれいしゅうなどではありません・・・しょうじょしゅうです・・・あしもなっとうくさく
などありません・・・じゃすみんのかおりです・・・ぶひぃー・・まりさはぶたです・・・いやしい、いやしいめすぶたです・・・」
この数ヶ月間、紫社長に教育と称してありとあらゆる苦痛を与えられた其れはもう完全に自我を失っていました。
焦点のあわない目をした其れは、いつまでもいつまでもそうつぶやき続けていました。
あとがき
いつもご愛読ありがとうございます。長月です。
今回はてんこを主人公にした愛で系ギャグにしてみたのですがいかがだったでしょうか?コメントでご意見、ご感想いただければ幸いです。
いつもご愛読ありがとうございます。長月です。
今回はてんこを主人公にした愛で系ギャグにしてみたのですがいかがだったでしょうか?コメントでご意見、ご感想いただければ幸いです。
追伸
絵本あき様ごめんなさい。
絵本あき様ごめんなさい。
今まで書いた作品
ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編)
ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり
ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編
ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね
ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々
ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い
ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで
ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生
ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた
ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編)
ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2)
ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編)
ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生
ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん
ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ
ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた
ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ
ふたば系ゆっくりいじめ 528 としあき博士のれいぱーありす矯正計画
ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編)
ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり
ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編
ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね
ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々
ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い
ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで
ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生
ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた
ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編)
ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2)
ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編)
ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生
ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん
ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ
ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた
ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ
ふたば系ゆっくりいじめ 528 としあき博士のれいぱーありす矯正計画

挿絵:嘆きあき